2005年11月3日(祝・文化の日)【憲法交付の日】

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 本日は、昭和23年まで、明治天皇誕生日(明治節)の文化の日。同時に、昭和21年に、翌年5月3日に施行される日本国憲法が、交付された日です。
 ところで、過日、自民党憲法調査会から憲法改正草案が示されました。自衛軍設置、集団的自衛権、女性天皇容認など議論はありますが、非常に現実的なものではあるな、というのが正直な感想でした。
 それにしても、現憲法が、お馴染み8月革命説が出てくるほど、正当性の根拠がない故に、自主憲法を制定するというのが、党是であったわけですが、その意気込みの顕現具合もさることながら、よくよく考えるに、日米安保条約と憲法は、どちらが、国民の生命・財産を守る上では、上位やねん?という疑問も、湧いてきます。9条と安保条約の関係については、もう少し、国民に分かり易く、議論すべきではないでしょうか。
 昨日の青議連の講演の中での、いわば米軍の組織改革の中で、自衛隊がその指揮下に入るような国が、また、国民の生命・自由・財産を守れない国が、果たして主権国家と言えるのか?という問題提議は、極めて重要に思いました。
 非現実的でしょうが、特に9条について、護憲かつ日米安保条約破棄、改憲かつ日米安保条約破棄という極端な意見もあるかもしれません。
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      ↓一方で、

 本日は、金剛山歌劇団岡山公演2005を鑑賞させて頂きました。いわゆる在日の方の民族教育60周年を記念してのもので、朝鮮民族の美しい音楽舞踏芸術が、紹介されました。

 特に、「北」に関して、非常に厳しい雰囲気があるのは事実で、しかし、活目せねばならないことはあり、本当に考えさせられます。

 大切なのは、それでは、仮に自分が、日本で、この岡山で、在日3世、4世で生まれて、「北」に縁がある場合、どうしたろう?日本を岡山をどう思い、どう祖国統一を願うだろう?具体的にどんな活動をするだろう?と、想像力を巡らせることですが、想像の限界を遥かに超え、あまりに重過ぎると打ちのめされます。
 正直なところ、私は何もできていません。

 『イムジン河』はさることながら、『涙そうそう』の歌詞も、南北分断の状況に置き換えると、もっと切なくなることを知りました。


 昨日、青議連では、拉致された有本さんのご両親のお話を伺いましたが、正直に書いて、私は、今、ある種の混乱の中にいます。

 ただ、はっきりしているのは、為政者ではなく、国民が実害を被るということです。国民が被害者です。そして、政治に、政治に関わる者に、その責任があります。

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