2003年9月13日(土)【「NEW!!わかふじ国体」
ウォーターボーイズ&ガールズ】

 本日は、午前7時前に、沼津の宿舎を出て、第58回国民体育大会「NEW!!わかふじ国体」夏季大会の開会式出席のため、富士市の静岡県営富士水泳場に。

 残念ながら、富士山の麓にあるはずが、突然の雨が降ったりで、富士山が見えず。これは非常に惜しかったです。


 昨夜11時前に着いたため、わかっていなかったのですが、17年「晴れの国おかやま国体」の開会式の総合プロデューサーである高畑勲さんも、ご一緒で、在来線とシャトルバスで移動。

 高畑さんといえば、私にとっては、附中の大先輩。スタジオジブリで、近年では、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』や『火垂るの墓』で、お馴染みですが、我々の世代では、なんといっても、『パンダこパンダ』!!
 一見、非常に大人しい感じの方なのですが、そこがまた、職人、プロなのですね!!


 岡山県からは、選手激励はもとより、もはや、17年のための実務的な職員の方の部隊が、十人近く入り、運営そのものについての視察。かなり尻に火がついている感じです。

 選手は選手で、もちろん頑張っておられますが、大会の運営に当たる人間も、いわば、このために、数年を賭けるわけですから、目つきが違います。


 敢えて言えば、地域ナショナリズムの発露という内向きの点も、あるのですが、県外から多くの有力者が来るわけですから、国体のおもてなしで、へびれば、全国への恥さらしになりかねません。

 燃えない気質の岡山県民が、ここで一発燃えないと、岡山は、なんなら?ということになります。国体は、ただの競技大会ではありません。成績もさることながら、まさに、開催地の面子が、かかっています。
 敢えて言えば、県を挙げてする、これ以上の大事はありません。


 少なくとも、政令指定都市を見越した静岡市と清水市の合併による静岡市の誕生は、国体の年の目玉でしたし、来年の浜名湖花博や、06年の新空港開港、ねんりんぴっくなど、要は、こうした地域の「勢い」を誇示するのが、国体です。

 もちろん、選手が主役ですが、開催地そのものが、また主役なのです。選手に、「頑張れ」と、言ったら、「お前こそ、頑張れや」と、山田花子に言われるわけです。

 また、例えば、駅のバリアフリー化を通した福祉の面や、レクレーション施設、文化施設の充実度も、容易に見て取れる怖さもあります。

 17年には、ともかく195万県民の総力を挙げる必要があります。岡山県民一人残らず、来県者に、岡山県の素晴らしさを熱く語れないといけません。
 国体というのは、そういうものなのだ!

 だいたい、我々のように、出掛けていって、○○県はどうだった、と言って回る連中が、また大勢いるわけです。


 私も、立場は、行政改革・国体等特別委員会委員長ですが、「正規視察員」。もはや、気分は、敵情視察か、プロデューサー?

 あまりかわいくない大会キャラの富士山をモチーフにした「ふじっぴー」を見ながら、落書きも消してくれる「ももっち」の方が、遥かにかわいいな(勝った!!)、それにしても、2年後、児島のプールで、あのかわいい「ももっち」が、開会式で飛び跳ねていたら、感動で、泣くかもしれんなぁ・・・と思っただけで、もう、うるうる。

 そして、岡山県の入場行進になると大喜び。岡山県のジャージは、全国的にも良いセンスです。
 あぁ、2年後が、本当に楽しみです。


 極めて厳重な警備のもと、秋篠宮・同妃(紀子様)殿下が、お見栄になり(秋季大会開会式は、天皇皇后両陛下)、盛大に開会されましたが、気になるのは、選手入場行進前の式典前演技。

 なんと、「ウォーター・ボーイズ」登場!!どこかに、竹中直人がいるのか?と思いました。

 おやおやと思うところも多かったのですが、他県の事ですから、詳細は記しませんが、さっそく、職員の方は、高畑さんとミーティング。もはや、「岡山は、これに勝とうぜ!!」というムード。

 今回は、スクリーンの富士山に頼るところが大きかったのですが、なにしろ、こっちは、「ももっち」、桃太郎です!!日本一では、同じですがな。
 自慢ではありませんが、静岡県は、人口約379万人、岡山県の倍です。
 当然、児島の水泳競技場のキャパは、静岡よりぐっと少なく、800人で、あとは仮設。規模から言ったら勝てませんが、いやいや、岡山県は、やれるはずです。


 実は、岡山県の発案なのですが、先を越されて来年の国体から採用されるのが、夏季国体の開会式の金曜日夕刻開催。

 この意味が良く分からなかったのですが、開会式で、私の目の前で、3人が倒れ、1人が担架で運ばれるのを見て、早朝からの練習に、2時間の開会行事で、すっかり体を冷やしてしまわないようにという選手への配慮である事を実感しました。

 秋季大会も、5000人規模に縮小されますが、経費面もさることながら、47都道府県の入場行進は、それだけで、1時間かかるのです。


 10月25日(土)には、秋季大会、11月8日(土)には、全国障害者スポーツ大会の開会式。メイン会場は、袋井市のエコパスタジアムになります。
 総選挙の兼ね合いにもよるのですが、委員長として、静岡県には、また行かねばなりません。

 かなり意識して、商店街や駅前の様子も見ていますが、ともかく人手が要るのと、うまく便乗すべきだな、というのを実感します。

 加えて、岡山の、特に、桃太郎スタジアムへの交通アクセスは、国体関係車両以外通行禁止といった交通規制でもかけないと、致命的欠陥になると言わざるを得ません。
 53号線を少し拡幅して、交差点改良したぐらいでは、済まないでしょう。


 ところで、常任委員会では、国体の所管は、文教委員会。17年本番の年には、目上の議員が委員長になられるでしょうから、来年、汗をかこうかしら・・・。
 17年度の議長には、先輩議員方は、誰もがなられたいと思います。式典で、挨拶がありますから、これほどの名誉はありません。


 なお、選書の健闘ぶりは、下記に速報があります!
ttp://www.pref.shizuoka.jp/seibun/sb-06/


 ところで、清水市の「エスパルスドリームプラザ」というとろに立ち寄ったのですが、ttp://www.dream-plaza.co.jp/これまた凄いところです。「ちびまる子ちゃん」も、います。
 国体選手達も寄っていました。

 太平洋の明るさや勢いがあるショッピングモール(シネコンあり)で、子供連れで、溢れかえっていました。今再び、与島にあんな風景が、蘇らないでしょうか。

 少なくとも、国体関係者が、遊べる場所が、しっかりと国体対応でないといけませんが、地元の人間が楽しく遊べないと、他所から来てもおもしろくはないですね。


 ともあれ、17年国体は、どういう形であれ、主体的に参加しないと損ですよ!! 感動の思い出は、一生ものです。国体というのは、そういうスケールのものなのだ!!

 それだけは、はっきりと言えます。

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