2004年4月13日(火) 【保護司会総会】

 本日所属させて頂いている岡山地区保護司会中央分区の総会がありました。

 我が国が誇る更生保護制度としての保護司制度ですが、基本的には、ボランティアであり、通常は、人生経験豊かで、社会的見識を十分に持っておられる方々が就任されるのが常であり、私のような若造が、どうなのかなと、申し訳なく思わないでもありません。自らの人生への誇りや確信がなければ、人を導くことはできませんから。
 私は、今少し時間がかかるなぁ、というのが正直な感想です。

 一方で、経済的・時間的に余裕がある有識者、とりわけ若い経済人の方々が、関わって下されば、心強いものがあります。が、正直に書いて、保護司は、就任すること自体の要件が、非常に厳しいものがあると思います。

 まず、きちんとした社会生活を営んできた模範的な人間である必要があります。自らの人生をもって、相手を包み込むだけの優しさや度量が要ります。

 私の場合、良識ある行動をすべきであるというのは、議員であることよりも、保護司であることの方が、あるいは、厳しい自己規制になるかもしれません。
 「これから」そういう人間になりたいな、と。


 ところで、来年からの心神喪失者医療観察法の施行に伴い、保護観察所には、社会復帰調整官が、配置されます。将来的には2名体制になるということで、これは、保護司でも対応できない事案の急増に応えるものです。

 さらに、市町村合併は、保護司の保護区や定数に影響を与えるようです。お隣広島県は、全県で市町村合併が進み、複数の保護区にまたがる合併も多いため、2年後に、全域で、改定するようです。

 一方、岡山の場合、まだ不確定要素が多く、また、岡山市が、政令指定都市市になれば、区ごとに分区制を敷くということで、多少時間が、かかるような感じです。

 時代の変化は、良い意味でも、社会復帰を受け入れる社会のムード、更生保護へのニーズも変えていくのだと思いますが、しかし、どうあれ、この保護観察制度、保護司制度は、今後も続いていく大切な仕組みであると思います。


 町内会、婦人会、消防団、体育協会、スポーツ少年団、民生委員、愛育委員、子供会、交通安全母の会、交通安全対策協議会、防犯協議会、保護司等々・・数え上げれば、もう切りがないほど、地域コミュニティーには、お役があって、誰かがそれを受けて下さって、時には人知れず汗を流して下さる方がいればこそ、地域住民は、安全・安心に暮らすことができます。

 もし機会があれば、なるべく若い時から、積極的に、役職に就き、地域に関わられることをお勧めします。

 その時には、おそらく、行政との関わり、地方政治が、いっぺんに身近に感じられることと思います。
 なにより、決して時間を持て余すことはなくなるでしょう。

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