2003年6月22日(日) 【青少年の居場所】

 29日夜の「おかやまファンキーNIGHT」ご出演予定の皆様、練習の進み具合いは如何でしょうか。これより、佐藤家も練習に入ります。どうしても、24日の一般質問が終わらないと本調子にならないのですが。

 本日は、家族で野球の応援、夫婦で、合同祭り、男女共同参画社会推進のイベントで「さんかく岡山」に、さらに、いわゆるフリー・スクールを作るため実践活動されている方のお話を伺いました。

 沖縄での活動から大阪に拠点を移しての話でしたが、6月定例会で取上げたい話も、フリー・スクールではありませんが、非常に似通った話で、たいへに参考になりました。

 以下参考までに、質問内容です。

 「次に、青少年対策について伺います。

                 中略

 次に、青少年対策を行う場合に、さかんに「居場所」という言葉が使われるようになりましたが、「居場所」についてお伺いいたします。そもそも、「居場所」とはなにか。どんな青少年に、どんな居場所が必要であるのか、しかも、わざわざ行政が、青少年の居場所を作る意図は、なんなのか。そもそも知事ご自身は、どんな青少年であり、どこを「居場所」と考えておられたのでしょう。
 私は、官が作るイベントスペース、遊び場を青少年の「居場所」と考えるなら大きな間違いであると警鐘を鳴らさせて頂きます。

 私は、先日、行政が行う青少年の「居場所づくり」の先駆事例とされる東京都杉並区の「ゆう杉並(杉並区立児童青少年センター)」を訪ねました。「ゆう杉並」は、杉並区荻窪の閑静な住宅街の中に、騒がれていた中・高校生の居場所として、1997年9月に設立されたものです。体育室、ホール、スタジオ、ミキシングルーム、鑑賞コーナー、学習室、工芸調理室、と様々な部屋があり、すべての部屋が無料で、1日250人程度が利用しています。

 そして、「ゆう杉並」は、建設にあたっても、中・高校生の意見を取り入れるため、「中・高校生建設委員会」を、また運営も、中・高校生の意見を十分に取り入れるため、「中・高校生運営委員会」を設置し、自主企画部会と広報広聴部会の2つの部会で動いています。
 もちろん、専門の職員(ユースワーカー)が、一緒に活動する体制を作り、いくつかの深刻な経験から、「酒・タバコ・喧嘩」の3つが、厳禁されていますが、基本は、作・演出・出演、全て青少年自ら行うのであり、近隣の住民との交流会も企画し、施設が地域になじむための努力を、中・高校生自らが実施しているのです。

 行政が行う「青少年の居場所作り」、そこには、確かな哲学と責任、そして、信頼が必要だと思いますが、県の青少年施策は如何でしょうか。

 私は、哲学と勇気を持って、青少年自らの手で居場所を作らせることが重要だと思います。ちなみに、「ゆう杉並」は、全国に約4600カ所ある児童館のひとつですが、児童福祉法に基づく「児童」の定義は、0〜18歳未満で、中高生が児童館の対象から除外されているわけではありません。私は、現在ある伊島町の児童会館を青少年の居場所にすることも含めて、改めて、青少年を交えた上で、彼らにしっかりと汗をかかせた上で、出来合いでない彼ら自身が作った「居場所づくり」を、時間をかけて、じっくりと進めていくことを提言させて頂きたく思います。ご所見をお聞かせ下さい。 」

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