2001年12月16日(日) 【祝・大元駅高架】

 本日は、都市計画事業JR宇野線大元駅付近連続立体交差事業効果完成式典が開催されました。要するに、大元駅付近で、宇野線が高架になったということです。(3.3km。概算事業費170億円。事業主体は、岡山県。)

 これにより、市街地が一体化し、6個所の踏み切りがなくなることで、事故の解消が図られ、JRは、4分の短縮効果があります。都市計画道路中仙道南方線の踏み切り跡には、「停止不要」の看板が出ていますが、確かに、非常に早くなったという印象です。


 平成6年に、建設省の補助事業として事業採択され、8年に、都市計画決定、9年11月の着工で、13年12月完成ですから、都市計画以後は、極めて順調だったということですが、いかんせん、そこまでの時間がかかりすぎました。正味は、数十年です。

 高架事業には、いわゆる道路特定財源を有効に使うということですが、道路と鉄道が平面交差することにメリットは、何もありません。本来であれば、中心部においては、全てを速やかに解消すべきですが、なかなかそうはいきません。

 大元駅界隈についても、防災面の問題、さらには、区画整理事業など課題は残っていますが、同じような過程は、JR吉備線、JR三門駅周辺でも予想されることであり、国、県、市、JRの尻を叩くためにも、やはり地元の声が、大きく一つにまとまらないといけません。

 日本国憲法が言うように、基本的な人権は、公共の福祉に反しない限りにおいて認められる、というのは、非常にデリケートな問題ですが、例えば、上海の都心部の再開発では、体制的にも有無を言わさないような措置が取られるようですが、先日のタウンミーティングで、川口環境大臣が言われたように、ある種の情緒的なもの・感傷的なものを排した客観的なものでないと、環境施策を進められない、というのは、今後の公共事業の基本ではないかと思います。
 当然、自らの権利以上に、他人の権利を認める、いわば義務があって、世の中は成り立つわけですから。
 加えて、国が絡む以上、要するに、政治力と言わざるを得ません。


 いずれにせよ、今回の交差道路は、26路線(都市計画道路5、県道1、新設道路を含む市道17)あり、思わぬところで渋滞が始まらないよう、その整備を急がなくてはいけません。


 本日は、子ども達のX’masパーティーが、2つ。子どもの笑顔には、本当に救われます。
 今年の文字は、「戦」だそうですが、来年は「愛」になりますように、と、おセンチに、祈らないではいられません。

Copyright (c) 2001 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp