2004年4月1日(木) 【岡山ブルーライン無料化】

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 さて、岡山市君津から備前市蕃山に抜ける32.4kmの岡山ブルーライン、正式名、東備西播開発有料道路が、本日より完全無料化されました。

 制限速度は現在と同じ60キロで、有料なら高速道路と考えておられる方もおられるかもしれませんが、もともとが、80キロ出してはいけない道路です。
 ブルーハイウエイは、高速道路と誤解されるので、ブルーラインに改称されたのは、記憶に新しいところです。


 しかし、たかだか10回程度しか利用していないと思いますが、私の個人的経験からして、片道一車線を60キロで行くと、後続車からパッシングを受ける恐れがあるような気もしないではありません。

 勢い、「未知との遭遇」のような直線の坂は、スピードが出ない方が不思議なほどの状況で、もとが観光用道路とはいえ、旧2号からのトラックの流入が増えれば、少なからず、どこやかしこで、交通事故が増えるように思います。
 特に夜中に暴走行為等あれば、大惨事になりかねません。

 商工会議所の提言のように、日生や牛窓の海岸線は本当に美しく、渋川や鷲羽山、寄島、笠岡までの湾岸道路ができれば、素晴らしいと思いますが、当面、観光客とトラック輸送の車が混在することになり、瀬戸大橋等他の交通網に、どう影響が出るかを含めて、このブルーラインの無料化は、それ自体は当然としても、派生してくる課題が極めて多いと言えます。


 もともと、ブルーラインは、県道路公社の管理によるもので、昭和49年11月30日開通(全線開通は1977年)。無料化は、開通から30年経過後の本年11月の予定でしたが、沿線地域の振興や活性化を図るために、国土交通省の許可を受け、8ヶ月前倒しで、無料開放されるということです。

 そもそもの建設費の206億円自体は、料金収入で、2000年度に既に償還を終え、最近までは、実は、道路公社管理の城下駐車場の赤字補填に使われていましたが、城下駐車場自体が、県管理になり、さらに、2006年4月に、岡南大橋が無料化され、水玉ブリッジラインもこれに続けば、いずれ、道路公社自体の処遇が問題になるという流れに、乗っているのだと思います。

 ある意味で、土地開発公社や住宅供給公社などのあり方も、考えさせられる今回の前倒しの無料化です。


 いずれにせよ、広島県のような有料高速道路を含めて、瀬戸大橋や既存の高速道路以外に、そうまでして作らなくてはいけないと、有料道路をこれから県が作る可能性は、極めて低いように思います。

 春休み、ご家族連れでの観光地としては、ブルーライン沿線、また、黒井山グリーンパーク等のサービスエリアなど、岡山再発見ができる非常に優れたものがあると思いますが、どうかくれぐれも、安全運転で!!


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