2001年8月13日(月)【靖国神社公式参拝について】

 A級戦犯合祀の問題、アジアを中心とする外交問題、政教分離問題、靖国神社の特殊性などの点から反対されている首相の公式参拝ですが、例えば、特攻隊員に「自殺」を命じた政治の責任を考えることも当然必要なことではないか、という意見もあります。ここで折れたら、2度目の敗戦という説もあります。

 確かに、一人の政治指導者で、国民の生き死にが、決まってしまいます。小泉総理も、今の日本国民の命運を背負ってのご判断です。
 私ならどうするかですが、そもそも公約にはしないでしょう。


 ただ、このままでは、本当にいけないと思います。
 一昨年、ワシントンD.Cで訪ねた戦士達の墓地。ベトナム戦争も含めて、あの地では、国民の敬意が非常に払われていたように思います。
 本当は、国民として、一番有耶無耶にしてはいけない部分だと思います。
 その意味では、議論を喚起させただけでも、小泉総理は、政治家としては、立派だと思います。結果がどう出るかわかりませんが。

 ただ、私は、問題の本質は、「遺族(英霊)への謝罪(感謝)」と「不戦の誓い」だと思います。その謝罪や誓いの仕方が、(例えば国際的に見て)適切かどうか。
 公式参拝か、8月15日か、実に難しい判断だと思います。

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