【報告事項】  《安全安心なまちづくり対策を学ぶ》

 昨年3月31日に、読売新聞社主催『「犯罪・テロ」との戦いージュリアー二前NY市長が語るー』というシンポジウムに派遣して頂いたが、今回、大阪商工会議所が、読売新聞大阪本社と共催で、『割れ窓理論でまち再生』というシンポジウムが開催されたのは、「割れ窓理論」の実践者であるジュニアー二氏の講演の影響があるというのは想像に難くない。
 前回は、岡山市中心市街地落書き調査隊へのご紹介があったのだが、今回は、岡山市中心市街地落書き調査隊長自身が、パネリストとして出席、さらには、当日会場で配られ、今後も相当数頒布されると思われる大阪商工会議所発行の『割れ窓理論実践ガイドブック きっとできる、まち再生』(資料1)には、岡山の落書き一斉消去活動および行政の取り組みが、かなり大きく先進事例として紹介されている(該当ページに付箋をつけた)。  残念ながら、NHK『ご近所の底力』に、岡山市中心市街地落書き調査隊が紹介されたにもかかわらず、地元岡山での評価は、かように高くないのであるが、大阪に凱旋するのは、岡山市中心市街地落書き調査隊副隊長としては、面はゆいものもあり、ノウハウの全国発信のようで、少しく誇りにもある。なにより、経済団体である商工会議所が、まちの再生に、「割れ窓理論」、さらには、落書き一斉消去に目をつけたのは、慧眼というべきだが、岡山支局にいて落書き消去活動を体感した記者が紹介してくれたのだろう、というのも、想像に難くない。
 いずれにせよ、いわば、逆輸入のような形で、聴講に行った部分と、むしろ、最近の事件で俄に注目されている「地域安全マップ」の第一人者である小宮信夫氏(立正大学助教授)の発言も気になっていた。氏は、「割れ窓理論」を日本に輸入した人物でもあるが、非常にタイムリーな内容であった。


◎主催者挨拶は、野村明雄氏(大阪商工会議所会頭)。発言要旨は、下記の通り。

 安全安心な街をいかに作るかが国民的課題になっている。効果的な考え方として、NYを犯罪都市から国際観光都市に変えた「割れ窓理論」がる。
小さな犯罪が大きな犯罪を誘発する その根元を断つという考え方である。このシンポジウムは、都市問題解決先進事例としてガイドブック 共有し実践の輪を広げるための企画である。治安を良くするのは警察だけでなく自治体、企業、住民も 商工会議所もできるところから地域と行っていきたい。

 →この点、岡山の経済団体が、治安問題に取り組んでいるとはあまり聞かないが、景気状況と犯罪の関係は非常に深く、いわば、まちづくりという大きな観点から、経済と治安の課題を同時並行的に解決していこうという姿勢は、素晴らしいと思う。


◎次に、来賓挨拶として近石康宏大阪府県警本部長。発言要旨は、下記の通り。

「割れ窓理論」は、1982年アメリカ社会学、政治学の理論で、ジュリアーノが取り入れ、ブラットニNY市警総監 NY交通局とが実行した
理論を具体化した日本にはこういう学者が少ないように思う。
また、この機会にと、大阪府下治安状勢を説明された。刑法犯25万5000件、昨年同期 10.4%減、11月末23万件 2.5%減と減少傾向。体感治安としてのひったくりも、5071件で、前年比15.5%減。
しかし全体では、侵入窃盗は増加し、さらに学校通学路の安全確保の必要性も生じており、実践ガイドブックの作成は意義深いと思う。

 →非常にひょうひょうと話されたが、後の商店街との連携や条例の制定など、かなり本気で治安問題に取り組んでおられる本部長であろう。体感という意味では、幾分、大阪がオシャレになったなぁ、という感じがある。警察の活躍の部分は、後のパネリストの岡本氏が語られた。


◎次に、基調講演として、佐藤英彦(前警察庁長官)。発言要旨は、下記の通り。

 刑法犯全国256万件のうち大阪府は、10%を占め、人口割合からして率は高い。
今まで犯罪の抑止力は、逮捕から処罰に至る過程と考えられていたが、それには限界がある。なぜならば、@捜査の性として、常に犯罪が先行し、現行犯特に、スリすらも、常習犯なので99.99%犯罪が先行する。Aまた、発生件数の多さ、治安が良いと言われていた昭和期は、多くても刑法犯は、年156万件 警察は20数万人で、捜査に当たることができるのは3割で追いつかない。
  ↓
 そのために警察捜査以外の抑止力の必要性がある
例えば、パトロールの強化しかし、昭和期の2倍の発生には無理
都道府県市町村の行政と住民の力が必要である。
そして、大阪府は全国に先駆けて、府と警察が抑止運動を起こし、今は住民運動として大きな気運になっている

 例えば22年前からNYの様相は一変している。ゴミも異臭も汚れたビルも破れた窓も胡散臭い人間もない快適な街になった。ブロック単位に黒人がいて、汚れたらすぐに清掃している。
   ↓
 すなわち、最高の治安対策は、良い街づくりである。住み続けたい、住んでみたい街を作ること。「割れ窓理論」の根本もそこにある
建物の損傷、落書きといった物理的なものに加えて、共同体の劣化という人的なものもある。両方が備わると犯罪を呼び込む街に変わってしまう。

 全国で治安悪化に対しての街づくり運動が盛んで、大阪はその先頭に立っている。
把握している全国の先駆事例として、

 @ソフト面
  町内会ぐるみの挨拶運動
  空き巣が減った 人が交流する街が泥棒を寄せ付けない
  子供に声をかける運動
  深夜、早朝の時間と道を分けてわんわんパトロール
  元泥棒を呼んでの防犯診断? 整理運動へ
  事件事故が起こりそうなところの地図 散歩でそこを通る
  消防団の夜警では、火の用心以外に戸締まりをと一言加える
  道路側の部屋の電気を点けて寝る

 Aハード面
  財源で隘路に陥るが街灯設置運動
  ひったくり防止ガードレールなど歩道改良
  駐車場の中にも、街路灯
  マンションも防犯リフォーム
  緑を失わず見通しの良い公園を造る
  こうした取組みが防犯のみならず街全体を変える

 例えば、歌舞伎町の街づくりについて。
歌舞伎町は、日本の犯罪のキーステーションであり、覚せい剤の取引、盗品販売が行われている。そこで、国土交通省、都、区、商店、警察、地権者、消防で街のつくりかえ。
まず不法滞在外国人を検挙、結果としてできた空き店舗に健全経営の店で埋める、道路の色を変える。
 それが、新宿駅に東西道路、地下街建設運動に。
大阪ミナミ、北、中洲、すすきのも変えていこうという運動が起きている

 もともと大阪は、住民による街づくりが伝統である。一方、江戸は幕府、徳川家が造り、町奉行が取り締まった。町奉行は街づくりが仕事で、知事と検事正、裁判所長、刑務所長、警察署長を一人の人間が行った。町火消しも、町奉行の采配を受けていた。
しかし、大阪は、淀屋橋も中島中心に、商人淀屋なにがしか造り、キタ。ミナミも、東西堀を商人安井道頓が結んで道頓堀。街は、商人が作ってきた。自分達の発想財力で街を作ってきた伝統がある。必ず街は再生できるはずだ。

 昭和55年頃から日本の犯罪が増え始めた。
昭和55年は、少年非行、荒れた中学校? 30%を推移していた検挙全体に占める少年の割合が、40%を越え、それ以降40%越えている。
平成3年刑法犯が初めて170万件台に、 不法滞在外国人の犯罪が目立つようになって来た。
平成7年に刑法犯200万件台に 平成10年以降はうなぎ上りで、平成14年には、285万件? 長期にわたる不況と失業率の高さが影響している。
   ↓
 しかし、少年が7割を越えるひったくりも、1万件が半分になろうとしている不法滞在外国人も減る傾向にある。
   ↓
 しかし、不況、失業、雇用の安定が図られなければ治安の回復は導き難い。
NYの犯罪減の理由には、アメリカ経済復興が理由にあるはず。失業減に生活安定 希望の見える状況になったのだろう。
 NY市の財政が豊かになった清掃も市が委託費を払って失業対策事業になっている。サラリーマン出勤時の午前7時30分には、早朝のゴミ収集で、ゴミがない。NY交通局経営の地下鉄も落書きが消されないと走らない。毎年3000名を超す警察官大増員も行われている。
   ↓
 景気回復雇用安定は具体的治安対策を打てる基本になる

 大阪は、地方のひとつではなく、東京とならぶ東西横綱でないといけない。東京一極集中で、集中すると効率的でも安定しない。

→非常に理路整然とした議論の前提としての講演で、さすがに隙が無く、なるほどなぁ、と思った。警察関係の方は、実にそつがない。



◎以下、パネルディスカッションであるが、時間の関係で、パネリスト同士のやり取り、またフロアからの質問受けが行わず、発言は、3巡したものの事例紹介が中心になったため、時系列ではなく、発言者ごとに発言要旨をまとめる。なお、中心市街地落書き調査隊岡崎久弥氏の発言については、最近の動きへの言及がなく、幾分認識が違うところがあり、私自身の思いを特に加える。


○まず、コーディネーターとして、銭高一善氏(大阪商工会議所都市再生委員長)。発言要旨は、下記の通り。

 「大阪・町民社会ルネッサンス」事業の一環としてのシンポジウム開催である(資料2)。
従来型の文化、歴史、息づく人達の存在を意識しない大型公共事業では、都市再生はできない。
江戸は幕府の町奉行が、大坂は、城代が一人、あとは商人町民が、まちづくりを進めてきた、もともと自治の精神があった。
 大阪町民、それには、昼間人口、ショッピング客も、市民としての行政警察も含めて、コミュニティが弱体化する中で、良い意味での個人主義を目覚めさせたい。
発行したガイドブックの理解、啓発のみならず、地域に密着した企業活動をしている中小企業が、大半の商工会議所がどういう手伝いができるか勉強したい。

 「割れ窓理論」は、1982年学説が出てきて、1994年から2001年までNY市長を務めた、銭高氏と同じ「昭和19年生まれ」のジュリアーニが実践。彼は、NYは、腐ったリンゴで、犯罪に巻き込まれないためのガイドブックをイギリス人は持っているとの発言を聞き奮起したという。

 落書き一斉消去については、47都道府県のうち、防止条例をもつのは全国で、岡山、奈良、愛知、大分の4つ。罰則つきは、岡山が全国初で、最高5万円。奈良は、10万円である。また、市町村の禁止条例は、1290自治体中、罰則つきは6つ、大阪府、大阪市に条例はない。

 →おそらく、ゼネコンの社長さんが、やはり、町民という視点から街を再生とさせたいという発想が大阪らしい。特に、東京都の違い、大阪らしさをどなたも意識されている。こういう点から言うと、岡山の再開発にビジョンや岡山らしさを求める声があるだろうか、気になる。再開発自体がもちろん目的ではあるけれども、そのことにより、街のグラウンドデザインの中でいかなる機能を発揮するのか、既存のインフラと連携するのか、という視点が欠如していないだろうか。幕府の町奉行のような行政主導でも、大阪的な民間主導でもなく、岡山は、漠然と街ができているような気がしてならない。
 例えば、ある意味で、郊外への無秩序な広がりが生む、中心市街地の再活性化の要請において、もともとこの街はいかなる街であったのかという前提を持って、地域コミュニティーを守りながらの賑わいの創出でないと、中途半端な個性のないあすなろのような街にしかならないだろう。岡山のルネッサンスとはなんぞや?
 ただ残念なのは、最後に、このパネルディスカッション自体が、時間の関係で唐突に終わり、具体的に、商工会議所がどうするかとかという部分が語り尽くされなかったこと。聴講した者も、銘々これを参考に頑張ろう!という雰囲気になってしまい、それはそれで良いのであるが、全体としてのまとめはある方が良かったように思う。


○次に、パネリストの一人として、小宮信夫氏(立正大学助教授)。発言要旨は、下記の通り。

 「割れ窓理論」の翻訳本を出した時に、佐藤元警察庁長官に推薦文を書いてもらってからの繋がり。
 やりながら考える中で、「地域安全マップ」の普及に努めている。
これは、「割れ窓理論」のうち、「犯罪機会論」を教育に応用したもので、犯罪の原因は、人よりも、場所にあるということを前提にしている。
犯罪者の心ではなく、犯罪の起こる場所に注目する、「犯罪をしたくなる環境」「犯罪を諦める環境」を問題にしている。
例えば、落書き。放置自転車、ゴミは、誰も管理していない、関心がない証拠。割れ窓は、無関心のシグナルである。

 子ども達がつくる「地域安全マップ」は、事前に危険を回避できる安全な街づくりにつながる。同時に、地域への愛着心、挨拶をし、 顔見知りができ、ネットワークが生まれ、みんなで協力して危険な場所を安全な場所に変えていくことができるようになる。

 犯罪が起こる場所は、『入りやすい場所・見えにくい場所』である。
これが子供に与えるべき物差し、キーワード。これで、街を測ってみる。
そこで、重要なのは、子供の「気づき」である。文部科学省によれば、地域安全マップを7〜8割で作っているが、99%間違った作り方をしている。
例えば、不審者マップ、犯罪発生マップには、子ども達の「気づき」がない。

 広島県、栃木県の問題が起きて、急にマップが取上げられ始めたが、トップの問題意識に左右され、広島市安芸区では、一枚のマップもなかった。ちなみに、安佐南区ではほとんどできている。この4月に、広島県知事も、県警も声を上げていたが、唯一安芸区が関心を示さなかった。
昨日、栃木県今市市の現場に行ったが、警察犬が動かなくなった分岐点は、近道か通学路かの分かれ道。報道されていないが、近道は、不法投棄のヤマに、地下道があり、そこには落書きもあった。
   ↓
 大都市だけではなく、山間部でも、ゴミと落書きがあるところが、犯罪が起こる場所。
 警察、行政、教育、地域のパートナーシップがないとマップづくりはできない。連携パートナーシップがある場でのみ成功。
子供の被害防止だけではなく、健全育成、地域を担うリーダーの育成を目的にしている。
犯罪への嫌悪感、自分もしなくなる。子供、住民への教育をどう活動していくのかノウハウを教える時期に来ている。

 →この11月岡山県議会定例会で、児童生徒の安全確保についての自民党の代表質問に対する知事答弁は、『児童生徒の安全確保に向けた今後の取組みについてであるが、学区内の危険箇所や子どもかけこみ110番の家などを地図に記した安全マップについては、県内小学校の73%で作成されている。児童生徒の安全確保は、ご指摘のように、多くの人の目で見守る環境づくりが重要であることから、警察やスクールガード・リーダーの指導による防犯教室の開催、地域防犯パトロール隊の充実を呼びかけるとともに、警察や保護者、住民の方々の協力による安全マップの作成や配布先の見直しなどを働きかけてまいりたい』というものであった。
 ただしかし、これでは、内容がほとんど無いというのが、改めて読んでそう思う。安全マップは、あることではなく、策定過程にこそ問題があるの出あるし、配れば終わりというものでもない。
 こうした子ども達の安全確保、防犯活動は、地域のまちづくり活動、換言すれば、地域のネットワークの再生そのものなのだという視点が欠けている。人間社会の出来事であるから、全ては、人間同士の関わりの話である。結局は、地域が自ら警察や行政と協働しながら立ち上がるしかないのである。
 一方で、場所だけに特化して良いものでもない。衝動殺人のようなものもあり、場所がなくなっても、機会はある。少なくとも、捕まってはいけない、逃げたいと思う犯人には、有効な話も、徹底的な確信犯には意味がないかもしれない。さらに、価値尺度を超えた悪意無き犯罪者というニュータイプによる犯罪の発生は、社会が全て悪いとも言えないケースもあろう。そういうことはあるものと思い生きていくとしたら、ある意味、災害に似ている。
 どうあれ、複雑化、多様化、変異する人間同士の関わり方の問題で、しつけがどうのというレベルで済むような簡単な話ではない。非常に根が深いように思う。


○次に、岡本敏嗣氏(ミナミ歓楽街環境浄化推進協議会会長)。発言要旨は、下記の通り。

 宗右衛門町は、粋な街だったが客引きが多い 全国的に風評が立っている。
ミナミの商店街は、各々に熱心な防犯活動を行っていたし、道頓堀川リバーウォークでそこに関わる4つの商店街が協力、上方芸能を紹介する会やミナミの安全、活性化のシンポジウムも行ってきた。また、パワー会議8商店街という連携の下地があった。

 この2月に、警察内部に対策本部、それに応えてミナミ歓楽街環境浄化推進協議会ができた。とにかく風評解消のために、まず風評解消のために、一点突破で、悪質な客引きを一掃することにした。悪質な客引き、キャッチはやめようと、ミナミを縦横断パレードし、客引き自体が無くなる。
風俗案内所も美観から取り締まれと条例化し、府警も熱心に動き、10月21日府議会を通り、12月1日に施行。
 客引き激減し、昨秋300人が今は10人を下回る 忘年会で来れば雰囲気が分かるはずだ。
商店街と警察が一体となって今は協働してミナミを明るくする運動は、12月14日には、ミナミ活性化協議会と地元、警察、行政、オール大阪でトップが歩き、パレードをして共同アピール。
さらに、はみ出し看板の規制条例を。本来路上に置けないはずだが、各商店街で自主規制していた より歩きやすいミナミにしたい。

 大切なのは、自分達がどういう街にしたいか意識がはっきりしないといけない。街が意思表示をはっきりとしていく必要がある。放置してしまえば、風俗街になってしまう。
猥雑さ、ごった煮が、本当に良いのか?たこ焼とお笑いで全国発信したB級C級の大阪で本当に良いのか。個性豊かな街がミナミで、猥雑さとは違うのではという思いが、起点。

 風俗店のたて看板、客がうるさくても、後が恐くて言いにいけない。組織化する? 不当行為する人間の方が恐くて図々しい。善良な市民は大人しいが、人数が集まらないといけない。警察が取り締まれというだけではなく、机上の空論ではなく人数勝負のところもある。本当にやろうとする人間を組織化するのが難しい。
 ただ、府警の努力による条例は効果的だという意識は高まっている。不当なものは、街の本気度を見ている、地域と府警の本気度を探っている。

 例えばビルオーナーは、短期の収益を望み、住んでいる人間が減る中で、地域への愛情が薄らいでいる。昔は、商売をしている上に住んでいたが、そういう人間がまだいる時に、粋さやゲンという大阪らしさを出していくべき。ミナミ再生の最後のチャンスである。

 地域のアイデンティティは、行政の縦割り組織と関係なく、地域担当のように横に繋がったような組織を例えば、ミナミを国際観光都市に。
陳情だけという時代ではなく、官民協働が当然である。

 経済界からは全体のビジョンでアドバイスを貰いたい。経済的に復興するのが治安復興になるエリアの経済復興を。


 →地域に対する強い愛情を強く感じた。大阪は、キタとミナミというライバルがあり、むしろ我々が一般的に大阪らしいと感じる雰囲気は、ミナミだが、こういう取り組みがあることを十分に理解していなかった。下記の落書き消去活動の自分の経験を通しても、市民が本気にならないと警察も行政も動いてはくれない。しかし、ひとたび動けば、非常に大きな力になる。
 それにしても、こういう話で引き合いに出すのは恐縮だが、田町・中央町というもともとの岡山の歓楽街ではなく、A町については、本当に思うところがある。むしろ中心市街地において閑静な住宅地のイメージすらあった地区が、いつのまにやら「尺八通り」と蔑称される様は、本当に辛い。当初は、違法駐車に地域住民も対策に動いたが、数年で、街の様子が一変して、怖い雰囲気にすらなった。
 これを警察の無策と言うには容易いが、現状の条例の中で、押さえられなかった部分もあろうし、地域の声が届かなかったということは、議員の責任は極めて大きい。私自身、間に合わなかったという申し訳なさがある。
 いずれにせよ、岡山市内については、知事肝いりの「青少年問題を考える100人委員会」の大きな実績の一つといえる風俗宣伝カーの排除、岡山市のピンクビラ、立て看板に関する条例などがあるが、いわゆるつきまといまでいかない呼び込みは、愉快なものではないし、尋常と思えないこともある。しかし、地域住民がいなくなる現状において、少人数で地域の声を上げるのは難しく、本来は、大きな街のビジョンの中で、行政や経済団体などが声をあげるしかない状況になっている。イタチごっこのようではあるが。
 しかし、実際は、裏街道の世界がいかようであるのか全く分からない善良な市民の声ほど強いものはないのであるが。


○最後に、岡崎久弥氏(岡山中心市街地落書き調査隊隊長)。発言要旨は、下記の通り。

4年前の猥褻な落書きに端を発した。個人としては報復を恐れて恐怖心を持っている。
落書きは、弱いものいじめ。機関連携を犯罪者が見ている。
落書き消しを楽しむ工夫。
財政支援が必要。材料、置き場等。
トップダウンが絶対に必要。
経済界からは、企業人である前に地域の人間として雰囲気造りの大切さ。

→この落書き一斉消去については、私自身が語りたいほど思いが強い。
今回のシンポジウムの内容が詰まっているような動きであり、まさに、ドラマであった。
とりわけ、岡崎氏がよくご存知でない、今年の国体前の「落書き一斉消去大作戦」は、岡山県政史上に残るものである。
この部分が、紹介されないのは、如何なものかと感じた。

ここから先、私自身のメルマガ通信の部類に入る報告に詳しいので、参考資料として、大量に添付する。

(添付資料)
2002年「落書き一斉消去」から2005年「落書き一斉消去大作戦」へ

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2000年9月定例会一般質問(当時は、条例制定の動きはまだなかった)

(佐藤)
 最後に,公共物や私物に堂々と行われている町中の落書きについてお伺いします。
 実は,これはデンマークなど北欧諸国でも見られ,何も日本だけの現象でもないようですが,昨今,本当に目に余るものがあります。特に,都心部での被害は甚大で,朝起きて,「きょうもシャッターに何も書かれてなくてよかったねえ」と,ほっとするようなありさまです。落書きは,犯人が検挙されても,もとどおりに原状回復するのが困難です。民事訴訟の話として,不法行為に起因する損害賠償を請求していくことが本筋ではありますが,これがなかなか難しく,かといって条例で損害賠償を上乗せで規定していくのにも無理があると思われます。
 そこで,知事にお尋ねします。
 青少年の健全育成の観点からも,こういった落書きを町中から追放する落書き行為追放キャンペーンを展開していくことはできないでしょうか。落書き行為を見かけたら即通報する,落書き行為は社会に対する犯罪であることを,地域や学校ぐるみで啓発していく,願わくば,各市町村が落書き行為追放都市宣言をしていく,そういった運動が展開できないでしょうか。

(知事答弁)
落書きの追放についてのお尋ねをいただきましたが,御指摘がございましたような落書きの行為,これはもういたずらでは済まされません。犯罪でございまして,調べてみますと,ことしになって17名の少年が検挙されております。このような行為の追放キャンペーンということの展開,この問題は,青少年の健全育成の問題のみならず,町全体のイメージアップのためにも非常にこれは大切な問題であると,私は,議員御指摘のとおり同感でございます。
 今後この問題につきまして,青少年育成県民会議がございますが,ここと連携をして啓発活動を行うとか,あるいは御案内のとおり青少年問題を考え,行動する100人委員会を立ち上げておりますけれども,そこの取り組みの中で,こういったキャンペーンの実施について検討してまいりたいと思います。
 そして最後に,各市町村が落書き行為追放都市宣言をしていくことについてはどうかというお尋ねがございました。住民が監視をしていただくことを喚起する意味からも,また犯罪防止の観点からも,これは大変大きな啓発効果が期待できると,このように思います。市町村が自主的にこういった取り組みを展開をしていただけるように,私自身からも喚起をしてまいりたいというふうに思っております。

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佐藤真治のこころ その808  2002年3月16日(日)

   略
【怒りの落書き行為】
 我が平和長北部町内会における落書き行為が、いよいよ目に余るものになってきました。向こう三軒両隣り、落書きの被害に遭っていると言っても、過言ではありません。
 とても、商工労働警察委員の事務所のある周辺とは思えず、県議会議員の存在意義が、多いに疑われるところです。良い面の皮です、ほんとに。何でこんなことがまかり通る世の中になったのでしょう?

 落書き行為については、私も議会で取り上げ、昨年12月に議会を通った環境3条例のうち、全国初という、特に落書き行為について触れた「岡山県快適な環境の確保に関する条例」が、いよいよ4月1日施行になります。
 このうち、第2章 「快適な環境の確保の促進」のうち、第1節が、「落書きに対する措置」で、(落書きの禁止)は、第7条に、「何人も、落書きを行ってはならない。」と規定されています。そして、第28条で、「第7条の規定に違反した者は、5万円以下の罰金に処する。」としています。
 実は、落書き行為は、通常は刑法で言う「器物損壊罪」に該当し、取り締りますが、今回の条例は、それに該当しない軽微な落書きについても、取り締まるものです。その意味では、画期的、運用次第ではかなり効果的な条例になります。

 もっとも、原状回復については、第8条には、(公共の場所の管理者の義務)として、「公共の場所の管理者は、落書きの防止に関する啓発並びにその管理する塀、建物等に落書きが行われた場合の当該落書きの原因者の調査及び当該落書きの消去に努めなければならない。」と規定され、第9条には、(消去命令)として、「知事は、県が管理する施設に落書きが行われた場合であって当該落書きの原因者が判明したときは、当該原因者に対して当該落書きの消去を命ずることができる。」としています。
 条文を読まれれば、「県が管理する公共施設」の落書きで、「原因者」が判明した時は、消去(原状回復?)を命ずることができる(行政罰)だというのが、おわかりになるでしょう。
 逆に解釈すれば、民間所有施設に対する落書き行為については、やはり原状回復までは無理ということで、損害賠償請求ということになります。

 実は、この条例、気になるのは警察との連携です。すなわち、この条例は、知事部局の側のもので、落書きを見つけました、警察に届けました、さぁ、警察は、捜査します、ということになるのかは、明確ではありません。法的には、当然そうすべきですが、運用がどのようになされるか。
 願わくば、公共施設に落書きした人間に、公衆の面前で、落書きを消去させるという事例を見せしめ的に早く作ることができれば、効果的です。ただ、実際は、「消去を命ずる」だけですから、原因者本人が消去するかはわかりません。誰が、どうさせるのかも、かなり不明です。
 また、本来は、「落書き110番」のような専用の窓口があって、なんらかの対処がなされないと、実際これを全部受けるとしたら、警察も困るでしょう。
 いずれにせよ、この条例は、「落書きとはなんぞや?」からして、非常に不備だと私は思います。このあたりの運用については、次回常任委員会で、伺うことになぜか、既になっています。
 鳴り物入りで登場する条例ですから、実効あるものにしないといけません。
 また、思い切り落書きができる場所を作る(芸術?)という御提案も頂きましたが、こっそりする落書きの醍醐味(?)とどう折り合いをつけるか?良い智恵はないでしょうか?

 ともあれ、今ある落書きをどうするかです。どうしようかなぁ。とりあえず、町内会の清掃のように、もはや町内会で消すしかないのかな、と思います。捕まえることができれば、一番良いのですが・・・。結論から言えば、今のところ、自衛、自警策を講じるしかありません。
 しかし、なぜ、他人の家の壁にラッカースプレーのようなものが、吹きかけられるのでしょうか、その神経がわかりません。品性下劣の典型です。

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佐藤真治のこころ その809  2002年3月18日(月)

   略
【やはり落書き撲滅を】
 と、怒りが心頭なのは、実は最近、往来が非常に多い、ある飲食店の壁に、大きく下劣な男性器の落書きがされたからです。経営者の方をよく存じ上げているだけに、これはもう我慢できません。情けないやら、悔しいやら、もう絶対に許せません。
 今までも許せなかったのですが、今回のあまりにも無茶な落書きに、正式に、ぶち切れました。と、いうことなのです。

 本日は、県警と条例製造元の環境政策課とやりとり。啓蒙活も、良いが、要するに、今あるものをどうするのか、今後いかに完全に撲滅させるか、いずれにせよ、街中から、あらゆる落書きがなくなることが、条例の目的であり、それ以外に勝利はない、それが、「夢づくりプラン」の趣旨にも沿うのではないか、とかなりムキになりました。
 マスコミで宣伝すれば良いというものではありません。パンフを撒いて、落書きが消えるん??今回の予算では、セミナー開催や推進員の指定(全県250人)もあるようですが、今ある落書きをどうするのか?????
 そして、4月1日条例施行日に、必ず、一人は、見せしめに、「血祭り」に上げて欲しい、さらに、中心部を落書き撲滅重点地区に指定してほしいという、某議員のような要望。条例施行の4月1日に、即検挙者が出ないと意味がありません。
 また、落書き撲滅のために、市民、県民が、行政、警察といかに連携するかの仕組みを作らないといけませんが、その相談も開始しました。
 岡山ガーディアンズの素晴らしい活動がありますが、地域住民も負けないように、自衛、自警せねばなりません。
 ついては、まずは、落書き調査隊を結成し、写真に収めて回ることから始めようと思います。私も消さないといけません。
 それにしても、皆様の地域では、結局どうされていますか、落書きを。公園のような公共施設でないと、費用負担などどうですか?誰が売ってるんでしょうか、彼らのスプレー缶は?本当に腹が立つなぁ!!

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佐藤真治のこころ その813  2002年3月21日(祝・木)

【「落書き調査隊」隊員急募】
 「落書き調査隊」が結成されることになりました。
 地元調整も残っていますが、条例施行1週間前のこの時期がベストと判断し、一挙に進んでいます。
 明後日のことで、誠に急ではございますが、趣旨に賛同頂ける協力隊員を募集させて頂きます。基本的には、聞き取り調査、写真撮影のご協力、条例啓蒙ビラの配布等が主な任務です。
 参加ご希望の方は、とりあえず返信にてご一報くださいませ。

            「落書き調査隊」
(企画趣旨)
 社会情勢を反映してか、近年、県内における落書きは目に余るものがあります。常軌を逸脱した落書きは、反社会行為であり、まさに犯罪行為です。
 匿名かつ故意に、しかも善良なる市民を嘲笑うかのように行われるこうした卑劣な行為が、我々の愛する街にはびこることは、景観もさることながら、公徳心や思いやりの精紳まで虫食むことになり、結果として、街の治安、街の魅力を著しく損うことになります。
 こうした落書き行為に対して、おりしも、岡山県では、昨年12月に環境3条例が制定され、全国初という、特に落書き行為について禁止した「岡山県快適な環境の確保に関する条例」が、いよいよ4月1日施行になります。
 この条例は、軽微な落書きについても、取り締まりの対象とし、また罰則規定も設けており、運用次第では、かなり効果的なものになると思われます。
 我々は、この条例の施行に当たり、この条例の趣旨の啓蒙と、さらには、将来的に落書きの一掃を図るために、地域、ボランティア団体、行政、警察が一体となって、活動することが重要だと考えますが、その「前段階」として、実際にどれだけの落書きが、どういう形ではびこっているのか、実態の調査をする必要があると認識し、この度、「落書き調査隊」を結成致しました。
 今回は、非常に限られたエリアですが、落書きをデジタルカメラで撮影するとともに、聞き取り調査(いつ落書きされたか、警察への通報の有無、消去予定の有無等々)も行い、岡山市内中心部の落書きの分布や傾向のデータを収集し、次回の具体的アクションのための基礎資料を作成したいと考えています。(今回は、消去活動までは行いません。)
 つきましては、落書き禁止条例の啓蒙をする意味でも、我々の調査活動に、ご理解とご協力を頂けますれば、幸甚でございます。お時間のご都合が許せば、是非、隊員としてご参加頂き、落書きの実態をご体感下さいますよう、心よりお願い申し上げます。
 この度は、企画から実施までが、非常に短期であったため、急なご案内になりましたことを心よりお詫び申し上げます。

            記
日時   3月23日(土)?? 午後2時から午後5時
集合場所 西川緑道公園内の平和の像(花時計)付近
今回の調査経路
     平和町→磨屋町→表町1丁目(西川筋から表町商店街裏筋)(予定)
調査員  平和町北部町内会、青年団所属の有志、ならびに、
     岡山ガーディアンズの約10名

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佐藤真治のこころ その815  2002年3月23日(土)

【「落書き調査隊」調査す の巻】
 本日、「落書き調査隊」の落書き調査を行いました。マスコミは、新聞・TVほぼ全社来ていたので、かなりの報道はあろうかと思います。午後6時30分現在、某TV局でかなり大きく扱われました。私も、映っちった(誰が、議員と思うでしょう?)。平和町北部町内会が有名になってしまいました。
「こころ」の読者の皆様には、先週日曜日のその808【怒りの落書き行為】から、1週間で、一挙に動きが、マスコミ報道になる過程をご覧頂けるわけですが、それだけ、要するに、この問題が深刻であるということです。

 本日は、地域防犯協議会長はじめ地域の方も多くご参加頂き、結局総勢15人。さらに、交番勤務の警察官の方や、なにより、TVカメラがついての大集団で、通り過ぎる方が、何事かというほどの賑やかな道中でした。
 青年ボランティア団体の方にチェックをお願いし、約2時間半ですが、歩き続けて撮られた写真は、約260枚。まさに足で稼いだ資料です。
 昨日された落書き、誠に下卑た落書き、落書きする側からの主張の落書き、どうやって書いたんなら、という場所への落書き等々、地域の方と直接に接しながらの調査で、我々にとっても怒り増幅、警察の方にも、かなり刺激的な調査になりました。

 なにより、岡山ガーディアンズの方の真摯な動き!今回の企画も、岡山ガーディアンズの実績と信頼に乗っかってのものであり、本当に頭の下がる思いです。岡山ガーディアンズ、素晴らし!!
 今回はあくまで調査であり、落書きが消えたわけではありません。実は、全ては、これからであり、まさに端緒に過ぎなかったわけですが、地域がかなり動いたのは事実です。
 これからさらに、地域と岡山ガーディアンズの連携の推進に努めます。ともかく、地域が守る、地域が防ぐ、地域が消す、断固として戦う。ここからスタートです。こうして動くことで、大きな自身と決意を得ました。

 今回の調査をもとに、報告を含めて、連絡協議会の立ち上げに動きます。ご協力頂いた皆様に、心から感謝申し上げるとともに、ここからさらに、改めてどうかよろしくお願い申し上げます。ここからです。
 しかし、自分で考えたのですが、「落書き調査隊」って・・・・すげー名前です。
願わくば、いろんな地域で、調査隊が、出てきて欲しいものです。

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佐藤真治のこころ その819  2002年3月27日(水)

【VS落書き? 警察動く】
 ここのところ落書きの話題続きで、大変に恐縮ですが、4月1日の条例施行に対し、前日31日(日)真夜中から、警察が、大掛かりな取締りに入ります。
 本日その旨伺い、そこまでやりますか!と感動致しました。「住民の期待に応えるため」という文言が、泣かせるじゃないですか!
 取締り情報の漏洩ではなく、今後犯罪行為となる落書き行為を許さないという警察の姿勢を示すもので、了解を頂き、告知させて頂きます。
 マスコミ報道もあるはずで、これで、少なくとも、4月1日に、往来で落書きをする者は、無謀なチャレンジャーと言わざるを得ません。これで捕まったら、捕まる奴は、相当・・・・。

 それにしても、「こころ」と山陽新聞をつぶさにご覧頂くと、条例施行に合わせて、落書きに対する取り組みが、まずは一部で盛り上がり、動きになっていくのが、おわかり頂けようと思います。
 ここは、遅きに失した、などと責めるのではなく、具体的な行動をされる警察に対して、我々も熱いエールを送ろうではありませんか!地元や民間が、燃えている状況の中で、警察も動かないはずはないのです。
 大切なのは、警察任せで、知らん振りを決め込まないことです。暴走族対策でもそうです。全力で協力する姿勢を示せば、お互いに燃えるのです。それが、人情というものですなぁ。こういう時こそ、評論家にならずに、主体として、応援しないといけません。

 てなわけで、今週31日、日曜日午後11時30分。天満屋アリスの広場で、下記の要領で、取締りの出発式がございます。是非、皆様、激励にお越しください。全国的にもめったにないと思います。これが、岡山県警察の心意気です。
 しかし・・・・なんか、すげーことになってしまったなぁ・・・・。個人的にも、地域住民としても、議員としても、もう全面的に応援しなくては!!


            記
 岡山県快適な環境の確保に関する条例が、平成14年4月1日施行されるのに伴い、警察としては、快適な環境の確保と条例の適正な運用を図り、住民の期待に応えるため、次の要領により施行当日の取締強化を行うこととした。
1 取締り月日
  平成14年3月31日(日)午後11時30分から
2 取締場所
  岡山市表町周辺を中心とした旧市街地一帯
3 取締体制
  岡山県警察本部員7名? 東警察署員13名
4 出発式
  平成14年3月31日(日)午後11時30分
  岡山市表町アリスの広場
  取締員は、出発式の終了後、2名1組に別れ落書きが予想される場所の警戒取締りにあたる。

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佐藤真治のこころ その827  2002年4月4日(木)

【落書き調査隊 第2企画】
   略
 さて、そういう中で、「落書き調査隊」の活動第2弾が、決定しました。報告会並びに今後の取り組みについて協議する会です。調査した、では、どうするのか、の会です。
 正直に書いて、次の行動が期待され、また、責務もあります。個人的には、落書きがあるのは、社会そのものの歪みであり、それは、個々人の問題に起因する、ゆえに、誰にも責任があり、ゆえに、個人的責任として、消去活動にあたるのである、という謙虚さは、大切にしたいと思います。怒りや、情けないと感じる気持ちは、結局、自分に戻ってきます。
 なぜ、落書きをするのかを常に考え、一方的に、被害者として、正義を振りかざしていこう、という気は、もはやありません。しかし、毅然たる態度で、NOと言える自分でありたいと感じるのも、また事実です。

 ところで、実は、落書きの消去について、消去する団体に対して、ペンキや刷毛代を補助する制度の予算組み(総額僅か100万円ですが)がされているのですが、詳細はこれからです。また、なにか全県的なセミナーも予定したいようですが、これも、これからです。
 こうしてみると、「岡山県快適な環境の確保に関する条例」が、さも、「落書き防止条例」である(他に光害なども規制していますが)ように、マスコミ報道が、なされる中で、行政も、スピードに、ついていけていないように思います。いわば煽っている側(?)から言うのもなんですが、このあたりのスピード調整も必要です。長期戦なのですから。
 いずれにせよ、落書き調査隊による実態報告、改めての条例の説明、警察の取締りの方向、そして具体的な消去の方法、地域としていかに取り組むべきか等、話し合う場を下記の形で設けます。
 ご多忙のことと存じますが、今から、是非、参加をご予定下さいませ。
 なお、こういう中途半端な時間帯になりますのは、GM前にやりたいということと、男女共同参画社会推進をうたう県施設の利用時間が、午後8時までだからです。
            記
    「落書き」の実態と今後の対策について考える会
 日時 4月25日(木)午後6時から午後7時30分
 場所 ウィズセンター(岡山県男女共同参画推進センター)会議室
    (NTTクレドビル17F)
 主催 「落書き調査隊」
 協力 岡山県、県警他調整中

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佐藤真治のこころ その843  2002年4月20日(土)

   略
【落書き消去隊】
 本日は、落書き調査隊の声掛けで、平和町北部町内会で落書き消去活動を実施しました。町内会長さんはじめ、町内の方も何人も出て下さり、岡山ガーディアンズさんのご協力、ご指導のもと、数箇所の大きな落書きを実際に消去しました。
 町内会の動きとしては、岡山県内初で、マスコミ各社も取材され、TVでも、既に報道されました。さすがに、ここまで報道されると、だんだん、マスコミにも慣れてきた感もあります。

 ともあれ、町内の人達の手で、いわば、町内に住む他人の家の壁の落書きを実際に消したことの意味は、本当に大きいと思います。
 我々は、我々の手で、地域を守るのだ、そういった宣言であり、また、守ることができるんだ、という自信にも、なります。
 岡山ガーディアンズさんから、我々は、そういった勇気や誇りを分けて頂いたのです。しっかりと育てたい、もっと広げたい、今は、そんな気持ちになっています。こういうふうに感じるとは、正直、想像もしていませんでした。

 たかが落書き、されど落書き、願わくば、是非、皆様のご町内で、ご町内の方の手で、実際に消してみて下さい。(県の補助金制度の枠は少額です。なるべく早く手を挙げて下さい。)
 おこがましいようですが、はっとすることが、幾つもあります。落書きには、当然、腹も立ちますが、おそらく、地域でする落書き消去活動を通して、地域が、地域に暮らす人のことが、もっと好きになることを保証致します。

 昔から比べるときつくなった黒いジャージは、ペンキで、ムチャクチャになりましたが、どうせ、落書きは、また書かれるかもしれませんし、まだまだあります。
 これが、おいらのユニフォームでい!

 なお、下記の会、本日の成果も踏まえて、かなり充実した内容になります。是非、ご来場下さいませ。

            記
    「落書き」の実態と今後の対策について考える会
 日時 4月25日(木)午後6時から午後7時30分
 場所 ウィズセンター(岡山県男女共同参画推進センター)会議室
    (NTTクレドビル17F)
 主催 「落書き調査隊」
 協力 岡山県、県警他調整中

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佐藤真治のこころ その845  2002年4月22日(月)

【「落書き」の実態と今後の対策について考える会のご案内】
   略
 挨拶回りのような感もありましたが、調査隊長が、今朝の山陽新聞に、非常に大きくインタビュー記事に取り上げられたことも手伝って、多少勢いもついた一日でした。マスコミの力の大きさも、再認識致しました。
 参加者の一人として、私も、しばしばTVに映っているようですが、最初ほど追っかけていないので、もうわかりません。
 いずれにせよ、ことこの件に関しては、マスコミの全面協力があり、本当に心強いものがあります。

 ともあれ、地域の共通の課題として、ほとんどの方が、深刻な問題と捉えられており、生の声は、大変に重いものでした。おそらく、燎原の火の如く、各地域に、落書き包囲網が張られていくように思います。
 また、本日は、ポイントになる店も発見しました。
 下記の会、お時間のご都合がつきましたら、是非、ご参加くださいませ。

「落書き」の実態と今後の対策について考える会のご案内
 岡山県では、昨年12月に環境3条例が制定され、全国初という、特に落書き行為について禁止した「岡山県快適な環境の確保に関する条例」が、いよいよ4月1日施行になりましたが、この条例は、軽微な落書きについても、取り締まりの対象とし、また罰則規定も設けており、運用次第では、かなり効果的なものになると思われます。
 我々平和町北部町内会有志をはじめとする「落書き調査隊」は、この条例の施行に当たり、この条例の啓蒙と、さらには、将来的に落書きの一掃を図るためには、地域、ボランティア団体、行政、警察が一体となって、活動することが重要だと考え、その「前段階」として、実際にどれだけの落書きが、どういう形ではびこっているのか、実態の調査をする必要があると認識し、さる3月23日に、調査を行いました。
 今回はこの調査資料をもとに、「落書き調査隊」による落書きの実態報告、改めての県当局の条例の説明および今後の施策(補助金制度)、警察による取締りの方向の報告(要望)、そして具体的な消去の方法、地域としていかに取り組むべきか等、話し合う場を下記の形で設けることと致しました。
 ご多忙のこととは、存じますが、趣旨をお汲み取り頂き、是非、考える会に、ご出席賜わりますよう、心よりお願い申し上げます。

            記

 日 時  4月25日(木)午後6時から午後7時30分
 場 所  ウィズセンター(岡山県男女共同参画推進センター)
      会議室(NTTクレドビル17F)
 主 催  「落書き調査隊」
 問合わせ 落書き調査隊(とりえず私)
 ご協力  岡山県、岡山県警、岡山ガーディアンズ

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佐藤真治のこころ その848  2002年4月25日(木)

【発表!○○通り落書き一斉消去隊構想】
 本日は、「落書き調査隊」の主催で、「落書きの実態と今後の対策について考える会」を行いました。
 数地区に渡る地域の防犯協議会会長や婦人会会長、各町内会長など、30人以上の地域の方に起こし頂き、非常に良い話し合いができました。

 手前味噌のようですが、パワーポイントを使った隊長の報告は、秀逸で、おそらく、今後の活動次第では、この動きは、全国注目のものになることを確信しました。私も、様々な商店街の活性化、街づくり等のプレゼンは、見て参りましたが、これは、かなりイケる!
 「落書きを通じた街づくり」として、岡山ガーディアンズ、平和町北部町内会から始まる「街づくり」の取り組みは、成功事例になりうると思います。

 どうしても、警察に対する強い要望も出ました(検挙以外なし)が、「防ぐ、捕まえる、消す」の三段階で、地域住民・警察・行政・教育現場・マスコミ等が連携しながら、各々のできることをすることが、肝要である、まずは、地域住民として、我々もできることをしようじゃないか、そういうことが確認できたと思います。
 責めるのでなく、もっと大きな街づくりの観点から捉まえたとき、やれることがあります。この街を大好きな人間は、落書きをする人間以上にいるのです。
 願わくば、落書きをする彼らに、自分の人生のステージを、なにより、自分自身を、もっと愛して欲しい。我々が、この街を、自分自身の人生を愛するように。愛したいように。
 誰もが、自分の人生を、自分の人生の舞台であるこの街を愛したいのです。だからできることがある、すべきことがある、あ〜、佐藤君、自分の言葉に酔ってるね〜。まるで、議員みたいだ、あ、議員か。


 というわけで、ここに、「○○通り落書き一斉消去隊構想」を提言致します。
 ○○通りというのは、根回しがこれからで、ここに書けませんが、想像に難くない通りです。
 調査隊の調査において、少人数で消去するよりも、マンパワーを結集し、一挙に勝負に出るのが早い、そんな通りが、中心部に、少なくとも、3本あります(第3回まである?)。
 このまま放っておけば、それらの通りから、未来永劫、落書きは、なくなりません。
 そこで、まずは、○○通りにある落書きを100人ないしは200人規模の人間で、一挙に消去します。おそらく、実際は、そこまでの人数は要らないでしょう。しかし、参加者は、1回でもハケを持ち、ペンキで、落書きを消すのです。
 是非、これをご覧の方にも、消して頂きたいのです。今まで、御自身が参加されるとは、思ってこられなかったでしょうが、「こころ」は、ライブです。

 理屈は、もう良いのです。評論は良い。自分が、やるかやらないかだけです。動員せずとも、岡山人の悪い癖である御託は並べずとも、地元はもちろん、落書きに対して、具体的なアクションをしたい人間は、この街に幾らもいるはずです。
 この街が好きだ!その力を結集させたいのです。もう、やることにしました。決めたものは、仕方ありません。
 岡山市民は、この街を愛している、そこにする落書きは、岡山市民に対する挑戦です。暴走行為もそうです。それを恥じて欲しいのです。
 そして、願わくば、落書きをした本人が、黙って紛れて消しに来い、そうも呼びかけたいのです。
 スタートは、「その808」。あと1ヶ月あれば、点は、うねりにできます。
 なお、実行委員会を立ち上げますので、汗をかきたい方ご一報ください。

            記
企画案  「○○通り落書き一斉消去隊」
     WE LOVE おかやま
日時   平成14年5月26日(日)
     午前8時  集合
     午前9時  作業開始
     午前11時 作業終了
     正午    撤収
参加目標 100人(マスコミ等を通じ隊員募集)
主催   「○○通り落書き一斉消去隊」実行委員会
     落書き調査隊。他未定(全ては、これから)

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佐藤真治のこころ  その866   2002年5月14日(火)

【オランダ通り「落書き」一斉消去活動】
 明日の臨時県議会で配属になる生活環境保健福祉員会では、直接、環境という括りで、「落書き」が問題になってきますが、あくまで地域活動として、
来る5月26日(日)、さらに、落書き消去活動がパワーアップします。
 今まで、場所を隠しておりましたが、段取りがつきました。今回は、表町商店街に併行する「オランダ通り」の落書き一斉消去です。しかも、それを50人以上の体制で行います。但し、今回は、北から南へ、オランダ通りの3分の1ぐらいまでしか、いけないでしょう。

 我々は、あくまで地域に根差した、あるいは地域に広がる冷静な活動を模索しておりました。「街づくり」で大切なのは、地域です。そこに暮らす人達です。
 落書き調査隊が、目立つような時期は、終わりました。次にやるべきことは、街づくりのコーディネーター機能を果たすことです。これからは、各地域の方が、前面に出なくてはいけません。
 そして、今回の落書き消去活動は、理想的な展開になります。
 すなわち、今回は、実行委員会形式とし、参加団体・個人は横一線。特に、小学校のPTAの協力を頂き、地元や、青年団関係者等が、バックアップし、子ども達にも消去してもらう、という流れです。すなわち、街づくりのみならず、青少年の健全なる育成にも、落書きを「利用」させてもらうのです。
 そして、ポイントは、街づくりとして、皆で「楽しむ」ということです。
 今日は、落書き調査隊で、午前中に、PTAや地域の方と相談し、5月26日の雰囲気が出てきました。これから、段取り方がたいへんですが、一挙に畳み掛けます。毎度の事ながら、詳細未定で、あとは、勢いです。

 なお、当日参加者はもちろん、スタッフを大募集させて頂きます。
 正直に書いて、スタッフの負担は、かなりのものになると思われます。是非、ご協力をお願い致します。

      〈オランダ通り「落書き」一斉消去活動〉
主  催  オランダ通り「落書き」一斉消去活動実行委員会
日  時  5月26日(日) (雨天順延)
集  合  午前8時 岡山シンフォニーホール南広場
      受付・作業説明・注意
作業開始  午前9時〜11時
撤収完了  正午
消去対象  約30箇所
スタッフ  PTA・町内会・商店会・青年団の有志の皆様、落書き調査隊、
      ボランティア(公募)の皆様。規模は50人から100人。
 ※ 消去作業参加者の方へのお願い
     ペンキで汚れてもいい服装と靴でお願い致します。手持ちでボロ
     布・軍手があればできるだけ、ご持参下さい。(あらかじめ軍手の
     下に薄いゴム手袋をつけていただくと、手が汚れにくいです)
     帽子をかぶっていただければ、髪の汚れも防げます。
     これ以外、特にご用意いただくものはありません。

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佐藤真治のこころ  その874   2002年5月23日(木)

【落書き消去への思い】
 落書きに関して、読者の方と微妙なずれが出ていないか心配で、敢えて思いをまとめさせて頂きます。あくまで、一連の過程で感じてきた個人的な思いです。
 少なくとも、5月26日の「オランダ通り落書き一斉消去活動」は、「落書き調査隊」という一任意団体の手を遥かに離れて、地元、商店街、PTA、ボランティア、さらには、行政、警察までが連携した街づくりのイベントの様相を呈しています。

 3月17日こころ「808」【怒りの落書き行為】で、私が、「怒った」のは、近所の飲食店の壁に、男性器の巨大な落書きがされたからでした。
 冗談の域を遥かに越え、まさに、怒りに震えるものでした。同時に、その落書きに、我々は突き動かされました。
 翌週23日には、「落書き調査隊」を結成し、中心部を回り、翌31日から、4月1日にかけて、「落書き防止条例」施行に合わせて、警察や商店街の方と深夜パトロール。
 4月20日には、町内会の落書き消去。25日には、「落書きの実態と今後の対策について考える会」。5月2日には、本町方面の落書き調査と再び町内会の落書き消去。他、パラパラと消去活動。
 途中、岡山ガーディアンズさんの実際の活動を通して、町内会として、ご指導を頂いたり、地元や警察や行政と調整。
 隊長に至っては、GM中も、毎日、落書き調査活動をしていました。

 この間、マスコミへの露出も多く、結果として、活動そのものに、様々な穿った見方があったり、「寝た子を起こすな」論的なご意見も、ずいぶん頂戴致しました。
 とりわけ、加害者の人権や思いを考えろ、というご意見に、被害者の思いは、踏みにじられました。
 きれいな理屈では、現実は、何も解決しないのです。汗をかかないと事は、動かないのです。
 また、誰かがやらないと、何も始まらないのです。逆に、誰が始めても、良かったのです。

 ただ、一貫して言えることは、「その827」より、「個人的には、落書きがあるのは、社会そのものの歪みであり、それは、個々人の問題に起因する、ゆえに、誰にも責任があり、ゆえに、個人的責任として、消去活動にあたるのである、という謙虚さは、大切にしたいと思います。怒りや、情けないと感じる気持ちは、結局、自分に戻ってきます。
 なぜ、落書きをするのかを常に考え、一方的に、被害者として、正義を振りかざしていこう、という気は、もはやありません。しかし、毅然たる態度で、NOと言える自分でありたいと感じるのも、また事実です。」
 そのことは、変わりません。
 そして、「その848」より、
「責めるのでなく、もっと大きな街づくりの観点から捉まえたとき、やれることがあります。この街を大好きな人間は、落書きをする人間以上にいるのです。
 願わくば、落書きをする彼らに、自分の人生のステージを、なにより、自分自身を、もっと愛して欲しい。我々が、この街を、自分自身の人生を愛するように。愛したいように。」
 落書き消去は、恨みつらみではなく、街づくりの活動になったのです。

 おそらく、これから、全国初の落書き行為について禁じた「岡山県快適な環境の確保に関する条例」は、残念ながら、皮肉にも、「落書きのメッカ・岡山」を全国にアピールすることになりそうです。
 今の段階で、明確に申し上げられませんが、全国のメディアに乗る流れは、避けられそうにありません。これから岡山が、全国に恥を晒します。
 県外者に、「ああ、岡山ですか?落書きがすごいんですってねぇ・・・。」、多分、そう言われる街になります。事実そうなのですから。

 私は、自分の人生の舞台である岡山の街を、この街を本当に愛しています。いや、愛してきました。そして、どこまでも、愛したいです。
 しかし、倫理が廃り、そこら中で、若者が地べたに座り込み、煙草を吹かし、右翼の街宣車が往来で、がなりたて、暴走族が走り回り、落書きがされまくる・・・・・言えばきりがない、こんな中心市街地は、全国いや、世界中探したってありません。こんな街でしたか?岡山って?
 今のこの状況に、私は、断固として、NOです。

 今回、26日には、子ども達も、落書きの消去に当たります。本当に辛い手段です。場合によっては、子ども達の心が、踏みにじられる結果が出るかもしれません。
 正直に書いて、彼らのこれからの人生の舞台を汚された一番の被害者である子ども達が、その心にまで、落書きされるかもしれません。私は、それを一番畏れています
 しかし、そのことで、次の若者たちは、疑いよりも、怒りよりも、街を、他人を、愛する心を学んで欲しいと切に願います。そのことを心から期待し、信じます。
 そして、見えない「彼ら」に、他人と自分を一緒に傷つけていることに、気付いて欲しいのです。なにより、もっと、自分達に、やれることがあることを。もっと自分を大切にすることを。彼らに気付いて欲しいのです。

 渦中にある今は、決して、誰も笑えません。正直に書いて、残念ながら、怒りが、エネルギーかもしれません。
 しかし、いつか、何年か先に、いや、国体のある平成17年には、「岡山は、こんなに美しい街ですけれど、ちょっと前までは、落書きが、すごかったんですよ。」「その頃、地域の住民で、消して回ったんですわ。最初は、いたちごっこでね〜。でも、ほれ、もう、誰も、落書きなんか、せんようになったですよ。皆、岡山が好きじゃけんね〜。」?? そう、笑って、言いたいじゃないですか。

 つまり、一時的に、活動が沈んだり、あるいは、岡山が、全国に恥を晒す事態があったとしても、我々は、それを克服し、さらに、昇華できるのです。全国に冠たる岡山の街づくり事例を今、我々は、創り得るのです。それをやろうではないですか。
?? そして、おそらく、26日の活動は、その端緒になりうると確信します。

 私の思いは、以上の通りです。ただ、こういった個人的な思いとは別に、この動きは、広がっており、もはや、私が、とやかくいう段階ではありません。市民皆のものになっていくのですから。
 参加者が何を感じられ、翌27日以降に、なにが起きるのか、私には、わかりません。

 というわけで、実行委員会が、下記消去活動を行います。
 今回は、落書き調査隊は、協力の立場です。
 どうか、ご自由に、ご参加ください。

      〈オランダ通り「落書き」一斉消去活動〉
主  催  オランダ通り「落書き」一斉消去活動実行委員会
      (実行委員長? 鳥越達夫中央南小学校PTA会長)
日  時  5月26日(日) (雨天順延)
集  合  午前8時?? 岡山シンフォニーホール南広場
      受付・作業説明・注意
作業開始  午前9時〜11時
撤収完了  正午
消去対象  約30箇所
スタッフ  PTA・町内会・商店会・青年団の有志の皆様、落書き調査隊、
      ボランティア(公募)の皆様。50人規模。
申込み   FAXのみ。Fax.086-235-3227
 ※ 消去作業参加者の方へのお願い
     ペンキで汚れてもいい服装と靴でお願い致します。手持ちでボロ
     布・軍手があればできるだけ、ご持参下さい。(あらかじめ軍手の
     下に薄いゴム手袋をつけていただくと、手が汚れにくいです)
     帽子をかぶっていただければ、髪の汚れも防げます。
     これ以外、特にご用意いただくものはありません。

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佐藤真治のこころ  その877   2002年5月27日(月)

【ここからです。落書き対策。】
 オランダ通り「落書き」一斉消去活動は、企画させて頂いた方が驚くような数のご参加を頂き、素晴らしい成果が出ました。本当にありがとうございました。やはり、人海戦術にまさるものなし。
「落書き調査隊」は、極めて控えめに、地域の活動として、今朝の山陽新聞の一面カラー写真をはじめ、TV、新聞は、各1社を除いて、大きく取り上げて頂きました。
 特に、子ども達へのインタビューが、多かったのですが、中央南小学校の子ども達には、地域の方と地域の問題に取り組む素晴らしい経験になったのではないかなと思います。

 なにしろ暑く、経験者も少ない、下は小学校低学年から、上は、70歳以上の方まで100人以上の参加の方で、とりわけ、内山下消防分団、青年団の皆様には、急遽、スタッフとして機動的に動いて頂き、本当に感謝です。
 また、現場での様々な事態に、様々な方が、臨機応変に対応して頂きました。おかげさまで、予定した時間よりも早く、事故ひとつなく、無事に終了致しました。

 他人事ではありません。自分の問題として、誰にでもできることに、皆が気付く端緒になりました。そして、ある意味で、地域の自信にもなりました。
 私が、もはやこのようなことを書く、立場でも、筋合いでもないかもしれませんが、ここからは、地域の活動として広がっていくと思います。
 とりあえず、良かったです。

 今朝、子ども達の汗を踏みにじる行為は、なされていませんでした。ひとまずは、ほっとしていますが、しかし、まだ何も解決はしてはいません。
 まだ、腐るほど落書きはあります。
 今回の活動には、行政から4人、青年警察官が10人の方が、参加して下さいましたが、地域と連携した取り組みは、まさに、ここからがスタートです。
 謙虚に、地道に、落書きをした「彼ら」が、自ら黙って消す日まで、活動は、続きます。

 八面六臂の活動で、クタクタになられたであろう岡崎落書き調査隊隊長のご労苦に心から敬意を表するとともに、最も重要な塗料等の面で、格別のご配慮を頂いた高橋様に、心から感謝申し上げます。

 第なんラウンドか忘れましたが、ひとまず、「オランダ通り「落書き」一斉消去活動(第1回??)」は、終了しました。
 地味な活動は、日々続きますが、次のラウンドはいつ?????

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佐藤真治のこころ  その991   2002年6月20日(木)

   略

【落書き犯人捕まる】
 ついに、快適環境条例を初適用して、落書き防止条例違反で、成人男性が逮捕されました。条例施行から2ヶ月半、20日午前1時33分の現行犯逮捕、まずは、警察のご労苦に心より敬意を表します。
 ただ、待望の犯人逮捕ではあるのですが、なにか割り切れないものを感じます。少なくとも、私は、喜んではいません。

 犯人は、まさに、我々が、落書き一斉消去活動を行った「オランダ通り」入り口のメンズ・ブティック前のクーラー室外機に、黒色のペイントマーカーで、落書きしていたところを現認され、逮捕されました。
 この事件が難しいのは、その特異性。本日の山陽新聞夕刊によれば、『容疑者は、五月下旬相次ぐ落書き被害を防止しようと表町の商店街の通路の壁などにカラフルなデザイン壁画を描くことを提案し、自ら制作した』その一方で、落書きをしていたわけです。
 商店街の関係者には、たいへんに後味の悪いことになりました。
 そして、彼が、我々が最も悲しんだ街に氾濫している「Nappie」である可能性が濃厚であること。何を信じたら良いのでしょうか?

 ただ、こうした犯人像を思う時、彼の心の中にどんな闇が巣食っていたのか、なぜ、彼が、そうせざるをえなっかたのか、いったい、社会が、我々が、彼の闇を払うために、本当になにも成す術がなかったのか、彼は罪を負いますが、正直、なにか、割り切れないのです。
 さらには、犯人は、彼だけではありません、まだ出てくるかもしれない、いったいどう対処すれば良いのか。
 本当に考えさせられるものがあります。

 梅雨が明けた頃、再び、表町三町目界隈で、落書き一斉消去活動を計画中ですが、待ってはいたけれど、本当に悲しいニュースです。
   略

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佐藤真治のこころ  その954   2002年8月17日(土)

【夏の思い出に、落書き消しは如何でしょうか?】
 昨夜の打合わせで、5月26日の「オランダ通り「落書き」一斉消去活動」に続く第2回の落書き一斉消去活動の実施が、正式に決まりました。
 今回は、表町商店街連盟理事長を実行委員長に、オランダ通りに並行する表町商店街から一本西よりの南北通り(FANQビルのある通り)及び、幸町の西川アイプラザに面した東西通りで、一斉消去を行います。
 いずれも、岡山市中心部で、一番落書きの激しい通りです。
 先日の落書き犯人は、なぜか不起訴になり、相変わらず、落書きは増え続け、しかも、郊外へ広がって行く様相を呈しています。しかし、県も、地域の方に推進員をお願いしているものの、なかなか、目に見えた落書き撲滅の成果が出てきません。

 「こころ」の読者の皆様が、また落書きのことか、と感じられる以上に、実際に消去活動する側は、辟易しているのですが、「落書きは、された者が、消す」ということにならない状況で、好き好んでではなく、やむにやまれず、街づくりの活動として、展開させて頂く次第です。
 隊長など、消去活動となると、時間、手間、お金等々実に悲惨なことになるのですが、もう「思い」しかありません。
 消してもまたやられる、消すから増えるんだとか、私に対しては、それが県議会議員の仕事か、等々、いろいろなご意見があることも認識していますし、どうにかして、街づくりの一環としてのアートとして、エネルギーを昇華させる方法はないかしら、という構想は、当然考えています。
 しかし、少なくとも、放っておいて、あれこれ議論しても、落書きは、なくなりはしないのですから、なにか言う間があれば、できることで、どうあれ、動くことが重要だと思います。県には、補助制度もあり、誰でもできることです。
 落書きに関して、あるいは、落書き調査隊に対して、ご意見・ご提言のある方こそ、是非、この機会に、消去活動に参加して頂き、実態を肌で感じて頂きたいと存じます。
 街づくりとして。

 是非、夏の思い出に落書き消去活動にご参加ください。

                    落書き調査隊副隊長  佐藤真治

            記
<第2回オランダ通り「落書き」一斉消去活動>
主  催  「落書き」一斉消去活動実行委員会
日  時  8月31日(土) (雨天順延)
集  合  午前8時30分 表町上之町アムスメール時計台付近
      受付・作業説明・注意
作業開始  午前9時
作業終了  午前11時
消去対象  約30箇所
スタッフ  町内会・商店街・青年団・ロータリーの有志の皆様、落書き調査隊、
      ボランティア(公募)の皆様。
      規模は50人から100人。

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佐藤真治のこころ  その968   2002年8月31日(土)

【御礼 第2回市内中心部「落書き」一斉消去活動】
 週1回程度の配信の方には、結果として「落書き」のことばかりではないかと、危惧していますが、またまた、「落書き」で失礼致します。
 それにしても、本日の「落書き」一斉消去活動に、ご参加の方が、150人を越えられるとは思いもよりませんでした。前回の100人を大幅に上回り、大盛況(?)でありました。
 基本的に、「よっしゃ」と、案内にお応え頂いた方をお迎えするということで、動員ということは、していなかったため、蓋を開けてみるまで、天気同様、ご参加人数が読めなかったのですが、正直、驚いてしまいました。
 それだけ、この問題の関心が高く、自ら何かされたい、という方が多い証左でしょう。

 表町商店街連盟青年部、青年団、南ロータリー、後楽館中学PTA・生徒、岡山ガーディアンズ所属の有志の皆様、青年連合、商工会議所、内山下消防分団、さらには、岡山県環境政策課、岡山県警、なにより、地域の皆様をはじめ、高校生を含めた岡山市内外のボランティアの皆様等々のお力で、旧FANQビルの「落書き横丁」と西川アイプラザ向かいの道の一部が、見事なまでに、きれいになりました。
 私は、実行委員長でもなく、落書き調査隊副隊長で、ハンドマイクを担いだ司会に過ぎなかったのですが、地域住民の一人として、心より、感謝御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 大きなトラブルもなく、本当に良かったです。

 本日の山陽新聞夕刊には、「知事も参加」とありますように、石井正弘岡山県知事も、ご挨拶のみならず、消去活動にご参加頂き、落書きで書かれた鯉の「目玉入れ」ならぬ「目玉消し」、「テープカット」ならぬ「テープはがし」等々、本当に、ご活躍でありました。
 そもそも、知事サイドから、参加の意向を伺った時は、まさか、落書きを消されはしないだろうと思っていたのですが、地域やボランティア、商店街の方に紛れて、本当に消されたのですから、実は、こちらが驚きました。
 議員になって、知事とあれだけ親しく長くお話しできたのは、実は、私も初めてでしたし、地域に直に降りられたという点では、素直に素晴らしいことだと思います。これ以上ない啓蒙活動です。
 3月23日に「落書き調査隊」を結成(その815)し、5ヶ月で、知事まで、ご参加頂けた街づくりの活動ということで、全国に比類なき動きだと自負したい気分です。
 お気づきだと思いますが、自主的な落書き消去活動は、じわじわと広がっていくのです。多分、本日の地域以外のご参加の方は、それぞれの地元で、活動を広げられると思います。
 是非、まだの方は、次の機会に、ご参加下さい。かなりおもしろいです。

 ただ、次を考えています。実は、幸町の畳屋さんの壁を塗った後が、幾何学的に新旧の色がきれいで、「非常にアートだよなぁ。これは、いけるで」と、しみじみと眺めておりました。可能性は感じていましたが、実感しました。
 構想段階ですが、落書き「消去」は、アート「創造」になる、ここからなのです。是非、このあたり、皆様のお知恵を頂戴できたらと存じます。

 思えば、僅か3人のスタッフで、逢沢事務所前の広場で、4年間で、計25回、数千人の集客があった「フリーマーケット in OKUDA」を仕掛けていましたが、「落書き調査隊」も似たような雰囲気を感じています。
 まさに、「組織」的にではなく、特定の者が、ある方向を意図するのではなく、個々の「市民」が息づいている、集まって、パワーがみなぎっている、ヒーローは生まれないですが、皆が主役である、誰のものでもないが、誰のものでもある、そういう仕掛け・・・・こういう街づくり、私は、大好きです。
 午前6時過ぎから動いて、何日もかけて隊長がローラーを洗う、良いなぁ、「落書き調査隊」。
 第3回目は、いつ・・・・・・?

 話がらり変わりまして、木下大サーカスはいよいよ明後日までです!!

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時が流れて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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2004年6月定例会一般質問

(佐藤)
 治安対策として,落書きと暴走族対策について伺います。
 ほかに,光害なども規制しておりますけれども,落書き防止条例であるかのような,岡山県快適な環境の確保に関する条例が施行され,丸2年たちました。条例に合わせるように,我が平和町北部町内会の地域住民を中心に結成した落書き調査隊も3年目に突入いたしました。近ごろでは,町中に落書きがあると,「落書き調査隊は何をやっているんだ」と,なぜか怒られているという,ちょっとそれは違うんではないかということになっております。ただ,本当に多くの方々の手で,確実に落書きは減ってきたと思います。最も落書き消去は,一般のボランティアと異なり,事前の調査,修復許可取りの作業が極めて煩雑で,さらには膨大な資料が必要なため,その分,落書き調査隊は,落書き消去貧乏という状態に陥っております。一方で,NPOの創意工夫もあり,新しい啓発キャラクター「ケセルンジャー」,「森の番人マモルンジャー」に対抗して,「ケセルンジャー」も登場しておりまして,大変盛り上がっております。そもそも,我々がこの落書きをみんなで消そうと思い立ったのは,今は無き近所の寿司屋さんの壁に,大きな男性器の落書きがされたからであります。この状態に辛抱がたまらん状態になったからでございます。そこから,燎原の火のごとく広がった落書き一斉消去活動は,NHK「難問解決!ご近所の底力」で,岡山方式として紹介され,このたび番組の本も出まして,再び紹介されております。ちょっと宣伝のようでございますが。
 この一連の動きの中で我々が学んだのは,小さな犯罪こそが大きな犯罪を引き起こす引き金になる。だからこそ,どんなに小さい犯罪も厳重に対処しなくてはいけないという,文字どおり,ニューヨークのジュリアーノ元市長が思い切った犯罪抑止策を打ち出して,治安が回復した根拠となった,割れ窓理論でした。そして,落書き消去活動は,環境対策ではなくて,むしろ安全な町づくり施策であると認識するに至りました。さらには,子供や若者たちが,「自分たちの町は自分たちで守る」という意識が急速に高まって,また,この問題を通して,町が結束していく,地域が,行政が,警察が,消防が連携していくさまは感動的ですらありました。落書き犯罪対策活動には,地域防犯と自治能力の再構築,青少年の健全育成という,複合的価値が含まれており,総合的まちづくり活動になり得ると位置づけられますが,県下におけるこれまでの落書き消去活動について,知事の御感想をお聞かせください。
 滋賀県は,こうした考えから,緊急雇用創出特別対策事業として,都道府県で初めて,「なくそう犯罪」安全なまちづくり落書き消し隊派遣事業を展開していますが,落書き消去先進県岡山としては,マニュアル作成,補助金制度の見直し,さらには私有物への落書き犯に原状回復義務を課す等,次の施策に移行すべき時期が来ていると考えますが,いかがお考えでしょうか,生活環境部長にお伺いいたします。
 次に,前述の割れ窓理論に関しまして,県警本部長にどのような認識をお持ちなのか,伺います。
 以下,県警本部長にお伺いいたします。

(知事答弁)
次に,落書き消去活動に対する感想についてでございますが,平成13年12月,全国に先駆けまして,快適な環境の確保に関する条例を制定し,これを契機に,県内各地で多くの取り組みが進められているところでございまして,大変心強く思っているところであります。私自身も,この消去活動に参加をいたしまして,落書きに対する参加者の熱い思いを感じながら,私みずからも汗を流して取り組んだところでございます。このことは,新聞のリレーエッセイで,私もみずから記したところでございます。それから,議員御指摘の「難問解決!ご近所の底力」につきましても,その放映を拝見させていただきまして,岡山市の事例が報道されているということで,大変誇りに思ったものでございます。
 新たな落書きは,こういったような活動もありまして,減少傾向にあると考えているところでございますが,来年の「晴れの国おかやま国体」,そして「輝いて!おかやま大会」,この開催を控えまして,県内各地で落書きのない快適な環境づくりが,さらに一層展開されることを期待をしているところでございます。私自身も,今後機会がありますれば,落書き消去活動に一緒に参加して,参加者を激励させていただければと,このように願っております。
 以上でございます。

(生活環境部長答弁)
 お答え申し上げます。
 落書き対策の次の施策についてでございますが,快適な環境の確保に関する条例の施行以来,県では,落書き防止活動推進員による地域巡視や民間ボランティア団体等による消去活動への補助等を行っているところでございます。今後とも,落書きのない快適な環境を確保するため,普及・啓発活動の強化を初め,推進員の増員による巡視活動等の充実に努めるとともに,落書き消去マニュアルや補助制度の効果的な運用等についても検討し,落書き対策の一層の充実を図ってまいりたいと存じます。
 以上であります。

(県警本部長答弁)
次に,割れ窓理論についてであります。県警察では,昨年に引き続き,各種の街頭犯罪等抑止対策を推進し,安全・安心まちづくりに取り組んでおるところでございますが,その対策の根底にあるのは,まさに割れ窓理論の考えでありまして,基本的に正しい理論であると認識しております。そこで,最近の暴走行為については,単独あるいは少数での爆音暴走が多くなっておりますが,この状態を放置しておけば,やがて大規模な集団暴走や,犯罪集団化へと発展する可能性があることから,これら単独暴走行為であっても決して看過することなく,徹底した取り締まりや少年補導を推進しているところでございます。


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佐藤真治のこころ  その1943   2005年7月14日(木)

【落書き一斉消去大作戦】
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 2002年の4月1日に、「岡山県快適な環境の確保に関する条
例」(通称・落書き防止条例)が施行され、4年目に入り、いよい
よ「晴れの国おかやま国体」を迎えるにあたり、世界に例のない
「落書き一斉消去大作戦」が行われることになりました。苦肉の策
とも言える「落書き一斉消去」に至るまでの過程については、「そ
の800番台」を読み返すにつけ、非常にダイナミックかつスピー
ディーかつ感動的なものでした。それが、やがて行政の施策になり、
この夏、全県民あげての運動になり、参加者は、何千人という宇宙
最大規模になります。
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   ↓詳しくは
 ただしかし、この春に、示された落書き調査活動に5万円、承諾1件につき、1500円という唐突な指針に対して、私自身も、協議を重ね、様々な調整に、2ヶ月かかりました。
 この間、県の担当職員の方は、連合町内会の総会等に出席し、地域の理解を求め、各種団体、各学校も回り、実行委員会創設に向け、募集が始まり、やっと見通しが立ちました。
 この行政マンの鏡のような職員の方々には、本当に頭が下がります。
 とりわけ、国体を市民運動的に盛り上げるということで、岡山市からの全面的な協力も頂きました。県・市の職員の方同士の見事な連携があります。
 この8月20日、21日あたりをピークに、岡山県民自らの手により、岡山市内中心部から落書きが一掃され、きれいな街で国体を迎えることができるはずです。

 もっとも、個人的には、様々な事に一抹の寂しさを感じています。
 まずは、こうした流れを良しとされない方もおられる事。
 そして、本来は、地域が、自ら落書き消去にあたる手法としての一斉消去であり、地域の防犯力やコミュニティー運動を高めるための街づくりの運動でしたが、いつしか、地域が、誰かに消してもらうことを待つようになってしまいました。
 あるいは、一斉という手法そのものが、教条化してしまい、ボランティアの単純な喜びを遥かに越えて、特定の方に、荷がかかる仕事のようにもなってしまいました。
 私の当初の思いとも、幾分ずれてきました。
 それでも、この岡山県政が動いている大作戦自体を絶対に失敗させるわけにはいきません。

 問題は、国体のない来年以降の事です。この大作戦の後、これだけの規模の活動は、二度とないと思います。また、あってもいけません。ひとつのゴールとしての最初で最後の大作戦です。
 この夏以降は、一斉消去になる前に、落書きは、消されないといけないのです。そのための手段の例も、次は示す必要があります。それには、私も、腹案があります。この大作戦にかませながら、構築したいと思います。その責任もあると思っています。

 いずれにせよ、この夏の大波には、皆様も、是非とも乗って頂きたいと存じます。将来、おかやま国体の年を思い出す時、必ずこの夏は、強烈な印象で残っているはずです。
 個人的には、その前に、「うらじゃ!!」がありますが。

 まずは、下記の県が主催の実行委員会に是非ご参加ください!また、内輪の小委員会も立ち上げます。これは、おそらく飲み会になると思いますが・・・。
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《備前県民局落書き一斉消去大作戦実行委員会開催について》
 内緒ですが、当日は、岡山のかぶりもののビックスター(?)が、
                    揃い踏みのお楽しみ!!
日時  平成17年8月3日(水)午前10時から11時30分
場所  ピュアリティまきび 「孔雀」
    (岡山市下石井2−6−41)
問い合わせ 備前県民局地域政策部環境課ですが、当方でも。
※ご来場は、ノーネクタイ・ノー上着で
  申込みは必要ですが、佐藤に聞いたで、当日OKです。

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佐藤真治のこころ  その1955   2005年7月26日(火)

【人類史上最大にして最初で最後の落書き一斉消去大作戦】
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 何か忘れていると思ったら、昨日は私の誕生日でした。41歳と
丁度バカボンパパと同い年になりました。嬉しくもなんともなく、
厄年こそ気になりますが、不思議なもので、こうなると、結構いろ
いろできそうだなぁ、と思える47歳に、早くなりたいものです。
ともあれ、無事ここまでぶくぶくと生きて来れまして、親と家族と
皆様に心から感謝申し上げます。
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 ところで、いよいよ「落書き一斉消去大作戦」の全貌が明らかになりました。8月3日には、実行委員会で気勢が上がり、「落書き撲滅宣言」が発令されます。
 そして、下記のような具合で、岡山市、倉敷市、総社市、津山市で、大作戦が展開されます。それにしても、よくここまで来ました。ともに、地元地域や地元議員との調整にあたった関係職員の方々とは、成功の暁には、心からの祝宴ができそうです。また、落書き消去ボランティアの大募集も始まりました。登録は、下記から。
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kansei/jorei/rakugaki/borantiabosyu/bosyutop.htm
 なお、我が深柢学区は、一斉消去ではなく、私が遊軍を組織し、ゲリラ作戦を展開。新戦法「竿竹方式」で参戦します。下記でいえば、12が、私の担当です
 人類史上最大にして最初で最後の落書き一斉消去大作戦をなんとしても成功させましょう!!
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↓詳しくは
 県では、「岡山県快適な環境の確保に関する条例」に基づき、落書き対策を推進していますが、「晴れの国おかやま国体」等の開催を間近に控え、県民の皆様との協働により落書きを一斉に消去する「落書き一斉消去大作戦」を実施します。
 この度、県内各地で実施する一斉消去活動へ参加していただくボランティアを募集します。
1 募集地区等 下記消去実施日・集合場所一覧を御覧ください。
2 募集期間 平成17年7月25日(月)から消去実施日の5日前まで
3 応募方法 参加申込フォームからお申し込みください。
4 応募資格 どなたでも参加できますが、小学生以下の方の参加は、保護者同伴の場合に限ります。
       体力に自信のない方、体調の悪い方は参加をお控えください。
5 参加にあたってのお願い
  (1) 服装等について
      ・ペンキで汚れてもいい服装と靴で参加してください。
      (靴の汚れは、スーパーのレジ袋を用意していただき、靴にかぶせてしばると防げます。)
      ・軍手、簡易レインコートを用意できる方は御持参ください。
      (予め軍手の下に薄いナイロンの手袋をつけると、手が汚れにくくなります。)
      ・大変暑い時期なので、帽子をかぶる、あるいは水筒などで十分な水分を用意しておくなど、
       暑さ対策をして参加してください。
  (2) その他
      ・消去活動は午前中で終了する予定です。
      ・集合場所へのお車でのお越しは御遠慮ください。
6 悪天候時の対応
  ・悪天候により中止する場合は、消去当日の朝7時に実施地区を管轄する各県民局のホームページを
   御覧いただくか、各県民局地域政策部環境課へ電話でお問い合わせください。
  (1) 各県民局ホームページ
      ・備前県民局・・・・・http://www.pref.okayama.jp/bizen/index.htm
      ・備中県民局・・・・・http://www.pref.okayama.jp/bichu/index.html
      ・美作県民局・・・・・http://www.pref.okayama.jp/mimasaka/index.html
  (2) 各県民局地域政策部環境課
      ・備前県民局・・・・・086−233−9805
      ・備中県民局・・・・・086−434−7007
      ・美作県民局・・・・・090−8364−8452
 ※ その他ご不明な点がございましたら、下記までお問い合わせください。
    ・環境政策課 086−226−7298
    ・備前県民局 086−233−9805
    ・備中県民局 086−434−7007
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  《落書き一斉消去大作戦 消去実施日・集合場所一覧》
  1 津島学区(津島新野、津島南等)
           明誠学院高等学校 8/20(土)(8時30分)
                 雨天 8/27(土)(8時30分)
  2 御野学区 (学南町、大和町、北方等)
              岡北中学校 8/20(土)(8時30分)
                    8/27(土)(8時30分)
  3−1竜操地区(東地区)
          竜野口スポーツ広場 8/21(日)(8時30分)
                 雨天 8/28(日)(8時30分)
  3−2竜操地区(西地区)
                高島駅 8/21(日)(8時30分)
                 雨天 8/28(日)(8時30分)
  4 伊島学区
       県総合グランド旧体育館前 8/19(金)(8時30分)
                 雨天 8/26(金)(8時30分)
  5 南方学区(南方、国体町等)
               南方公園 8/21(日)(8時30分)
                 雨天 8/28(日)(8時30分)
  6 弘西学区
        岡山中央小学校グランド 8/28(日)(8時30分)
                 雨天 9月4日(日)(8時30分)
  7 石井学区
    岡山駅西口広場(からくり時計) 8/28(日)(9時00分)
                 雨天 9月4日(日)(9時00分)
  8 南方、出石、弘西学区
               南方公園 8/21(日)(8時30分)
                 雨天 8/28(日)(8時30分)
  9 表町周辺(表町1丁目、中山下1丁目 等)
             岡山市後楽館高等学校 ボランティア募集なし
  10 出石学区(下石井、桑田町等)
               桑田公園 8/21(日)(8時30分)
                 雨天 8/28(日)(8時30分)
  11 出石学区 (柳町、幸町、錦町、本町)
           旧出石小学校西門 8/28(日)(8時30分)
                 雨天 9月4日(日)(8時30分)
 ◎12 深柢学区(平和町、磨屋町、田町、中央町)
       西川緑道公園(平和の像・花時計広場)
                    8/20(土)(9時00分)
                 雨天 8/27(土)(9時00分)
  13 内山下、深柢学区(表町2、3丁目、中山下2丁目)
          アークスクエア表町 8/28(日)(8時00分)
                  雨天 9/4(日)(8時00分)
  14 清輝学区
       清輝コミュニティーハウス 8/28(日)(8時30分)
                 雨天 9月4日(日)(8時30分)
  15 旭東学区
       旭東コミュニティーハウス 8/21(日)(8時30分)
                 雨天 8/28(日)(8時30分)
  16 玉野市 渋川海岸遊歩道周辺
        渋川海岸ビジターハウス前 9/4(日)(9時00分)
                 雨天 9/11(日)(9時00分)
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佐藤真治のこころ  その1976   2005年8月20日(月)

【知事落書き消しされるの巻】
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 党本部は、第3区の刺客に、46歳の女性を擁立する模様です。
 本日は、落書き一斉消去大作戦。妻は、御野地区に、私は、平和町、田町界隈の消去にあたりました。今回は、いわば責任者ということで、結局は朝5時頃から、ああでもないこうでもないと段取りをしておりました。
 中国電力の方々はじめ総勢100人近く、落書き一斉消去の誕生の地ということで、岡山県からは、石井正弘知事、県民局長、環境管理鑑、環境政策課長はじめ多くの県職員の方々、ついでに、ももっちも、参加頂きました。
 特に、知事自らの御参加は、たいへんに名誉なことでした。
 なんとか無事終了し、ご協力頂いた皆様に、心から感謝御礼申し上げます。
 石井知事も、本当に1時間、黙々と消去活動にご参加頂き、県民局長にいたっては、正午の撤収までご参加頂きました。県庁もこりゃ本当に本気でございます。
 我々も、結局4時頃まで消去活動にあたり、へとへと・・・・・。
 今回は、県庁職員の方々が各地に指南役として入り、直接指導に当たられていますが、なんといっても、塗装業界若手の塗装クラブというプロ集団が、MVPの働きで、多少不安もあった大作戦は、各地で、成功裏に展開されています。今後も各地での作戦大成功を祈ります。
 たいへんですが、実に楽しいです。
   略

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