2004年2月27日(金) 【県立岡山病院】

 午後から生活環境保健福祉委員会と岡山局管内の議員で、第1期工事が竣工した鹿田本町にある岡山県立岡山病院を訪ねました。

 老朽化に伴い平成14年から立替えを進めている同病院の最終的な完成は、平成18年3月ですが、この3月11日に、第1期完成部分については、病棟が移転し、新病棟で、患者の治療が開始されます。

 新しい精神医療のイメージをリードしながら、精神科緊急医療や、民間では対応しづらい薬物等の中毒患者や児童思春期患者、複雑困難事例においても対応できる病院となります。


 全国的に有名な院長の細かい配慮が随所にあり、なにしろ市街地にありますから、周辺の街並みや景観に配慮された、病院らしくないつくりで、自然採光や、通風などにも細かい気配りがなされ、中央部エントランスには、植樹がなされ、どの部屋からも、風にそよぐ、木々をみることができます。

 とりわけ、いわゆる格子の撤去が、近代化資金の条件とされていることもあり、「人間の尊厳回復を大切に、公的病院の使命を全力で果たす」というコンセプトが、どこまでも反映された造りです。


 内尾センターのことが非常に気になりますが、個人的には、程度の差こそあれ、現代人は、誰でも心の陰りを持っていると思う中で、こうした公的病院の役割は、極めて重要であると思います。

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