2000年5月1日【遺伝子組み替え食品】
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 中学の先輩の奥様から、遺伝子組み換え食品について子供たちの給食にどう使われているのかという調査依頼が、ありました。

 交配による品種改良(自然に遺伝子組み替えが行われているそう)でなく、種の壁を破って他の生物の遺伝子を導入し、改良の範囲の拡大、期間の短縮を目指すわけですが、その安全性への不安とか、遺伝子審査や遺伝子治療の倫理性の問題とあいまって、大変に難しい問題になっています。

 遺伝子組み替え食品に関して、農林水産省は、いくつかの品目につき、消費者の選択に資するようにJAS法の品質表示を義務づけし、また、厚生省も、食品衛生法に基づき、安全性審査を義務化することにしています。

 問題は、遺伝子組み替え食品を給食に使うかでありますが、例えば岡山市は、コストの問題もあり一概に判断できないとしています。一方、岡山県は、給食は、市町村が実施主体であり、県下20パーセントのシェアを持つ、県の学校給食会も「なるべく使わない様に」ということで、とにもかくにも、これからの検討課題である、といった認識です。これは一般質問のテーマになりえます。
 人口爆発、食糧危機、南北問題といった国際問題、宗教・倫理観にまで及ぶ、かなり大きな問題がひそんでいます。
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【倉敷夢のあと・捲土重来】
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 一夜明けての選挙事務所では、選対の方々が、集まっておられました。厳かな先輩の姿に言葉が出ませんでした。選挙する者は、常にある種の覚悟が、必要で、そして不屈の闘志が、必要で、・・・・・。
   そうは思っても・・・・。
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2000年5月2日【男女共同参画社会に関する県民意識】
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 本日は、生活環境保健福祉委員会が開催され、5月補正予算他が(なんで、本会議ごと毎回補正されるのかわかりませんが、とにかく多くは増えます。)審議されました。
 そこで、その調査自体が新規雇用であるとして「国の緊急雇用対策」の一環として実施された(それこそとってつけた感は否めませんが)、『男女共同参画社会に関する県民意識調査』の結果報告が、ありました。
 県下の20歳以上の成人男女、3000人を対象にした調査結果から、岡山の県民意識が、わかりました!!いくつかご紹介します。

・ 「男は仕事、女は家庭」に同感しない人は女性で6割を越える。
・ 男女とも妻の役割は「日常の家事」「日々の家計の管理」「育児」、
  夫の役割は「生活費を稼ぐ」と捉えている。
・ 男性の方が「女性の幸せは結婚」との考え方が根強く、夫婦別姓
  には、否定的。女性は「離婚すると女性が不利」と考えている。
・ 女性の晩婚化は仕事を持つ女性の増加による経済力の向上が
  最大の理由。
・ 社会全体においても男女とも7割以上が『男性優遇』と感じている。
・ 女性は「OA機器の操作能力」、男性は「企画・立案能力」が最も必
  要だと感じている。
・ 男女とも半数以上が「保育所の充実(0歳児保育、保育時間の延
  長)」を必要としている。
・ 出生数の減少は、「子どもの教育にお金がかかる」という経済的理
  由が最も大きい。
・ 既婚女性のほぼ1割は「夫婦間暴力を受けたことがある」とする。
・ メディアにおける性・暴力表現に問題を感じている人は9割近い。

で、この結果をどう施策に活かすかですが・・・・。どうしよう。
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5月3日無し

2000年5月4日【委員会の情報公開 ・ 情報公開私論】
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 実は、今5月臨時議会の一般会計補正予算約1100万円は、情報公開の一環として常任委員会や議運の審議内容を視聴できるモニターテレビを設置するためのものです。
 8月から使用開始とのことです。ちなみに岡山市は、以前から数人だけの傍聴席ですが、委員会の傍聴は、できます。
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2000年5月5日【岡山県県戦没者慰霊祭】
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 恒例の岡山県戦没者春季慰霊祭が、護国神社で行われ、今年も参拝をしてまいりました。見事な五月晴れで、境内の大木の若葉が目に眩しく、笙の音に、思い切り「日本人」であることを感じていました。

 遺族の皆様もどんどん年をとられ、55年前の戦争も大昔のことになりつつありますが、祖国を思い命を散らした英霊の御霊に対して、日本人としての潔さ、勤勉さ、慎み、思いやり、優しさを決して風化させてはいけない、と心に誓います。嘆かわしい世相ではありますが。

 それにしても、昨夏訪ねたワシントンでは、朝鮮戦争はもちろん、ベトナム戦争の記念碑もあり、南北戦争の英雄の像もそこら中にありました。お馴染みアーリントン広場と比べて、靖国神社の扱い方はいったいなんなんだ、祖国のために血を流した人間を軽々しく扱ってきたから、戦後日本は、その心を失ったのだと、つくづく思います。


 誰よりも戦争を憎み、世界平和と日本の発展を願うのは、遺族の方々です。・・・・我々は、どれだけその思いが、わかっているでしょうか。
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2000年5月6日【吉備高原都市】
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 まともなGWなどあるわけもなく、問題山積に自爆し、午後から逃亡したものの、結局、吉備高原都市に、車を走らせていました。

 会派の議員が出られている地域は、なぜか行きたくなって、行けば気になるのは、議員の看板や公共施設ばかり。ちょっと中毒かもしれません。あれが噂のなんとかですかと、わざわざ行って、そこの議員に色々聞きたくなるのです。これが実に勉強のネタになります。
 中でも、吉備高原都市は、県政最大の問題で、「関係者」は、とても多い様に思います。もちろん私も関係者です。

 「岡山県21世紀の森」は、確かに美しい。しかし、あの住宅地や企業用地をどないせいっちゅうねん!初夏の日差しの中、タヌキが横切る素晴らしい高原の道、車を飛ばしながら、(私の生存中に、なんとかなるだろうか?できるだろうか?)と空恐ろしい気分で逃げ帰りました。
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2000年5月7日【その報道の陰で】
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 豊川市、佐賀市、大津市で立て続けに起こった青少年の常軌を逸した犯罪に対して、いろいろその目的やら、反抗の動機やらが、憶測も交えて報道されています。とりわけ、犯人の異常性が、その幼少期から「そういえば・・・」と語られます。

 そして、必ず「通院暦」が、でてきます。あげく、未成年者や精神障害者が、極刑を免れたり、無罪になるのはおかしい、などと憲法改正の論点の一つである犯罪被害者の権利救済と相俟って、語られます。「通院」したから危険なんだ、と言わんばかりに。

 そういった風潮の中で、こういった事件がある度におどおどとして暮らさなくてはいけない精神障害者の方々を思います。
 もう何年も、ある精神障害者施設の卒園者とそれに関わるボランティアの方々と親しくさせて頂いております。
 障害をお持ちの多くの方々が、本来はとても繊細で、優しく、決して他人を傷付けられない人達です。だから、自分の心を責め、傷ついているのです。私達よりも、もっともっと純粋な人達なのです。

 いわば、社会の片隅に追いやられるように暮らしている人達にとって、「通院暦」があるから凶悪事件を起こすような報道、あるいは世間の納得は、どんな苦しみになっているだろう。

 皆の笑顔を思い出しながら、少し悔しい気がします。
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2000年5月8日【情報の素】
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 本日岡山県議会自由民主党の政友会の若手と萩原岡山市長の昼食勉強会があり、末席を汚させて頂きました。実に有意義な会でした。
 ところで、例えば、石井知事や太田元副知事とのこういった会食に出席させて頂いていつも思うのは、偉い方々や、先輩議員の持たれる圧倒的な情報量の多さです。まさに、「この人らぁが、動かしとるなぁ〜」と思います。

 そんな「秘密」の話を聞けて、一年生議員など、同席させて頂いてけるだけありがたい、当事者でなく、参加者に過ぎないと感じる瞬間ではありますが。(密談でもないのですが、ここに書けない話も大変に多くあります。多分1週間のネタにはなるでしょう。もったいぶるわけではないのですが、個々の方々に別の機会でお伝えします。)
 好きな言葉では、ありませんが、「権力」とは、ある面、情報が集中する力(立場)だと思います。それをいかに引き出せるか、使いこなせるかが、能力かもしれません。それが、情報の好循環を産みます。圧倒的な情報力に、正しい判断力、決断力が、政治には、必要です。

 また、夕刻からは、日本政策投資銀行の藻谷調査役の「表町地区の活性化をめざして」という、フォーラムに出席させて頂きました。某百貨店のクローズの企画にわざわざお招き頂いたもので、他都市の商店街のビデオなどを見ながら、多くのまちづくりのヒントを頂きました。
 中心市街地唯一の議員ということで、特に目を掛けて頂いたもので、喜びと責任を感じていますが、何より、一流の経営者が、常にアンテナをはって、勉強を怠らない姿に、感銘を受けました。

 夜には、中心市街地の学区の総会に、出席しました。一番の話題は、もちろん小学校の統合問題で、かなり厳しいことになりました。深夜になりましたがそれでも、こころを許して本音で話して下さるのを本当にありがたいと感じました。同時に、ここまで地域を混乱させた当局の「手法」に、憤りを覚えます。大好きな人達のいがみ合う姿など、誰も見たくありません。
 いずれにせよ、生の声を聞く努力を怠ってはいけないと痛感します。これは、足で、集められる情報です。そして、一番確信の持てる情報です。結局最後は信頼できる「人」に会わないといけません。

 もちろん、ネットでも情報はいくらも入手できます。しかし、現地現場で、直接自分の目で見、自分の耳で聞く、自分の頭で判断する、やっぱりそれが何より重要だと思います。たとえ、いくらか情報が入ってきても、最後は「素」に行かなくてはいけません。それを肝に銘じます。
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2000年5月9日【かしわ餅】
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 毎年5月は県議会では、「人事」があります。任期2年の議長も副議長も慣習で1年で辞職し、また委員会の所属替えのため、委員長と副委員長が、ここで改選されます。毎年このポストをめぐり議会内で議論が繰り広げられます。
 議長、副議長は、平議員と歳費も違いますし、車の送迎や自分の部屋が、ついてきます。また、委員長は、「あて職」が、増えますし、執行部へのにらみが違います。もちろん、選挙では大切な肩書きにもなります。

 県議会54人中37人の圧倒的多数を占める自民党(他に民主8、公明5、共産3、社民1)は、政友会(22人)と県政会(15人)の「勉強会ており、原則は、年功序列で、この重要ポストを分けます。
 特に、複数選挙区があるため、当選回数、年齢といった絶対的基準が必要なのです。


 ちなみに、失礼ながら、「野党」は、委員長に1人程度なれますが、よほどのことがない限り、議長や副議長にはなれませんし、副委員長にもなかなかなれないのが実態です。私は、昨年度1年目から、決算特別委員会副委員長という立場を頂戴しました。ただ、副委員長としての主な仕事は、挨拶を4回したということかもしれませんが、実際は、若手に対して、委員会の運営方法を観て学べという、党としての親心です。
  端的に言って、岡山県議会においては、圧倒的多数を誇る自民党の方が、こういった人事面では優遇されていると言えると思います。
 ただ、逆に、非自民党は、その分、熱心に勉強されていることは言うまでもありませんが。
 
 
 このポストを巡って、かなり時間がかかるため、我々は、ひたすら例の「かしわ餅」を食べています。実は、机の上にはかしわ餅が、てんこもりなのです。
 少なくとも、人事の時に、かしわ餅が、出されるようになって20年は経つそうですが、その由来は、定かではありません。とにかく、かしわ餅は、岡山県議会、自民党の5月の風物詩といって良いでしょう。

 ところで、通称畳部屋(議員控え室)でかしわ餅を食べながら、ただただ待つ時間は、会派にとっては、本当に重要な時間です。情報交換は、もちろん会派の結束を固める意味でも大切です。ある面、儀式かもしれません。
 もっとも、人事を除くと会派が、出てくるのは、補選や首長選挙のような時だけで、それ以外の時は、政策論争で切磋琢磨するための仕組みでもあり、自民党自体は、一枚岩です。


 そして、人事では、これまた不思議なのですが、ともかく時間をかけます。どこか、相撲の仕切りにも似ているところがあり、じりじりします。議員総会、決裂、会派持ち帰り、代表の折衝、議員総会再開、決裂・・・と、三歩進んで二歩下がるようなやり方です。
 日本的と言えば、日本的です。駆け引き、出し引き、間(ま)といったものですが、実際これは若手では、わからない部分です。

 今日は、副議長人事で結局答が出ず、委員長人事以下は、明日に持ち越しです。今日は、かわいい妻から、あまりかしわ餅を食べるなと言われ、長時間に3個で抑えました。その気になれば夢に出るくらい用意されています。


 ちなみに、昨年は大モメで、人事に4日かかりました。私は、その間に、かしわ餅を13個食べました。
 4日で、かしわ餅13個!!これは、岡山県政史上「最高です!!」かもしれません。が、自慢になりません。

 どうか、今年は、あまり、かしわ餅を食べなくて済むように祈ります。なぜなら、今年のは、去年のよりまずいからです。それでも、明日も私は、かしわ餅を食べているでしょう。
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2000年5月10日【かしわ餅2・文教委員会副委員長】
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 今年度私は、希望通り常任委員会が、文教委員会に、特別委員会が、広域交通・物流対策特別委員会への配属になりました。特に、文教委員会副委員長として、岡山の教育問題に取り組んでいきます。

 常任の華は、予算規模や、権限面から総務、農林水産、土木ですが、どちらかというと、私は、昨年の生活環境保健福祉、今年の文教、また商工労働警察を将来的にもグルグルまわることになると思います。

 中央で言えば、族議員ですが、いわゆる得意分野を意識して作っていかなくてはいけません。私は、特に、教育、福祉、商業関係を考えているわけです。やみくもにというわけにはいきません。

 おそらく職員の方々との関係、情報源づくりなどは、かなり意図して作らなくてはいけないこと、そしてやはり時間がかり、委員会は、その契機になります。


 残念ながら、かしわ餅は2つでしたが、赤穂の塩饅頭もひとつ食べました。
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2000年5月11日【それぞれの業】
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 いつ、どこで、どんな形で、議員になろうとも、まず議員と名がつけば、およそ何かの無理をしていない者はないと思います。

 私は、岡山5区の出来事をコメントする立場にはないですが、それぞれの議員が必ず似通ったドラマを持っています。(私は、決して議員が主人公などと思ってもいませんが、少なくとも濃い支援者の方以上に、当事者であったはずです。)
 立候補するまでに、当選するまでに、当選してからも順風満帆に行ける者は皆無でしょう。皆なにか、あるのです。

 そして、選挙である以上、必ず誰かを傷つけています。結果としてであれ何であれ、全く望まずとも、誰かにご迷惑を掛けてしまっています。
 そのことに、平気なわけがないのですが、対処しようもないものが、すなわち、「業」になるのだと思います。背負っても背負いきれないもの、自分ではどうしようもないもの、があります。そして、それは議員が、議員である限り、選挙をする限り、死ぬまでついてきます。

 そこから来る批判や、時には誹謗中傷すら、黙って受け止める以外ないのです。あるいは、心が、むせび泣こうが、やり過ごすしかないのです。そして、言い訳してはいけません。なぜなら、経緯はどうあれ、議員になろうとしたのは、選んだのは、自分なのですから。

 私は、小選挙区下で、代議士秘書から、県議になるチャンスを頂戴した人間です。これは、ものすごいことなのです。そのことから、多方面に様々な影響を及ぼしてしまう事実を目の当たりにして、日々苦しんでいないと言えば、嘘になります。しれっとして、平気なわけがないのです。私は、私の「業」をしょっています。
 馬鹿を言うなと怒られそうですが、時々ならなけりゃ良かった、やりなおしたい、と心から思います。そのくらいめげそうになる時もあります。

 ただ、今の自分にできることを最大限恩返しする以外にないし、抽象的ですが良い議員になって社会全体に還元する、恩返しする以外にないのです。
 「愛と夢を公正に分かち合う社会」を作るために、政治の世界にいるのですから。それが、目的なのですから。

 高校生の詩ではないですが、「強く」なりたいと思います。票を投じて下さった方、生まれ来る子ども達のためにも、「負けられない」のです。


 総選挙が、近づいています。
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2000年5月12日【書を捨てよ まちに出よう!!】
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 ともかく国政報告会の案内を(も?)持って、お馴染みビラ配りを始めました。7年前は朝3時40分起きで、新聞配達をしていたので、配るのはお手の物です。昼なので、いったい何十人の方にあったでしょう。

 いろんなことを思い出します。懐かしいことや、悔しいことや、いろいろあったわさ!(アホの坂田の真似で)
 赤ん坊や、犬や、花や、商売変えした店に妙に感動したりして、路地裏をぽこぽこ歩くのでした。そうだ、あの人にも挨拶しなくっちゃ。
 なんだ、まちには、こんなに救われることが、あるじゃないか。みんな生きとるのぉ。わしも生きとるぞぉ。良かった、良かった!!

 今入れたばかりの新聞が、ドアの向こうでグジャグジャに丸められる音を聞きながら、「所詮わしゃぁ、わいた人間じゃ、なんがおえんのなら」、といじけたりして。「それでも、あなたの幸せを祈るっ!!」で、ぽこぽこ歩く。

 世間では選挙は、ちょっとどうでもいいような雰囲気でした。これは、かなり投票率が、下がるかも?今まで以上に、政治に冷めた感じ。
 ただ、一部の方に独特の雰囲気が、出てきました。どこか、そわそわしています。知ってる人は知っている、お祭りが、始まるような・・・。なんか、うれしそう・・・・。


 真夜中の選挙事務所から帰ってきて、なんだか変になっていく自分に気づきます。ちょっとおかしいぞぉ。あれぇ〜??

 あぁ、選挙が始まる。
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2000年5月13日【お願い】
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 朝には、第二選挙区支部の事務所開き、午後からは、第一選挙区支部の選対会議が行われ、いずれも大盛況でした。


 仮免許運転中のような県議会議員として、皆さんにお支え頂いておりますが、頂戴しましたご恩に対して、充分な恩返しができぬうちは、人間としても議員としても、決して、免許交付にはならないと思います。あるいは、生涯かけても返せぬほど大きなご恩だとは思いますが。
 
 いずれにしても、議員として信託を頂いた義務としての委員会、本会議に出席する以外の全ての時間をこの選挙にかける覚悟です。
 私にとりましても、この選挙は、大勝負です。

  全人格をかけて、代議士秘書の思いに立ち返り 、戦います。 

  関係ご各位におかれましては、必ずご無理をお願いすることになろうかと思いますが、どうか宜しくお願い申し上げます。
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2000年5月15日【運】
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 逢沢代議士のよくされる話に、松下政経塾の最終面接で、松下翁が、判断基準にされたのは、その人の持つ「運」と「愛嬌」だったそうです。

 ビートたけしに、よれば、成功の秘訣は、「運」と「運を呼び込む努力」だそうです。

 小渕前総理の最期は、あるいは人生は、果たして「運」が、あったのかなかったのか、考えています。
 これから始まる総選挙を戦う上で、誠に不謹慎ですが、自由民主党にとって逆風か追い風かを冷徹に考えると、小渕さんは、どこまでも他人に気遣いをし続けた人生だったことをまさにその死でもって、証明したような切なさが、あります。なにもそこまで・・・・。
 しかし、決して不運な人生ではなかったと早稲田の後輩は、思うのです。

 ある党のポスターが、大きな文字で、『奪る!!』と街中で踊っています。
  誰の為に、何の為に、何を奪るのでしょうか。

 決して負けられません。
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2000年5月15日【祝電】
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 本日臨時議会が開かれ、倉敷市選出の千田博通議員が、第51代副議長に、また、初の女性公安委員会委員などが選出されました。

 ご案内の通り、私は、文教委員会副委員長というお役を頂戴しましたが、早速、教育長や振興局長から祝電を頂戴しました。これは、慣習なのでしょう。また、議員控え室では、所属委員に対して、それぞれの執行部が挨拶に回られます。37人の大所帯の3階の自民党控え室は慌ただしい光景です。
 ちなみに、非自民党は、控え室があるので、「2階」と総称することがあります。

 余談ですが、人事異動の時は名刺でなく、辞令を掲げながらご挨拶に来られびっくりしたことが、あります。これまた不思議な慣習です。

 昨年は、本会議の毎回質問は続けさせて頂いたものの、委員会は諸般の事情で、かなり限られた発言しかできませんでした。特に今年は、特別委員会も含めて、とてもとても気になる公明党の先輩議員がおられ、またなんともありがたい委員構成で、かなり内容のある活動ができそうな予感がします。

 ちなみに、まず毎月15日は、常任委員会か、本会議が入ります。15日が、給料日であることと無関係では、ないでしう。
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2000年5月16日【はざ間】
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 本会議や委員会がなくても、選挙がなくても、議員活動は、それなりに忙しく、応えきれないほどの多くの相談が寄せられます。
 自分のことすら充分でないのに、どれだけ公や他者の問題を取り込めるか日々己の無力さを痛感しますが、そこに容赦はありません。

 大概の問題は、「はざ間」の問題です。もっともな利害が対立していたり、したがって答が、必ずしもひとつでなく、正解もない、そこに合意点を見出したり、世論形成をしていかなくてはいけないのです。
 が、多くは「課題」として先送りされます。

  例えば今日の私の悩みは、こんなことです。

 この経済不況下に、経営に苦しむ福祉作業所の作品を展示販売する場が、欲しい、という要望に対してソフト面の問題、法定授産施設との関係等調べると「はざ間」に落ち込みます。簡単でありません。

 現在消防分団員は、公権力を行使する特別地方公務員として、国籍条項を消防職員同様に適用しています。現実的でないと思うものの人権問題、国策の話にまでなってしまい行き詰まってしまいます。

 皆様のご意見をお知らせ下されば幸いです。
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2000年5月17日【公開討論会】
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 本日の山陽新聞にも掲載されておりますが、来る21日午後8時よりロイヤルホテルにおいて、衆議院岡山第一選挙区の立候補予定者3名の公開討論会が、開催されます。
 主催の「やる気のある会」は、28才から31才の会社員が、構成メンバーで、過去に参議院議員選挙、岡山市長選挙、倉敷市長選挙の計3回同様の会を企画しています。非常に良い試みだと思います。

 先の韓国での落選キャンペーンを契機に、日本でも同様のNPO(日本では政治団体になってしまいます)が、動き出していますが、私は、一人説として一人2票制を提言しております。端的には、落選させたい候補に×という意思表示が、できるというものです。
 いずれにせよ、候補者の考えが伝わり、民意が正確に返せる方策は重要です。

 20日(土)午前10時からの「奥田」での事務所開きとこの討論会に是非ご参加下さい。
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2000年5月18日【申し合わせ】
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 本年度の常任委員会が、今日から始まりました。夏以降は、モニターTVで公開されますが、今まで委員会室が狭隘であるとして、県政記者以外は事実上傍聴できませんでした。
 こういった事項は、条例や規則によるものではなく、議会運営上の「申し合わせ」事項等ということで、「確認」されています。中には、昭和40年の「申し合わせ」もあります。
 漠然と「申し合わされている」のが、所属委員会に関わる一般質問はしないというもので(委員会で聞けるはずだから)、したがって今年度の本会議で私は、教育問題や、国体の選手強化、文化施策については一般質問できません。
 逆に委員会がその種の質問の主戦場になり、本会議では、かえって昨年所属していた生活環境・保健福祉関係や商工関係(但し、特別委員会で重複する)に的をしぼることになります。

 また、なんとなく昼過ぎると委員会の審議をやめようというムードになります。これをやめようと委員会内で「申し合わせ」ましたが、はて今年はどうなりますことやら。
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2000年5月19日【岡山県視聴覚ライブラリー連絡協議会会長引きつぎ】
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 この度、岡山県視聴覚ライブラリー連絡協議会の会長に就任することになり、今日説明を受けました。「平和町北部町内会」副会長就任に続いての重責で、総会の議長をするような役は、生まれて初めてです。
 実は、この会の会長は、代々県議会議員が務めており、倉敷市長選挙の翌日、古市健三先輩から引きつがさせて頂いたものです。あれだけの激戦、たいへんにお疲れの中で(早稲田の後輩に)後を任せるよと言って下さったのです。とても大切にされていた会です。
 辛い引きつぎ。どんな表情をしたらいいのかわからなかったーそれでも、あの時の古市先輩の優しい笑顔は生涯忘れられないと思います。

 岡山情報ハイウエイの整備に伴い、従来のビデオや、16mmの貸し出しという形態は、向こう10年で激変すると思われます。その過渡期に頂いた初めての役。なんとか時代に乗せたいものです。
 いつか誰かに引きついでもらうまで、私も、大切に育てていきたいと思います。
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2000年5月20日【同窓】
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 盛況の内に事務所開きを終えた後、地域の集会と、「国際貢献トピア岡山構想を推進する会」の総会に遅れて出席し、ここ数日無茶な参加のお願いをさせて頂いていた中学校の同窓後援会の「囲む会」を開催させて頂きました。30代を中心に30名近い同窓生の方々にお忙しい中お集まり頂き、10年先輩である逢沢代議士にもお越し頂きました。
 まず、この場を借りてご参加頂いた方々に心より御礼申し上げます。

 「同窓」とは実にありがたいことで、例え時間を共有していなくても、何か相通じるものがあり、ましてや同級生ともなると、不思議な盛り上がりをみせます。とても良いものです。理屈も計算も抜きにある関係です。
 とても人徳があったとは言えない私ですが、昨年の選挙も、何もない最初の最初から最後の最後まで、助けてくれたのは同窓生の方達でした。佐藤真治と付き合っても迷惑を受けこそすれ、なんの得にもならないのに、同窓だからというだけで、力を貸して下さった方に、私は救われたのです。本当にありがとうございました。

 考えてみると、同窓だからという理由で、選挙を応援して下さいというのも本来失礼な話かもしれません。しかも、なんのお返しもできていないことに心苦しいものがあります。

 附中、岡山一宮、早稲田のそれぞれに、私は強烈な愛校心を持っています。そして、母校の歴史を作る気概、誇りを持っていますし、何より責任を痛感いたしております。
 同様な思いを持たれる同窓の方々に対して決して恥じない活動をしてまいります。
 どうか暖かく、かつ、厳しいご指導をお願い申し上げます。

 ちなみに私の妻は岡山一宮の同級生です。
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2000年5月20日【西のジュネーブ、東の岡山】
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 本日、「国際貢献トピア岡山構想を推進する会」の総会が開催されました。是非、私の昨年12月議会の一般質問をご参考にして頂きたいのですが、昨今NGOに対する関心がむしろ薄まっている気がします。
 国の経済力が、弱まってくるとODAが削られ、債権も償還してしまえ、という議論すら出てきます。しかし、ODAやNGOの隆盛は、元来国際社会における国の信用や品格の問題だと思います。
 換言すれば、NGOの元気さが、岡山の都市の品格に繋がると思います。これは、NPOについても言えることです。
 ジュネーブに対して、リージョナルNGOの集積基地・岡山を目指す「トピアの会」の活動を今後も全面支援させて頂きます。
 キャッチフレーズは、「西のジュネーブ、東の岡山」です。

 本日は、多くの方に事務所開きにご参集頂きまして、本当にありがとうございました。
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2000年5月21日【町内会】
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 数ある行事の中で、あえて今日は、今年より副会長にご指名頂いた、平和町北部町内会移動総会に、参加させて頂きました。
 岡山市のど真ん中が我が町内で、後楽ホテルなどが入る町内会です。我が家も代々この地にお世話になり、私が子どもの頃は、まだ、だんじりや御輿が出る元気がありましたが、過疎化と高齢化が思い切り進んでいます。が、歴史と誇りのある町内会です。
 鳥取花回廊では、南方や弘西学区のご町内の移動総会ご一行と出くわしました。同じような問題を抱える中心市街地の町内です。
 行政は町内会単位に物事を進めます。まさに顔の見えるコミュニティーの規模です。政治のスタートでもあります。
 ちょっとした保安官気取りの私ですが、本当は肉体労働担当の町内の若い衆のひとりです。
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2000年5月22日【委員会付託事件】
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 議員は、基本的に常任委員会と特別委員会に配属されます。お伝えしました通り、常任委員会では、文教委員会の副委員長ということですが、特別委員会では、広域交通・物流対策特別委員会に配属されました。特に県議らしい内容の委員会です。

 具体的な「付託事件」として、この委員会が、年間を通して調査・審議するのは以下の通りです。つまり、いち早くこの情報が入ります。
@岡山空港及び岡南飛行場に関する調査(スカイパーク岡山整備事
 業、新規路線開設・利用促進等)
A物流基盤に関する調査(玉島ハーバーアイランド整備事業、岡山北
 流通センター建設事業等)
BJR在来線の近代化に関する調査(吉備線・伯備線等の近代化)
C中四国横断新幹線計画に関する調査
D広域高速道路網の建設に関する調査(中国横断自動車道、地域
 高規格道路等)

 これらは、土木部、企画振興部、生活環境部、商工労働部に関係します。常任委員会が縦軸なら、特別委員会が横軸ということになり、私は、常任の教育とむしろダブらないように意識して両委員会を希望したわけです。

 委員会を重ねて、得意分野ができるのですが、同時に定例議会の一般質問では、このジャンルの質問は「申し合わせ」で、できませんから、毎回質問を継続する限り全ジャンルの勉強が、必要になります。
 毎回「一般質問」することの難しさは、「代表質問」で、総花的に党代表に質問され、しかも所属委員会でしばりが、かかる、その間隙をぬわなくてはいけないところにもあります。
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2000年5月23日【異業種交流】
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 今年度入会させて頂き、特にウェートと情熱を傾けさせて頂いている岡山青年会議所をはじめとして、目的は様々ですが異業種の方と交流、勉強する団体にかなりの数、属させて頂いております。議員という一業種の人間として参加させて頂いております。

 略・・・等々が月例であり,この他のNPOや、実行委員会や総会、祝賀会等に出席すれば、ほぼ毎晩なにかの会が、入っているわけです。家での夕食は、週に1回ぐらいでしょうか。
 正直、時間もなく、お金も体力も気力も続かないため、毎回出席できる会は皆無です。それでも、代議士秘書時代から、政治という、ある職業の勤め人と扱ってくれた、換言すれば、生の私自身を見てくれた会に、どれだけ救われたかわかりません。素の自分に、戻れる気がします。ですから参加すべく、最大限努力しているのです。
 同時にそこは、皆さんの生の声を聞く場でもあります。私にとって、様々なエネルギーを吸収する場でもあるのです。本当に重要なものです。時には、大はしゃぎして,呆れられてしまいますが。

 とりわけ、私自身が興した会への思いは極めて強いのですが、運営そのものに四苦八苦しています。なんとかこの会を持続可能な会に育てたく思います。

 ご関心のある会、逆に私にご関心をお持ち頂ける会がありましたら、ご一報ください。
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2000年5月24日【神の国発言】
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 初夏の中、後援会報(など)配りの途中で、あるいは会合で、ここ数日間もちきりなのは、我らが森総理の「神の国」発言です。ある自民党の県議は「選挙的」に、「万死に値する」と言われております。
(ただ内容が間違っているでしょうか???)
 内容か、言い方か、言った立場か、その状況か、選挙的にか、それら全部か、どれが悪いかわかりませんが、「でかした」という方は、僅かです。「そう思っても言っちゃいけないことだ(実は、なんとなくだが、そう思っている)」という意見も、「バスジャック犯人は、射殺すべきだった」と同じぐらい多いのです。
  略  

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2000年5月25日【改正地方自治法成立】
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 改正地方自治法が、成立しました。様々な内容が、あるのでしょうが、大きな動きの蔭で、我々地方議員にとって重要なことのひとつは、政務調査費に法的根拠ができたことです。5月31日公布予定です。

 いずれ公開させて頂きますが、議員活動は、基本的に赤字です。毎月の穴を賞与などで埋める、まさに自転車操業です。一般的に黒字に転じるのは3期以降と言われています。
 が、もし儲けたいなら、他の仕事にこの労力を使いたいと思います。私は、会社員の頃が、金銭的にも、時間的にも、精神的にも一番豊かでした。
 とにもかくにも強烈な使命感だけが、支えなのです。それ以外なにもないのです。公器たらん。
 (最近このメールは、愚痴っぽいと言われますが、許して下さい、としか言いようがありません。自分なりに、全力投球した結果です。)

 早晩、政務調査費の話が、わやわやと出てくるかもしれません。

 個人的には、将来的には議員の数を削減し、むしろ歳費を思い切り上げるか、全く無報酬で、そもそも地方議員は、職業になりえないものにするか、すっきりするのは、どちらかだと思います。

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2000年5月26日【和文化振興】
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 森総理は、日本文化への造詣が深く、和文化の再興にもご熱心です。私も岡山地方史や和文化をもう少し教育すべきではないかと考えています。日本人の潔さ、謙虚さ、優しさ、思いやりを歴史や文化を通じて再認識すべき時代が来ていると思います。
 一方2002年導入の「総合的な学習の時間」では、環境や福祉や国際等が、課目になります。表現活動にも重点が置かれます。同時に、小学校での英語教育の導入も検討されています。
 しかし、他者との関わりや、ましてや貢献は、己自身や己の属する文化や歴史をまず正しく認識しないとうまくは行えないと思います。
 文教委員会副会長として、和文化教育を提言していきたいと思います。

 関連して(?)、6月6日(火)、7日(水)は呉服屋さんの全国大会が岡山であり、特に6日は、築庭300年の後楽園で、初夏きものの集いがあります。10;00〜16;00の間に、きもので後楽園に行きましょう。


 後楽園築庭300年記念が、Uターンですが、次年度以降に何が残るか再考の必要を感じつつ・・・(6月の一般質問項目が気になりだしました。ご意見下さいませ。議場に運ばさせて頂きます。)
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2000年5月27日【生きる力】
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 文部省の新学習指導要領のキーワードは、「生きる力」を育む教育です。とりわけ、「表現活動」がその手段として注目されていますが、NPO法人に認証された子ども劇場の「表現活動」指導者講習会に参加しました。「コミュニケーション能力」を高めるための総論を伺い、たいへんに勉強になりました。
 2002年から導入の「総合的な学習の時間」に、この「表現活動」を積極的に取り入れようという動きが、例えば市内の私立女子中学校であり、全面支援させて頂きたく動いております。
 また、毎朝授業前に生徒と教師の全員が、自分の読みたい本を10分間自由に読む「朝の読書」が、「生きる力」を育むのに絶大な効果を上げているとのことで、これもまた研究課題です。
 文教委員としての大切な仕事と捉えています。

 小学校の統合問題につき話を聞くうちに、深夜になりました。明日は、早朝から町内会の溝掃除・・・・・・・。ちょっと辛いっす。
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2000年5月28日【佐藤真治の被害者友の会】
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 昨春の選挙で、もし落選していたら「佐藤真治の被害者友の会」が、発足する予定でした。会員が、かなり集まると言われておりましたが、この度その幻の会の中心メンバーに、またまたご迷惑をお掛けしています。心からお詫びと御礼を申し上げます。
 25日から、選挙事務所に入って頂き、応援封書数千部の封入、ビラ配りなどお願いしたり、今日は、同窓生に支援策の打ち合わせに集まってもらったりと、あたかも昨春の同窓会のようです。
 迷惑を受けこそすれ、なんの得にもならないのに、いつも気持ちよくムチャクチャを聞いて下さる方々に、本当に申し訳なく、ありがたいと思う一方で、ご支援頂いた方々に胸をはって誇って頂けるような議員に、一日も早くなることこそが、せめてもの恩返しと責任を痛感しています。

 総理への不信に加えて、全国的な候補者調整の影響もあるのか、政治全般への逆風、関心の低さ、不思議なムードを肌で感じています。
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2000年5月29日【中心市街血】
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 明朝の報道の有無はわかりませんが、小学校統廃合についてかなり重要な動きがありました。第2ステージです。路面電車の延伸についても、市建設委員会で、交通実験が承認されたのもご案内の通りです。

 三丁目劇場、日銀跡地問題、築庭300年の後楽園、JR岡山駅前の見直し、ロフトの進出計画、県立図書館建設計画、ホテルの撤退、進出、NHK移転問題、操車場跡地問題、・・・・枚挙にいとまがないほど中心市街地が、動き出しました。岡山の顔が、どんどん変わっていくようです。

 現在、例えば商工会議所の提言する1キロメータースクエア内の地元議員は、私ひとりです。私は、野田屋町に生まれ、平和町に育ちました。岡山のシティーボーイは、残念ながらこんなもんです。
 馬鹿な話かもしれませんが、街のど真ん中で、生まれた人間には、ど真ん中で生まれた人間なりの誇りがあります。中心市街地への、この街へのどうしようもない誇りと愛着があるのです。
 選挙的には「何よんなら」「郊外はどうでもえんか」「県議なら県北は、どうすんなら」「全県、日本、世界的な視野で、ものを言わんかい」と言われるかもしれませんが、ことさらに強い愛情が、あるものはあるのです。開き直ってすみません。
 同時に、県都 岡山の中心市街地の活性化こそ、岡山市、岡山県全体の活性化につながります。そう確信しています。

 たかだか35年の人生ですが、ラソーダ元監督に、「ドジャーブルー」の血が流れているのなら、こっちには「中心市街血」が、流れています。その思いは、誰にも負けないつもりです。私は、ここで生まれ、ここで育ち、ここで死んでいくのです。ここが、人生の舞台です。
 多くの岡山市民の方々にとっても人生というドラマの舞台でしょう。
 そして、私には、舞台作りの大きな責任があることも自覚しています。

 関係各位のご努力は、本当に涙ぐましいものがありますが、独自のTMOを生み出せぬまま、残念ながら都心のグランドデザインが、未だに見えてきません。私自身も、実は、大混乱しています。あるいは、もがいています。どうか、お知恵をお貸し下さい。
 中心市街地唯一の議員として、萩原市政を石井県政を全力で支援したく思います。愛する岡山の明日のために。

 今が、岡山の顔、岡山100年の大計を作り上げる本当に大切な時期です。
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2000年5月30日【議員バッヂ】
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 ある川上郡の友人の県議会議員は、幼稚園児にまで、「あっ、きゅうとく だいすけだ!」と言われたり、ある吉備郡選出の議員は、中学生に「おっ、かいりゅう、頑張れよ!」と言われるそうですが、私は、街で声を掛けられたのは、3回ぐらいです。ここが、1人区と11人区の違いでしょうか。彼らは、レンタルビデオ屋にいけないそうですが、私は、まんが喫茶も行けます。

 私が、およそ議員とわかるとすれば、議員バッヂしかないかもしれません。ある東備の先生は、初当選後3ヶ月は、この議員バッヂを枕元に置いて寝たそうですが、私は、いつのまにやら、つけたり外したりするようになりました。どうにも慣れないのです。

 100歩譲っても、それは、謙虚さというより、議員としての自信のなさであると白状します。ご支援頂いている方は、激怒されるかもしれませんが、公人として腹をくくっていないというわけではなく、まだ議員としての自分を自分自身が認められないのです。

 私は、とり外しを公私で、決しているわけではありませんが、先方がそれを望む場合、あるいは代表や代弁に立つ場合を除き、外している傾向があります。少なくとも、挨拶回りや依頼を受ける場合は、かえって外しているかもしれません。

 今日も、建設省と地方振興局に地元のお願いに伺いましたが、官公庁ではもちろん付けています。でないと、ずかずか行けません。


 ところで、わざわざ「要望書」を作って持っていったのですが、議員が、「要望」する意味合い、その「強さ」を、指摘を受けるまでわかっていませんでした。議員バッヂの意味合いを、いまだ掴みかねているのですが、行政サイドの捉え方のご指南を頂きました。酷いことをしていました。動くにゃ、動いても気持ちのよくないものでした。
 また、議会での一般質問と電話による依頼の意味を強烈に考えざるを得ない今日一日でした。今まで、どうだったんだろう?
 請願を陳情を委員会をどう使っていくのか、もっともっと頭を使わなくては。これじゃあ、言ってみただけです。
 どうやったら本当に動かすことができる?どうしたらプロになれる?
 端的に大失敗をしましたが、明日につながるヒントでした。

 あくまで謙虚に自分の力の出し引きが、わかってきたら、本当に自他ともに認められる議員として、謙虚に議員バッヂを付けつづけたいと思います、どんな時も。

 10945票も頂いた議員が、こんなんじゃ!
 すみません。怒って下さい。
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2000年5月31日【地方振興局】
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 今日、平成12年度岡山地方振興局等主要事業概要説明会がありました。岡山空港滑走路3000メートル化、児島湖流域下水道の整備、環境保全対策等々、「快適生活圏おかやま」の実現に向けた施策の説明がありました。年度頭に、地元県議が、それぞれの振興局に全員呼ばれます。

 ところで、昨秋の「第2次岡山県行政改革大綱」の中で、重点的な実施が必要とされた中に、「地方振興局の見直し」が、含まれています。地方振興局は、昭和49年に、地域に密着した総合行政の推進のため、全国に先駆けて設置されたものですが、社会情勢の変化、地方分権の進展の中で、その役割の見直しが、迫られているのです。

 県内には、9地方振興局がありますが、皆さんどれだけご存知ですか?真庭、津山、勝英、東備、岡山、倉敷、井笠、高梁、阿新とあり、岡山局は、岡山市、玉野市、御津郡、邑久郡、児島郡、土木事業については久米郡が所管区域で、全県の人口の4割、商店の4割、販売額の6割が集中している最大のものです。岡山局は、ご案内の通り弓之町にありますが、部課の呼称は、本庁とやや異なっています。

 入札や、納税に関わらない限り、まず本庁よりもっと振興局へは、行かれないかもしれませんが、県行政の最前線、いわば現場であり、特に、郡部での存在意義は、いまだ大きいものがあります。行き易いところではあります。
 もっとも、本庁や、市町村との事務配分が、何かもう一つすっきりしないものがあり、岡山情報ハイウェーの進捗によって、かなり変容せざるをえないだろうなと、思います。地方政治・行政にこそ、情報革命が、必要です。
 振興局が、ずっとこのままの形というわけにはいかないでしょう。


 JICAの青年招へい事業で、太平洋混成団が、今日来岡されました。交流の夕べに政治関係で唯一出席しました。国難のフィジーはじめ、サモア、ミクロネシア連邦、パラオ、トンガ、バヌアツ、ナウル、キリバス、ニウエ(どこやねん!)の35才までの23人の教育関係者が、9日間阿波村(!)他に、滞在されます。
 名簿を見ると、食事の欄に、「イカ、ウナギは食べられない(宗教的理由)」と書いてあったりします。なんでやねん!!どんな教えじゃ?世界は、広いなぁ。明日は、交流ボーリングをするそうですが、30pの靴がないそうです。(^^)
 「出陣の踊り」を見せてくれる彼らに、昨年2週間アメリカで同様の研修プログラムに参加したことをしみじみと思い出し、少しでも岡山を好きになって欲しいと祈ります。ただの観光では決してわからない参加者同士、現地の人との触れ合いが、こういうスタディツアーにはあるのです。視野が、ぐぐっと広がります。
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