2002年7月7日(日) 【城下地下駐車場】

 さて、城下地下駐車場ですが、来春のリニューアルオープンに向け、10月から、工事に入ります。地域へ、説明文書が回っております。

 現在の468台・3段機械式が、174台平面自走式になり、駐車幅が広がり、3ナンバーや、RV車も出入庫し易くなります。
 また、満空表示板や防犯カメラの設置等改善も図られます。

 平成2年オープンの城下地下駐車場は、岡山県道路公社が、有料道路事業(利用料金収入で、建設費を償還する)により、建設したものですが、3段機械式のため、出入庫に時間や誘導の人手、維持管理費が、かかりすぎて、利用台数、料金収入の実績が、計画を大きく下回り、平成12年度末の累積欠損額は、約17億円、平成32年度には、80億円を越える見通しになりました。

 そこで、将来的に、道路公社の設立団体である県が、税金を投入して、債務処理を行わなくてはいけなくなることもあり、道路公社の有料道路事業を廃止し、累積欠損額・借入金未償還額の約40億円は、道路公社の引当金を取り崩して処理し、県に移管して、県営駐車場とし、さらに、更新時期に先立ち、機械式から、自走式に改造し、維持管理費を縮減、利便性の向上を図ることになったわけです。

 ひとつには、道路公社が、ブルーラインや、水玉ハイウエイの無料化に伴い駐車場の赤字補填の財源がなくなることも要因です。

 もっとも、公社にせよ、県にせよ、基本的な財源は県民の税金ですから、組織内の帳簿上の処理と言えなくもありません。
 本来は、「県営」の駐車場の意味も、問われるところです。


 ただ、この件については、商店街をはじめ、地元説明が全くなされていなかったため、私の方から、当局に、説明会の開催をお願いし、計3回の説明会が、開催された経緯があります。

 3段機械式の導入については、当初から地元に疑問の声があったと聞きますし、建設に際して、ご尽力された地域の方々にとって、台数の削減という結果は、非常に辛いことです。
 理由は、理解できても、特に、土・日の市民会館、美術館の行事が重なった時の、駐車場難は、避けられそうにないと思います。

 本来は、まず、地元合意が必要だったと思います。


 ただ、結果として、天満屋周辺に、民間の駐車場が増えているのですが、逆に公共交通機関の充実等も含めて、私は、むしろ、交通体系をきちんと見直すべではないか、と思います。
 つまりは、そもそも、郊外から都心には、自家用車で、来て頂くべきのか、どうか、です。

 加えて、JR岡山駅の西の林原さんの計画が具体化すれば、いわば、イオン倉敷以上のものが、岡山駅前に登場するわけで、都心の地図が、大きく塗り変わることになります。これは、激変です。

 さらには、JR岡山駅西口の再開発も進む中で、いかに、都心のスポットを結んでいくか、回遊性というのが、極めて重要になってくると思います。

 そういった面では、やはり、公共交通機関、とりわけ、人と環境に優しい路面電車に期待するところが、非常に大きいと思います。


 そういえば、MOMOは、やはり格好良いです。
 皆様、もう乗られましたか?

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