2000年9月5日(火) 【求ム!!文化人】

 本日、日本専門店会連合会のまちづくりセミナー(高松)で、専門店会青年会の準会員として、丸亀町商店街ならびに、高松市の中心市街地について、学んできますため、この後、岡山におりません。

 実は、今、岡山の「文化人」を探しているのです。その93,104で書いた再販価格維持制度の請願・陳情が、うまくいかないので、頭を抱えているのですが、突破するために、「文化人」が、どうしてもいるのです。

 小売り酒販の規制緩和に、延期の動きがあったり、本のネット販売が本格化しつつあるのは、ご案内の通りですが、規制緩和の流れの中で、書籍の再販価格維持の正当性が、やはりどうしても弱いのです。
 商工労働部が、採択は無理と難色を示し、教育委員会(文教委員会)で、請願突破(採択)を目指しているのですが、規制緩和を上回る「理由」が、どうしてもいるのです。それには、「文化」保護しかないのです。

 換言すれば、公正取引委員会(総務庁)に対して、文化庁(文部省)が、「戦う」につけても、ともかく「文化」保護を前面に押し出すしかないのです。

 ところで、今回請願・陳情が、詰まっていもう一つの原因は、要するに、小売り書店の組合が、自己防衛のために「文化」保護をうたうのはおかしいのではないか、という批判によるものです。規制緩和で苦しんでいるのは、書店だけではない、今まで再販価格維持で、保護されすぎていたのだという声がある中で、「文化」を持ち出すのは詭弁だ、というのです。
 せめて、「文化人」が、「文化」を守るために、書籍の再販価格を維持せよ、というのが筋だ、というわけです。

 小売り書店が、規制緩和に経済的理由で、反対する(対商工)のではなく、文化人が、文化保護のために、反対する(対教育)と組み替えるために、「文化人」が、主張する必要がある、ということです。

 そこで、規制緩和に対して、真剣に反対と思うか、むしろ腹芸のできる「文化人」を探しているわけです。しかし、概して、こうなると左翼になって、ややこしくなってしまうのが世の常です。まして、岡山の「文化人」は、どこにおられるのでしょうか。

 「継続」になる(採択にならない)という、「負け」が、わかっていて、請願の紹介議員になるのは、けっこう辛いです。
 残念ながら、全国的にも盛り上がりがなく、今議会では、請願提出に至らないかもしれません。辛いところです。

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