2006年1月21日(土) 【構造化という名の優しさ】

 本日は、昼前後にも新年会が多く、今年初めて『あの鐘を鳴らすのはあなた』を絶唱したりして、はしごをし、これから地元の新年会にお邪魔して、来週末まで、新年会は、とりあえず一段落します。課題を頂戴する事も多く、新年会は、ハードです。
 今朝は、幼稚園に凧づくりが始まる前にお邪魔して、子供達が駆け回る姿を見たのですが、就学前の児童が3分の1を占める育成園の理事会では、「親がいながら子供を預る」状況について、そういう親を生んだのは誰なのか?という話も。この連鎖をどこかで断ちきらないといけません。

 先ほどまで、川崎医療福祉大学の特別公開講座で、自閉症に関する講演を拝聴しました。理念法である発達障害者自立支援法を具体化する一つの方策として、視覚的構造化をキーワードとする「TEACCH」というプログラムが有効であるということです。
 『障害とは障害者と非障害者の「間」にある障害であり、努力して取り除くのがバリアフリーである』という前提に立つ時、自閉症に関しては、治療ではなく、優れた機能を引き出すことが支援であり、我々が、自閉症の世界に入らないといけない、とのことです。一歩踏み込めるかどうか。
 高齢者に対して、物理的、聴覚的構造化で支援するように、自閉症に対する正しい理解に正しい対応が、求められるということですが、「間」の障害は、日常生活でも多々あり、そのために、構造化するというのは、突き詰めれば、互いの違いを認めた上で、思いやりや優しさを持つということのなのでしょう。

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