2003年6月18日(水) 【吉備高原都市とIPv6】

 長い岡山県政の歴史の中では、水島コンビナート、新幹線開通、瀬戸大橋開通、岡山空港、ファーマーズ・マーケット、チボリ公園、流通センター、苫田ダム、玉島ハーバーアイランド、岡山情報ハイウェイ、真庭工業団地等々というビッグプロジェクトがありましたが、ここから先、そういった大掛かりなもの、大きな夢は、もう出てこないかもしれない、そんな時代の県政を我々は担わなくてはいけません。

 ある意味で、世代間の公平な分担として、非常に恵まれてしまったハード、中には相続放棄したいものもありますが、これらを恭しく継承させて頂くとともに、しかし、自分の子ども達に引き継がせるために、いったいどないせーちゅうねん、というのが本音であります。

 我々の世代で、ペンペン草を生やして、子ども達に、ほなら後は頼むぞ、ということにはなりません。そして、我々の肩に、特にずしんと重くのしかかるのが、吉備高原都市です。


 吉備高原都市…緑豊かな自然環境と広域高速交通網のアクセスに恵まれた立地条件を生かしながら、保険・福祉、教育・文化、産業、レクレーションなど各領域にわたる高度の機能を備えた魅力ある人間中心の21世紀を志向したコミュニティー都市を建設しよう・・。仮に、日本列島改造論の前なら、あるいは、バブルが崩壊しなければ、「人間尊重・福祉優先」、この崇高な理想に基づく大きな夢は、人口3万人の美しい人口都市として、大輪の花を咲かせたことでしょう。

 しかし、本来は、現在の15倍の人口と3倍の面積の計画である吉備高原都市について語ることは、まさに、県政のアンタッチャブルとも言える状況です。

 そうは言うものの、石井知事は、本当のところ、吉備高原都市構想というものについて、どう思っていらっしゃるのでしょうか。
 また、第2次行財政改革大綱により、後期計画Bゾーン以降の事業着手が凍結されていましたが、整備方針がまとめられ、「近未来体験都市」を標榜いたしておりますが、今後どのように進めて行かれるのでしょうか。


(・・・・あっ、これは、一般質問の原稿じゃないか!!さては、今日の 「こころ」は、横着なことを考えたなっ!!)


 また、私は、ここでいう近未来に、どれだけITがイメージされているのか、疑問に感じています。まずもって、2年にわたり、吉備高原都市で行われた地域イントラネットに関する事業の成果をお伺いいたします。


 ところで、昨年の6月定例会で、岡山情報ハイウエイのIPv6化すべきであると提言させて頂き、今年度その基盤整備をして頂くことをまず歓迎いたしますが、問題は、このIPv6の使い方です。

 あれから1年の間に、IP電話だのIPv6も、日常用語になって参りましたが、一言で言えば、IPv6は、「耐久消費財総インターネット端末時代」を根底から支える基盤技術です。
 すなわち、家電製品や携帯情報端末、モバイル機器がインターネットにつながって、情報家電、情報端末になる場合に、グローバルIPアドレスが必要になるということです。

 逆に言えば、情報インフラである岡山情報ハイウエイが、IPv6化することの意味について、そこからどんな展開が望めるとお考えなのでしょうか。再度確認させて頂きます。


 そして、このIPv6の実用性について、可能性を模索しているのが、多くの企業であるのは言うまでもありません。私は、先日、IPv6ベースで各機器が協調する技術を開発したある会社を訪ねましたが、実際のところ、企業すら、その可能性については、実証を重ねていかないとわからないという印象を持ちました。

 そこで、私は、吉備高原都市そのものをIPv6のテストベットにすることを提言させて頂きます。とりわけ、福祉や環境、さらには防災と、IPv6は非常に可能性がある技術ですが、その実証実験を限られた吉備高原都市というエリアで行うのです。IPv6化した岡山情報ハイウェイを使い、吉備高原都市では、企業が咽喉から手が出るほど欲しい実際の生活に即した実証データを得ることができる。逆に、地域には、自ずとITインフラが、整備されていきます。企業や地域の方に幾らかのインセンティブをつければ、非常に容易いことではないかと私は思います。


 こうして、吉備高原で得られた実証データをもって、産学官が連携した近接する岡山リサーチパークで研究を行い、その研究の成果として、家電製品や携帯情報端末の製造を行い、岡山空港を使い輸出入を行うのです。あるいは、アジアを中心にした外国の研究者が集い居住すれば、吉備高原都市は、国際の分野も加わり、まさに、崇高な理念そのままの「近未来体験都市」になるのではないでしょうか。
 私が、勝手に申し上げている夢、「マスカット・バレー」の中核にもなり得ます。

 IT特別経済区いわゆる「eトップ・エリア」の「研究開発型集積エリア」に、吉備高原都市を加えることを含めて、今の吉備高原都市だからこそ可能な吉備高原都市IPv6テストベット構想についてのご所見をお聞かせ下さい。

 ・・・・・・・つづく。


 横着なことをしましてすみません。
 また、カタカナを使ったので、議場での評判が、すこぶる悪いと思います。かなり修正が入るとも思います。

 さて、残りの原稿書かなくっちゃ・・・。

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