2001年12月22日(土) 【西大寺にて】

※この号につき、ある地域の忘年会で、やむにやまれず、なぜか夫婦で、二日酔い(頭痛・・)という状態になり、配信が遅れることをお許し下さい。
 皆さん、この時期、くれぐれもほどほどに!!

【西大寺にて】

 本日のある全国紙では、読者の選ぶ今年の海外10大ニュースの5番目にタリバーンのバーミヤンの仏教遺跡の爆破が上がっています。

 新聞のコメントは、「イスラムの教義に基づく」と破壊行為を正当化。この暴挙を世界は一斉に非難。タリバーンが、「恐怖政治」で人々を苦しめ、国際テロ組織アル・カイーダを保護していることを見落としていた。バーミヤンを奪回した指導者は、12月初め、大仏復元に向けて支援を求めた。と、あります。

 一昨日は、「カンダハール」(主演女性の来日が朝日新聞に、報道されていますが)昨日は、ペシャワール会の中村医師の講演ビデオを西大寺の五福座(これは、なかなか「凄い」まちづくりです。)で、見ましたが、マスコミ報道でわかることというのは本当に限られている、あるいは、一面的であるなぁ、というのを痛感しました。

 そもそもタリバーンの石仏破壊にしても、アフガニスタンは、たいへんな干ばつ被害、要するに大飢饉があった中で、「宗教的に起きた」ことだそうで、数百万人が、明日にも死ぬという状況の中で、国際社会は、そのことをもって「暴挙」とし、大飢饉に手を差し伸べるどころか、制裁の意味で、食料の経路まで断とうとしたわけです。

 そんなことは、当時、誰も言っておらず、そこには、世界遺産を破壊する野蛮なタリバーンがいただけでした。衝撃的な映像を流し、その奥の奥までは、伝えていませんでした。「恐怖政治」を見落としていた、その陰にいる市民を見落としていたのは、誰なのか、というのも問題です。


 ところで、西大寺の商店街を五福座を探しながら歩きましたが、意外なほどに西大寺を知らない自分に驚きました。非常に魅力があります。
 東備の振興は、それこそ、新快速がJR山陽本線ではなく、JR赤穂線を走るぐらいに赤穂線沿線のまちが、元気を取り戻す必要があると思いますが、西大寺は、その玄関です。
 そういえば、人前で乳首を出すのが嫌なので(・・・・)はだか祭りに出たことがありません。うーん、これは良くないことかもしれません。

 以前、亡くなった林さんの主催されていた「備前アートイベント」で、片上湾に舟で繰り出し、ドライアイスを海に撒いたのを思い出しますが、この赤穂線沿線は、まちおこしの連携があると、かなりの個性的な魅力が引き出される要素があると思います。

 岡山県の施策は、西高東低というのはよく言われることですが、やはり、東備の振興がないと、岡山県も伸びません。岡山市内もしかり。

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