8月1日〜8日まで無し

2000年8月9日【コペンハーゲン・チボリ公園】
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 7/26から北欧に派遣されている主人から第2弾が送られて参りました。今回はチボリ公園についての内容です。
 また、約2週間留守をしておりましたので、皆様にいろいろとご迷惑をお掛けいたしましたが、本日夜岡山に戻って参ります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
          (佐藤 まゆみ代筆)
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スカンジナビア派遣もいよいよ終盤になり、今日はいよいよ「チボリ公園」を訪ねました。個人的には今回の最大テーマであり、9月議会質問のメインテーマと考えています。

 さて、「倉敷チボリ」がコペンハーゲンを模しているなら、将来は極めて暗いと断言せざる得ません。両者は似て非なるもの。換骨奪胎のただの「テーマパーク」が、157年の歴史を誇る公園に匹敵する道理がありません。個人的には、本場のチボリ公園は決して「テーマパーク」ではないと思います。デンマークの伝統・文化・思い出そのものです。

本場のチボリは4月中旬から9月中旬だけのオープンで(但しクリスマス期間を除く)、大人49Kr(約700円)で、スケールには差はありません。しかし、この期間は特にサマーバケーション(4週間)と重なり、北欧最大の「首都」コペンハーゲンに人がどっと押し寄せます。しかも、周辺には王宮(デンマークは女王)や伝統建築物が立ち並び(借景になっている)、北欧最大の歩行者天国が間近にあり、鉄道の中央駅の正面がまさにチボリの入り口です。

そもそも、太陽を惜しんで外で食事をする傾向のある北欧人にとって、オープンカフェは当たり前で、園内にはそんなレストランが30ケ所あり、要するに明治神宮がアミューズメントパークで、オープンカフェが並んでいるのだとイメージして頂ければ良いと思います。人は来るのです。

そして、中の建造物は中国風建築を除けば昔ながらの北欧のそれで、公園の内外の違和感が全くありません。生活の中に存在しているのです。老若男女、特に「家族」を基準に(昼は)考えられた遊び場です。昨日、今日とってつけたようなものではありません。(アンデルセンも然り)

倉敷チボリは確かに美しいですが、そこは生活の場でもありませんし、我々岡山人の伝統・文化とは全くかけ離れたものです。個人的には後楽園界隈をオープンカフェで囲む方が遥かに芽があると思います。なぜそちらにもっと目を向けないのでしょうか。少なくとも地方自治体としての県は、「チボリ公園」から少しずつ「離れる」べきだと思います。極めて危険です。

北欧の婆ちゃん達とピアノの弾き語りを聞きながら思いました。
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2000年8月10日(木)【恥ずかしながら帰ってまいりました!!】
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 こっそりと帰国致しました。留守中はとんでもないご迷惑をお掛けしまして本当に申し訳ありませんでした。また、いろいろとご配慮頂き誠にありがとうございました。
 妻のお腹が、さらに巨大化しており、驚きました。さらに、いろんな仕事がたまっていることに、恐れおののいています。これは、2,3日かかりそうです。

 「こころ」も、もしよろしければ、復活させて頂きたく思うのですが、特別版の頻度、長さが良いという声もあり、少しずつ調子を上げて行こうかな〜と思っています。なんか、すげぇこと書いてんなぁ、と少し間を置くと恐ろしくなり、また自分でもあきれてしまいました。本当に、いつもすみません。

 まさか、2週間も行くなんて!!本当に無茶をさせて頂きましたが、確かに体は、大きくなって帰ってまいりました。また、帰朝報告をさせて頂きます。

 遅ればせながら、暑中、残暑のお見舞いを申し上げます。
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2000年8月11日(金)【邑久高校事件処分について】
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 今回の事件に関して、臨時の教育委員会で、校長減給10分の1、3ヶ月、教頭戒告(以上懲戒処分)、教諭2名は、文書訓告(行政措置)が、決定し今夕、発表されます。
 複雑な心境です。
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2000年8月11日(金)【教育県岡山の終焉】
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 徐々にTVカメラも減ってくる中、今日の文教委員会の中心は「平成12年度学校基本調査結果及び問題行動等に関する調査結果」をめぐる議論でした。データは、昨年度のまとめということになります。

 ご多分に漏れず、数字上は、なぜか「いじめ」も、暴力行為も減少傾向にあります。ただ、「小学生」の学校外での対教師暴力が6件(向こう2年ゼロ)、生徒間暴力が前年5件から11年度18件発生と、非行の低年齢化の端緒を示しています。また、中学校で暴力行為の発生する割合が、ついに5校中3校を越えました。

 特筆すべきは、不登校の急増で、その「出現率」は、全国平均をはるかに上回り、しかもその伸び率が、全国平均を凌駕する脅威的なペースにあることです。11年度は、9年度の約1.5倍に膨れました。小学生628人、中学生2191人と、もはや不登校は珍しい現象ではありません。(さらに、不登校以外に長欠者というくくりの生徒が、はるかに多く存在します)。

 もちろん、進学が全てではありませんが、ここ3年、高校進学率が0.2ポイントずつ下がり全国でも、おそらく平均を割り込む97.0%まで落ち込み、しかも中卒の就職率は、かかる経済状況もあり、下がる一方です。

 社会学的に原因を探っても、要するに複合事情です。答が出ません。学校、家庭、地域・・・・。温暖な気候風土のせいなのか、日本のユダヤ人と言われるせいなのか・・・・・。岡山の特殊事情が、あるのかないのか・・・・。  こんな状況の中、この度の事件が起きてしまいました。
 この事件の本質は何なのか?学校教育の問題だけが露呈したのか?

 あわてて、青少年問題専門の100人委員会が、「生活環境部の青少年課」の主管で出来ましたが(本日の山陽新聞をご参照下さい)、その陣容につき、特に申し上げる言葉は、ございません。
 正直に書いて、情報が錯綜し、情報や数字の裏が見えなくなってきました。本当のことが、分からなくなってきています。

 私は、教育県岡山の終焉に、頭を抱えています。どうすれば良いのでしょう?ちゃんと子どもを育てられるかな、育つかな。そんな場を作ってやれるのかな。お恥ずかしい話ですが、私も、実は不安です。子どもが生まれるとなると余計に不安です。なにもかも、全てが、とても不安になります。

 この時代に、政治に携わるものの責任と怖さを痛感しています。皆さんの不安をどうやったら、取り払えるのだろう!?私は超人ではありません。どう戦っていきましょう?願わくば、皆さんのお力を頂戴したく思います。明日の子ども達のために、今何が出来るでしょうか?
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2000年8月11日(金)【家族に帰ろう!!】
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 今回のデンマークのホーソェでのホームステイや、北欧を経巡りつつ気づいたのは、彼ら北欧人(欧米人一般か)が、「家族」を単位に動いていることです。そして、自由にも分が、あるということです。

 デンマークの離婚率は50%を越えるそうですが、それは喧伝されるフリーセックスの淫乱な人達が、とっかえひっかえ(それは日本人。)で、相手を変えてなどという低レベルのものではなく、要するに「家族」での各々の役割を果たさなくなった時に、最後通牒が出るわけです。
 もちろん、なんやかやで50%を越えてしまう高い税率に裏打ちされた手厚い社会保障が、容易にふんぎらせる側面があることは、否めないでしょうが。

 ちなみに、彼らは、共産主義を嫌う、社会民主党政権(立憲君主制)の国民ですが、様々な規制をかけて、制限をし、最後は相続税で思いきり均されてしまう、某国の方が、より左翼政権に思えます。
 税率の高さは、若いうちは多少不満があるけれども、高齢になれば、あるいは不測の事態には、還元されると認識されているようで、額面割れ必至の保障を強制される不安感は、理解の外にあります。
 医療費・教育費はタダ、病院・学校(大学を含む)は全て公設、医師は公務員・・・・・日本の常識は日本の常識にすぎないのです。

 週の労働時間は、37時間と法定され、地方では、繁華街でも平日は午後7時、土日は基本的に休み、やっと開いていても、午後5時まで、それを不便と思うのは、日本の常識です。(いや、昔は日本もそうだったかも?)そして、4週間の夏休み。

 その労働時間以外を彼らは、「家族」と過ごすのです。なぜなら、一番「家族」が、大切だからです。社会的な自己実現も重要ですが、「家族」あっての自分なのです。その「家族」を越えるほど重要なものは、この世に存在しないのです。
 そして、楽しみは「家族」と共にあります。例えば、そこにチボリが、アウトドアが、あります。彼らは、「家族」という単位で楽しむのです。

 逆に、「家族」には、役割があります。「家族」という共同体が、円満であるために、それぞれの立場に責任があります。つまり、分もあります。子どもは、子ども。犬は犬です。夫の家事参加であれ、子どもの自立であれ、「家族」という規制の中で行われます。

 そして、そこには暗黙の倫理・道徳があります。あからさまな性の形をありのままに表現しても、堪えうる社会規範があります。そして、それは、障害を持つことや老いるといった、人間として、人間なら、普通にあることを決してタブー視しない、真正面から論じる、強さや優しさと背中合わせなのです。

 そういった、倫理・道徳・社会規範が、厳然とあっての「家族」であり、「個」なのです。あるいは、「家族」こそ、倫理・道徳・規範の場なのです。社会も、学校も、職場も、「家族」の延長線上や、「家族」にリンクして初めて存在するものです。
 多分、これらは宗教的な背景もあると思います。

 この結果、「家族」を犠牲にしてまでする仕事や、社会活動や趣味は、美談でもなんでもありません。むしろ、人間として恥じるべき、理解しがたい行為になります。本末転倒とも言えるでしょう。
 ここが、日本人が、真の豊かさや楽しさを知らないと言われるところです。
要するに、個人の満足など、「家族」全体の喜びに比べれば、微々たる物です。いくら、仕事で一発当てようが、酒を食らって飲み屋の姉ちゃんに、もててようが、「家族」の評価がなければ、意味がないのです。

 また、その限界になる規範を理解しないものに、自由はありません。したがって、子どもに自由はありません。(女子高生が援助交際してはいけない理由は、これで説明できます。)大人になるというのは、社会規範を認識することです。逆に、子どもを叱るだけの、無軌道な自由を制限するだけの倫理・道徳・社会規範の実践が大人には必要です。(だから、私は、親になるのに困っているのです。)


 佐藤は、西洋にかぶれたんか、と言われそうですが、実は日本に近いものがありました。「家」です。そして、「恥」です。個人的には、老若男女問わず、「家」を省みない「恥っさらし」の日本人が、増えたのだと思います。
 そのことが、翻って社会問題、教育問題を生み出しているのだと思います。

 そして、21世紀日本人が名実ともに復興するためのキーワードは、「家族」だと思います。
 例えば、このことは、若者に迎合することが文化であったり、街の活性化のためには、若者が来なくてはいけないと思い込むといった一時のブームに媚びへつらうような戦略の変更を促すと思います。

 「家族」を動かせば、老若男女全てが動きます。「家族」単位で考えると、ハードもソフトも、ずいぶん変わってくるはずです。
 後楽園は、チボリは、教育は、福祉は・・・どう、組み立てられるでしょうか。


 私は、常に、主戦場たる本会議の一般質問に向け、議員として動いています。視察も、しかりです。9月議会に、どれだけ還元できるかが、私の勝負です。視察費用は激安だった、と言われなくては意味がないと思います。

 「家族」という言葉は、今後の質問のキーワードになるかもしれません。
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2000年8月12日(土)【雪印乳業操業再開】
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 雪印乳業は全国20工場の点検を終え、厚生省も8月2日に、事実上の安全宣言を出したため、岡山県内の倉敷工場でも、この5日から操業が再開されています。
 岡山県酪連から、倉敷工場への配乳量は、通常年の需要期(7〜9月)は、日量40〜50トンですが、当分の間は、日量10〜20トンが、見込まれています。
 また、県外への配乳については、県酪連は、全国酪農業協同組合連合会に全量を販売委託して調整を委ね、混乱を回避しています。

 問題の2学期からの学校給食への牛乳供給については、学乳協議会で、協議され、食中毒発生前の供給体制をとることになり、142校の割り当て校に対して、雪印倉敷工場の供給が、再開します。

 生産者への影響が、一応少なかったと言われているのが、救いです。
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2000年8月12日(金)【北欧話 自転車考】
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 ホームステイ先のご主人が、スェーデンの子どものキャンプに合流すると言って自動車で出てしまったので、ソーホェ(デンマーク)での移動は、自転車になってしまいました。(車はTOYOTAでした。)

 ご主人の自転車は、乗れば即、足をつるほど、サドルが、高かったので(っていうか、私の短足は、国際的なので)、お隣から、子ども用の自転車を借りまして、堂々たる体躯で豪快な奥さんのアンネさんの後ろをえっちらおっちらついていきました。早ぇーのなんの。
 デンマークは、最高でも174メートルの高さの妙に平らな国で、おまけに、高原の気候ですから、自転車に乗るには最適のところです。

 アンネさんは、5キロメートル以内は、自動車を辞め、自転車にすれば、CO2の排出が、35%削減できると主張し、なるべく野菜は自給自足するという日本で言うグリーンコンシュマーなのです。
 ちなみに、彼女は、家政専門学校の先生で、役場の税担当の職員のご主人より、労働時間も長く、給与も高いのです。彼女に言わせれば、芋を剥くぐらいのご主人は、KINGだそうな。ついでに、二人とも再婚です。

 北欧の街(もちろんコペンハーゲン、オスロ、ストックホルムのような大都市も)では、自動車道と自転車道と歩行車道が、分かれています。また、多くの自動車は、後ろに自転車が、2台積めます(ベンツでもVWでも)。
 ついでに、列車に自転車も乗りますし、駅の構内もしばしば自転車を押して歩く人に出会います。
 その分、コペンハーゲンで、駐車場を探すのは至難の技で、路場駐車も厳しい制約があります。(飲酒運転もスピード違反も、一般的に取り締まってはいませんが。)
 自転車は、極めて有用な乗り物と評価されているようです。

 ソーホェは、人口16000人の小さな街ですが、大通りの裏に湖と森があり、(犬ならばここに生まれたいと思いました。)自転車で行くには最高の街でした。自然と共生して暮らす、人間の本来の姿がある気がしました。
 もっとも、夏には午前4時から午後10時まで明るい分、冬には午前10時から午後4時までしか明るくない、ホーソェの暮らしに耐えられるかどうかは分かりませんが。

 岡山に帰って、この夏の中、歩道の上を通行人を縫うようにして、買い物カゴをいっぱいにした自転車をこぐ年配の方を見るにつけ、駅前や商店街の駐輪の様を見るにつけ、日本の北京と言われるぐらい自転車の多い、のっぺりとした岡山の街で、自転車は、なんとかならんのかい!と前にも増して思うようになりました。なんたる違い!!
 もちろん、復権させるという意味で。どうにかしたいです。

 また、後楽園や、なにより吉備路のことを考えています。岡山は吉備路自転車道という、最高の自転車道を持っていますが、皆さん最近自転車で、行かれましたか?
 もし、アンネさんが、岡山に来てくれたら、後楽園や吉備路を自転車で、行きたいけれど・・・。

 岡山に北欧に負けず劣らずの自転車文化の素養があると思うのは私だけでしょうか。



 話変わって、今日、元母校一宮高校の美術の先生の退官記念パーティーに、夫婦で出席させて頂き、教え子の何人もが(私たちの同級生も)、美術の先生になったり、芸術の道を行かれていることが、うれしくもあり、羨ましくもありました。すごい先生だったんだなぁ、と改めて思いました。
 目に見える形で、人が残り、繋がる素晴らしさ。人を作り、育てられる先生って良いなぁと、しみじみと思いました。
 政治は、何を誰をどう残せるだろう?なかなか目に見えてこない仕事ではあります。
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2000年8月13日(日)【北欧話 学校と就職・自立】
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 昨今の日本では、超経済不況もあって、いわゆるフリーターが、ひとつの職業的立場として、認知されつつある気がします。しかし、このことは同時に、学校教育の目的と社会生活が、少しもリンクしていないことの証左であるとも思います。学校で学んだことが、社会では役に立たないのです。

 かくいう私も、政治経済学部政治学科卒業ではありますが、大学在学中は、キャンパスよりも寄席に通っていましたし、偶さかこの「職業」に就かさせて頂いてはいますが、「学士」が、役に立っているとも思えません。
 私は、あんなに精神的に苦しい青春時代には、2度と戻りたくありませんが、多くの文系学生にとって、大学は、モラトリアムか無目的の遊び場で、楽しい思い出置き場です。結果として、卒論すら、意味がありません。


 翻ってデンマークでは、あらゆる職業に就くのに国家資格が必要です。そのためにも、学生時代に自分が、将来どんな職業に就くのか明確に目標を設定し、認識する必要があります。

 そもそもデンマークでは、多くても1クラスが25人で、1年生から9年生まで、同じクラスメートのまま、進級します。その結果、親同士も知り合いで、学校やクラスの問題の解決に当たります。(ちなみに、就学前に幼稚園生が、団体生活や学校の環境になれるためだけに、学校に通います。)
 そして、詰め込み教育をせず、7年生まで成績表すらないそうです。そこから、自分の興味に沿って進路を選択します。

 そして、普通高校から、専門知識を身につけるために進学する生徒は、卒業試験の点数で、大学の入学が決まり、再挑戦(浪人)は、できないそうです。
 また、就職する生徒は、卒業前に希望する職種の「親方」と徒弟関係を結び、2週間の実務経験を経て、国家資格を得て、就職します。店員になるにも国家資格が必要で、なくても働けはしますが、出世と敬意を捨てることになります。逆に、資格があれば、あるいは取れば、いつでも働けるのです。



 教育のキーワードは、「自立」、しかも「社会人としての自立」だと思います。家庭も地域も学校も「社会人として自立させるための教育」をしないといけません。
 今、それが、なぜ必要か。それがいつ、いかなる形で役に立つ可能性があるのか。それが、わからずしての教育はありえないと思います。手段と目的が明確でない教育など自己満足、自己陶酔、趣味の世界です。

 なぜ、算数がいるのか。論理的な思考を身につけるためです。なぜ、歴史がいるのか。時間的な思考(原因と結果)を身につけるためです。なぜ、理科がいるのか。実験的な思考を身につけるためです。・・・・・全ての課目は、趣味の学術を知識を教えるためではないのです。
 知識はいつか忘れてしまうでしょう。しかし、思考方法は忘れない。それが、社会人になって役に立つはずなのです。(そのためにも、まず教師が立派な社会人であってほしい、象牙の塔に篭った学者もいらない、と思います。)



 「自立」。
 これは、福祉についても同じ発想でした。デンマークの老人ホームで見た風景もそうでした。ともかく彼らは立たせようとする。できるだけ、自立する方向に持って行く、そのための高価な機具の給付は、惜しまないのです。
 あるいは、無理かもしれない。しかし、一人の人間として、社会人として、ほんの少しでも「自立」に近づける。それが、個人の尊厳に資するのだと思います。そのための、バリアフリーでしょう。憐れみでない、「立つ」ための福祉が必要なのだと思います。


 北欧は、福祉国家というイメージがあります。しかし、それは、強い「自立」への志向が、あって初めて成り立つものなのです。

 私は、教育と福祉の目標は、「自立」である、と思っています。その尺度からするとずいぶん問題がある気がします。日本はこれでいいのか!?



 また吉備高原都市に行ってみました。鳴滝ダムのそばの21世紀の森(森林学習展示館・月曜休)は、近場の穴場かも?お子様の夏休みの課題にいかがでしょう。
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2000年8月14日(月)【猛暑の倉敷チボリ公園】
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 「では、倉敷チボリは、真実どうか?」ということで、妻は身重だし、行きそうな友人には断られるは(男同士で、くそ暑ちぃのに、誰が行くか!!)で、結局一人でトボトボ、チボリに行ってきました。
 暑いやんけ!!しかも、JRだったので、暑さが厚い脂肪の髄までこたえました。
 案外1年でGWの次に、この時期は人が来るのかもしれません。家族連れ、アベック、たいそうな入りでした。(関西弁が目立ちます。)

 やっぱり、テーマパーク、しかも、お子様主役の遊園地だな、と思いました。特に夏休みということもあいまって、子どものことになるとムキになっとんなぁ、皆が、子どもを向いていて、子どもが喜べば、親もうれしいんだなぁ、としみじみと思いました。しかし、家族サービスは、仕事か!?爺ちゃん、婆ちゃんは、クーラーのきいたゲームセンターでへたり込んでました。子どもが王様か!
 なんで、遊びに来てまでも、皆疲れるんだろう!?なんのための休みなの?
 ただ、トイレのきれいさ、花の美しさ、あたたかい心のミュージカルは、本場に勝っています。

 チボリは、なんやかやで、5,6回は行きましたが、いつも気になるのは、入場料の馬鹿高さ、遊具に乗るのにいちいち金(チケット)が取られるあほらしさ、しかも遊具は子供向けで、基本的に回転するだけの芸の無さ、公園の職員やスタッフの多さ、マニュアル通りの物言い、気楽な休憩所・食事場所の少なさ、とにかく土産物を並べる売らんかなの姿勢、高齢者への配慮のなさ、駐車場への、また駐車場からの行き難さ、公園周辺の街とのミスマッチ、・・・・・・で、出たとき、なんでデンマークなら?と、いっつも思うのです。岡山とどう関係あるん?というのが、いまだにわかりません。
 今日は、ついでに美観地区まで歩きましたが、JR倉敷駅の構造、商店街も問題が多いなぁと思いながら、で、チボリは美観地区とどう連関するのか、甚だ疑問でした。

 そうは、いうものの、私が岡山県人でなく観光客で、赤字も知らず、しかも民間のテーマパークと思って、チボリに来ておれば、かなり楽しいでしょう。なんの責任も愛着もないですから。ただ、楽しい。
 子どもが王様の遊び場。別にそのことも、悪いわけではありません。

 私が疑問視しているのは、毎年6億円の地代と、9億円以上の補助を赤字の第三セクターに、岡山県が投資していく正当性です。民間の遊び場が他にある中で、それを圧迫するかのように、なぜ、行政がテーマパークの運営に携わる必要があるのでしょうか。経済効果があるとして、行政のこういう形での効果の出し方は、適切でしょうか。
 ちなみに、本場のチボリは、純粋な民間施設です。
 今後の方策、見通し、構想を9月議会で、聞きたく思います。

 なお、コペンハーゲンの街並みと思われている土産物売り場の通りは、オールドコペンハーゲン、イメージは、アンデルセンの故郷オーデンセを模したと思われます。私の見た限り、オスロ、ストックホルムと比べて、コペンハーゲンは、それほどに美しい街ではありません。お間違えなきよう。
 また、本家人魚姫と水辺のモモくんは、いい勝負の場所と大きさだと思います。有名なわりには・・・・・・・。

さて、今度は自転車で吉備路を行こうかと思っています。一応調査で、サイクリングではありません。できれば、炎天下を考えていますが、真夏に岡山駅前から備中国分寺まで、私と自転車で行ってもいい、という方がおられましたらご一報下さい。
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2000年8月15日(火)【終戦記念日に】
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 自民党左派(あるんか?そんなもん)と言われて久しい、私ですが、実は、上京すれば、靖国神社に参拝することもあるし、昨秋は、ご即位10年の奉祝にわざわざ皇居に行き(芸能人が見たかったという説あり。)、年に数度は、護国神社に参り、自衛隊の三軒屋駐屯地に行く機会があるのです。
 本質は国を思うからです。国に殉じた方を、身を呈して守る方を、心から労いたいからです。どこまでも日本人として。

 今日は、終戦(敗戦)記念日で、各地で慰霊祭、祈念式がありました。私は、県護国神社で、「終戦の詔書奉戴日本興隆祈願祭」に出席しました。政治結社の方々を含めて、皆で祖国日本の繁栄を祈り、最後は天皇陛下バンザイを生まれて初めてしました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 日本ってなんだろう。日本人ってなんだろう。

 北欧では、国旗をいつも掲げている家などザラにありますし、アメリカでは少し高い建物の上には星条旗が、はためいています。自国のために、ノルウェーはEUに入るのを拒否し、デンマークでは、ユーロを拒絶する動きがあります。そこに、確かに国があります。
 日本はなんなんだ。

 故郷の山河、愛する人を守るために戦った人達は、今の日本をなんと言うだろう。50年後の子ども達は、今の私たちをなんと言うだろう。


 男であると判明したばかりに、「小(こ)しんじ」などと呼ばれる子どもが、妻のお腹の中で、もごもご動いています。小しんじが、成人になった時日本はどうなってるかな。何が、できるでしょう。
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2000年8月16日(水)【熱闘!!夏の甲子園】
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 旧海軍関係の終戦記念の集いに出席した後、市議や市幹部の方々と一緒になって、郷土代表岡山理大附属高校の応援に、甲子園に出かけました。野球部長は、岡山一宮高校の同級生でもあります。
 結果は、ご存知のように広島・瀬戸内に、1対10の大敗。昨年の夢よもう一度、ということには、なりませんでした。

 レギュラーが故障(死球)で、代わりに出場した遊撃手に、残酷なほど難しい球が飛び、からんだことが、ことごとく失点に繋がる、見ている方が辛くなる展開でした。チャンスとピンチは常に背中合わせだなぁ、とつくづく思いました。

 それにしても、花火大会、うらじゃ、と来て、これでなにか、岡山の夏が終わった気がします。
 あとは、地域の盆踊りが、ありますが(これが、結構たいへん!!)。

 さぁ、次は、シドニーオリンピックです。住んでる「メゾン」が同じで、ちょくちょく見かけるマラソンの山口選手を応援しよう!!っと。

 ただどうも、岡山県人は、様々に頑張る人に冷たい傾向があり、行政の支援体制にも、時々疑問を感じます。TVの県政討論会でも申しましたが、特に平成17年国体に向け、選手へのサポーター育成は極めて重要だと思います。
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2000年8月17日(木)【21世紀岡山未来技術フェア】
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 21世紀岡山未来技術フェアが、来る8月25日(金)〜27日(日)の3日間、コンベックス岡山で、開催されます。
 とりわけ、21世紀を担う青少年に、夢と希望と感動を与えるとともに、先端技術の創出・育成の契機とすることを目的に、我が国の最先端の科学・技術をわかりやすく紹介するものです。
 特に、全国に先駆けて推進している岡山情報ハイウエイなどの情報・通信分野はもとより、宇宙、生命科学や健康・福祉・医療など多岐に渡る未来技術や最新技術が紹介されます。(みて・ふれて・まなぶ)
 夏休みの最後の週末、是非ご家族連れでお出かけ下さい。
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2000年8月17日(木)【知事選挙事務所開き】
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 10月の知事選挙に向けて、いよいよ現石井知事の後援会(選挙)事務所開きが、行われます。陣営は、各種団体から、ぞくぞくと推薦、協定をとりつけ、戦う前から既に楽勝ムードで、大方の予想は、この選挙は、盛り上がらんだろうな、というものです。
 ただ、この「こころ」をお読み頂いている方は、岡山県政が多くの課題を抱えている事をご存知だと思います。もとより、私は、与党議員ですから、県政批判をやみくもに展開する立場にありません。しかし、是是非非です。やはり、今後の県政の指針は、明確に示して頂きたい。若い世代の代弁者として、言うべき事は言っていきたいと思います。それに、応えて下さることに期待しての全面支援です。
 決してしらけることなく、知事を注視して下さい。

 事務所開きは、8月19日(土)午前10時から11時まで。津高字窪田(国道53号線バイパス、イエローハット向かい)です。是非一人でも多くの方とご参集下さい。
 ただ、私は、当日大阪で従妹の結婚式に出席するために、欠席しておりますことをご了解下さいませ。誠に申し訳ありません。
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2000年8月18日(金)【吉備路自転車道】
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 誰も一緒に行ってくれないので、吉備路自転車道を独りで行きました。とりあえず、自分で見て聞いて感じて説明はそれからという頑固な私なので、幸いの曇り空、自転車を走らせました。
 資料等これから、集めますので、詳しいデータを持っていません。
ttp://www1.odn.ne.jp/~cad93870/kibiji.htm
に、少しあります。
 一般県道岡山総社自転車道の起点は、武道館の横のいずみ町の交番の前です。平成17年国体の秋の主会場から自転車道が伸びるわけです。どうせなら、来岡された方に、吉備路を自転車で行ってほしいものですが、スタートからしばらくが、ちょっとわかりにくいかもしれません。

 母校岡山一宮を横目に進むと、むせ返るような夏草のにおいに、思い悩んで吉備路に自転車を走らせた高校時代に帰ります。誘導の標識も、まぁ、わかります。レンタルサイクルが、かなりどうかなと思いましたが、概して悪くないという印象です。岡山県人的にはどこか懐かしいものがある風景です。逆に、爆発的にお客の来るもんでもないかな、と再認識しました。ただ、間違いなく穏やかな気分にはなれるところです。
 もっとも、県外の方に行って頂くには、インパクトは、弱いですよね。
 舗装やトイレをきれいにしたり、路の駅を作ったり・・・・。こういった自転車道の参考事例はないでしょうか?
 引き続き研究します。

 吉備路自転車道について、なにごとか思いのあられる方、アドバイス下さい。
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2000年8月19日(土)【道徳教育と教科書検定】
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 例えば、「17才」の数々の事件を契機に、一挙に教育現場の道徳教育の問題、教科書検定の問題が吹き出しています。それ自体が、根幹の問題か、飛び火しているのか、今しばらく議論を待たねばなりませんが、秋に向けて荒れることは、必至でしょう。
 国家観、イデオロギーや政治思想が、教育に関わってくる極めて重要な問題です。

 小中学校で、毎週1回(年間35時間)の授業の義務づけのある「道徳」が、小学校で3割、中学校で6割が、規定通り実施されず、岡山でも、担任の自己判断で、教育内容を勝手に変更され、その率が全国最下位グループだそうです(データ不明。伝聞)。
 また、教科書採択は、各市町村の教育委員会の最も重要な任務の一つであり、県教委も、適切な「指導・助言・援助」の任務があるところ、正常に教科書採択されていない、とのことです。この件については、県議会に請願が出る動きがあります。

 ともあれ、私自身、現場の客観的な状況を把握できておりません。
 かなり踏み込んだ議論になっていくのかな、ということで、今日のところは動きのみを報告させて頂きます。いずれ、党議拘束がかかってくる案件ですが、個人的には、認識不足です。


 お伝えしました通り、今日は知事選挙の事務所開きです。私の方は、これから結婚式出席のため、大阪に向かいます。ご了解下さいませ。

 昨日(正確には今日)、H・Pを検索していると自転車道に関するかなりの資料がありました。建設省の計画他、とりわけ、奈良の斑鳩の自転車道が気になり、大阪に行くついでに(というほどに、近くはないですが)、奈良にまわります。
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2000年8月20日(日)【関西と岡山 岡山は生き残れるのか?】
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 関西にお住まいの方、縁の方には、自明ですが、関西は一大ネットワークで、近畿と東海も、つながっています。おそらく、意識の上でもそうでしょう。関東同様、そうだろうとは、ずっと思ってはいたのですが、奈良に行って改めて体感しました。大阪、京都をすぐ向こうに感じます。

 ご案内の通り、奈良自体は大昔の都であるという観光面を除けば、基幹産業として、何があるわけではなく、お世辞にも大都会とは言えませんが、駅と言えば、短絡的にJRという発想の岡山県人としては、私鉄の近鉄の奈良駅の方が、街の中心だというのは、どこか不思議な気がするものです。いずれにせよ、私鉄が強いのです(特に、運賃)。

( 奈良では、やや勘違いもしておりました。自転車道もありました。
 レンタルサイクルもあるところもあるようです。けれど、ほんじゃぁ、
 駅前から自転車こいで経巡りますか、というものとやや違っておりま
 す。
  800円で、一日乗り放題の名所(ユネスコの世界遺産)を巡る循
 環バスを1時間に1本走らせれば、事足ります。亀も鹿も自転車でな
 いと見られないわけではありません。そこら中から、人は来るのです
 から、それをどうやってこっちに引っ張るか、なのです。あちらにも、
 こちらにも、個性が魅力が、溢れている中で、あっちからこっちにも
 来てもらうために、自転車は必ずしも効果的ではない状況です。)

 東京近郊の多くの街、とりわけ私鉄沿線の駅が、自然発生的にできたというよりも、急行や準急の停車駅に(そうなるように)、宅地を開発し、関連デパートを建てて、それなりの街にしてしまい、あげく自社の遊園地等をつくり路線に付加価値を付ける、という戦略である、のは関西でもしかりです。
 いわば、公共運送機関を持ついくつもの財閥が、競うように街を切り開いていく、その結果として、広域の活力のある地域が広がっているわけです。試みに、近畿と東海の鉄道マップを見て下さい。

 例えば、近畿圏には、近畿日本鉄道、阪急、南海、京阪、阪神の私鉄5社を核に、大阪では地下鉄に乗りいれる形で、神戸、京都、岐阜、名古屋、津、鳥羽、奈良、和歌山等々に放射線に鉄道交通網が伸び、街が広がってます。そして、東海では、名鉄が、それをつなぎます。加えて、基幹としてJRがあります。そこら中に、私鉄関連のものがあり、関東からも殴り込みをかける私鉄系デパートなどが、加わります。

 これらは、新発見というより、学生時代からの再認識でした。

 青春18切符で、姫路で新快速を降りる時いつも思うのです。姫路で、関西は切れてしまうと。相生を越えると無性に寂しくなります。東海道、山陽本線で一番「ひどい」区間が、ここだと断言します。なにも、交通機関は電車だけでないことは、充分承知した上で、岡山は関西と切れています。
 かといって、四国高松や広島とも切れています。中国地方の雄たらんという気概も感じられません。内に内に向いてつぶしあっている感すらあります。

 私が、岡山市民として最も嫌いな言葉のひとつが、「倉敷に、なんでも持っていかれる」(「東京で、岡山の県庁所在地は倉敷と言われた」も嫌いです。)見識を疑いたくなります。倉敷と張り合っても仕方ないのです。いかに、他都市とうまく連関するか。
 岡山市のためにも、津山が(あ〜因美線)、児島が、東備が、衰退しては絶対にいけないのです。全てはつながっています。倉敷が良ければ、それと結べばいいだけのことです。
 他とぶった切って、岡山だけでうまくやれるわけがないのです。

 とりわけ、岡山県全体を考えた時、東備に集中投下しないと関西圏からの入り口で、岡山は死んでしまいます。
 せめて、新快速が、神戸と岡山をつなぐために、途中駅にいわば準急停車駅程度の街が連発しないことには、商売にならんでしょう。
 赤穂線が、もとの山陽本線だった(この30分の短縮で、岡山が失ったものは、かなり大きいのかも)という経緯があっても、ポイントは、東備です。

 都市間競争の時代とはいえ、ネットワークの時代でもあります。関西圏とさしでは戦えません。


 奈良で第2回の「バサラ祭り」が、行われるようです。新しい市民参加の夏祭です。後発ですが、潜在的に人が集まる可能性を持っています。面白ければ、そこら中から人が来るでしょう。とても羨ましく思います。

 関西発のJRの夏のチボリ公園のキャンペーンは、新幹線で、イブニングチケットで入場し、日帰りするというものです。築庭300年の後楽園の岡山は素通りです。(ルパン3世の企画がありますが)

 それでも、どこでも同じ笑顔と個性のファーストフードをかじると大都市圏にはない岡山らしさというのもあっていいぞ、とも思いました。


 自転車道を見に行ったのですが、全然違うことを感じて帰ってきた次第です。

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2000年8月21日(月)【選挙と政治活動】
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 議員は、確かに(地域)代表では、あると思うのですが(国会議員は全国民の代表です。)、一応政治学的には「半代表」と言われており、ある種の裁量というのは、あると思います。
 また、今後地方政治において、直接民主政治が、IT革命を経ても行われないとしたら、議員の調整能力や、現時点では圧倒的な多数決は得られずとも、将来を構想する力や信念を期待されてのことだと思います。

 ある面、自由な政治活動が担保されないと、議員をさせて頂く個人的な理由とか、夢とか、やりがいが、かなり小さくなるでしょう。そして、願わくば岡山県のために、無茶苦茶はしない、全力を尽くすこと、を信じて下さい!!としか、言いようがありません。(そのための、「こころ」の発信でもあります。)


 今日立ち話で、ある元議員の方が、過去に、「応援してくれんのなら、この地域の面倒は一切みんよ。と、言うたったんじゃ。」と、言われて、かなり引っかかっています。(じゃから、この人は・・・・・・。)
 また、昨今、某市長に対する巷の声として、「選挙を応援してくれた方の声ばかり、重用する」という意見をかなり頻繁に聞くようになりました。その方々達も応援されていたはずですが、かなり肩書きのある、発言力のある方に偏して市政が動いているとの批判です。
 最近の市政の動きを見て、全くそんな側面がない、とも言えないこともないこともないのかな、と思います。「声なき声」が、確かに生まれつつある気がします。(「やはり、若い」という声です。)
 また、市政相談、県政相談として、議員控え室に一日詰められる議員もおられます。特定の共通項を持たれる「支援者」の方が、相談に来られるのでしょう。彼らは、それで選挙は大丈夫なのです。ある面羨ましいです。
 また、特に小学校統廃合問題では、選挙云々を言っておられないほど、本当に愛しているこの地域をズタズタにされた当局のやり方に、憤りを感じています。(「大魔人怒る」の気分です。)

 選挙がなければ・・・。選挙があるから・・・・。
 議員や首長が、ことさら有権者の方々の中のどなたの声に、比重を置くかは、時として非常に厳しい選択を強いられることになります。理想と現実の相克と言っても良いかもしれません。


 「別に、あんたに票は入れてないけど」「今後もあんたには、入れられんけど」「だいたい選挙区じゃ、ないけれど」「自民党は、大嫌いだけど」「あんたを選挙で応援する気もないけれど」で、始まる話はたいがい私は、好きです。こっちも、腹が割れます。意見を言い合い、一番生産的な本音の話になります。
 私は、直接票には、ならないだろうという活動が、大好きです。実は、それが、議員として、人間としての幅に繋がるのだと思います。また、それが、心の拠り所にもなります。票が介在しないと人間関係が、成立しないわけではありません。議員である前に、私は人間です。
 政治とは一切関係なく、もうこれが大好きでやってます、と言いつつ、一流の方というのが、おられます。そんなところから、感銘を受けたりします。
 「自民党の中で、こんなこと聞いてくれるのは、佐藤さんだけと聞いて。応援はできないんですけども、相談に乗って下さい。」などと言われると、血が騒ぎます。
 思わぬヒントは、「欲」のない時に限って生まれてきます。それが、大きく還元されることもあるのです。
 票を入れて下さる方が、支援の全ての形でもなければ、逆もありえます。
 政治関係者と見れば、票を欲しがっている胡散臭い奴等だと、短絡的に思考する方もおられ、寂しい気分にもなります。


 最近、地域の盆踊りに出かけて、「まぁ、選挙があるけぇ、たいへんじゃなぁ」「しっかり顔を売っとかれーよ」と言われると、必ずしもうれしくないのです。おまけに、「先生」と言われると、もう最悪な気分になります。その瞬間に、私の個性が吹っ飛ぶ気がします。別の人間扱いされてしまう!!愛想笑いしなくては!もちろん、「ご挨拶」は、主たる目的なのですが、選挙活動だけでもないのです。
 そんな時、私は、お年寄りから説教を受けるのが好きです。「おめぇ、なんしょんなら。まぁ、ここへ座れ。おめぇの顔見たら、いっぺん言うちゃらにゃぁおえん、と思ようたんじゃ。でーてーのぉ(私は、だいたい話が、好きです。)・・・・まぁ、今日はちょっと言い過ぎたけどの、おめぇじゃけぇ言うんたんじゃ。悪気はねんど。気に障ったら、爺ぃが何よんならで、ええけぇの。奥さんによろしゅうの。」こんな会話の中に、思わぬヒントや課題が、幾つもあります。
 そこに、地元の婦人会の方が来られて、「ごめんよぉ、悪ぃ人じゃねんじゃけど、お酒が入っとるけんなぁ。」、他の方が、「あんな、爺ぃの言うことやこ、ほっとけ」「でーてー、あのおっつぁん、選挙の時、○○議員をしょうたんじゃ。」
 こういう会話が大好きです。腹を抱えて笑いたくなります。できれば、そういう爺ぃに、私がなろうと思います。

 いずれにせよ、票欲しさで動くと、それがビンビン相手の方に伝わるし、何より自分が悲しくなるのです。たとえ、他の議員を応援されようが、そこにはそこの正義があるのでしょうから、攻撃も妬みもしません。かといって、無視もしません。皆、何かを良くしようとやっていることですから。私より、その方や、その地域にとって良い議員もいるでしょう。それで、いいのです。(もちろん、さらさら仕事で負けたい気はありませんが。)
 なお、「政治には、全く関心がない」と言い切る方については、この人は、「私は何事にも責任を負いません」と言ってるんだな、と解釈しています。


 皆様からの税金を頂戴して活動しているのですから、選挙での応援の有無に関わらず、広くご意見をうけたまわり、岡山県政に反映させて頂きます、と言えばカッコイイのですが、偽悪家ぶるわけでもないんですが、もちろんそういう立派な側面もあるんですが・・・・・って言うか〜その方が、やってておもしれ―じゃん!というのが、本音です。いろいろあって楽しいです。
 すみません。このメールも、義務でなく、好きでやってます。

 大切なのは、常に広く聞く態勢にあることだと思います。残念ながら、36才の私には、まだ指し示せる力(知恵と経験)が、備わっていません。悲しいかな事実です。わからないことが、多すぎます。これからの人間でございます。

 選挙は、ある種の規程を作りますが、正しい政治活動がその規程を壊して広げていく好循環になるのが、あくまで理想です。選挙のための選挙の時代は、都市部では、いずれ終焉するでしょうし、させないといけません。

 常に自分の選挙を意識して行動しなさいと言われるのですが、もう少しの間、喜怒哀楽のある、癖のある人間でいさせて下さい。孫悟空のように、皆様の手の上で、暴れさせてやって下さい。

 本当は、最近、あまりに好き勝手じゃなかろうか、と自覚しています。
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2000年8月22日(火)【済んでいる?岡山県立博物館】
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 文教委員会副委員長のあて職で、岡山県立博物館協議会のメンバーとして、同協議会に出席しました。館長の諮問機関として、年に2回開催されます。かなり地味目の協議会です。
 岡山県立博物館とは、後楽園の正門の前にあるあれ、ですが、いったいどれくらいの方が、創立30周年を迎えるとご存知でしょう。というより、行ったことがある方が、いらっしゃるでしょうか。
 ちなみに、座長は、会館以来30年間ずっと協議会のメンバーである偉い先生です。30年!!

 30年前は、文部省が、認めた指定館として、当時では珍しく、一般・特別の収蔵庫が分離され、空調のある近代的な建物だったのですが、今では中州の上に建っているので亀裂が走り、一昨年には旭川増水で、地下浸水、おまけに、当初の50万人から、4万人に、入場者が、激減。スロープもエレベーターもない。岡山県の文化行政を象徴するような恥ずかしい施設になってしまいました。
 もっとも、全国で入館者増の博物館は15%しかないそうです。

 資料購入費は、13年度までゼロ。入場料大人200円で、来館者年4万人ですから、メタメタの状況です。年に、8回の常設、企画、特別展におわれ、学芸員の方の研究もままならず、もはや、県立図書館の後の新博物館建築を推進する以外道はないと思いました。あの場所、あの施設で、内容を充実させるとか来館者を増やすのは、無理です。
 現在地は、後楽園観光センターのようなものにすべきだと思います。
 将来的な独立行政法人を見越して、うちうちに、新館検討チームも、できるようです。
 なお、8月27日(日)は、30周年記念で、入館無料です。

 ちなみに、後楽園は、100万人復活しそうです。7月20日から、8月20日の1ヶ月は、とりあえず12万人を突破した模様です。


 どなたか、香川の県博物館と8月31日で閉まるレオマワールドに行かれませんか?
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2000年8月23日(水)【県内調査】
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 各委員会には、県内(日帰り、1泊2日)、県外調査があることは、以前お知らせした通りですが、実は所属委員会以外でも、調査先が地元であれば、他の委員会の委員でも、出席することができます。
 ここでいう地元とは、各振興局の圏域を意味しており、私の場合は、岡山市はもちろん、玉野市、御津町なども地元になります。また、調査が振興局の圏域を複数またぐ場合は、原則は、地元の箇所だけで、委員長特例で、全行程ついて行くことも許される場合もあります。

 私は、文教委員会に属していますが、地元議員 として、生活環境保健福祉委員会の県内調査に全行程同行させて頂きました。

      略

 10時30分から3時過ぎまでの議会のバスを使っての調査では、岡山済生会ライフケアセンター、岡山地方振興局(生活環境保健福祉の概要)、岡山県環境保健センターの3個所を回りましたが、いずれも興味深いものでした。

 特に、通称、環保には、ダイオキシンも測定できる1億円の機械が導入されていましたが、研究室が対応していないため、そのためには、使えません。一律15%の予算削減で、人員削減を余儀なくされています。
 様々な分野で、地方行政が、自らどこまで「研究」「調査」すべきか、まだ、私は認識不足です。特に、科学は、文系人間には、なおのこと難しい。

 昨日の博物館の学究的な側面もそうですが、予算の一言で片づけてはいけない、逆に、昔から行政がしてるから今後も続ける、でも済まされない、そんな問題だと思います。
 ご教示下さい。
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2000年8月24日(木)【文教委員会より】
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 今日の文教委員会では、「教職員の倫理及び生徒の暴力に関するプロジェクトチーム」検討のまとめの発表があり、9月議会に向け、「高校生が語る会」や、危機管理管理マニュアル作成、家庭教育企業出前講座開設等々で、1100万円余の補正協議額が、示されました。
 シンポジウム、パンフレットでの啓蒙は、しないに越したことはないのかもしれませんが、なかなか「いじめ」や、不登校の抜本的解決にはなりません。教育論は、人生論で、答もありません。難しい、ただただ難しいです。

 時間の経過とともに、うやむやになっていくことも多いのですが、公判中、未成年者ということで、邑久の事件が、なかなか克明になりません。特に、ある種のデマも、飛んでいるようでマスコミも、深く突っ込まなくなりました。どんどんTVカメラが、減ります。

 軌道に乗りつつある三丁目劇場の本日は、「詩のボクシング岡山大会」で、大盛況でした。大切な友人も選手として参加しましたが、改めて、言葉のパワーに、圧倒されました。本気の言葉は、腹にきます。おもしろい劇場の使い方でした。

 「朝鮮労働党創建55周年記念祝賀訪朝団」のメンバーとして、自民党岡山県連からの要請で、10月上旬に、あの北朝鮮に、行かなくてはいけなくなりそうです。次の日朝交渉は、10月に第三国で、とのことですが。
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2000年8月25日(金)【はるか社民連に】
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 かように好き勝手を書いても、議員には議員の仁義が、あると思ってはいます。それぞれの方が、激戦を勝ち抜いて来たわけですし、大切な応援して下さる方が、います。ただ、個々には独立している議員も、党に属しているからには、自由な政治活動も、無茶をしても自ずと限界はあると思います。また、人間として最低限の礼儀もいると思っています。何より、最後は多数決ですから、組織、集団の力は、重要で、一期2年目の振る舞いの限界は、あります。

 個人的には、「超勝手しー」の、佐藤君にも、特に親しい議員や、かわいがって下さる先輩もおられます。しかし、一人として同じ条件、時代背景の議員はいないのですから、結局最後は、芸を盗んでいく、先輩を越えていくという、気概は必要です。生意気を書けば、「和して同ぜず」でしょうか。

 自民党は、2派閥、30人以上が、同じ議員控え室に入っている大所帯です。よほどのことがないと、私は奥の方には行きませんが、だんだんずうずうしく、2期の方に行こうかな、どうかな、という現在です。
 1期の席まで降りてきて下さるベテラン議員に、なついたりします。多分、先輩から、からかわれる要素を持つことは重要です。また、先輩は、声をかける勇気と努力が必要です。(ポイントは、トイレで並んだ時の先輩議員の対応で、「見て」ます。)なにしろ、我が岡山自民党県連は、30才から75才まで、45才の幅があります。

 いずれにせよ、将来1期の議員に、何を語れるかは、自分が1期で何をしたか、で決まると思います。自分の経験以上に、正味を人に伝えられません。確実に次があるのかどうかもわからずに、「そうだ、ああしてやろう、こうしてやろう」、と思っています。無手勝流ですが。
 当選回数・年功序列が、絶対的ルールであり、秩序であり、仁義です。
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 9月上旬には提出の一般質問の原稿の資料集めをしていて、大学の先輩である議員の議事録にあたる(H・Pが、非常に便利です)と、本気さ、熱い思いが伝わってきて涙が出そうになります。党派は、違いましたが、やはりどこか似ていると思います。雰囲気が、なんとも好きでした。
 同じ選挙区で戦う前に、先輩は、若くして自ら議員を引退されましたが、もしかしたら、一緒に活動できたかもしれないのに、もっともっとご指導を受けたかったのに、としみじみ思います。

 学生時代夏休みに帰省すると、岡山駅前に、街頭演説を聞きに行っていました。それが、私の政治の原体験です。入道雲の下には、今はどこにも形がない社民連が、ありました。幕末の志士のような輝きが、私には眩しかった。
 多分、心のどこかで、私は、青春時代の青空の下の、青い夢を語った、あの頃の社民連の、とても小さな、しかし確かな輝きを追っかけていることに、実は気づいています。あるいは、先輩もそうかもしれません。
 何が、胸を打ったのか、つらつら考えると、ジョン・F・ケネディのいう「政治的勇気」を感じたからかもしれません。

 この季節になると思い出します。
 はるかはるか大昔、社民連という夢がありました。・・・・・真夏の夢でした。
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【宇野ポートルネッサンス21】
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 「関係があるんか?」「いえ、関心があるんです。」と、土木委員会の県内調査に、「地元議員」として、3時頃から宇野港再開発事業を視察してきました。個人的には、JR線が走る四国の玄関口、児島と玉野の発展なくして、岡山の発展もないと考えています。
 大阪南港や、神戸、横浜というわけにもいかんでしょうが、おしゃれな港町にならないかなぁ、と思います。夏の岡山国体の水泳の開催地として、児島は意気込んでいますが、来年6月会館を目指して、玉野市も、この地区への商業ビル建設に、やっと動き出しました。

 昭和63年の瀬戸大橋開通に伴う、宇高連絡船廃止による関連用地も含めた港湾機能の再編整備が、ねらいの再開発事業ですが、来年春には、新桟橋ができ、将来は3万トン級の豪華客船も泊まれます(運輸省の事業)。フェリー乗り場も、駅からかなり近くなります。
 新しい宇野港のイメージもあるようですが、問題はキーになる6、500平方mの県の交流拠点用地(音楽ホール)に、めどが立たないこと。玉野市の商業ビルも、市の用地のごく一部です。

 年間、フェリー5社で、150万台もの車が、乗り降りする宇野港。
 造船不況と共に、沈没してしまうのか、瀬戸大橋との兼ね合いが今後どうなっていくのか、スペイン村構想もつぶれた今、起死回生の一発が必要です。美しいデートスポットに発展すれば、良いのですが・・・・・・・。
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2000年8月26日(土)【男女平等の起草者】
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 本日訪ねると大盛況でしたが、明日まで、コンベックス岡山で、「21世紀岡山未来技術フェア」が、開催されています(無料)。むしろ、お年寄りや子ども達に、IT革命の一端に触れて頂くこと(体感)に、意味があります。また、明日、30周年の県立博物館も、入館無料です。
 是非、新旧の岡山をご家族で、お訪ね下さい。

11月25日(土)午後2時より、ベテア・シロタ・ゴードンさんの講演会が、農業会館で開催されますが、実行委員会のメンバーが募集されています。GHQのスタッフとして、当時22才だった彼女は「男女平等」を憲法に明記することに尽力しました。
 左右問わず、21世紀に向けて、憲法の議論は避けて通れません。憲法起草の熱き思いが、語られるはずです。関心のあられる方、是非ご一報下さい。
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8月27日無し

2000年8月28日(月)【失礼しました】
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 OPTICが、ダウンしておりまして、昨日、メールが使えませんで、たいへんに失礼致しました。設定の変更の通知があったようですが、国外の時だったことと、8月一杯まで生きるはずの回線が、なぜか切れていたようで、しかもOPTICに、連絡もつかず、個人的に、27日は、一日ネットが、死んでいました。本当にすみませんでした。

 県の出資のあるサーバーとしてのOPTICが、日曜日に、全く「管理体制」が、とれていなかったことは、岡山情報ハイウエーの推進の面でも、問題だと思います。いちゃもんをつけているわけでは、ないですが。
 己のドジを省みず、商工労働部の方に一件を連絡し、今日緊急の相談をされるようです。
 特に、OPTICをご利用の方、結果については、30日にお知らせいたします。
 なお、中小企業支援組織としてのOPTICは、頑張っていると思います。あしからず。
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20000年8月28日(月)【ありがたくないお客様】
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 議員だと、お金があると思うのでしょうか、あるいは自民党議員は、皆そうなのでしょうか。時折、書籍や新聞購入依頼の「お客様」が、来られます。ある種の強烈な思想性や宗教性があるものならば、断ることもできるでしょうが、保守系議員なら当然だ、という、強硬な態度で来られると心底むかつきます。しかも、無茶苦茶高かったり、意味がなかったり。そりゃ、脅しか?と思うこともあります。

 国民年金は、嘘でも返ってくるという、当てもあるからいいものの、可処分所得が、増えていないのに(実質減)、国民健康保健が、死ぬほど高い、出産も控え、物入りやんけ!なんなら、わかっとんか、おっさん!と叫びたくなります。なんで、ここに来るんなら!!お願い!帰って!!
 そこをぐっと耐え、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、時には涙を流し甘受し、時には丁重にお引き取り頂くわけです。時間とお金と心のロス。政治にも、選挙にも、どう関係あるのか?・・・・・・ただ、ただ情けない。
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【この頃のサウスヴィレッジ】
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 大好きな県内調査、今日は農林水産委員会に昼だけ同行し、サウスヴィレッジへ。委員8人中4人と地元議員2人。岡山市1区選出議員はなぜか私だけでした。生活環境、土木もそうですが、岡山地方振興局の管内の概要が聞けます。商工労働については、以前レクチャーを受けたように、その委員会に所属せずとも、様々に勉強できるのです。委員会や本会議出席が、議員の全てでもなんでもないのです。

 今や、地域の「お子達のプール」と化したサウスヴィレッジですが、その向かいに、11月2日から5日の「ファームフェスタ2000inおかやま」のA会場(13ha。サウスヴィレッジの7haよりも、まだ広い)ができています。同フェスタは、5年に一度の全日本ホルスタイン共進会(11回)・全日本ジャージー共進会(3回)が、中四国で初めて、西日本でも熊本に次いで2県目だそうです。
 農林水産部の今年度の目玉事業です。やるからには、成功しないといけません。

 なお、A会場は、17年国体で少年サッカーの主会場に、その後は灘崎町総合公園になる予定です。サウスヴィレッジとの兼ね合いは・・・う〜ん、よくわかりません。
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2000年8月29日(火)【レオマワールドの最期】
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 31日に閉園するとういことで(その125参照)、レオマワールドに、かなり朝早くから、おまけに男2人で、しかもお金がないので、フェリーで、行ってきました。(勝手な企画の唯一の参加者に感謝!)
 もちろん、昨年オープンの香川県立歴史博物館やサンポート界隈も目的でしたが、結局四国には、5時間いただけで帰ってきました。最近やけくそかもしれません。ただ、この時期に、とことん吸収したいのです。

 同行の方から、岡山に欠けているのはこういうものだと、JRAや城東町について、熱心な説明を受けつつ(来週、高松の商店街、中心市街地についてのセミナーに参加する予定です。)、こんなとこにあったんか?こりゃおえんわ!という、レオマワールドに。まさに、閉店前の出血大サービスで、四国はもちろん、岡山からも、観光客が詰め掛けて、リゾートホテルも満員。賑わう人の中で、オリジナルグッズが、たたき売られていました。

 経営者探しに行政も奔走されていますが、かなり厳しいかも・・・。
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2000年8月30日(金)【頑張れ!OPTIC】
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 いかにも日和見主義的なタイトルで、恐縮ですが、今朝議会で、OPTICの様々の取り組みを伺ううちに、ともあれ過渡期で仕方ないところもあったかな、ということで、管理体制強化、関係各位には、OPTICよりメールを届けることで一応おさまっています。

 「こころ」の発信については、様々な「機動性」を考えて敢えてメーリングリストにしていないわけですが、なにしろITも日進月歩ですから、試行錯誤、不測の事態発生の繰り返しです。私のような異様な利用の仕方も全て想定して、というのは難しく、皆で「育てていこう」という姿勢が大切ですね!!(わしゃ、「まわしもん」か。)

 ともあれ、岡山情報ハイウエーに、関する疑問やご意見をお寄せ下さい。将来的に、わりと、意見が反映され易いジャンルではあります。
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【文教委員会よりー監視カメラ】

 ついにTVが、いなくなった本日の文教委員会、中学生の職場体験のJCの素晴らしい取り組みなどが、紹介されましたが、概して地味な委員会でした。今日とりわけ目立ったのは、天井に2つ目玉が、できたことです。委員会室に、常設のTVカメラが、2つ付きました。

 秋頃の委員会より、「スペースの関係」でできなかった委員会の傍聴が、TVカメラを通して別室からできるようになります(期日未定)。議場の裏の突き当たりの薄暗〜い物置のような第2特別委員会室には、6台のTVが置かれ、6委員会風景を映します。それぞれ6人までが、ヘッドホンで音声が聞けます。手続きは、本会議に準じており、気楽には来難いところです。
 それでも、これでも、情報公開には大前進。是非、地味な文教委員会の傍聴にお越しください。副委員長で、「出て」ます。

 近々に、県立の某普通課高校が、あっと驚くほど大変身する構想が発表されます。ちょっと意外な学校かも。
 もったいぶるわけではありませんが、しばらく秘密です。(ん〜やな性格。)
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【国土交通省へのお願い】
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 来年、建設省と運輸省が再編され、超巨大省庁たる国土交通省が、「生き生きとした暮らしと活力ある経済社会を実現するための基盤を形成すること(案)」を目指して、誕生します。
 岡山市にも、鹿田町に、建設省中国地方建設局の岡山河川工事事務所と岡山国道工事事務所があるのはご存知だと思いますが、いわば、建設省への最後のお願いの儀式が、今日行われました。

 結局は、予算取りに収斂されるわけですが、道路や河川に関する要望を持つ12の期成会(180号線整備やJR宇野線大元駅付近高架促進、百間川改修等々)の総会が、事実上、岡山市などから県(県議)、国(国会議員)に対する要望の会として、例年この時期に行われるのです。
 したがって、県や国関係者は、来賓扱いになります。かなり、大掛かりな仕掛けですが、市議、県議の欠席者が極めて多い会(儀式)ではあります。
 もっとも、地方分権が叫ばれても、最後は、あくまで国であり、代議士秘書時代に東京事務所で、12月には、分厚い陳情書を持った地元の偉い方の応対をずいぶんして、とんでもない労力だと思いましたが、その最初が、公にはここらから始まるのです。毎年の繰り返しです。

 公共工事に関しては、期成会を作って10年間採択されない、採択しても5年で着工しない、着工しても20年で完成しない、場合には、見直しの対象になるわけですが、こと道路整備や河川改修については、地域住民の声を上げたもので、官僚や学者の立案した公共工事と異なるということで、昨今の公共事業見直しとは、別だと思います。

 2号線バイパスの早島I・C付近の6車線化は、あと2年かかります。30号線の4車線化は、来春までには完了。来春には、岡山北バイパスは、山陽自動車道付近まで、4車線化完了。旧2号線と180号線を結ぶ岡山西バイパスは、2階建てに都市計画変更、来年度から本格的な事業着手です。国道2号国富ー長岡にバス専用レーン等々。わりと身近ですね。

 国にたどり着くまでには、実に時間と手間暇のかかる長い、長い道(要望)が必要です。
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2000年8月31日(木)【通産大臣への期待】
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 昨日の陳情の上げ方について、結局は中央からのお手盛りに、地元から要望を上げた形をとるケースも多々あるだろう、というご指摘を頂きました。そういう側面もかなりあると思いますが、少なくとも、水島港の特定重要港湾への昇格、FAZ(輸入促進地域)編入問題は、地元の声です。
 本日の広域交流・物流対策委員会での報告によりますと、水島港についてはかなり難航しているようです。

 水島港の貨物量は、千葉、名古屋、横浜、神戸、川崎に次いで、全国6位です。にもかかわらず、平成4年の広島港の指定を最後に、運輸省はむしろ重要港湾を地方港湾に格下げしていく動きを見せ、7項目の要件を満たしている水島港の特定重要港湾の認定に消極的です。海外への定期航路開設の遅れが影響したのか、仙台港ともども陳情・要望活動が続いています。

 また、平成18年まで延長されたFAZ法で、平成9年にFAZ地域に認定された岡山空港・早島町に、水島港も編入したいわけですが、これも輸入促進について岡山空港と水島港がどう一体化するのか、また事業主体(第三セクターが、予定されていますが、地元企業の参入がポイントです。)が、今一つ明確でないところから、中国通産局との協議が、難航しています。

 いずれの問題も、最後は中央での「政治力」という段階に来ています。地元利益誘導と言われようとも、地元から通産大臣(元運輸大臣)が出たことで、明確に期待されているのは、ここです。はっきり結果が出ます。
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