2003年3月11日(火)
【補助金の一般財源化について】

 ついに、日経平均株価は、8000円の大台を割りました。

 日本には、北朝鮮からノドンやテポドンが、いつ飛んでくるかわからない中で、米軍のイラク侵攻は、もはや秒読み体制のようでもあります。いったいどこまで、バブル崩壊前夜のアメリカに付き合うのでしょう。

 ちなみに、岡山県議会からは、「防衛庁を防衛省に格上げすることを求める意見書」が、なぜかこの時期に出されます。内容よりも、時期が、波紋を広げるかも・・・。

 岡山市が、政令指定都市になり、中四国州ができ、州都になろうがなるまいが、国が、外交、防衛、金融施策、医療についてやるのは当然です。
 それにしても、なんとも頼りないです。

 しかも、またもや、国会議員の不祥事。一方で、野党は野党で、疑惑追及に夢中で、これで、政治に関心を持てという方が無理なほどの政治不信状態。
 生命・自由・財産を守るどころか、侵すような政治の有り様です。


 県議会の場合は、政党色が強いため、こういった国の状況の影響をまともに受けます。統一地方選挙で、都議会議員選挙のような自民党への追い風は、まず確実に期待できません。

 個人的には、そういう風自体、はなから期待していませんが、そもそもが、地方は地方で、自民党は・・・・・。

 そうは言っても、私は、自民党公認候補です。わしゃ知らんがな、という立場にもありません。親亀こけたら、みなこけた、その可能性も多いにあります。


 それでも、気がつけば、守旧派が息を吹き返していた、それだけは、避けねばなりません。政治不信はまだ良いですが、無関心になったら全てが終わりです。

 それにしても、国の影響をまともに受けながら、国に関与できない、それがなんとももどかしいです。自民党全国青年議員連盟の血が疼くようです。やはり、国に対して、物を言わんと・・。

 地方から政治を変えるとは言いますが、やはり、国の方が変わらないと根本が変わりません。
 ただ、少なくとも、岡山県で変えられることは、変えていかねばなりません。

 まずは、議会です。そのためには、要は、人と順番を変えることが重要です。



 ところで、地方分権一括法施行後、地方交付税、補助金、税財源の改革が進んでいますが、とりわけ、補助金を一般財源に、という話があります。

 例えれば、親(国)から子(地方)に仕送り(地方交付税交付金、補助金)をしていましたが、親が貧乏になったので、これこれに使いなさい、と目的の決まっているお小遣い(補助金)を減らして、なんでも使って良いよというお金(地方交付税交付金)にするけれど、金額も減らすよ、という話です。

 地方分権で、自立するんだから、渡すお金は減っても、自分で決めてうまく使いなさいよ、それが分権の趣旨に沿うよ、というわけです。


 ちなみに、親子でローンで共同購入して、親が勝手に買い与えたんだ、親が払え、いやいや、子がいると言ったから買ってやったんじゃないか、子が払え、というのが、瀬戸大橋通行料問題です。

 そういう中で、出てきたのが、「障害児(者)地域療育等支援事業の一般財源化に関する陳情」です。要するに、補助金でなくして、目的が自由になったら、お小遣いをきっと他所にまわしちゃうよ、だから、国に、ちゃんと、目的を決めたお金(補助金)をくれるように、お願いして、という話です。

 特に今回は、この春からの支援費制度への移行がからんでいたため、大きく問題になりましたが、こういった財務省VSなんとか省で、補助金廃止という事業は、多いようです。
 ある意味時代の趨勢です。

 ちなみに、民主党の予算案では、「地方への個別補助金を一括交付金に変えるのに伴い様々なロスを省くことができるので、その2割にあたる3.2兆円を削減します。」としています。


 この「障害児(者)地域療育等支援事業の一般財源化に関する陳情」は、私の属する自民党生活環境保健福祉部会では採択の方向でした。私も頑張ったからです。

 しかし、こういった請願・陳情を調整する自民党政務調査会で差し戻し。明日の生活環境保健福祉委員会では、党議拘束で、「審議未了」の流れです。これ自体は、地方分権の趣旨には沿うということかもしれません。

 問題は、今後、しっかりと地方が、補助金が無くなっても、予算措置していくということです。そこを我々地方議員が、しっかりフォローしていく責務があります。


 本日は、夜に、再び、「ももたろうネットWORK」さんの例会に、お邪魔し、陳情の経過説明をさせて頂きました。

 加えて、支援費制度について、介護保険導入時に比して、議論が足りない気がするので、我々議員尾自主勉強会の必要性も痛感いたしました。

 いわゆる保守系議員の勉強不足は否めないと思います。是非勉強会を開始したいので、2期目が欲しいです。

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