2002年9月18日(水) 【殺されていた拉致被害者】

 昨日の日朝首脳会談について、拉致被害者が殺されていたことは、誠に無念です。国民の生命・自由・財産を守ってこその国であり、自国民を守れない、自国民が殺害されて黙っているようでは、主権国家の体をなしていないと言わざるを得ません。
 あくまで、凛とした態度で、絶対に妥協はして欲しくない、世論は、そういう方向だと思います。

 ただ、究極の目標は、世界平和であり、そもそも南北の分断の歴史を思う時、日本人の立場で、北朝鮮許すまじと、感情的になることだけは、避けたいところです。

 北朝鮮国民に対する人道的な支援もさることながら、政権を交代させると意気込んで、「窮鼠猫をかむ」ではありませんが、テポドンの一発も飛んでくれば、第三次世界大戦の幕開きです。

 簡単にごめんなさいという国とは思えません。政権に絶対に油断はできないですが、それでも、北朝鮮国民は救いたい、なにより、日本の国益、日本人を守る、方法は何か、日朝国交正常化交渉は、まさに、両国民の命が懸かっています。

 多分、世界の国々は、こういう国際的な緊張関係の中にいるのが普通で、政治や外交というのは、そもそもこういうものなのだろうと思います。

 それにしても、日本人は、すぐ熱くなる国民性であることの自覚が必要です。我々は、世界的にも、良い意味でも悪い意味でも、実は、かなり単純かもしれません。

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