2012年9月22日(土)
【電動アシスト自転車レンタル実証実験開始】

 本日、岡山市北区の京山地区を中心としたエリアの活性化を図るNPO法人や市などでつくるアクティブカルチャーゾーン京山協議体が、電動アシスト自転車のレンタル実証実験を始めました。
 県の事業でもあり、出発式を拝見させて頂きました。

 これは、NPO法人や企業などが、行政と協働して取り組む地域活性化活動を支援する県のモデル事業の一環で、12月21日まで3カ月行われます。

 計20台の自転車は、JR岡山駅西口(「総合サイクルセンター コウザイ」)に、10台。池田動物園に、5台。津島東の県青年館に5台置かれて、午前9時半?午後5時まで、借りた場所に返すことと利用者アンケートに答えることを条件に、無料で貸し出されます。

 同協議体は、今後のレンタサイクルの在り方を検討するということです。


 もっとも、市中心部で、レンタサイクルを活用した都市交通「コミュニティサイクル」の可能性を探る「岡山市レンタサイクル社会実験」は、過去3回、22年春と秋、23年の秋から24年春まで行われています。

 特に、無料実験では好評でも、スタート時に有料では、利用者が大幅に減少するため、より現実的なものとして、3回目には、レンタル「有料」実験を行っています。

 具体的には、最初の30分が100円で、その後30分ごとに150円を加算(24時間の上限1000円)として、利用可能時間も24時間とし、利用者にアンケートを取り、利用目的や利便性などを調べたわけですが、実際のところ、自転車の貸し出し・返却拠点の7箇所(岡山駅東口交番横、岡山後楽園西側、烏城公園廊下門前、イトーヨーカドー東側など)で、計100台が、あったことを知る方のほうが、少なかったかもしれません。


 また、昨年暮れには、「自転車は車道」以降初の市道脇に「自転車通行誘導帯」を設ける自転車レーンの社会実験を行っています。
 実は、JR岡山駅東口と西口一帯は、21年度までに国、県、市などがモデル事業として、計7・7キロで、自転者の専用通行帯を設けていますが、市は、自転車先進都市づくりの一環で、こうした通行帯をつないでネットワーク化する方針です。

 ただ、効果が確認されれば市中心部などに広げる、ということですが、逆走も見られて、必ずしも、社会実験というものが、成功したとは言い難いものがあるかもしれません。


 実際のところは、国の予算が多く出動しているところに、新たな道路行政のニーズを国が欲しがっているような気がしないでもありませんが、レンタルということと自転車道の確保は、イコールの施策でもないと思うのですが、今回の社会実験の結果にも、要注目です。


 馬場俊英=『スタートライン?新しい風』
  http://www.youtube.com/watch?v=kpsNmCiDy9Q

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