2001年2月17日(土) 【交通社会実験始まる】

 路面電車LRTの延伸を想定した交通社会実験が、市役所筋(岡山駅前交差点〜大供交差点・約1km)で、今日から20日(火)までの4日間の日程で始まりました。
 路面電車が延伸された場合には、現在の6車線が、4車線になるため、車線数を減らした状態にして交通量の変化や車の流れに与える影響などについての調査です。今回は、運送会社や事業所の協力で、荷さばき駐車場で、荷の積み降ろしを行う実験も実施されます。

 午前中には、抗議活動をする環境を守る団体の街宣車も走り、かえって実験の意図がアピールされました。私も、日中何度も往復してみましたが、やはり百歩譲っても、道路はいつもより混むようです。
 市民の感想を募ったり、いわゆる内環状の交通量調査等も行われますが、土日はまだしも、週明け月・火は、「こりゃええわ」という声は、まずないと思われます。これでは、実験でなく、確認です。しかも、全てが現状であるのが前提の。

 思うに、今回の実験は、交通に与える影響のみに重点を置き、考えられる最悪を想定したもので、端的に、これをもって結論は出せないと思います。この実験をもって、結果として路面電車の延伸化について、市民の気運が盛り上がりませんでした、とするならば、私はフェアではないと思います。
 いずれにせよ、これはあくまで第1回。様々な観点から実証や実験を重ねれば良いと思います。

  ともあれ、この実験に、是非皆さんもご参加下さい。単に今どうだ、でなく、その先に、では都心の交通体系をどうすべきか、それを考える端緒になるだけでも、たいへんに意味のある実験だと思います。

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