2003年5月31日(土) 【中心市街地で】

 さて、平成17年春に、中央南小学校と中央北小学校が合併し、旧弘西小学校で中央小学校が開校いたしますが、問題は、現在の両校の施設をどうするか、という話です。

 中央北(旧南方小学校)には、現在の後楽館中高が入るという説もありますが、決定とは聞いていません。また、中央南小学校についても、連合町内会と商店街それぞれに、活用案を打ち出そうとしています。


 特に、地元からは、中心市街地の活性化が進み、回帰現象が起きた時の受け皿としても、私立小学校を誘致してでも、学校自体は残すべきであるという声もあり、また、商業施設等の学校以外のものにすべきである、という声もあります。

 一方、都心部の病院の改築移転をすべきであるという声もあり、私自身は、私立公立問わず、学校と病院(高齢者施設)の複合施設にすべきである、という複合説とも言える立場を取って参りました。
 ただ、病院と学校の併設には、反対という声もあります。


 岡山市長は、少なくとも、今年中には、地元意見をまとめるようにという要望をされています。来年度予算のことを考えれば、正確には、この夏がヤマだと思います。
 これは、地域にとって極めて重い宿題です。中心市街地の話は、地域だけの話ではありません。岡山市、岡山県全体の話でもあるのですから。


 個人的には、通称中筋と言われる駅前商店街を東西に、天神町まで伸ばし、シンフォニービル前で、南北表町商店街とつなぎ、県庁通りからハヤシバラ・シティー、さらには、西大寺町からジョイポリスまで、東西を結び、さらに、市役所筋を南北に整備することで、商店街大回廊を作って、中心市街地の回遊性を増すべきであると考えます。

 その中でも、中央南小学校敷地は、中央郵便局、NTT、川崎病院、チュウセイパーキング、中鉄バスターミナル、天満屋バスステーションと一体的に考える必要があると思います。クレドビルがそうであるように、必ずしも、既存の建物のままである必要がないものが多いのです。
 しかし、これらは、全て生活に密着したものであり、重要なものばかりです。とりわけ、公有地は、小学校だけですが、これは手放せば、二度と再び、取得は不可能なものです。

 これらをいかに連関させるのか。


 ともかく大切なことは、グラウンドデザインを描くことです。政令指定都市になった、道州制にもなった、ザハヤシバラシティーもある、駅西も、西部副都心も伸びている、そういった状況の中で、今の中心市街地はどうなっているのかを前提に、地図を描く必要があります。

 しかし、当事者になると難しい問題も多々あります。かといって、地域外の都市プランナーに、我々の町の未来を描いてもらう必要はありません。
 我々の手でこれをやらないといけません。本来のTMOです。


 正直に書いて、私自身、これから実に厳しい状態になっていくと思います。本当にたいへんです。

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