2001年5月1日(火)【車中無策(船中八策でない)】
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 本日は、正直に書くのが恐いのですが、「セミナーの下調べで、やはり、ここは路面電車のJR駅前乗り入れを自分の目で見んとおえんと思うんじゃがのぉ。やっぱり、そうせにゃぁ、説得力がなかろう。」などと、妻に熱弁をふるい、父ちゃんひとりで、高知に。

 議員は、そんなにしょっちゅう、どこやかしこに行くもんなんか、と言われそうですが、血がうずくもんで、朝一の高速バス「竜馬エクスプレス」で、高知に行ってしまったもんは、やっちゃったことは、もう仕方ないのではないでしょうか!!

 本日は、平日でもあり、市役所、県庁も訪ね(ずうずうしく県庁の地下食堂で昼食をとり)、ずいぶん資料も集めてきました。帰りのバスの中で、パラパラめくっておりますと、これが結構一般質問に使えそうなものもあり、個人的には、成果があったと思います。


 肝心の交通体系ですが、他県のことながら、これは問題でしょう。少なくともJR高知駅前の状況は、いくら整備計画があるとはいえ、岡山駅よりもむごいかもしれません。
 土佐電、県交通合併の動きもあるようですが、入り組んだ狭い道も多く、特に県外者にはわかりづらく、100円市内循環コミュニティバス「よさこいぐるりんバス」や、帯屋町筋商店街の「お買物電車・バス無料サービス」などの取り組みを含めても、ちょっとなぁ、という感じでした。
 かなり地域住民の不満があるのではないでしょうか。

 しかし、やはり商店街は、朝市の風情というか、市場と商店街が、ごっちゃになったようなパワーを感じました。とりわけ、「ひろめ市場」は、なかなかのものです。まさに高知の中心、帯屋町2丁目商店街振興組合主導で、平成10年にできたこの市場、朝市はもちろん、昼の観光客を呼び込み、かなりの賑わいでした。この雰囲気は、昔の「岡ビル百貨店」を彷彿させます。
 ttp://www.hirome.co.jp/
 私は、小学校6年生まで、野田屋町の岡ビルの遊園地の前に住んでいましたが、駅前商店街から岡ビルにかけての再生が、強く望まれます。
 具体的に、岡山で「ひろめ市場」的なものができるとすれば、京橋朝市とつないで千日前あたりが良いのでしょうか?

 もっとも、西武、大丸、ダイエーよりも、商店街のパワーを感じましたが、日曜市と並行した帯屋町1・2丁目と他の商店街との格差も当然ありそうです。
 ちなみに、JR高知駅と帯屋町は、近くまで路面電車でつながりますが、結局は、自動車の方が使われるという印象でした。

 一方、高知城は、今年築城400年。たまさか、GW期間は、「高知城時代絵巻」と称して、太秦映画村のような出店が並んで、たいそう賑っていました。ついでですが、今日はメーデーで、連合のデモも賑やかで、共産党が盛んにエールを送っておられ、賑やかでした。


 さらに、実は、2002年は、「よさこい国体」および「よさこいピック高知(全国障害者スポーツ大会)」が、開催されます。「くろしおくん」という、青い鯨のようなオタマジャクシのようなキャラクターが、あちこちに見られます。
 そういえば「晴れの国国体」に、イメージキャラは、いたでしょうか?


 総じて、やはり全国平均で豊かな県というイメージはないと思います。北を四国山地、南を太平洋に囲まれ(開放され)、しかも暖かい。なんとなく、よさこいが、盛り上がってしまったのもわからなくありません。
 高知県も、2年連続のマイナス予算で、第2次財政構造改革の最中ですが、やはり大型客船誘致推進に1億円以上の予算がつくように、観光が主要産業にならざるをえないのでしょう。
 だいたい、これだけ、郷土の英雄(龍馬)で食っている県も珍しいと思います。逆に岡山は、もっとしたたかに、桃太郎と後楽園で食うべきだとも思います。

 ところで、他県でこれだけ岡山(つまりは本州)との交通アクセス(どうもITは、それほどでもない印象です)を言ってくれる県はないと思いますが、実は、「T・TAT地域連携軸構想」というものがあるようです。
 明石海峡大橋の完成をはじめとする広域交通基盤等の整備により、関西・四国圏域、太平洋地域と日本海地域を結ぶというもので、具体的には、T(土佐)・T(但馬)A(阿波)T(丹後)、すなわち、高知、兵庫、徳島、京都を連携させるものです。

 これは、岡山の提唱する、高知と境港を結ぶ「中・四国連携軸構想」と似て非なるものです。岡山も但馬や丹後と結ぼう、ということで、連携が交錯するなら良いのですが、果たして他県が、どこと連携しようとしているのか、岡山を交通の結節と認知してくれているのか、非常に気になるところです。
 ttp://www.t-tat.or.jp
 やはり少し周辺から岡山を見ないと、まさに、井の中のなんとやらです。

 ここまで書きまして「高知かな、ああ高知かな、高知かな」で、だからなんなのか、ということですが、表題の通り、「(高速バス)車中無策」です。すみません。これでは、大人の遠足です。妻よ、子よ、すまん。皆様、すみません。
 ちなみに、私は、晋作党であり、月の名所は桂浜で、銅像に誓いを立てるような龍馬党では、ござらぬ。

 ここまできたら、ついでですが、コンビニで「岡山カツ丼」と称して、キャベツの上に、薄いハムカツをのせ、とんかつソースをかけただけのどんぶりが、売られていました(390円)。いったい、どういう了見でしょうか。プンプン。
 我が平和町北部町内会の「カツ丼の野村」さんが、聞かれたら悲しまれると思います。デミグラスソースと間違っているんでしょうか?んー抗議したい!
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2001年5月2日(水)【最後の文教委員会】
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 本日、現メンバーでの最後の文教委員会が、行われました。邑久高校の事件をはじめ、ざっと「こころ」を見返しても、いろいろあった1年でした。

 さて、ユーティリティ・プレーヤーを目指すと言いながらも、私の本来の守備位置は、商工関係の気もします。生活環境・保健福祉、文教ときて、今年度は、商工労働警察委員会への配属を希望する予定です。2期目のことはわかりませんので、とりあえず今日が最後の文教委員会でした。

 来年度ラストイヤーに、土木や農林水産ということは多分ないので、生活環境・保健福祉に戻る可能性が高いと思います。


 さて、本日の委員会では、岡山県立図書館の基本設計の全体図、岡山県人権教育推進委員会の設置、衛生看護科の5年一貫教育への移行についての報告が行われました。


 県下の看護職員需給見通し(平成17年度で601人不足)から、今後も県立高等学校衛生看護科における看護職員の養成が求められており、かつ、衛生看護科の卒業生の大半が、看護婦学校養成所に進学している状況等も含め、来年度から、5年間(衛生看護科3年、専攻科2年)の一貫教育による看護婦養成を行います。
 これは、准看護婦学校養成所の指定基準の改正に伴うものです。高度医療化の進展、地域の期待・要望に応えたものだと思います。


 ところで、5月15日の臨時会に向けて、ここから議会人事の季節に入ります。「かしわ餅」の季節が、またやってきました。
 常任・特別委員会の配属、委員長人事に、副議長、さらには、幹事長人事まで加わります。多分、この時期を好む議員はいないのではないか、と思います。
 ちょっと議会が、ムラ社会になる、そんな感じです。

 明日3日は、自民党街宣活動の日です。さて、往来に向かって何を叫びましょう?ちなみに、持ち時間は、ひとり15分。メンバーは、熊代代議士に、内田、末藤県議に、私です。11時から岡山駅前、13時から岡山駅西口です。


 先日の「自民党青年局NPOセミナー」の報告です。是非ご覧ください!!
ttp://www.jimin.or.jp/jimin/youth/info/index.html
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2001年5月3日(祝・木)【憲法記念日に】 首相公選制には反対です
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 さて、本日11時と13時からの街頭演説ですが、全く内容が決まりません。どうも、片山参議院議員支援のものらしいですが、ご本人もおられないようです。

 配信を受けている政治関係者のメルマガは、殆ど非自民党の方のものですが、小泉政権発足後、攻撃の切っ先が鈍っているように思います。
 お手並み拝見というよりも、郵政三事業民営化にせよ、集団自衛権の憲法明記にせよ、時には、野党よりも総理の方が、走っているものもあり、かえって、野党は野党で、労組との関係を自問しているようです。
 ただ、その425で、触れたように、小泉政権に、中曽根政権以来の漠然とした「危険感」を私は、肌で感じています。


 万来の拍手で迎えられた先に、「首相公選制」の議論が必然的にあるのでしょうか。私は、この小泉バンザイ現象は、政党不信の象徴であり、間違っても、これで自民党が、禊を受けただの、認知されただの、と思ってはいけないと思います。あくまで「今までの政党」とりわけ、「今までの自民党」には、NOなのです。

 まだ、何も変っていないのです。県議会ですら、相変わらずの派閥抗争が続きます。都議選挙を控えた、東京都議が、小泉首相と我れ先にと並んで、選挙ポスター用の写真を撮る姿をTVで見て、「なんもわかってねーじゃねーか」と思いました。
 まだ、何も始まっていません。

 また、ここで、首相公選制に進むなら、それは民意の受け取り方を間違っていると思います。あるいは、国民が、この流れの中で、いっそのこと「大統領」を自分で選ぶべきだと考えるなら、衆愚政治、独裁政治への動きです。
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 憲法は、なんですか?
 ひとことで言えば、「国家の基本法」です。しかし、なぜ憲法を制定せねばならないのか。多くの国では、血の革命の後に、あるいは戦争の後に、憲法は、登場します。そこには、安定的な政治、平和への願いがあります。

 政治の安定とは何か、平和とは何か、国家的安定、結局それは個人個人が、国民一人一人が、幸せと感じられる状態です。もっと言えば、一人一人に、人権保障が及んでいる状態です。
 そのために、肥大化したり、人権侵害を及ぼす行政権力、それは、王や貴族や、軍部、独裁者だったりするでしょうが、その行政権力に対して、「法」の支配を及ぼす、法で縛りをかける、そして、その法の中の法、最高の法が、憲法なのです。それは、全て人権保障のためです。
 例えば、最高裁まで行く場合は、必ず「憲法」違反という形で、議論されます。

 我が憲法13条は「全て個人として尊重される」と記しています。これこそ憲法の根本規範です。
 すなわち、憲法とは、「個人の尊厳を中核とした人権保障の体系」なのです。憲法の究極の目的は、一人一人の人権保障です。

 そして、その人権保障に資するため、我が憲法は、3つの基本原理。国民主権、基本的人権の尊重、戦争放棄をうたいます。そして、その派生原理として、自由主義、民主主義、平等主義、福祉主義、平和主義が、出てきます。
 多くの、事象は、この派生原理の衝突です。例えば、自由・民主か、平等・福祉か、の相克です。本来の政党の主義の違いは、ここにあるはずです。何を強調するのか。
 しかし、その中でも、とりわけ重要なのは、自由主義です。他の原理は自由主義を実現する手段たる原理です。

 個人の尊厳を中核とした人権保障の体系の憲法→国民主権・基本的人権の尊重・戦争放棄→自由主義、民主主義、平等主義、福祉主義、平和主義、そんな流れの中で、目の前の事象が、何主義と何主義が、対立しているのか、究極的には、何が人権保障に資するのか、を見極める目が必要です。

 ちなみに、自由民主党は、実に良い名前です。民主党・・・やや意味が分かりません。さきがけだの日本新党は、党名からして内容がありませんでした。

 このあたり本日の朝日新聞の何面かに、伊藤真先生の憲法に関するコメントがあるので、是非お読み下さい。


 こんな憲法の流れの中で、条文自体が、不磨の大典であるという原理主義を我が憲法は、とっていません。国会議員の3分の2の発議、国民の過半数の同意という極めて硬性ですが、憲法(条文)改正はできます。

 究極的には、何が憲法の根本規範、人権保障に資するのか、という尺度で考えれば、環境権、プライバシイー権など、明記されてしかるべきでしょうし、地方自治や裁判についても、制度を変えて良いでしょう。
 インターネットで結ばれ、ボーダーレス、グローバル化した、54年前に想定していなかった国際化の状況には、どんどん対応すべきでしょう。

 9条の問題も、何が人権保障に資するのか、です。戦争放棄を基本原理にうたうことと、根本規範の人権保障の折り合いをどこでつけるのかです。
 自由主義対平和主義でも良いでしょう。背後にある徴兵制の問題も含めて、堂々と議論すれば良いのではないでしょうか。


 さて、首相公選制ですが、人権保障に本当に資するとお考えですか?民主主義が自由主義に、優越しますか?私は、いずれも現段階では、NOだと思います。

 議院内閣制の制度の問題というより、それを扱う政党の問題です。イギリスは、議院内閣制ですが、ブレア首相の力が、強すぎると言われているそうです。問題をすりかえては、いけません。


 ああ、そろそろ行かなくては・・・。
 1時間かけて書きましたが、街頭演説の答が、結局出ませんでした。
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2001年5月4日(金・祝)【ハガキ攻撃】
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 春の海 ひねもすのたりのたりかな
 ほとんど身内で、笠岡の海に浮いていた一日でした。


 本日は、休日であるにもかかわらず、配達が行われ、先日来、文教委員会所属議員というだけの理由で、送り付けられるハガキが、また届きました。違う差出人であるにもかかわらず、全く同じ文面で、大量に届くハガキは、非常に奇怪です。

 そしてことごとく連絡先は、書いてありません。これらは全て、ある労働組合の活動と伺っております。先日試みに、そのうちの一人に、電話帳で調べて連絡させて頂いたところ、県議会議員(といっても、所詮私ですが)から、かかってきた電話に明らかに動揺され、しかも、問い合わせても、その差出人が、内容について明確に把握されておらず、しどろもどろ。ただ、役割分担で、私にハガキを書いておられることがわかりました。

 私は、そういう活動が、私に対して非礼である、などと申し上げるつもりはありません。むしろ、本当に困られている方に対して失礼ではないですか、と申し上げたいのです。


 ちなみに、このご要望については、当局にお伝えしました。やや特殊な事情もあり、また当事者の要望というより、組織として要望されている傾向もあり、非常に難しいとのお答えでした。が、その返答先がわかりません。しかも、連日ハガキが届きます。勘弁して頂きたいのですが、しかし、止め方がわかりません。
 私は、己の力不足で、お力になれなかった旨をお伝えし、お詫びしたいのですが、どうすれば良いのかわかりません。何でこんなに大勢の方から、ハガキが、来るのでしょう?

 個人的には、対応させて頂いたのですが、どなたかに、お伝えしようがないので、今回、私が、結果を出せなかった要望文を転載させて頂きます。
 この件について、残念ながら、確かに私は、本当に困っておられる方のお役には立てませんでした。しかし、運動されておられる方の所期の目的は、これで一部達せられます。その努力は致します。
 結果ではなく、活動そのものも、目的ならば、その方達の要望に応え、問題の所在をお伝えする最大限の努力をさせて頂きます。


 しかし、請願・陳情や、一般質問依頼でもなく、面識もない文教委員個人に対して、同一文面のハガキ攻撃を連日されるというやり方では、なんら解決につながらないだろう、と私が感じていることは、付言させて頂きます。

 憲法上の権利として、行政に対する請願・陳情が、認められているわけですが、議会に対しても、当然そういった仕組みがあるのはいつも申し上げる通りです。ttp://www.pref.okayama.jp/syokyoku/gikai/gikai07.htm



 さて、以下の文面で、毎日ハガキが届きます。

 拝啓 昨年12月、11歳まで「就学猶予・免除」だった子どもが、○○養護学校に入学し、保護者に充分な説明もないままに、小学部5年生に位置付けられました。
 保護者は、子どもに長く教育を受けさせたいと願い、1年生からの就学を希望しています。しかし、願いがかなわず、1月末には、県教育委員会に審査請求を行いました。1月に出された文部科学省の「調査研究協力者会議」の報告では、就学指導に関して随所に「親の要望をきき、相談をするように」と書かれています。
 保護者の要望を受けとめ、1年生に位置付けて9年間の義務教育が保障できるよう、お願いいたします。
敬具



 自民党の議員が、いくらハガキを書いても、「予想通り」何もしない、反応すらない、わけではないのです。私は、反応します。
 運動は大いに結構ですが、困られている当事者の方に、本当に失礼でしょうが。それを私は、責めたく思います。
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2001年5月5日(祝・土)【水俣病とSPring-8】
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 GWで、妻子は妻の実家へ。ならば、父ちゃんは静養かというと、そうならないのがジョブ中毒。結局、一人でどこに行っても、追われるように「視察」になってしまいます。一種の職業病だと思います。

 ここのところのテーマは、外から見る岡山ですが、どうしても気になるのは、東備地区といわゆる播磨の連携。本日は、ドライブがてら、備前、和気、佐伯、播磨科学公園都市、牛窓、西大寺界隈をまわりました。


 備前焼まつり、藤公園を抜けて、途中、本日から13日まで、佐伯町の学び館「サエスタ」で、開催されている「水俣・佐伯展」に、お邪魔しました。佐伯町は吉井川中流が一番美しく見えるところかもしれませんが、サエスタの立派さは、ともあれ、なぜ町をあげて、環境(公害)問題、とりわけ水俣病なのかな、と思わないのではありませんでした。

 主催が佐伯町、県市の教育委員会が、後援にずらっと並んだ、水俣展。企業や行政の責任、市民運動のあり方も含めて、非常に考えさせられる内容でした。
 40数年前に起きた、この教訓を今にどう生かすのか、非常に重いテーマを真正面からぶつけられますが、ご家族で行かれることをお勧めします。



 まるで、吉備高原都市に向かうような雰囲気の中を「播磨科学公園都市」に。ご案内の通り、筑波研究学園都市、関西文化学術研究都市と並ぶ、いわゆる研究学園都市です。

 竜野西ICから、約25分。岡山空港からは、50キロの位置にあります。距離的には、実は、神戸市よりも、岡山市に近く、姫路市を母都市として多様な産業が集積する龍野市、相生市、赤穂市の4市と10町を含めて、「西播磨テクノポリス地域」という言い方をします。

 ちなみに、高度技術工業集積地域開発促進法(通称テクノポリス法)に基づき、26地域が、その地域特性に応じて、テクノポリス開発計画の承認を受けていますが、吉備高原都市もそのひとつです。近くでは、香川、愛媛、広島各県で、承認を受けた地域があります。


 西播磨テクノポリス地域の拠点都市として整備しているのが、播磨科学公園都市ttp://web.pref.hyogo.jp/harima/index.htmで、2千ヘクタールに及ぶ緑に包まれた新宮町・上郡町・三日月町にまたがる西播磨丘陵にあります。

 豊かな自然環境の中で21世紀の科学技術の発展を支える学術研究機能と優れた先端産業の集積を中心に、快適な住居環境等、高次元機能を備えた「国際的な科学公園都市」の形成を目標とし、世界都市”KANSAI”の学術研究機能の枢軸となる近畿リサーチ・コンプレックスの一翼を担っています。
 また、関西文化学術研究都市とともに関西リサーチコンプレックスを形成し、21世紀の国際的な科学都市圏の形成を目指しています。

 トータルコンセプトは、「人と自然と科学が調和する高次元機能都市」
 サブコンセプトは、@科学技術都市A国際交流都市B公園景観都市C医療健康都市、であり、吉備高原都市より「科学」の分だけ、分かり易いものがあります。

 第1工区の住宅用地面積は50ha、計画人口は5,100人、計画戸数は、1800戸です。第3工区まであり、現在の1工区で、半分だそうですが、ご多分に漏れず、全ての分譲が進んでいるわけではありませんでした。

 ただ、基幹的施設である姫路工業大学理学部をはじめ、姫路工業大学付属高等学校、西播磨コンピュータ・カレッジ等、先端的な科学公園都市にふさわしい多様な教育機関が整備されていますし、平成7年4月には播磨高原東小学校が、平成9年4月には播磨高原東中学校が開校し、小学校から大学院までの教育施設が都市内に整備されています。
 このあたりは、吉備高原都市の比ではありません。
 ついでに、吉備高原都市にはない、赤穂市「消防」署新都市分署もあります。また、県立ヘリポートもあります。


 また、(以下丸写し)播磨科学公園都市では、国際的な評価に耐えうる魅力ある都市づくりを目指して、都市のトータルコンセプトを基本理念に、都市全体の建築デザイン等の調和を図るため「アーバンデザイン計画」を策定しています。

 「アーバンデザイン計画」はこのコンセプトを都市景観のデザインに生かし、都市全体を統一的な視点に基づき、地形、修景緑化、建築デザインなどを、都市が備えるべき機能と景観の両面から一体的にデザインすることにより、快適な居住環境と優れた研究環境を創出していきます。

 また、都市内の住宅地区は、高密度で利便性の高い中高層タイプと低密度の林間タイプとに分け、住宅構造上のアクセントをつけるとともに、デザイン性の高い街区を形成します。
 なるほど、岡山西警察署でお馴染みの磯崎新さんや、安藤忠雄さんが、中心に建築された美観は、近代都市にふさわしいものです。空き地を除けば。


 また、この播磨科学公園都市には、世界最大規模の大型放射光施設である「SPring-8」が、あります。(他に小型放射光施設「ニュースバル」)
ttp://www.spring8.or.jp/JAPANESE/general_info/overview/
(以下丸写し)放射光は、物質の分析、反応、解析などのための画期的な手段として、材料科学、地球科学、生命科学・医療等の幅広い分野の研究への活用が期待されています。

 SPring-8は、世界最高性能の放射光を発生することができる大型の基礎研究施設であり、日本国内はもとより世界中の研究者にも広く開かれた共同利用施設として、平成3年から日本原子力研究所と理化学研究所が共同で建設を開始しました。

 そして、兵庫県をはじめとする産・学・官の各界支援のもと、平成9年10月に完成し、供用を開始しました。運営は、SPring-8の共同利用の促進のため、国から「放射光利用研究促進機構」に指定された財団法人高輝度光科学研究センターが行っています。
 現在、SPring-8には世界中から多くの研究者が集まっており、21世紀を担う最先端の研究が進められています。



 私は、今日は国道250号(旧2号)と2号で行ったこともあり、特に強く感じた交通アクセスの悪さは、「播磨テクノライン」の新宮インターチェンジが完成し、将来的に山崎ジャンクションまで延伸すれば、山陽自動車道と中国自動車を縦に結ぶ基幹道に沿うことになります。ただ、どうしても自家用車に頼ることになるでしょう。
 加えて、西播磨空港という計画もあるようです。


 また、西播磨テクノポリス地域には、総合的・統一的な情報インフラがなく、各組織・団体で制作されている放射光の研究文献データや、地域企業情報などの重要な情報が必ずしも整備されていない状況にあり、放射光研究の支援と地域産業育成のための総合的なプラットフォームづくりが望まれていました。

 その点も、「放射光研究支援システム」、「播磨新産業創造プラットフォームシステム」、「サイト管理省力化システム」の3つのシステムで構成されている「播磨テクノ情報システム」ができています。ttp://www2.cast.gr.jp/index.htm



 播磨科学公園都市のイメージとしては、吉備高原都市とテクノサポート、岡山県工業技術センター(ttp://www.okakogi.go.jp/Official/index.html)を一緒にしたようなものでした。
 地区センター「光都プラザ」の前のレクレーション用地が、子供達の遊び場として機能し、オプトピアに閑古鳥が鳴いている、そんな休日にわかるのは、パンフとホームページと体感によるものだけですが、おそらく、今は、そう誉められている状況ではないと推察します。

 しかし、岡山情報ハイウエイを擁する岡山県が、実は必ずしも、うまく生かしきれていないわけですが、いずれ播磨科学公園都市に、そういった情報技術基地を集積させれば、吉備高原都市よりも、かなり未来があるように思います。


 とりわけ、兵庫県は、産業労働部内に、科学・情報局を持ち、科学技術政策課を作り、世界に通用する競争力を持った産業の育成を目指し、産学連携の推進施策や大型放射光施設(SPring-8)の利用促進をはじめとした研究プロジェクトの推進等、産業技術の振興に係る総合的施策の企画及び推進を行っています。
  同部国際局が、国際政策課、国際交流課、国際経済課(岡山県なら経済国際化対策班)という、陣容を見ても、かなりダイナミックに進められる要素は、あるように見えます。


 それにしても、何か似たようなものをどうしてまた、こんなに近くに、お互い造りあうのだろうと、強く思いました。県境がなければ、近所です。
 東備と播磨の連携ですが、我々が、県境を意識する限り、難しいように思いました。例えば、岡山の産業支援は、何も岡山の技術だけでやる理由などないのですから。
 ちょっと外に出れば、小林秀雄ではないですが、皆、蛸壺の中で、同じようなことを自分達だけでやっているのかもしれません。
 どんどん情報を結ばないと、岡山北部流通センター同様、あるいは様々な工業団地同様、全部が自滅し、結果、全滅が、待っているかもしれません。

 空港、港、工業団地・・・・あちこちで、同じことをやっています。大いなる無駄かもしれません。
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2001年5月6日(日)【中国州都・三次】
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 本日は、岡山神社で晴伸会(日本舞踊)の「扇まつり」で、扇供養をさせて頂いた後、GW最終日ということもあり、家族で、牛窓の前島に渡りました。またまた安く近場で、済ませてしまいました。

 それにしても、西大寺以東に関して、県市の施策が、十分理解できていないことを痛感しました。下手をすると、あと2年、県議会では、西大寺方面、岡山港方面に関する一般質問は、自民党から出ないかもしれません。
 これは、非常にまずいと思います。


 本日は、現職市長の逝去に伴い、広島県は三次市の市長選挙が、スタート。旧知の広島県議会議員 吉岡広小路(ひろこうじ)さんが、立候補されました。吉岡県議は、41歳。早稲田大学の先輩にあたります。
 出陣式のご案内を頂戴しましたが、実は、失礼させて頂きました。

 三次市は、人口約4万人。広島県の北東部に位置し、中国山地を越えて日本海へ注ぐ「中国太郎」江の川、馬洗川、西城川の3つの川が合流する内陸盆地で、またの名を「水都」とも呼ばれる水の豊かなところです。
 初夏に行なわれる江の川の鵜飼、秋から早春にかけて見られる「霧の海」は三次の風物詩として有名です。

 山陰・山陽の要衝として栄え、JRなら、福塩線と三江線が、高速道路は近々に、中国自動車道と中国横断自動車道尾道・松江線が、ここで交わります。確かに、三次市は中国地方のヘソにあたる非常におもしろい位置にあります。

 候補は、合併で10万人都市「備北市」を目指し、道州制導入後は、この三次市を中国地方の州都にすべく基盤整備を行う、と言われております。
 これは、私も、岡山市をそう言うてみたいものです。

 市議2期、県議2期で抜かりはないと思いますが、三次にお知りあいが、おられましたら、どうかよろしくお伝え下さいませ。
ttp://www.hiroshima-cdas.or.jp/hirokoji/

 そういえば、昔、日曜日午後5時からのRSKラジオ「サテライトNo1」で、樫村なにがしが、「県北の大都会・三次」出身と良く言ってました。
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2001年5月7日(月)【清水かよこ先生】
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 参議院選挙まで、いよいよ3ヶ月を切りました。地元岡山地方区は、自民党県議会議員として、片山虎之助総務大臣を全面的に応援させて頂きます。

 一方、いわゆる全国比例区には、最終的には、自民党からは、30人近い方が、立候補されると思いますが、このうち、3名の方(といっても、お一人の方の名前か、党名しか投票できませんが)を推薦させて頂きます。


 おひとりは、地元出身で、郵政関係が推す高祖憲治さん。おひとりは、地元出身で、薬剤師関係が推し、私にとっては、中学校の先輩にあたる藤井もとゆきさん。
 皆様から圧倒的なご支援を頂戴し、地元ゆかりのお二人には、なんとしても当選して頂きたいものです。

 そして、もうひとかたは、前環境庁長官の清水かよこ先生です。


 ちなみに、県議会議員は、地元ゆかりの候補以外に、それぞれ候補担当があり、倉敷選出の中塚県議のご指導の元、私も及ばずながら、自発的に、清水先生の担当にさせて頂いているのです。


 参議院は、衆議院のカーボンコピーなどと言われますが、いわゆる職能集団として、その存在意義は、極めて大きいと思います。また、政・財・官の癒着と批判されることもありますが、いわゆるタレント候補は、論外としても、ある分野の専門知識・経験を持たれた方が、現場の声を国政に反映させることの意味は、非常に大きいと思います。

 そんな中で、清水かよこ先生は、看護の問題を通して、命を見つめてこられた、看護・福祉・老人医療・環境行政・女性問題のスペシャリストです。

 昭和10年東京生まれで、東京大学医学部 衛生看護学科卒業、保健婦、看護婦長、東京大学医学部 文部教官(保健学科)、厚生省 看護課長を経て、平成元年7月第15回参議院議員選挙で当選。労働政務次官、参議院文教委員長、参議院国民福祉委員会理事、議員立法推進委員会委員長、環境庁長官を歴任されました。

 本日は、この清水かよこ先生を囲む会が開かれ、飾らない暖かい人柄に、感動致しました。ttp://www.shimizukayoko.gr.jp
 21世紀を支える女性の代表として、その清水かよこ先生を熱く推薦させて頂きます。


 私は、10945人もの方から、ご支援を頂戴致しました。「さとうしんじ」という名前を1万人以上の方が、書いて下さいました。全てのお一人お一人が、大切ですし、票を入れて下さらなかった方も、もちろん大切です。

 ただ、その1万945票の中に、明らかに、看護関係の皆様から頂戴した大きな力があります。選挙期間中に、阿部寿満子先生(前県議)が、流して下さった涙があります。看護に従事される多くの方が、託して下さった思いがあります。
 多くいる県議候補から、海のものとも山のものともつかない私を本当に心から応援して下さったのです。何もない持たない私を。
 それは、附中や、一宮や、早稲田や、地元の方、また友人や、NPO関係の方、後援会の方と同様に、私にとっては、非常に重い声なのです。

 私は、良い県議会議員になることはもちろん、どうしても人間として、恩返ししたい思いがあります。逢沢代議士へのご恩同様、生涯かけても、返すに返せないほどのものと知ってはいますが、明らかにお世話になった方に対して、人様に後ろ指を差されない形で、少しでも恩返ししたいのです。

 あの頃、私の選挙事務所に、少しでも起こし頂いた方なら、そんな私の気持ちは、わかって下さると信じています。一緒に戦って下さった方ならば。

 そんなこともあり、せめて今回の参議院選挙、自民党前候補の勝利を祈りつつも、こと全国区比例については、一人の人間として、地元の藤井もとゆき先輩、高祖憲治さんと同様に、清水先生へのウエートが重くなることをお許し下さい。
 それが、人間・佐藤真治の議です。


 他方面からのご支援を頂戴されている国会議員の方は、今回の全国区比例は、動くに動けないと思います。これは、本当に仕方のないことです。しかし、県議会議員は、職務分担が、明確に決まっております。

 片山虎之助総務大臣と地元ゆかりの全国区比例候補、および私の担当させて頂いている候補の圧倒的な勝利を心から祈念し、また、そのために全力を尽くします。
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2001年5月8日(火)【中心市街地活性化セミナーについて】
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 本日は、7月3日(火)の中心市街地活性化セミナーについて、大きな前進がありました。基調講演は、岡山でもお馴染みの方も多いと思いますが、「サスティナブルシティ」から、市民主導のまちづくり、とりわけ、交通体系を含めてのご講演を川村健一さんに、お願い致しました。

 最終的には、市民主導のまちづくり、最後は、市民ひとりひとりが、関わっていかないといけない、という、第1部、まちづくりのコンセプトを語って頂きます。

 第2部は、2時間に及ぶパネルディスカッシヨンで、とことん語って頂けるよう、勝手にパネラーの方のお願い計画を作らさせて頂きました。白熱した議論になるよう、かなり大胆な構想です。ただ、一方的な計画で、お願いは、これからですが・・・。

 やはり、大切なのは、企画そのもののコーディネーター。私が、ふさわしいかどうかは、わかりませんが、少なくとも動ける立場にあるのは事実です。
 様々な方から、お知恵を頂戴しながら、動き回る、これ自体も政治で、これからの議員の仕事だと思います。

 近々に企画書を提示させて頂きます。
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2001年5月9日(木)【膠着状態】
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 本日、明日と2日間に渡り、自民党役員(4役:すなわち幹事長、政務調査会長、総務会長の3役に、議員団長を指す)および自民党内の議会の人事(副議長および常任・特別委員会の正・副委員長)が、行われます。
 今朝の山陽新聞朝刊をご参照下さい。

 11日(金)の議会運営委員会に人事案は、掛けられ、15日(火)の臨時会で、議会の承認を経て、新体制の議会のいわば新年度が、始まります。


 本日は、党内役員人事の段階で、自民党内の政友会、県政会の両勉強会(派閥)が、膠着状態に陥り、決裂。先ほどまで打合わせで、明日に持ち越しです。今日の段階で、決定事項はありません。
 詳細については、私も政党や派閥に所属していますので、全てはお伝えできません。ともかくおおいに揉めているのは確かですが、議会ではよくある出来事です。

 明日の新聞が、どう報道されるかわかりませんが、昨年のその22「かしわ餅」に記したように、議員にとっては、当選回数や年齢を超えて、情報交換や、コミニケーションをはかる、落語「浮世床」の世界であり、外部の方には、ちょっとわからない(情報公開しようもない)味のある、大切な時間と言えると思います。

 32歳から76歳まで、各地域の代表が、いわば大真面目に、年に一度、篭城をしている、という風流もあります。議員にとって、これだけゆっくりと流れる時間というのは、そうないかもしれません。

 多分、皆さん、どこかで楽しんでいるはずです。県政に、たちまち役立つわけではないですが、自民党、議会内が活性化する重要なイベントであると私は評価したいのです。
 馬鹿馬鹿しいとか、時間の浪費だと、怒ったり、一笑にふすのは、簡単ですが、なかなかに説明の仕様のない、個人的には、素晴らしい無駄な時間だと思います。

 そして、22人の議員だけしかいない大きな畳の間で、あるいは、39人の自民党控え室で、時にはあきれながらも、おそらく議員という人種が、生き物が、とても好きになる時間です。

 ここらあたりは、当事者ですから、新聞の論調とは、全く違うと思います。



 なぜかわかりませんが、議場に座っていていたり、控え室で、ふっと、ずっとそこに、岡山県議会にいられないような気がすることがあります。落選するのか、死ぬのか、わかりませんが、私は、いつまでもいられない気がするのです。なんでかな。
 逆に、いつサヨナラがあっても良いように、例えるなら「東京ラブストーリー」の赤名リカのように、そこに心を残さずにいようとも思います。
 だから、少し遠慮がちにいる私です。
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2001年5月10日(木)【朝まで生人事】
               商工労働警察委員会・決算特別委員会へ
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 自民党幹事長人事を巡り紛糾した、岡山自民党県議会。とりあえず、自民党役員人事を先送りにして、10日(木)深夜、議会人事に入りました。
 てな、わけで先ほど解散。時計の針は、11日(金)午前3時を大きく回っておりました。記録的な議員総会になりました。

 議会事務局、自民党県連スタッフ、マスコミ陣を巻き込んでのすったもんでしたが、一昨日から、24時間以上かけて、とりあえずできる人事だけが、行われました。
 詳細は、書けませんが、一時は、自民党岡山県連分裂手前まで行った今回の党役員人事、永田町とは、やや違った意味合いの派閥抗争である感は、否めません。

 我々も、夕方のテレビ報道などは、控え室で見ておりましたが、今回のドタバタ劇は、非常に有権者の皆様には、わかりにくく、中央よりも遅れた体質を露呈したという批判も、甘んじて受けなくてはいけないかもしれません。 ともかく、あくまで先送りで、まだ終わっておりません。


 さて、今回の人事で、正式には15日の臨時会を経て、私は、常任委員会が、商工労働警察委員会に、特別委員会が、決算特別委員会に、配属されます。
 商工労働警察委員会は、希望通り。今年度は、フランチャイズを商工関係に置き、教育や保健福祉関係は、本会議で攻めるという形になります。

 決算特別委員会は、副委員長のポストの関係で、やむなくの配属です。他に希望した委員会もあったのですが、一昨年に続き、2回目の決算特別委員会副委員長になります。
 予算があれば、当然決算があるわけで、監査委員同様、極めて重要な委員会なのですが、要するに県政全般にわたり審査するので、他の特別委員会の倍、開催され、しかも資料も膨大なため、実は、人気のない委員会です。

 ただ、この委員会、非自民党に割り当てられた唯一の委員長ポストで、結局私は、他党のベテラン議員の下で、副として、動くことになり、また、毎回毎回の計19回、答弁する執行部が変わっていくので、真剣にすればするほど、おもしろい委員会ではあります。

 1年目の私には、酷でしたが、3年目であれば、過去の一般質問で、どう予算がつき、どう執行され、決算はどうであるか、要するに、事業評価もできるということで、これほど勉強になる委員会もないのも、事実です。
 1年目に非常に悔いが、残っているので、ここはリベンジの機会を頂戴できたと解釈しようと思います。

 個人的には、今回の配属に、全く不満はありません。


 ともかく、私は私として、与えられた機会を最大限に生かし、それを還元させて頂くだけです。今年度の「こころ」は、商業関係、警察ネタが、増えることでしょう。

 友紀も、もうすぐ半年。おとついから、寝返りをうてるようになりました。
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2001年5月11日(金)【遊説訓練】
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 今朝は、眠さをこらえ、明後日に投票が迫った三次市長選挙の陣中見舞いで、三次市に。青春18きっぷで、立ち寄った時の印象とは違い、豊かな自然に囲まれた、コンパクトな良い街だと思いました。
 大学の先輩にあたる吉岡広小路候補(前県議)には、お会いできませんでしたが、健闘を心からお祈り致します。ただし、中国州都は、三次市よりも、岡山市の方が、ふさわしいと思いました。


 さて、今回の人事の反響は、「業界」関係者以外、皆無でした。党三役だ、四役だ、と言ってみたところで、幹事長って何なら?なんでもめるん?と普通の方は、わからないし、それ以前に、全く感心をお持ちでないのでしょう。私も、議員でなければ、なーんも知らないでしょう。知りたくもない、あるいは、そんなことは知らずとも、立派な社会人として生きていけます。

 それだけ、地方議会が、地域の方、有権者から解離しているのが現実なのです。由々しき状況です。「なにやっとんなら!!」と怒ってももらえません。マリー・ローランサンの気持ちがよくわかります。死ぬより、嫌われるより、もっと悲しいのは、忘れ去られた私達「議員(地方政治)」です。


 個人的には、地方分権の流れや、はては、財政難に伴う公共事業削減の中で、旧来型の政党や派閥の役割は、益々意味を失ってくると思います。とりわけ、永田町と全く同じ政党構成が、そもそも是なのか、という疑問すら私は持っています。最終的には、政策できちんと色分けされる地方政党こそ、正しい姿であると思います。
 今は、過渡期であると実感致します。この状況で、関心を持って下さいと言う方が、失礼です。すみません。


 さて、だからというわけではありませんが、この度、「遊説訓練」をすることにしました。5月27日(日)午前11時から、JR岡山駅前で、再び、参議院選挙にかかる自民党全国一斉街頭活動に参加しますが、それとは、全く別に、一期有志で、自民党の大型街宣車を借り受け、各地どさ回り(?)の遊説活動をすることにしたのです。

 これは、訓練です。

 三遊亭円生は、古今亭志ん生に、道場でなら勝てるが、野試合なら勝てない、と言いましたが、街宣は、野試合。遊説は、選挙対策として、そもそもやることに意味がある、という段階から一歩進めて、野試合の能力そのものを高める訓練をしようというわけです。

 ともあれ、最初は、5月30日(水)の午後から、一期有志で、末藤先生の地元、赤磐郡に繰り出し、山や田んぼ、なにより、各町役場の前で、臨機応変に叫んでくるのです。選挙区外の気楽さも手伝い、ぱーっと行きましょう!というノリです。内容は、参議院選挙に終始することは、決してありません。

 地元議員には、選挙対策。応援議員には、訓練と県内各地の勉強と一石三鳥。当然私の狙いは、各地で前例ができた後の岡山市での遊説訓練です。
 私は、街宣は本来好きなのです。遠慮しているだけで、言いたいことはいくらでもあるのです。大義名分(むしろ党内的に)が立てば、自民党若手も、岡山駅前で、街宣活動をするでしょう。

 そのために、まず実績を作ります。参議院選挙に向かって、若手で、県内遊説部隊を編制するぐらいの意気込みで、遊説訓練を行います。
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2001年5月12日(土)【人間回復?】
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 昨日の熊本地裁のハンセン病「西日本訴訟」の判決の報道を新聞やTVでご覧になられて皆様どう感じられたでしょう。
 岡山県には、全国最大規模の国立療養所長島愛生園、邑久光明園があり、今回の判決は、「瀬戸内訴訟」にも大きく影響するでしょう。

 ただ、私は、「国の謝罪」、国家賠償をもって、「人間として認められた」と片づけてしまって良いのかな、「国」、端的には、厚生労働省が、謝罪すれば済むことなのかな、と思います。

 もう2年近く前になりますが、まだ、「こころ」の発信のない頃、私は、岡山の(元)患者さんをさえる会のメンバーの方と長島愛生園を訪ねたことがあります。実際に、(元)患者さんのお話を生活されている部屋で、いろいろと伺いました。
 その際、訴訟に立たれる行為が、現実問題、必ずしも、全ての(元)患者さんの声でもないと知りました。
 美しく穏やかな瀬戸内の風景と、どんよりとした空気の斎場が、印象的でした。問題の根深さを痛感して帰りました。

 しかし、それ以後、私は、愛生園を訪ねてはいません。自分の心に自信が持てない、というのが本音かもしれません。先日の佐伯・水俣展でもそうでした。私は、自分の心に、自信が持てません。今もです。
 当時、当事者だったら、私も「加害者」だったかもしれません。言い訳ではないですが、子どもができたら、より、何かを守るために、何かを犠牲にすることがあるかもしれない、皆、そうだったかもしれません。
 当時なら、私もきっと「加害者」だったと思うのです。誰かを責める資格がない・・・。いや、今も、なにかの「加害者」かもしれません。


 地域ぐるみ、行政ぐるみで、極めて激しい人権侵害が行われた事例として、象徴的に、ハンセン病があり、象徴的に、国が、謝罪したとして、それは大きな前進ですが、それでどこまで、解決するのでしょう。
 HIVもそうです。いろんな障害もそうかもしれません。いじめもそうです。誰かに、誰かが謝ったところで、一人一人の心の問題は、なにひとつ解決しないのではないか。

 今回の裁判は、金銭が欲しいのではなく、国の謝罪が欲しいのではなく、本当は、我々の「心」に突きつけられた抗議の叫びだと思います。国家賠償の財源は、我々の税金です。ある面で、断罪されたのは、過去、現在、未来の日本国民でもあります。それは、肝に銘じないといけないと思います。


 私は、「人権保障の番人」のような、TVのキャスターの「自信」は、どうしても見ていられないのです。そんなに立派なんか。奇麗事では済みません。まだ、何も解決していません。これからも、今も、我々の「心」が生み出す事件は、生まれ続けると思います。決して終わりません。


 佐藤真治、有罪。
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2001年5月12日(土)【『元犬』】
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 「もと(元)は、居ぬ(犬)か?」「はい先ほど人間になりました。」のサゲで、お馴染み(?)の落語『元犬』によると、なんでも、白い犬は、生まれ変わったら人間になるそうです。

 輪廻転生という仏教思想からすれば、いわゆる動物虐待も、立派な虐待です。本日は、「ヨーロッパの動物福祉とインスペクターの活躍」ということで、岡山理大で、元英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)特別調査部部長という方のご講演を伺いました。
 主催は、(社)日本動物福祉協会(JAWS)。恥ずかしながら、常陸宮妃華子様が、名誉総裁をつとめられるこの団体、今日初めて知りました。
ttp://www.corcocu.co.jp/JAWS/

 ご案内の通り、一昨年12月「動物の愛護及び管理に関する法律(新動物愛護法)」が、26年ぶりに改正されました。実は、先日、噂には聞いていましたが、熊本と高知の商店街で、イセエビをゲーム機の中に入れて、機械のアームで掴み取るゲーム、「サブマリンキャッチャー」を初めて見て、あるいは、熊本で、たまたま実験動物のパネル展を見て(どこかで仕方ないのかなと思いつつ、あまりにむごいのです。)、かなり、動物虐待という問題が、ひっかっていました。

 高知では、土佐犬を見るという酔狂はしませんでしたが、世界的には、こういった動物同士の伝統的な格闘も、問題になっているようです。


 新法では、非常にむずかしい問題である、動物実験の規制は、入りませんでしたが、人と動物の共生を強くうたっています。最近の青少年問題、凶悪犯罪の最初が、声なき動物への残虐な仕打ちとして表れることもあり、万物の霊長だの、犬畜生だから、などと、言って良いような時代でもないと思います。

 他の生物の命を奪わないと命がつなげられない人間の業。なんとゆっくり、少しずつ友紀が大きくなるのを見るにつけても、動物の命の価値について、もう少し敬虔な気持ちを持っても良いように思います。自分の命にすら感謝が乏しい、現代社会かもしれません。

 動物愛護、ちょっとこのあたり調べたく思います。
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 さる筋から、社民党の辻元清美代議士来岡のニュースが入りました。5月25日(金)午後6時、岡山県総合福祉会館(石関町)です。
 私は、一昨年、日米政治指導者交流プログラムで、2週間、辻元代議士の弟さんと、ご一緒させて頂いたこともあり、大学の先輩であるとか、ピースボートを主催されたとかも含めて、極めて強い関心を持たさせて頂いております。
 主義主張は全く違いますが、この方は、おもしろい政治家だと思います。
ttp://www.kiyomi.gr.jp/

 いうなれば、土井たか子さんの後の社民党のエース。行かれて損のない講演会だと思います。ただ、残念ながら、私は、当日、日本におりません。無念!!
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2001年5月13日(日)【苫田ダム 自然と・ずっと・なかよし】
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 本日は、午前6時に家を出て、国道180号から、高梁で、313号、湯原から東に、富村を抜けて、奥津に。苫田ダムの定礎式に出席させて頂きました。それにしても、湯原から奥津に抜ける県道は、トトロの「猫バス」と何台もすれ違い、粗大ゴミや  (・・・)の一つも遺棄されそうな、山道でした。
 お勧めは致しませんが、一度体験されては如何でしょう。

 県議会議員は、全県選挙区と思われていらっしゃる方もおられますが、恥ずかしながら、こうして身を動かして、やっと10市18郡の位置関係が、わかってきた、という有り様です。小学生の社会科です。
 それでも、まだ阿波村には、行っておりません。

 ああ、ここがあの先生の地元か、と顔を思い浮かべて、なんとなく雰囲気がわかるといった感じで、とりわけ県北になると、行けば行くだけ、岡山市と問題意識そのものが変わってくるのも仕方ないと実感します。
 「田舎ネズミと街ネズミ」ではないですが、やはり、よそ者にはわからないことも多々あるようにも思います。

 そんな県北のいわば山里に、苫田ダムは、造られます。


 そもそも苫田ダムの構想が発表されたのは、昭和32年。完成が、平成16年の予定ですから、まさに半世紀を要した大プロジェクトということになります。
 地元奥津町あるいは、鏡野町の町史は、この苫田ダムとともにあったと言っても過言ではないのではないでしょうか。

 とりあえず、岡山県の公式のサイトは、下記のものです。
ttp://www.pref.okayama.jp/doboku/kaihatu/tomata.htm


 まず、苫田ダムは、吉井川水系吉井川に、建設される他目的ダムです。


 この点、漠然と旭川と思われている方がいるのではないか、と危惧します。津山を流れているのは、何川ですか?と言われて、例えば、岡山市民の何割が、吉井川とまともに答えられるでしょう?
 国道53号では、建部町のあたりで伴走するのは、旭川だから、53号が通過する津山も、そりゃぁ旭川が流れているんだろう、と案外思われていると予想します。

 じゃぁ、旭川ダムや、湯原ダムは、どこにあるんだ、ということで、旭町から、落合、久世、勝山、湯原と、真庭郡をしっかりと北上できるイメージが、湧かれますでしょうか?(頑張れ!!旭川流域ネットワーク!!)

 津山市から北上。苫田郡の鏡野町、奥津町ときて、苫田ダム、その先には、上齋原村、人形峠です。
 岡山県民で、苫田ダム建設地が、わかっておられない方が、おられるんではなかろうか、ちょっと気になります。

 申し上げたいのは、このぐらい、下流部の人間は、上流のことに、無関心であることに平気であるということです。事情が分かりません。


 ところで、吉井川は、その源を中国山地の三国山に発し、津山市を貫流しながら、途中、加茂川・吉野川・金剛川を合流して、岡山市西大寺で、児島湾の東端に注ぐ、延長約133kmの河川です。流域は、3市7郡にまたがり、約29万人が、生活されています。

 しかし、この吉井川流域では、これまで幾度となく洪水に見舞われ、多大な被害を受け、また小雨のための渇水被害も度々発生していると言われます。
 最近では、平成10年の10月17日、18日の10号台風で、津山市の全戸数の3分の1が、浸水したのが、記憶に新しいところです。
 (なお、苫田ダム完成後は、70p水位が下がると言われ、床上浸水はゼロになるそうです。)


 そこで、苫田ダムは、こうした治水、利水両面を担う目的で建設されるものとされ、昭和47年度から、実施計画調査に入り、昭和56年度に、基本計画を策定し、建設事業に入りました。2回の基本計画の変更を経て、平成8年には、下記、苫田ダム建設事業についての答申が出されました。
ttp://member.nifty.ne.jp/aqua/suigen/tomada.htm
 しかし、こんな年表で、ひとことで記されるほど、簡単な経緯でなかったのは、ご案内の通りです。

 なお、一般的に、苫田ダムの目的は、洪水調節、流水の正常な機能の維持、農地への灌漑用水(約243ha)、上水道用水(日量40万立法m)、工業用水(日量8500立法m)、発電(最大出力4900kw)と言われていますが、この点に、疑問の声が上がり、訴訟になっているのも、また事実です。
ttp://www3.ocn.ne.jp/~pokorin/damu/tomata.htm#uttae


 水没地域の方々、関係地域のご協力で、ダム建設用地の取得が進み、現在99%のところまで来ています。
 また、付け替え道路の建設も進み、平成10年には、国道179号の付け替え約7kmのうち、約4.5kmを供用開始。現在約72%の進捗率です。
 さらに、湖岸道路約13kmのうち、工事用道路としての使用を含め、現在の進捗率は、75%です。

 そして、本体工事は、平成11年3月着手。私も出席させて頂き、記憶に鮮明な同年6月に、起工式。本日が、定礎式でした。今年度中に半分まで打設が進み、平成16年度完成予定という流れです。
 ちなみに、定礎とは、構造物が、礎から水平、垂直であるかを検知する礎石を据え付けることを言います。


 国土交通省に、津田永忠がいたら、苫田ダムをどうするか(百間川河口もそうですが)、私にはわかりません。

 ただはっきりしていることは、今となれば、故郷を失った方々のためにも、完璧に竣工できることと、地域振興(例えば、湖面橋や奥津温泉が人で賑う)が、極めて重要であるということです。なにより、苫田ダムは、所期の目的を十分に果たさなくてはいけません。

 湖底に沈む定礎式会場で、素晴らしい「きやり」を聞きながら、せめて工事の無事を祈るしか今の私にはできませんでした。
 いずれにせよ、私の人生以上の歳月のここまでの経緯を、一刀両断にする術は、もちあわせません。

 自然と・ずっと・なかよし・・・・苫田ダムのキャッチフレーズです。
 ちなみに、総事業費は、約1940億円です。


 本日午後からは、夫婦でご案内頂いた運動会とMOZさんのJAZZコンサートに。「決められた通りにできないからJAZZやってるんです。」そうは言っても、セッションするわけですからね。ボーカリストのその言葉で、旦那を連想するのは、どうかと思うんですが・・・。
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2001年5月14日(月)【小学校閉校後】
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 本日は、内山下学区連合町内会総会に、出席させて頂きました。差し障りのない範囲で、内山下小学校閉校後の動きについて、お報せします。


 ご案内の通り、栄えある歴史のある小学校ですから、卒業生は、ざっと2万5000人。そのうち、消息確認(連絡)できる方が、1万2000人。校友会は、永久に存続しますが、毎年総会は8月。たちまち、事務局(以前は、小学校)が、ありません。
 行政や他学区、学校設備維持、事務連絡をする組織が必要になるわけですが、校友会、PTA、地元連合町内会、石山倶楽部で、窓口を作り、その名も「岡山石山会」。さらに、地元婦人会や体育協会も加わり発足する予定だそうです。


 問題は、内山下小学校の「跡地」です。2月に唐突に、議会に対して、後楽館中高一貫校が、利用することが発表されました。
 体育館、運動場の利用に加えて、「明日」より校舎の利用も開始するそうですが、これは、本日の総会で、担当課長が、来賓挨拶をされたことをもっての地元了解とされたい、とのことです。
 私は、今までに、こんな失礼な行政の対応を見たことがありません。突然の発表。これでは、わざわざ事をややこしくさせただけです。もっと事前に相談していれば、済むことでしょうに。

 15日から、内山下小学校の2F、3Fで、後楽館中高一貫校の授業が始まります。ともかく、ここまで、地元への説明は、全くなし。
 それでも、後楽館中・高両校長は、「地元の学校と認知をして下さい。」と挨拶。そう思うなら、もっともっと地元対策、地元への相談が必要です。
 なんで、いつも同じパターンなのでしょうか。


 また、下手を繰り返す岡山市教育委員会。住民感情を逆なでするのが、趣味のようです。一部の方に、「後楽館に内山下は追い出された」、という誤解まで生じさせてしまいました。
 これでは、かわいそうなのは、後楽館の生徒です。どうして、地元で生徒を守ってやれるようにもっていけないのでしょう。夢を持って入学した生徒を大人が勝手に振り回してはいけません。


 そもそも平成17年に、4校を統合するという地元合意は、必ずしも、とられていません。既定路線のように、またまた突っ走る市教委です。新たな火種をわざわざ作る手法で、大きな混乱を招くのが、目に見えるようです。
 猛省を促したいのですが、大幅な人事異動です。


 一方、県教委も、丸の内中学校跡地に建設する県立図書館について、地元説明がありません。内山下小学校と丸の内中学校を失った地元の感情が、理解できていません。
 基本設計ができた段階で、交通問題なども含めて、充分な地元説明が必要です。担当は、新任の20歳代のキャリアの課長。いずれ日本の中枢に戻られる方ですので、誠に申し訳ないのですが、たっぷりと「現場」の勉強をして頂きたく思います。


 こんな行政攻撃を書きたくもないのですが、結局矢面に立たされるのは、本当に地域や子供のことを真剣に考えている方達なのです。

 まったくをもって遺憾です。
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2001年5月15日(火)【臨時会】
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 本日は、いたって地味に臨時会が、開かれました。知事からは、先の県職員の逮捕(公共工事に関するもの)のお詫び、綱紀粛正の決意が述べられました。
 また、先日調整された議会人事に関して、副議長の選挙も含めて、たんたんと簡易採決(議長の口頭指名、名簿指名含む)が行われました。
 私も、「一身上の都合」で、文教委員会副委員長を辞任。決算特別委員会副委員長に、指名されました。(他に、商工労働警察委員)
 その他、新任執行部の挨拶。
 5月臨時会は、実にひょうひょうと終わりました。


 特別委員会では、派閥は違いますが、同い年の蓮岡議員(倉敷市選出)と一緒なので、できるだけ決算特別委員会の日の午後は、二人で、執行部のレクチャーを受けようという話になりました。

 手始めは、私が極めて手薄であると自覚している農林水産行政の総論を聞こうということになりました。19回の委員会ですから、1年間、その都度テーマを決めて勉強していけば、かなりのことになりそうです。

 幸い、課の数だけ、ネタはあります。苦手というものはありませんが、放っておくと、わからなくなる分野を敢えて勉強させて頂こうと思います。
 また、なにしろ、決算特別委員会は、ロングランで、行政全般に渡りますが、過去の評価です。その分、新しい動きは自分で追っていかないといけません。
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2001年5月16日(水)【祝電】
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 決算特別委員会副委員長就任に伴い、現在4通ですが、他所の振興局長などから祝電が届きました。願わくば、電報代が、皆様の税金からでなかったことを祈ります。
 昔は、特別委員会委員長は、議長経験者しかなれなかった重い職だと言います。逆に言えば、閑職だったのかもしれません。副委員長も、1期ではなれなかったはずですが、今は、あて職に近くなっています。
 これも、党や派閥の力といえると思います。

 しかし、議員的には、そもそも特別委員会は、各知事部局などにそった縦割りの常任委員会をテーマ毎に、横割りにしただけで、目新しいものはない、とも言われています。
 例えば、昨年所属した広域交通物流対策の付託事件のうち、岡山空港などは、本年の商工労働警察委員会と完全にダブります。

 特に、青少年対策・男女共同参画特別委員会などは、一部文教、警察も絡みますが、生活環境保健福祉委員会と殆どダブると思います。
 その点、決算特別委員会は、常任と完全にダブるということはありません。

 おそらく、特別委員会が、外部講師を招いて、議員が、独自に勉強するという形でもとらない限り、常任委員会の再報告会の域を出ないでしょう。先進事例を行政から提示される前に、議員がどんどん学ばないと特別委員会の意味がありません。
 ただ、そんなことを提言する権限すら、一期にはありません。したがって、こっちはこっちで、やれることをやるだけです。



【岡山空港国際貨物増】

 さて、岡山空港ですが、平成12年度、国際貨物の輸出は、22.4%の増。国際貨物の輸入は、10.2%の減です。輸入減については、関空の韓国線の発着便数が、約2倍に拡大され、岡山から東京・阪神方面を仕向地とするソウル便貨物の減が、影響しているようです。

 さらに、国内貨物も、積込、取卸ともに、それぞれ、7.7%、10.8%の減です。これは、貨物輸送の主力便である東京線の発着時刻の変更や機材の小型化などが影響したと説明されるようです。

 水島港のFAZ編入、10月の3000m滑走路化、航空貨物ターミナルの増設等、いかに岡山空港の優位性をアピールするか、通関の処理の簡易化と相俟って、大きな課題です。


【NPOと一般競争入札】

 個人的に、NPO支援の行政窓口を一本化すべきだと考えます。様々な助成や委託事業のメニューが、各課にあるわけですが、その情報管理が、一元化されていません。どこにどんな助成や委託事業があるのか、どんな募集があり、どんな基準で選ばれるのか。その返答が、ワンストップでできないといけません。

 ただ、このことは、既存の助成金をオープンにすることになり、一部の団体には痛みを伴うかもしれません。すなわち、恒例の委託事業費を消化するというのではなく、競争原理が働き、端的には、委託事業の事業評価もオープンにされるということです。
 なんとなく、予算が余ったから、これに使うか、ということでは済まなくなります。それなら、こちらにまわしてくれ、という団体も出てくるでしょう。

 情報公開の時代に、行政や議会の情報公開が言われるなら、助成団体の情報公開も、いずれ言われてくると思います。税金を使う限りは、常に情報公開する、事業説明する、そういう覚悟は、助成申請団体にも必要になります。
 それは、間違いなく信用を高めることになるでしょう。

 すなわち、委託事業については、随意契約から、一般競争入札にするのです。しかも、NPOやボランティア団体の性質からも、行政の指名入札にはさせないぞ。事業成果まで含めて、全部オープンだ。まぁ、そんな話です。

 ただ、こういうことを声高に言うべきなのかなぁ、ちょっと、まぁなぁ・・・と考えています。こりゃ嫌われるなぁ・・・。
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2001年5月17日(木)
      【参院選挙事務所開きの司会に「抜擢」(?)されるの巻】
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 7月29日予定の参議院選挙に向け、片山総務大臣の(選挙)事務所開きが、あさって19日(土)午前10時から、津高(53号バイパス沿い・石井知事選挙事務所と同じ場所)で、行われます。

 本日、幹事長よりご連絡を頂戴し、なぜか私が、当日の司会をさせて頂くことになりました。私にとって、この類のものでは、初の抜擢といえるでしょう。何千人来られるのかわかりませんが、大舞台です。

 「若ぇところで、まぁ、元気ようやってくれ」ということですが、自民党県議も、38人もいるのに、なぜ1期の私まで、こんな大役が降りてきたのかな?
 ひょっとして、僕って、次代の自民党を背負って立つ人材なのかな?良いのかな?あっ、自民党批判が問題に?こりゃ、かなわんな。いや誰かが断ったのかな?きっと地元で一番若いからで、他所は他所で、誰かするんだろうな。他におられんのかい?・・・・・・・・・・・

 と、あれこれ非常に疑問に思いつつ、素直に、「はい、喜んで」とお引き受けした次第です。
 ともかく、やらさせて頂くからには、司会が一番元気が良かった、と言われるぐらいぶちかまそうと思います。これで、やっと(来られたら)橋本先生や平沼先生にも、覚えて頂けます。勢いで頑張ります。

 どうか、お時間の都合がつきましたら、是非、19日は、津高にお越しくださいませ。


 友人から紹介頂いた、下記の長野・田中知事の宣言を是非ご覧ください。
ttp://www.pref.nagano.jp/hisyo/governor/kisya.htm
 これは、なかなかおもしろいです。ただ、私には、意図は分かりません。
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2001年5月18日(金)【商工・労働・警察委員会スタート】
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 本日より、新しい常任委員会、商工労働警察委員会が、始まりました。まずは、お手柔らかに事業の概要説明からスタート。最初は、地方労働委員会の概要説明で、そもそも労働委員会とは、なんぞや?で、個人的に躓きました。

 商工労働部は、比較的馴染みのある話が、多く、商工企画課、企業立地・物流推進課、工業振興課(含むIT産業推進室)、観光物産課、労政・雇用対策室、同和対策室に分かれ、工業技術センターや、中小企業総合指導センター等々、事業説明も、耳慣れたものです。
 中には、教育庁から異動された課長もおられ、今回は、商工の説明。実に器用だなぁ、と思いました。


 ご挨拶代わりに、「県内の施策とか、世界と連携する施策はわかりますが、中四国とは、例えば産業支援、中小企業支援で、どう連携するんですか?」と質問させて頂きました。
 都市間競争とはいえ、国境を超える前に、まず県境を越えて頂きたいものですが、なにかよくわからない答弁でした。あくまで、佐藤委員は、質問するぞ、というのが、示されれば、よし、です。


 引き続き、執行部が入れ替わり、警察関係者が、並ばれました。ご挨拶に制服姿の管理職の方も敬礼され、警察も行政、公務員なんだ、と再認識しました。「国家権力」=「警察」のようなイメージが、なぜかあるのですが、こうなると妙に身近に感じます。
 警務部、生活安全部、刑事部、交通部、警備部、さらには、警察学校。県下には、23警察署。106の交番。198の駐在所があり、3558人が、勤務されています。警察予算は、ざっと494億円です。

 ちなみに、7月中旬には、蕃山町の県開発公社ビルの中に、「(仮称)岡山県青少年総合相談センター」が、設置されます。これは、青少年の相談業務など、知事部局青少年課や、教育庁指導課・生涯学習課、県警本部少年課が、バラバラにやっているものをまとめるものです。
 さらに、天神町の岡山少年サポートセンターも、同所に移転予定です。

 こういう統合すべきものは、他にもありそうです。


【外郭団体見直し】

 外郭団体については、平成11年5月の「岡山県外郭団体の設立及び運営指導に関する指針」及び「岡山県外郭団体の見直し基準」に基づき、業務の効率的な経営や統廃合を含めた見直しの「指導」が、県からされてきました。
 しかし、経営の苦しい団体について、問題を先送りすることなく、経営の健全化や活性化に向けた抜本的な対応策の検討、役員の活性化等が、必要なことから、見直しの方向が示されました。

個別団体について
 年内を目途に、以下の6団体につき、経営改善計画の策定等抜本的な対応策または将来計画を取りまとめる方向です。

 累積赤字を抱えるなど経営の厳しい状況にある団体
  @チボリ・ジャパン株式会社 A井原鉄道株式会社 B株式会社岡山広
  域産業情報システム Cおかやまファーマーズマーケット管理運営財団

 累積欠損はないが不採算事業等について見直しを行う団体
  @岡山県道路公社 A株式会社東備ロードパーク

役員就任の見直し
 業務運営の主体性を確保するとともに、監査機能強化のため、
  @代表者については、可能なものは、民間人とする。
  A監事等は、原則として民間人とする。


 とぼけとんか?ほんなら、見直しされる前の今までの人間は、なにしょうたんなら?責任ねーんか?なんで、県民が、尻拭いせにゃぁーおえんのんなら?今までの経営者にも、なんぼか出させぇー、・・・と、私も思います。なんか、腹立つぞ。今までは、なんじゃったん!?
 だいたい6団体で良いんでしょうか?


 さて、明日の事務所開きの司会ですが、式次第を一枚頂戴し、一言「頼む。」!?岡山の国会議員全員集合、知事だ、会頭だ・・・と並ばれて、私に、どないせーちゅーねん???

 最近、自民党バッチ、小泉ポスターが、ちょっとしたブーム!?ご希望の方、ご一報ください。しかし、日本人の変わり身の早さの方が、むしろ私は恐い!!
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2001年5月19日(土)【参議院選挙前哨戦本格化】
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 今朝、午前9時20分に、進行表を頂戴し、神事の後、10時から片山参議院議員の岡山事務所・事務所開きの司会。ご来場頂きました皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました。また、拙い司会で、本当に失礼致しました。
 ともかく変更が多く、臨機応変で対応していましたが、結局、壇上の加藤勝信・自民党衆議院岡山比例区会長のご紹介漏れ発生。この場で改めて、お詫び申し上げます。

 ともかく、なんとかやってみました。今後お呼びがあるかどうかが、評価でしょう。
 なお、橋本、平沼両先生や公明党県議団も、出席されました。

 引き続き、県議の選対会議。そういえば、岡山県連の幹事長は、どうなるのかな、と漠然と感じつつも、なんとなく、事務所詰め当番が決まり、投票日まで、各議員、計5日、選挙事務所に詰めることになります。
 ただ、知事選挙の時も、この当番表は、有名無実化した経緯があり、私も当番日でも、選挙事務所に、終日は、いません。
 たちまち、22日(火)が、当番日です。


 午後からは、ある学区PTAの保護者の皆様25人と、逢沢代議士との茶話会形式の懇談会に出席。約2時間、なにしろ初めてのことで、主に教育問題でしたが、なかなかご意見も出ず、こちらも慣れず、あたふたしている間に、終わったような感じでした。やっとご意見が出始めたかな、というところで、時間切れ。
 ただ、非常に可能性を感じる企画であったことも事実で、以後何個所かで、続いていくと思います。年齢も近く、抱えている問題も共通の物があり、もっとくだけた感じにできそうです。


 さて、民主党の県議より、全国展開している民主党のNPOフォーラムの岡山開催のお知らせです。元子ども劇場全国センター代表理事のたかひら正司さん(民主党参議院選挙全国比例区候補)をお招きしてのNPOフォーラムで、進行役は江田五月先生だそうです。(主催:NPO夢ネットおかやま、民主党NPO委員会)
 日時は、5月26日(土)午前11時30分から13時。岡山ロイヤルホテル。会費は、無料です。

 NPOにとって良いことが、NPOの正義です。ことNPOに関しては、各党が支援競争すれば良いのです。ご関心のある方は、是非ご参加ください。
 とは、いうものの私は、モンゴルから帰国中のために、出席できません。


 明日は、会合が重なる特異日で、私は、はしごのできない質なので、いくつかの会合を失礼させて頂くことを予めお詫び申し上げます。
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2001年5月20日(日)【他者のこころ】
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 スポ少の大会の後、岡山市ジュニアオーケストラの練習を見に、旧内山下小学校を訪ねました。以前から、校舎の一室が、ジュニオケの練習場と楽器置き場になっています。
 また、一室には、深柢小学校の校歌が書かれた木板も置かれてあり、なんとも言えないやりきれない気持ちになりました。
 校舎を懐かしいと感じられる卒業生や関係の方には、違った意味で切なく感じられると思います。
 いつのまにやら、思い出の中に、ジュニオケと後楽館がいた、これは、入った方も、また辛いでしょう。もちろん、ジュニオケと後楽館が悪いわけでもなんでもないのですが。

 その後、NPO法人のミーツが、丸の内の「岡山禁酒会館」の保存のために、開かれていたワークショップに寄らさせて頂いて、「思い出」とまちづくりは、本来切り離せないものだとつくづく思いました。

 人生が、終わりに近づいた時に、確かに自分も愛されたんだという思い出や、その舞台だけが、時には救いになるかもしれません。なにより、ふと、いつでも帰って行きたい場所、どうしても残しておきたい風景は、誰にでもあると思います。
 あるいは行政主導だと、無神経にそれを破壊するようなまちづくりに、なるのかもしれません。人に優しい、とすれば、思い出にも優しい街でないといけません。


 わからないと言えば、動物のこころです。本日は、岡山動物愛護会の「考える会」にも出席しました。概要は、昨日の朝日新聞の通りです。非常に難しい会でした。

 県内で、毎年1万匹を超える犬や猫が、「処分」されています。適切な不妊手術の必要性など、啓蒙活動がどうしても必要です。

 個人的には、やはり飼い主のモラルの問題が、極めて重要だと思います。あるいは、免許制でもありませんが、最終的には、飼い主の資格要件は、問われてしかるべきだと思います。ペット税も、ありうるかもしれません。
 ただ、いわゆるペットを飼うのが、ただの嗜好かというとそうではなく、癒しでもあり、なかなか飼い主のこころにも、踏み込めません。

 いずれにせよ、そもそもは、熊本で見た実験動物のパネル展から端を発したわけですが、6月議会の一般質問に向けて、動物愛護、引くに引けなくなりました。
 これだけは避けたかったのですが、どうしても、県畜犬処分場など、最後の段階の施設に行かなくてはいけない流れです。もう見ていられないそうです。
 既にこの段階で、辛いです。

 しかし・・・・・その一方で、肉を食らう・・・・人間とはなんぞや?
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【目指せ岡山県自民党改革】
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 先日、田中・長野知事の「脱記者クラブ宣言」の意図が分からないと書きましたが、少なくとも、私が知る限りでは、とりわけ山陽や、オカニチの記者の中には、かなり骨のある方も、おられると思います。

 本日20日付けの山陽新聞30面、サンデー特報『難航する自民党県連人事・一体だれが幹事長に』は、非常によく書けています。『県民納得の対応望む』という、桑原記者の記名の意見まで含めて、実に良いと私は、思います。
 私の横っ面からの写真と、右上の方に昨日の事務所開きの写真(左端に私)が、載っているのは、ご愛嬌でしょう。
 なかよく、岡山市議会議長人事も大揉めの記事が、右下にあります。
 これが、県政・市政とどう関係するのか????


 『「幹事長」は、実質的な県連の党務の最高責任者。党の組織活動費の管理や資金源の開拓、選挙対策など党務全般を切り盛りする。
 党の顔として県や各種団体との窓口になるため、情報や資金面などの権限を一手に握ることができる。それだけに、幹事長ポストを握る派閥は‘うまみ‘も多いことになる。』

 『財政再建で先細っている県の公共事業などをめぐる鞘当てが背景にあるのではないか』(自民党以外の会派の県議)

 書いちゃったね。でもかなり穿った見方かも・・・。


 その後、桑原記者の記名意見。
 『自民党県連の今回の‘人事抗争‘は、旧態依然とした派閥次元の思惑が目立ち、若手議員の声もあまり聞こえてこない。そんなことから中央の流れに逆行しているように感じている県民も多い。今後、どう決着を図るせよ、県民の納得する対応を望みたい。それが、責任政党としての義務といえる。』

 それは、ごもっとも!!


 さて、そんなに若手の声が聞きたいのなら、私が、「時の人」になるのも良いかな、おもしろくしちゃおうかな、と思いつつ、「あの人は今」になっても、つまらんな、とも思います。
 小泉総理人気にあやかって、造反するポーズをするというのも、どうでしょう。走ったら、誰もいない、というのもあるでしょう。

 結局は、こうしてマスコミが世論を作ったり、議員を煽ることもあるのです。悪くないと思います。もっともっと伝えて欲しいものです。もっともっと本当は、知ってるんだから。もっともっと、まだまだ煽っても良いと思います。
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2001年5月21日(月)【農「業」】
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 本日より、決算特別委員会が、始まりました。まずは、顔合わせ。その後、議員総会では、人事案件については、触れられませんでした。6月議会の代表質問項目、参議院選挙についての確認のみで、やや拍子抜けの感もありました。

 続いて、午後からは、自主企画で、農林水産部の事業概要のレクチャーを受けました。おそらく常任委員会での説明よりも、手厚いご対応を頂きました。
 なにしろ、10課、1292人の知事部局最大の部です。第一次産業とはよく言ったもので、全てが命の根幹であり、かなり多岐に及ぶことと、何より、国策の影響も極めて大きい、最重要の分野であると改めて感じました。
 私は、認識が非常に甘かったように思います。

 土もまともにいじったことがないのに、何がわかるんなら、と言われれば、それまでですが、今後10ha以上まとまらないと採算の取れない稲作について、日本の土地制度そのものの問題といおうか、日本人の土地への執着といおうか、最終的には、農地は国有化し、それを希望者に貸し付けるような形にでもならないと、一方で減反、一方で外米を一括購入させられる、という矛盾した国策を取り続けることになるのかな、という気すらしてきました。
 これは、日本という国のあり方そのものの問題だと思います。根本です。

 また、農業なら、ともかくヒット商品ともいうべき、栽培方法、果物や野菜や花を生み出し続ける必要性も感じました。岡山県が、どう生き残るのか、研究開発は、命綱の問題です。


 農業は、業ですから、あくまで農業で、皆さんが職業として「食べていける」施策をしないといけないのだ、という本気の「思い」は伝わってきました。
 これほど政治や行政の影響をまともに受ける産業はない、と、己の不見識に恥じ入る次第です。

 衣・食・住の「食」に関わることが、いわば全てのスタートが、私は、まるで、わかっていません。食わねば生きていけないのに。

 農業関係のお知りあいをいずれ訪ねてまわらさせて頂きますので、少なくとも3人の方(ピンときた、あなたです!!)、ご覚悟下さいませ。教えを請いに参ります。

 また、林業、水産業も、わかりません。結局、何もわかりません。
 また、阿呆を悟りました。
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5月22日無し

2001年5月23日(水)【モンゴルへ】
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 冗談のような話ですが、これからモンゴルに行って参ります。あるNGOの廉価なスタディーツアーに参加し、母子教育センターの卒園式に参加したり、国会議員と面談したり、マンホールチルドレンの収容センターの視察をします。


 今晩午後10時過ぎに、首都ウランバートルに入り、しあさって26日(土)午前6時には、帰国(岡山には夕刻着)するという強行軍のため、どこか県外調査といった雰囲気です。
 ちょっとゲルに泊まるとか、馬に乗るということになりません。

 ご案内の通り(あまりご関心ないと思いますが)、先日20日に、大統領選挙があり、人民革命党(旧共産党)のバガバンディ大統領が再選されました。モンゴル経済は、2年連続の寒波による家畜被害や銅など主要輸出品の国際価格低下で打撃を受けているそうです。

 モンゴルは、もとはといえば、旧ソ連の兄弟国の社会主義国。ペレストロイカの流れで、89年から民主化したものの、急進的な改革路線の中で、経済は悪化。国際社会の援助なしでは立ち行かない状態です。
 例えば、都会でマンホールの中に暮らす子供達(マンホールチルドレン)も、そういった社会情勢の中にいます。

 どうしても、モンゴルは、「スーホーの白い馬」や朝青竜のモンゴル相撲、ゲルと化石と満天の星空という定型的イメージですが、結構、国際情勢の中で、大変な国です。

 日本との関係は、「北条時宗」でおなじみの、文永・弘安の役で、フビライ・ハーン攻められたか、関東軍が攻めたか、ということですが、最近は「おしん」の影響で日本ブームとか。


 県議会議員が行ってどうなるなんら、遊びじゃねんか、と言われたら、政治に関わる者の幅を広げるチャンスだから行くのです、と答えます。全く違うところでも、私は、日本や岡山を考えるでしょう。あたり前田の世界史です(一宮高校一期生にしかわからんようなギャグを・・・・)。


 さて、結局は、2日間のみの留守ですが、「こころ」は、モンゴル特別編で、毎日配信の方には、発信予定です。ちなみに、私の携帯電話は、一応妻がもっております。また、苦労をかけちゃいます。
 友紀と会えんのは、寂しいのぉ。


 日本人にある「モンゴル斑」、さて、モンゴルの草原を懐かしいと思えるでしょうか?私自身は、ちょっとラテン系の気がするんですよね、ラテン系日本人。なんじゃ、そりゃ。
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【モンゴル着】
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 深夜0時前、北京経由で、モンゴルの首都ウランバートルのボセント・オハー国際空港に到着。岡山空港よりも、まだ地味な国際空港です。
 ちなみに、モンゴル航空の機内食の食器は、大韓航空のそれでした。

 なにしろ、北京から乗り込んでこられた方を含めて、皆同じ黒い瞳に、黒い髪、まるで国内線のようでした。

 空港から都心までは、約30分。大原橋の下の砂利道のような悪路で、冗談のようにバスが、飛び跳ねます。しかも、街灯のない中を若者が闇の中から横断。盛り場も、あるにはありますが、「たけちゃんラーメン」というでかい看板もありますが、ネオンはなく、極めて地味な印象の街です。

 それでも、どこまでも平たく広がる街の光に、ああ、ここは日本じゃないんだ、と実感できます。

 それにしても、英語でもハングルでもアラビアでもないロシア文字。アジアのような、全くそうでないような街並みです。
 ちなみに、日系のフラワーホテルには、もちろんNHKの衛星放送。モンゴル相撲が日本の角界に進出するわけです。
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2001年5月24日【モンゴル事情】
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 いつも「佐藤真治のこころ」をご愛読頂き、誠にありがとうございます。さて、ご案内の通り、佐藤はただいま「モンゴル」へ出かけております。皆様にはご迷惑をお掛け致しておりますが、現地より活動報告が届きましたので、早速、メールを送らせて頂きます。どうかご一読下さいませ。(佐藤まゆみ 代筆)
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【バセンズルク地区】

 本日は、バセンズルク地区にNGOの支援で建てられた幼稚園の卒園式が行われました。
 自由主義経済への移行、また、2年続きの寒波は、結果として首都ウランバートルに多くの人を集めましたが、、今のモンゴルには彼らを支える力はなく、貧困にあえぐ状況の中で、とても満足に子供達に就学前の基礎教育を与えられる余裕はなかったのです。

 モンゴルは9月から新学期ですが、6月からの夏休みは、むしろ学生も農作業に従事するためにとられるようなもの。卒園生の全てが、ここから10年に及ぶ義務教育を受けきれるのか、不安も残ります。

 それにしても、子供達の純粋な笑顔は万国共通。ゲルが建ち並ぶ、表現のしようのない、いわゆる「貧民街」の中から新しい可能性が健やかに伸びていくことを切に願います。

 その後、中央県選出のオドンチメド国会議員などと歓談。思わず岡山の素晴らしさを力説してしまいましたが、一介の県議会議員に岡山や日本あげての支援を確約できるはずもなく、ただ、モンゴルの実情をこうしてお伝えすることを約束しました。

 日本の常識が世界の非常識とまでは言いませんが、やはり、実際に体感しないとわからない如何ともしがたい現実というものが、あるように思います。また、日本はなんとも幸せな国だとわかります。

 なお、日本と時差がないのは、モンゴルが4月1日より、「サマータイム」に入っているからだと判明しました。朝夕冷えますが、日本なら3月ぐらいの気温です。 標高1500mの中にある街ですから、乾燥しています。
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【「卒業はしたけれど」共産主義に帰りたい】

 通訳をして下さるNGOの代表と話をしていると、なにかモンゴルの中に、「共産主義回帰願望」があるというのがわかってきます。
 モンゴルとソ連は70年もおつきあいし、第二次世界大戦後は、わざわざモンゴルはロシア語表記に変えたほど蜜月が続いていました。
 同行された方によると、ウランバートルは、まさにロシアの郊外の街の風景そのものと言われます。おそらく、東欧諸国もこんな感じかなという雰囲気はします。

 実際、ここ5〜6年の間に、1ドル15Tg(トルグ)が1000Tgに、65倍以上の想像を絶するインフレです。国営工場は閉鎖。街中に失業者があふれ、職のない男性は昼から酒をあおっているような始末。物乞いをする子供達も見かけます。

 しかし、これらは全て共産主義時代にはなかったというのです。いわゆる「開放経済」は日本の約4倍の国土面積に、人口僅か235万人(人口密度は世界最低の1.5人/ku)、産業と言えば、カシミヤしかないような国際競争力のないモンゴルには、非常に厳しいものでした。

 一方、仏教国なのに寺院を打ち壊し、チンギス・ハンすら学ばなかった(ロシアの歴史の中でその一部として語られた)、共産主義の閉鎖的な部分からも、確かに自由にはなりましたが、そのことは、必ずしも目先の経済問題を解決するきっかけにすらならなかったのです。

 こちらからは韓国やイスラエルに出稼ぎに出て、あるいは、中国や韓国の下請けで製品を作り、逆に都市部は外資系の飲食店が進出し、自国民はめったに利用できないような状況で、広い国土を他国に貸し出そうか、という笑えないような話まで、出ているそうです。235万人のだだっ広い商圏は、ビジネスとしての魅力は薄いでしょう。

 今回再選されたバカバンディ大統領(なんと国会議事堂から車で出てこられるところに遭遇!!手を振って頂きました。)も、人民革命党(旧共産党)です。 目先が不透明な中で、皆があの頃は良かったと思ったとしても、不思議はないのかもしれません。共産主義ならこれほど苦しまなかったのです。

 おりしも、本日は大学の卒業式の日でもありました。ザイサントルゴイの展望台から、グランバートルの街を見下ろした卒業生に、モンゴルの明日はどのように映っているでしょうか。

 ちなみに、感覚的には物価は日本の10分の1.新入社員の初任給は、平均1万円だそうです。18才から26才の間に1年間男性には徴兵があります。
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2001年5月25日(金)【『ふるさと』・マンホールチルドレン】
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 1999年9月30日に設立された、いわゆる、マンホールチルドレンの収容所を訪問しました。自動車教習所の向かいのこの施設には、もともとソ連軍が駐留していました。

 ウランバートル市営ですが、収容された児童は、下は、3〜4才から、18才まで。つまり、3才の子どもが、街中で保護されるのです。そして、彼らは、この施設の目的である「家庭への帰還」を果たせても、再び街中に、この施設に、帰って来ることも多いのです。
 なぜなら、家では、食えないからです。

 そんなわけで、収容人員も、約140人から200人と流動的。小学校1〜3年生の基礎教育や職業訓練を受けますが、向かいにある普通の小学校には、なかなか入れません。

 どこか暗い目をした彼らが、歌や踊りで歓迎してくれたので、「ふるさと」を返歌しました。そのお返しは、「どうして私達には、お母さんがいないの・・・・」という趣旨の歌でした。

 私達の故郷は、「ふるさと」で、歌われるほど、美しいものではないかもしれません。しかし、彼らの「ふるさと」は、もっともっと厳しいものです。

 元ロシアの軍事施設の中に暮らす子供達。いつの時代も、一番大きなひずみは、子供達に表れてしまいます。
 日本の子供達も、ある面では、被害者です。
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【モンゴル時間】
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 首都ウランバートルから、70キロのあたりが、日本で言えば自然保護国立公園になっています。その風景は、まさに絵葉書そのもの。360度広がる緩やかな丘陵は、草原となり、馬、牛、羊、やぎ、ヤク、ラクダが、思うがままに、若草を食んでいます。
 もちろん、柵などなく、お椀をひっくり返したようなゲル(いわばテント)が、点在しています。

 巨大な岩山も連なり、こんなところに恐竜の20〜30匹が、群れをなしていても、なんら不思議もない、そんな圧倒的なスケールで迫ってきます。ああ、馬に乗ってしまったことも、正直に告白します。
 ポコポコ乗っていると、私のDNAは、騎馬民族でなく、海洋系ものでないか、と確信しました。懐かしくも何ともない、チンギス・ハンは、知りませぬ。

 それにしても、こういった大自然の中で、動物や植物と共生している暮らしを見ると、なにを日々あくせくとやっとんのか、人間が一体なんぼのもんなら、と万事が、あほらしくなるような気がします。
 だから、どうした言うんなら、人間もただの動物じゃ、どうせいつか死ぬんじゃ、どーでもええがな。あくせくしても始まらまぁ・・・・。

 その結果か、10人乗りのバスは、動かなくなり、そこからはモンゴル時間。代替バスが来るまで3時間以上かかりました。まだ明るい午後9時になって、ウランバートルの帰途へ。
 もっとも、モンゴルらしい場所で、モンゴルらしい時間を過ごしてしまいました。なんだ時間は、こんなにゆっくりしたものなんか・・・・。改めて思いました。

 しかし、黒い体に、白い眉のとぼけたモンゴル犬と遊びながらも、こうして「こころ」に、お伝えするほど、結局は追いまくられ、逃げ切れない自分を感じます。なにより、その方が、楽なのでしょう。
 やっぱり、私は、急いでいます。やらにゃぁいけんことが、ぎょうさんあります。止まると死ぬ!!


 遠すぎて、一回。人情や風景と分かれがたく1回。こんな毎日の中で、それを思い出して一回。モンゴルの「三度泣き」です。

 地球温暖化、環境破壊は、しかし、いつまでもモンゴルをモンゴルのままで、いられないようにするかもしれません。それを恐れます。
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2001年5月26日(土)【モンゴル帰り】
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 さきほど、モンゴルから帰岡しました。時差はないのですが、さすがに疲れておりますが、これから地元学区の総会です。ゲルはゲル。現実は、現実です。

 昨夜は、午後11時過ぎからの食事に、首都グランバートルのバセンズルク地区の地区長さんが、来られました。首都は、9地区に分かれ、とりわけバセンズルク地区は、人口約10万9000人。モンゴル相撲場や、ビジネス、行政機関があり、まさに、モンゴルという国の中心といっても過言ではないでしょう。

 若い地区長は、強く岡山県との交流を言われました。知事宛てのいわゆる「親書」も頂戴してしまいました。ただ、どちらかと言えば、片務的な支援要請では答えようもなく、ここからどう繋がりができるのもなのか、私にはわかりません。

 蒸し暑い日本に降り立ち、私は、夢から醒めました。

 ただ、それぞれ条件の中で、誰もが、せいいっぱい幸せになろうとしていること、間違いなく政治がそれに大きく関わっていくことを痛感しました。

 私の感じたモンゴルが、明日たちまち私の人生を変えはしませんが、いつかきっと、この度の意味が極めて重要になる日が来ることを確信します。
 皆様には、私のわがままで、ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありませんでした。なお、お土産は、私のかわいい笑顔です。
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2001年5月27日(日)【教育改革】
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 昨日、帰国後に出席させて頂いた地元地区総会には、午後7時30分から約1時間30分も片山総務大臣が、入れ替わって10時まで逢沢代議士が、おられるというゴージャスなものでした。
 もちろん、小学校の統廃合に話題は及び、非常に厳しいものがありました。

 7月3日の「中心市街地活性化セミナー」の準備が、その後進んでいませんが、来週中には、一挙に詰めて案内をしないと極めてまずいことになります。一般質問原稿作成と、もろにバッティングです。


 本日は、朝から、岡山県視覚障害を考える会主催の講演会に、川崎医療福祉大学を訪ねました。主に、ロービジョンの視覚障害児の教育について、慶応大助教授の専門的な話でした。
 独立行政法人「国立特殊教育総合研究所」ttp://www.nise.go.jp/をご参照下さい。

 講演の中で、元来「障害者」という人がいるわけではなくて、「障害」という「状況」が作られるのだ、という言葉が印象に残りました。
 おりしも、明日は、鬼の城ゴルフ場で、第3回全国盲人ゴルフ普及キャラバン岡山大会(その400参照)が、開催されます。



 午後からは、文部科学省、岡山県教育委員会主催の「岡山県教育改革フォーラム」が、開催されました。
 
 ご案内の通り、小渕政権以来の懸案事項である教育改革について、昨年の暮れに、いわば総理の諮問機関である「教育改革国民会議」の報告が、時の森総理に、出されました。

 この「教育を変える17の提案」を受け、今年1月「21世紀教育新生プラン」を文部科学省が作りました。
 とりわけ、<7つの重点戦略(通称レインボープラン)>が示され、いわば小泉首相の提唱するタウンミーティングの走りとして、文部科学省が、全国をPR活動に回っていました。
 その二十何番目の開催が、今日の岡山だったわけです。

 個人的には、こういうケースでは、民主的コントロールのかかっていない「事務方にすぎない」官僚ではなく、せめて副大臣が説明に来られるべきだと思います。
 ただ、岡山県出身の小野事務次官(日本文部行政のトップ)は、かなり思い切った基調講演をされ、県の施策が、国の「21世紀教育新生プラン」に乗っかったものが多いこともわかり、逆に充分にがっかりできました。


 そもそも、いじめ、不登校、校内暴力、学級崩壊、青少年犯罪など教育問題が深刻化する中で、行き過ぎた平等主義や「公」を軽視する風潮に、歯止めをかけるべきではないかという問題意識からの抜本的な教育改革です。


 次官は、とりわけ、「ゆとり教育」とは、教育内容を精選し、選択の幅を拡大させることを指し、例えば、進んでいる子どもには、より高度な内容を内容を扱うことも可能で、要するに、学習指導要領は、あくまで最低基準であり、間違っても到達目標や、上限基準ではない、すなわち、「ゆとり」は、「ゆるみ」ではない、と強調されました。

 さらに、教科書については、教科用図書検定基準によれば、学習指導要領に示す事項の標準基準であり、もっと言えば、「教材」のひとつにすぎないと強調されました。そうかなぁ・・・・?。

 さらに、「総合的な学習の時間」については、学年の段階に応じて、教科で学んだことを実践で体得するためのもので、それぞれの教科で結びついたものであることを強調されました。現場は、どうかなぁ・・・・?

 また、円周率を3.14でなく3にすることや、奉仕活動の義務化(実は条件整備)について、一部間違った報道がなされていることにも言及されました。



 うまく説明できないのですが、私は、なにか引っかかるものも感じています。

 前文教委員会副委員長としては、教育委員会および教育庁に、6月本会議で、充分お礼のご挨拶をさせて頂かなくてはいけません。今年度は、一般質問で、教育問題「解禁」です。
 どうか現場の声やご意見をお知らせ下さい。
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【ユネスコ加盟50周年】
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 平成13年は、日本がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)に加盟して50周年の年です。「ユネスコ活動に関する法律」では、国及び地方公共団体に、ユネスコ活動に協力する責務を定めています。

 ユネスコは、一時親ソ的な動きで沈滞したこともありましたが、世界文化遺産などの活動は高く評価され、現在、事務局長が日本人であることはご案内のことと思います。

 とりわけ、ユネスコの活動を支援する岡山ユネスコ協会も、本日第8回総会を迎え、その活発な市民活動は、岡山の行政はもとより、日本で、また世界で、非常に高い評価を受けています。
 いまや世界にも通用する岡山を代表するNGOと言えるでしょう。
 右記を是非ご参照下さい。ttp://www.ddn.ne.jp/~o-unesco/index.html

 本日は、萩原岡山市長が記念講演され、本日より、この4月施行の「岡山市環境パートナーシップ事業」などの環境施策をユネスコ加盟50周年に協賛し、岡山ユネスコ協会と連携した事業としてスタートする、と宣言されました。

 この春、市民参加を前提として、行政組織を組み替え、「市民局」を作り、「市民協動部」で、「民」「官」協動で、まちづくりを推し進める、萩原市長の意気込みが、充分に伝わるものでした。
 全国的にも先進的な例になると思います。

 一種の「ノリ」というのは重要だと思います。この際、この2月議会で取り上げさせて頂いた岡山ユネスコ協会の「環境サポートセンター構想」を含め、この際、岡山県も乗らんかい!!と、私は思います。
 少なくとも、NPO活動支援課が、岡山県には絶対に必要です。
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2001年5月28日(月)【環境3条例】
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 環境3条例について公聴会があり、一般傍聴も可能である、と新聞に告知されたという理由で、初めて公聴会なるものに、善良な一市民として「傍聴」に出かけました。

 6月8日開会の定例議会前のこの時期、一般質問の題材に、苦悩していると言っても過言ではありません。しかし、質問のための質問だと、あらゆる評価が下がりますので、毎回の事ながら頭を抱えるわけです。まるで獲物を狙うライオンのようです。
 案の定、公聴会の傍聴者は、私だけでしたが。


 さて、国においては、平成12年5月31日までに廃棄物関連10法案すべてが可決成立し、『循環型社会形成推進基本法』を中心に各個別法によって様々な施策が展開されているのはご案内の通りです。
 『循環型社会形成推進基本法』の概要は、下記をご覧ください。
ttp://www.nippo.co.jp/junka_1.htm

 ちなみに、「循環型社会」とは、@廃棄物等の発生抑制A循環資源の循環的な利用及びB適正な処分が確保されることにより、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り提言される社会、だそうです。


 一般的には、「循環型社会関連法」という言い方をし、「環境基本法」の「環境基本計画」を受けた「親法」が、『循環型社会形成推進基本法』で、これが基本的な枠組み法として基本原則、国・地方公共団体・事業者・国民の責務、国の施策が、示されています。

 そこから社会全体の枠組みを確立するための「一般法」ということで、<廃棄物の適性処理> として、『(改正)廃棄物処理法』が、<リサイクルの促進> として、『(改正)再生資源利用促進法』が、既に施行されています。

 これに、個別の品目を対象にした「個別法」として、『建設工事資材再資源化法(建設資材リサイクル法)』 、『食品リサイクル法』『グリーン購入法』さらには、この4月より既に施行されている『家電リサイクル法』、昨年4月から完全実施されている『容器包装リサイクル法』があります。

 一般的な表現ではありませんが、こういった基本法(親法)、一般法、個別法という流れの中で、法体系に沿って『家電リサイクル法』が、位置づけられることは、ご理解頂けると思います。


 とりわけ、「循環型社会関連法」で、企業、消費者、行政の役割分担を決めた上で、国の方針として拡大生産者責任(EBR)が明文化され、使用済み製品の回収や処理に企業の責任が示されたのは、画期的とされています。



 この、国の『循環型社会形成推進基本法』の理念をベースに、屋上屋を重ねる、もとい、具体化するのが、『岡山県循環型社会形成推進条例(仮称):廃棄物対策課』です。

 これに、『きれいな環境の創造に関する条例:環境政策課』と『改正岡山県公害防止条例:環境管理課』を加えて、環境3条例すなわち『快適な生活環境づくりのための条例』と言います。
 「快適生活圏おかやまの創造」から、来ているのでしょう。



 こう書いてくると、ややこしくて、なにか物凄いことのようですが、要するに、各課が各々条例を分担し、ついでに内容を重複させているのです。

 『岡山県循環型社会形成推進条例(仮称)』は、どの県にもある国の法律を受けた条例で、私は、別に要らないものだと思います。

 一方、『公害防止条例』については、制定30年経って、工場・事業者に対する規制に加えて、消費者、県民の責務も定めようとする大改正です。罰則がなくても、義務規定ですから、充分な議論が必要です。


 特に、真新しいのは、『きれいな環境の創造に関する条例:環境政策課』でしょうか。この条例は、落書き、空缶ポイ捨て、自動車・自転車の放置、光害を禁止行為とする画期的なものです。
 これは、県の独自施策で目玉と言えると思いますが、音害や臭気には触れておらず、罰則についても、まだ練れていないという印象を受けました。いじれるとすれば、これです。


 今後、公聴会を津山と倉敷で行い、これを環境審議会に持ち帰り、12月議会にかける(できれば来年4月施行)ということだそうですが、通常、県議会議員が見るのは、知事の諮問機関である審議会の報告以降からでしょう。
 そんなことで、条例制定の流れや問題がわかるわけがありません。

 公聴会自体は、良い仕組みだと思います。しかし、議会に来る時は、市民の声が変容されているとしたら、やはり、議員は、公聴会の時期まで遡らないといけません。それを痛感しました。

 はっきり言って、それをすれば、執行部に「なめられる」ことは、絶対にありません。要するに、数年でころころ入れ替わる課長より、議員が、もっと勉強すれば良いのです。期数も年齢も、関係ありません。


 とりわけ、市民代表の声が多かった環境教育の重要性については、総合的な学習の時間とからめることもできます。今日突然の思い付きですが、県立児童会館は、環境学習の施設にできるかもしれません。



 環境問題繋がりで、夜には、リサイクルフォーラム主催の『2001ゴミゼロの日集会』に出席。
 「ほっとプラザ大供」に頻繁に出入りする変わった自民党県議?ウィズや、さんかくより、行き易いです。

 個人的には、市職労が選挙で私を支援して下さることは間違ってもないと思いますが、市職労の市民と協動する姿勢、その誠実で真摯な動きには、尊敬の念すら持っています。なかなかできることではありません。立派です。
 良いものは良いので、それで良いのです。

 本日は、8月に本稼動する西大寺の「東部クリーンセンター」の問題についての報告等がありました。国の政策から、市町村の現場ではどうなるのか、非常に興味深いものがありました。
 他県の生ゴミを使った発電などの紹介も、ほほぉ・・という感じでした。



 ともあれ、昨日の教育改革、今日の環境政策、明日の道路政策など、国、県、市町村という流れで、国の力の大きさを痛感します。
 同時に、岡山市にとって県はどうなのか、という懸念もあります。特に、商工関係で、市・県の連携はどうか、疑問も感じます。

 はっきりしているのは、それは国の指導に従います、それは市町村の対応に委ねます、としか言わない県なら、そんなんいらんがな、ということでしょうか。
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【道路整備・河川改修期成会】
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 本日は、一言で言えば、岡山県や国土交通省に道路・河川整備をお願いする決起大会がありました。12にも及ぶ道路、河川の期成会の合同総会であり、以前は、わざわざ全部分けてやっていたところ、全ての会長である萩原岡山市長の英断で、一本化したものです。

 岡山市の都市総務課が事務局ですので、勢い、国会議員や県議は来賓扱い、国土交通省も極めて丁重に扱われます。


 ご案内の通り、ガソリン税、従量税など、50年続き、5兆8000億円と言われる道路特定財源について、「聖域なき改革」の中で、一般財源に使いたいという小泉総理の意向は、ご存知だと思います。


 個人的には、道路によりけりだと思います。例えば、そんなアホな、というバイパスやトンネルがあるのは事実です。
 そんなことなら、あるいは高速道路の無料化にでも使って欲しいとも思いますが、郡部では、どこまでも道路整備の要請はあり、都市部でも渋滞は全く解消されていないのも現実です。
 道路自体は、そもそも収益を上げる公共設備とは言えず、なにをもって無駄と言うのか、判断も難しいところです。


 なお、本日は、自民党の県議が出席しただけで、案内があっても、非自民の県議の出席は皆無でした。意図は分かりませんが。
 とりわけ共産党など、こういった道路整備や河川改修、あるいは地域から要望を国まで積み上げていく手法そのものをどう思っているのか聞きたいものです。



 以下本日の合同総会に関係する期成会名と一部計画等を列挙させて頂きます。


1.一般国道180号岡山県整備促進期成会(その413参照)

 @ 岡山西バイパス区間(岡山市古新田〜岡山市楢津)
  延長5.6km、幅員40〜50m

  1工区(岡山2号バイパス〜県道岡山倉敷線)
   S54年事業着手、用地買収、改良工事促進。現在、詳細設計、
   設計 協議中。
   ※岡山西共同溝工事促進。

   2工区(県道岡山倉敷線〜楢津)
    S63年事業着手、用地買収、測量、および設計に。

 A総社・一宮バイパス(岡山市楢津〜総社市井尻野)
   延長8.9km、幅員25〜40m

   S48年事業化。H8年までに、岡山総社IC前後1.8kmは、
  4車線供用済み。現在、総社市窪木〜429号バイパスまでは、4車
  線供収。埋蔵文化財発掘調査。

  総社方面に動きはありますが、岡山市楢津界隈の動きは具体的にあり
  ません。吉備津神社までの180号線の自転車や歩行者の細道は、当
  分解消されません。由々しき事だと思います。
  国がせんのなら、県でも市でもやれりゃぁええのに。仕組みが、迷惑
  です。何人殺すのでしょうか?


2.県道岡山水島線建設促進協議会

  そのうち、都市計画道路富本町三田線の一部を構成する一般県道川入
  巌井線(岡山市川入〜白石)につき、暫定2車線を4車線に。H13
  年度用地買収着手。


3.主要地方道岡山賀陽線(吉備新線)整備促進期成会


4.岡山〜美作間道路改修促進期成会

 @主要地方道岡山吉井線

 A一般国道374号線
  地域高規格道路(バイパス)美作岡山道路
  (瀬戸町の山陽自動車道から勝央町の中国自動車道まで結ぶ4車線の
  自動車専用道路)


5.岡山県市町村道整備促進期成同盟会

  舗装率は75.4%で、全国33位と立ち遅れ。


6.岡山県街路事業促進協議会


7.JR宇野線大元駅付近高架事業促進期成会(街路事業 立体交差)

  H8年都市高速鉄道の都市計画決定。H9年県事業として事業認可。
 H13年度中に高架橋完成し、運行を高架に切り替え、JR大元駅西口
 広場の整備、側道の一部着手。H14年度中に、東口広場の整備、交差
 道路の整備完了。
 H15年度中に交差道路・側道・高架下の整備完了。


8.百間川(旭川放水路)改修促進期成会(直轄河川改修事業)


9.岡山県吉井川下流改修促進協力会(直轄河川改修事業)

10.足守川改修促進期成会(広域基幹河川改修事業)

11.笹が瀬川改修事業促進期成会(広域基幹河川改修事業)

   概ね全川の一次改修が終了したため、本川で危険な状態にある所か
   ら二次改修に着手。

   全体計画(H4年から)
    岡山市当新田・藤田〜吉宗 延長11.7km 河川拡幅

   第1期施行区間
    岡山市当新田・藤田〜野殿西町・尾上 延長7km

   うち最も危険な状態にある箇所から重点整備区間
    県岡山倉敷線白石橋下流から市道比丘尼橋上流間
    (岡山市西長瀬・久米〜野殿西町・尾上) 2.2km


12.岡山河川高潮対策事業促進協議会(高潮対策事業)


 以前は、これを分けて、しゃんしゃん総会していたというのです。 なんたる無駄!!


 さて、これで結局何をしているのかということなのですが、要するに国家予算への要望箇所を取りまとめて、夏の概算要求及び、秋の予算編成時に合わせて、国、県等関係機関へ要望活動を展開するのです。
 今日は、そのスタートです。今年もやりますよ、と確認です。

 きれいなパンフを作り、ホルダーに名刺を刺しまくって、代表がお願いに回るのです。いわば陳情合戦で、逢沢東京事務所勤務の時は、時期になると次から次へと山になるほど陳情書が来ました。各市町村の首長さんや議長さんが、それを届けるために、大挙上京されていました。
 恒例行事、年中行事です。

 個人的には、それは壮大なる無駄な仕組みに思えました。


 ちなみに、昨年の合同要望先は下記の通りです。岡山県。(旧)建設省中国地方建設局岡山国道工事事務所あるいは、(旧)建設省中国地方建設局岡山河川工事事務所に2回。(旧)建設省中国地方建設局(広島)に2回。(旧)建設本省(東京)に2回。(旧)大蔵省(東京)。岡山県選出衆参国会議員(東京)に2回。
 これを何年も何年も繰り返すのです。しかも、これは道路と河川のことで、要望のごく一部です。また、各市町村個別もあります。

 行政だけではありません。さらに、各種団体が、全国の代表を集めて、予算獲得の決起大会を開き、関係議員が来賓として出席。皆で気勢を上げる。予算編成時期前は、麹町など、「お上りさん」だらけです。


 市町村や地方から中央に、要望しまくるのです。官官接待は、こういうところに起因していました。
 あるいは、地方自治体は、中央の指導官庁の所詮は現場経験のない若手を、来賓のように執行部の管理職に迎えて、ご機嫌を取り、かたや団体や民間は、天下り先を提供する。これが、今も日本の構図です。

 なんで、これで地方が、中央と対等に自立できるのでしょう?


 わしらの税金の行き場が違うだけで、勝手に行政内で、上下関係を作るな、ややこしゅうせんでくれ、と言いたいです。だいたい県は、なんなんだろう?


 今年もやはり疑問に思ってしまいました。
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2001年5月30日(火)【改正警察法 民主的警察】
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 本日は、商工労働警察委員会が、開かれましたが、常任委員会以外にも、あまりにもネタが豊富な一日でしたので、「こころ」が、幾つ分、皆様に一挙に送られるかわかりません。
 私自身も、ここからは、体力と気力勝負です。「佐藤真治のこころ」史上、最悪の一日となるでしょう。
 なお、私は今、風邪と演説と疲労で、声がつぶれております。


 警察法の一部を改正し、公安委員会の警察に対する管理機能の強化などを盛り込んだ改正警察法が3月1日より施行されています。

 そもそも改正法は、神奈川、新潟、埼玉などの各県警で不祥事が続いたことを受けて設置された警察刷新会議が昨年7月、緊急提言で指摘した内容を踏まえ、警察の立て直しを目指すものとされています。
 以下の3つが、柱となっていますが、そのうち、「苦情申し出制度」や「警察署協議会」が、 6月1日よりスタートします。

 @警察組織に対する公安委員会の監察機能強化

  警察を民主的に監督するという現在の公安委員会制度の基本的枠組み
  を維持しつつ、公安委員会による警察への具体的・個別的な監察の指
  示と、これを実効あらしめるための監察担当委員の新設を図ることに
  しています。


 A警察への苦情申し出制度創設

  不祥事の未然防止と、事件発生時の適切・迅速な処理の両面から、公
  安委員会の第三者機関的な管理機能を大幅に強化することになりまし
  た。

  警察職員の職務執行についての一般からの苦情は公安委員会が文書で
  受け付け、処理結果を文書で回答すると規定しています。(文書によ
  らない苦情も、報告義務)


 B地域住民の声を反映させる「警察署協議会」設置

  警察署の管轄区域内における警察の事務の処理に関し、警察署長の諮
  問に応ずるとともに、警察署長に対して意見を述べる機関です。

  地域住民の方々の意向を警察署の業務運営に反映させます。これは地
  域住民と警察が協同して社会と市民生活の安全確保につくそうとする
  もので、21世紀における警察の在り方を大きく変えるものとなりま
  す。

  ちなみに、警察署協議会は、公安委員会が委嘱する「委員」で構成さ
  れますが、各警察署協議会ごとの委員の数は、警察署の管内人口や事
  業所の数などに応じて委嘱することになります。

  地域住民や自治体、学校、NPOその地域の安全について係わりを持
  つ団体等の関係者の中から、意見・要望を表明するにふさわしい方に
  お願いすることになります。(定数230人。うち、210団体、男
  性189人、女性41人。平均年齢60.8才)


 私は、警察がこうして民意を反映するのは悪いことだとは思いません。しかし、暴走族対策に、「威嚇として」白バイを配備すべきではないか、という私の質問に対し、暴走族の身体・生命に危害が及ぶおそれがあるので云々という、答弁には納得できません。せめてもの要望になってしまいました。
 110番通報あれば、走行現場に直行、全て検挙を目指し、現行犯逮捕が無理ならば、写真撮影し、必ず検挙する、ことでやられているそうですが・・・・。


 実は、今夜は表町商店街連盟の総会であったのですが、この度、商店街に防犯カメラ設置の計画が中で、警察は、プライバシー権を問題にしているようです。シャッターに落書きされまくっているのに・・・・。

 個人的には、、「苦情申し出制度」や「警察署協議会」が、いたずらに威厳ある警察活動を躊躇させることがないように祈りたいものです。
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【岡山県産業振興財団】
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 この4月1日より、『(財)岡山県中小企業振興会(岡山市弓之町)』と『(財)岡山県中小企業研修情報センター(OPTIC・岡山市大内田テレポート岡山3階)』と『岡山県新技術振興財団(岡山市芳賀)』の3つが統合し、『岡山県産業振興財団』が、誕生しました。
 実際は、後2団体が、3月31日で、残余財産と業務を岡山県中小企業振興会に引き継ぎ解散、残った団体が名称変更という形をとっています。

 産業支援という共通の目的を持つ団体が、共通経費の削減、経営基盤の強化のために、一元化するというのは全国的にあることです。


 ちなみに、地方自治法の規定で、県が50%以上出資したり、基本金の50%以上の債務負担をしているような財団は、議会に対して、経営状況の説明義務があります。
 商工関係では、他に財団法人岡山総合展示場(コンベックス岡山)が、警察なら財団法人岡山県暴力追放運動推進センターが、これにあたります。
 こういった団体は、ほとんど国・県からの受託事業を執行しており、極めて政策的な財団と言えるでしょう。


 『岡山県産業振興財団』は、地域産業の活性化、とりわけ意欲ある県内企業の振興・育成を図るため、経営基盤の強化、IT革命への対応、技術開発から事業化までを統合的かつ効果的に支援する機関だそうです。

 ご案内の「岡山県産業支援ネットワーク」ttp://ssn.optic.or.jp/の運営機関として、産業支援プラットホームの中核に入ります。

 とりあえず、旧団体は、事業本部に衣更えして、それを総合支援室が束ねます。将来的には、テクノサポート岡山に、事務所が統合される予定です。
 岡山リサーチパークは、ここまでの急速なIT革命を予想していなかったように思いますが、ここに来て、徐々にIT関係が、集積されていくような動きです。
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【岡山リサーチパーク・インキュベートセンター】

 岡山情報ハイウエー等のインフラ整備の優位性や基盤的技術産業の大きな集積がある我が県の特性を生かすために、「IT」および「ものづくり」を対象分野とし、IT関連とものづくり(機械系、化学系)の貸し研究室を1個所に集約するのが、『岡山リサーチパーク・インキュベートセンター』構想です。

 この貸研究室は、高速大容量の情報通信基盤を備えた安価な創業空間で、岡山県産業支援プラットホームの支援機能を付加したインキュベート(孵化)施設です。
 また、入居者の交流を深めることなどで、これらの技術の融合による新事業の創出も目指します。

 建設予定地は、岡山市芳賀の岡山リサーチパーク公共用地内です。同地には、岡山県工業技術センター、大学地域共同研究センター、岡山県産業振興財団等、新事業の創出を目指す機関が、集積しています。

 敷地面積は、約1.2ha。全室に高速LAN環境を整備し、さらに岡山情報ハイウエイに光ファイバーで直結、施設全体で1Gbpsのデータ伝送が可能な研究室52室(機械・化学系30室、IT関連22室)、工場仕様6室。
 創業や新分野進出のための支援施設であり、入居者は起業家の初期段階にあることから、使用料は低廉にし、入居期間は、原則3年、更新2年としたいようです。

 整備事業費は、約16億円。国庫補助金の活用を予定しています。

 この事業の目玉は、PFI手法の導入です。さらに、VFM(Value ForMoney:公共資金の最も効果的な運用)の算定等、詳細について検討中だそうです。
 平成13年度中に、PFI事業者選定、総合評価、一般競争入札。平成14年度PFI事業の実施、実施設計、建設工事。平成15年度供用開始予定です。
 岡山県としては初。施設同様、良い動きと言えるかもしれません。


cf.PFI(Private Finance Initiative)

 民間資本等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平成11年)に基づき、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う事業手法です。
 従来の公共事業との違いは、公共施設等の建設、資金調達、維持管理、運営等につい公共が直接実施していたものを、民間事業者に委ねることにあります。
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【新世紀おかやま夢づくりプラン】
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 妙に仕事がしたい働き盛りの36才と言う年齢がいけないのか、あるいはモンゴル土産のホーミーが、感性にあってしまって力が出るのか、今日はどこまでやってしまうのか?「佐藤真治のこころ」・・・・止まらず。


 長野前県知事の時代には、岡山県の最も大きな施策計画、長期ビジョンを「総合福祉計画」という言い方をしていました。これは、5次までいきました。いわば、それは岡山県政のバイブルでありました。

 石井現知事になって1998年に、「岡山県長期ビジョン」が示されました。目標年度は、2010年。そこで示された県政推進の基本目標が「快適生活県おかやま」の実現であり、基本理念が、「創造と共生」です。
 「快適生活県おかやま」の実現に向けて、と言えば、なんとなく県政通です。

 さて、石井知事の2期目の選挙後示された方向は、「その268」にお伝えしておりますが、この時点で、ずいぶん「岡山県長期ビジョン」と言い回しが変わりました。おや?と思っていたのですが・・・・。

 本日、「新世紀おかやま夢づくりプラン」の策定方針が示されました。あるいは、明朝の朝刊に出るかもしれません。しかし、これは、唐突でした。

 夢と希望にあふれた岡山県づくりを着実に進め、「岡山県長期ビジョン」に示された県政の基本目標である「快適生活県おかやま」の実現を図るため、時代の潮流や本県の課題に的確に対応し、これからの岡山県づくりに向けた政策目標と具体的施策等を明らかにする中期プランとして策定するそうです。

 基本的な考え方、プランの進め方などに、NPOの文字が躍っています。それはそれで歓迎したいのですが、快適生活指標と目標値を定め、必要な重点施策(夢づくりプラグラム)を明らかにするそうです。
 でも、見たことのない言い回しの数々・・・。

 この6月には、策定作業。10月に骨子案公表。12月素案公表。来年3月にプラン策定とのことです。要するに、長期ビジョンのうち、向う5年間のアクション・プログラムということらしいです。

 いうまでもなく、これは議員には大変に不評でした。位置づけがさっぱりわからない、なんでいるのか、と疑問の声がありました。

 私は、「カツオ」か「ちびまる子ちゃん」の夏休みの学習計画と呼んでいます。立派な計画表を作りました。ああ、良かった、と、それで半分済んだような気分になっているのではないか。抽象的な美辞麗句に酔ってるんじゃないか、とすら思います。

 1998年から2010年の長期ビジョンのうち、なんでその間の2002年から2006年の計画を立てるのでしょう。わけわかんねぇ。大混乱。

 プラン、ビジョン、アクションプログラム、計画、指針・・・本棚にバラエティに富んだ資料が並んでいます、これが、ちゃんと長期ビジョンに沿っているのかしら?んあで、こんなにいるんじゃ?

 もはや善良な県民を煙に巻く忍法のようです。
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【中核市・倉敷】
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 倉敷市が、来年4月に、中核市に移行する予定です。

倉敷市と国及び県は、移転事務に関する協議、調整を行ってきましたが、国との協議が整い、倉敷市が、国に対して、中核市指定の申し出を行うことになっています。

 倉敷市では、指定の申し出にあたり、倉敷市議会の議決を経た上で、県に対して指定申し出にかかる同意の申し入れが、6月7日に行われる予定です。
 実は、県が同意を行うにあたっては、県議会の議決が必要で、6月議会に追加提案される予定です。
 ちなみに、倉敷市には県から635項目(うち民生行政288、都市計画行政251)の法令上の事務が委譲されます。

 そもそも中核市制度は、政令指定都市以外の都市で、比較的規模の大きな都市に、政令指定都市に準ずる事務処理権限を県から委譲し、より身近な場で行政を行うこととするもので、平成7年度に創設されました。

 現在、中核市対象市34のうち28市が、中核市に移行していますが、14年度は倉敷市と奈良市が移行を目指し、残りは、4市です。

 ちなみに、中核市の要件は、人口30万人以上(倉敷市は、約43万人)、面積100平方キロメートル以上(同約300平方キロメートル)。

 岡山市と倉敷市、中核市が、隣接すること、それは岡山県の強みであると同時に問題でもあると思います。
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【岡山空港の不安 CIQ体制】
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 本編は、ご質問にお答えさせていただくものです。

 岡山空港のCIQ体制について。そもそも、C(税関)I(入管)Q(検疫)については、国の担当もバラバラです。入国管理は、法務省。税関は、財務省。検疫は厚生労働省。植物・動物検疫は、農林水産省。定員管理は総務省です。

 例えば岡山空港に、国際便が着いた時だけ、わざわざ下石井の合同庁舎の法務局の入国管理事務者から人が出張して来るということで、早朝や深夜に国際便を飛ばそうにも、入管の人がいないので無理という話にもなります。

 もっとも、岡山空港は、高松管制区域にあり、運用時間は、広島空港と同じ13時間、午前7時30分から午後20時30分と決まっております。

 この秋、岡山空港が3000mに延長化されても、このCIQ体制が、整わないとそうそうチャーター国際便も飛ばせないという現状です。
 このCIQ体制の整備は、県の重点要望事項として、7月と11月に国に要望されますが、残念ながら、この秋には間に合いそうにありません。


 続いて、中国の方の国際運転免許切り替えに着き、運転免許センターで受理されない例があるのは、発行が北京とそれ以外というわけではなく、端的には、中国、ブラジルには、偽造免許が多いからだそうです。
 もっとも偽造といっても、取得者ご本人も正規のものでないと知らないことも多く、取得の段階から公でない機関が、免許を発行することがあるそうです。お国柄といいましょうか・・・・。

 中国公安部から指導した見本があり、それに合致しない限り、警察庁では受理できない、そういう判断のようです。
 いずれにせよ、運転免許課で、相談に乗って下さるはずです。
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【雨の街頭遊説訓練】
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 本日は、未だ幹事長人事に決着がつかない中で、末藤守県議の地元赤磐郡に、1期議員4人で、街宣活動に出かけました。
 メンバーは末藤議員の他に吉備郡の高橋戒隆議員、川上郡の久徳大輔議員に、私でした。

 自民党の巨大な街宣車を繰り出し、赤磐5町(山陽、赤坂、吉井、熊山、瀬戸)を流動、あるいはスポット演説で回りました。

 恐ろしいことに、しまいには言いたい放題になってしまいました。間違いなく自民党若手改革派議員の集団で、末藤議員をリーダーに、岡山県政に改革の嵐を吹かせるようなことを皆が熱く語ってしまい、小泉首相ばりに、岡山県議会にも、これでは「聖域なき構造改革」が、行われてしまいそうです。
 本当に勢いとは恐ろしいものです。

 もちろん、参議院選挙のことも訴えましたが、地元県議の素晴らしさを称える方がメインで、皆で誉めまくり、ぶっちゃけた話、自分の選挙的にも良いんじゃないかということになりました。


 6月からは、自民党の街宣車は、片山選挙事務所に。今回は、自民党街宣車の遊説がかなり増えると思います。
 特に岡山1区で、街宣車に乗って叫びたいような県議は、私一人。かなり出番がありそうに思います。

 私がはしゃいでいるような街宣車に乗ってみたい方がおられましたら、ご一報下さい。おそらく平日の、あるいは梅雨の中、有意義な一日になることでしょう・・・・・!?

 なお、この自民党県議1期遊説部隊は、川上郡、吉備郡に加えて、岡山市にも出没予定です。
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2001年5月31日(木)【介護保険について】
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 今年の風邪は咽喉に来るとかで、私はかすれ声しか出せません。ちょっと長引くかも?こんな時にも、メールは便利です。

 恒例となった(といっても、まだ2回目)特別委員会の日のH議員との勉強会、本日のテーマは、「介護保険」でした。やはり、委員会よりも、担当課長から直接レクを頂くのが、一番お互いにとって良いのではないか、と思いました。


 今更、介護保険の説明は書きませんが、気になることをいくつかお伝えします。たまたま、本日の朝日新聞岡山版の記事とダブりますが、朝日の記事のデータは、多少違います。

 まず、いわば介護サービスを受けられる岡山県の要介護(要支援)認定者数は、当初約4万9000人と予想され、基盤整備、保険料の算定もそれを基準にしていましたが、本年度3月現在54672人。
 また、当初予想より、要介護度が重い方に寄っているようです。

 このうち、理由は不明ですが、要支援の割合が、高梁地方振興局内や勝英局内では低く、倉敷局では、高くなっています。

 また、本来、在宅介護で家族の負担を減らす意図の介護保険ですが、居宅介護サービスと施設介護サービスの割合は、45:55程度を予想していたのが、1:2と、今後は、施設を増やすのではなく、居宅介護の利用促進が課題となっています。

 居宅介護サービスの中でも、訪問介護、短期入所系サービス、訪問介護サービスの利用が低調な反面、通所系サービスの利用は、計画以上で、居宅でも、外出を希望されるようです。

 また、「措置」の時代から「保険」になり、負担と給付が対になる中で、本来生活に必要のない部分(これは判断微妙)については自己負担ということで、いわゆるヘルパーさんの仕事が、限定されているのは事実のようです。
 ただ、医療的行為の可否について、ヘルパーと看護婦(士)の区別がはっきりしたという評価もあります。

 また、介護給付サービス費が、計画を大幅にオーバーしたような、柵原町、勝田町など6町は、県に設置された財政安定化基金貸付を受けています。
 これは、国、県、市町村が3分の1ずつ負担し、約13億円積んでいますが、12年度貸し付け総額は、6550万円。ただ、まだ8町が、対象のゾーンにあります。
 この基金貸付は、無利子ですが、結局15年度以降の各市町村の保険料に、はねかえることになります。

 支給限度額に対するサービス利用については、要支援が、59.4%と一番高く、意外にも要介護5では、40%を切っています。もちろん、あくまで限度枠いっぱい使われる必要もないわけですが、理由が明確ではありません。
 ただ、市町村の調査によると、限度枠そのものについての不満の声はないとされています。

 介護保険3施設入所状況については、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設の平成12年度利用率は、それぞれ99.3、92.1、81.4%です。後2者は、95、90%が予想されていましたが、良くなったら出て行かないといけない医療系は、やや使い勝手が悪いのかもしれません。

 その他特筆すべきは、事業者指定のうち、痴呆対応型共同生活施設いわゆるグループホームの急速な伸びです。

 さらに、岡山県介護保険審査会の審査請求ですが、当初、千も二千も、と思っていたのが、実際は累計で19件。要介護認定に不服があっての請求が、14件。うち、取り下げが11件。市町村が弁明書を出された段階で、引かれるようです。
 また、国保連合会での苦情・相談受付も、計33件です。

 介護保険苦情受付は、2月現在で、2734件。圧倒的に、保険料関係です。サービスを受けていないのに、なぜ保険料を取るのか。障害があるのに、健常者と同一の保険料の徴収はおかしい。年金から勝手に天引きするな。督促状届いても、ないものはない。等々。
 ケアプランやサービスへの不満は、多少遠慮があるようです。

 介護保険料については、市町村独自の減免措置があり、既に倉敷市では、実施中です。他に、岡山市などでも、実施予定です。
 もっとも、負担・給付の関係で、厚生労働省は、好ましいとはしていません。
 また、15市町村が、独自で利用料の減免を行っています。

 さらに、多くの市町村で、介護予防・生活支援事業も行われています。とりわけ、13年度新規施策として、重い要介護認定を受けても、介護サービスを利用しない家族に、10万円の介護慰労金を支払う仕組みもできています。


 今後の岡山県の施策は、介護保険の円滑な運営のため、介護の質を高めることにあります。
 そのため、介護サービスの評価基準を策定、身体拘束ゼロ作戦の推進とともに、介護支援専門員(ケア・マネージャー)の資質向上が望まれます。
 個人的には、現在のケア・マネージャーのあり方は、様々な問題要素を孕んでいると考えます。

 在宅や痴呆について低く判定される介護規定の見直しを国は進めていますが、適切な高齢者介護を推し進める岡山県の独自施策も、強く望まれるところです。
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【県立岡山病院】
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 本日の決算特別委員会は、公営企業会計のうち、県立岡山病院について、平成12年度決算状況および事業成果に関する調査が、行われました。

 県立岡山病院は、精神衛生法により設置を義務づけられている県立の精神病院です。
 岡山水道局の近く、地域の人達と交流ができ、公共交通機関も利用し易い、社会的に極めて恵まれた立地条件にあります。

 24時間体制の精神科救急医療施設の指定を受けており、民間病院では治療が困難である薬物依存症や刑事司法に関わる患者も受け入れ、また児童思春期の精神医療に積極的に取り組もうとしています。
 岡山県の精神医療になくてはならない施設です。

 外来患者、入退院患者も増加を続け、平均在院日数は100日、補助金行政の呪縛から離れられない公立病院としては、懸命なご努力で、そう悪くない状況です。
 特に、隣地(アプライドのそば)に、病院建替えが計画されており、平成17年には、完成予定です。

 なにより病院長さんは、公務員ではあるのですが、なかなかおもしろい先生です。人物だなぁ、と思います。



 一昨日は、県の交通政策課を訪ねましたが、午後からは、岡山市の交通政策課に。最新の「岡山市交通基本計画」のご説明をいただきました。

 概して岡山市中心市街地の公共交通、特にバスの問題点は、2点に集約されると思います。すなわち、複雑なバス路線とターミナルの問題です。
 ただ、これを正面切って言う人間は、まだ岡山には、おりません。

 さて、7月3日の「中心市街地活性化セミナー」のパネラーに、表町商店街連盟専務理事大開さんと、表町おかみさん会長にして三丁目劇場運営協議会会長の高田さんが、入って頂けることになりました。

 ともかく、今回は、起こし頂いた方に問題意識を持って頂ける、プロローグの会にできればと思います。
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