2010年1月29日(金) 【公共交通の未来】

 その後、特別講演会「公共交通の未来を拓く」。コミュニティタクシー・グループタクシーの成功事例として、山口市の取組などを拝聴しました。

 交通体系を考えるときに、岡山市には、JR岡山駅前を見るまでもなく、現段階ではやむを得ないような、かなり固有の事情もあるように思いますし、路線の一部で各社競合する中心部と、公共交通機関の空洞化が進む郊外とはアプローチは異なるとも思いますが、しかし、それらを市民と事業者と行政が一体になって、総合的に考えないと、本当に市民ニーズに沿った、持続できる公共交通にはなりません。

 特に、高齢の方々が多い地域で、いかに移動手段を確保するか、赤字補填ではなく、社会的投資というためには、かなり議論や会合を重ねていく必要があります。

 個人的には、区制が敷かれた今となっては、さらに、牧石や、中区役所周辺や、十日市あるいは築港あたりに、ハブとなる交通結節点があってしかるべきだと思いますし、宇野線にせよ、吉備線にせよ、各駅に至るまでの公共交通には工夫の余地が、まだあると思います。
 また、例えば、総合病院が計画されていますが、岡北大橋を東西に渡るバス路線がないように、放射線状に伸びた路線を横に繋いでいく環状路線も欲しいところ。
 一方で、中山間地域の問題、過疎地対策は、まさに、医療・防災面を含めて、まさに、移動手段の確保対策でもあります。

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