2002年12月25日(水)
【ノーマライゼーション(地域福祉)について】

 極端に寒いです。本日新事務所に、非常にきれいな大きな看板が出来ました。「さあ、出発!!岡山発 未来行き」という元気な文字が、踊っております。是非、ご覧下さいませ。

 福祉関係は、どうしても文面が堅くなるのですが、お許し下さい。

 さて、昨日、発表された来年度予算政府案では、都市再生事業や高齢化対策などの重点配分されるということでありますが、やはり、気になるのは、「その1075」の「障害者相談事業」の一般財源化の問題です。
 要するに、「支援費制度」下におけるノーマライゼーション推進の根幹に関わる問題なのです。


 介護保険施行には、ゴールデンプランから、調査、見直しを経て、10年かかりましたが、「措置制度」から「支援費制度」への移行は、見切り発車の感が否めません。しかし、障害者福祉の歴史的改革であることは、間違いありません。

 そして、障害者が、施設を出て、地域で暮らせるようにするためには、中核的な役割を果たす障害者相談事業は、必要不可欠なものです。
 在宅の障害者が地域で生活を送れるよう、専属のコーディネーター等が、福祉サービスの調整・斡旋を行うとともに、日常生活の相談にのり、地域で暮らす障害者を支援するということで、いわば障害者版のケアマネージメント事業にあたります。

 その必要性は、「支援費制度」下でも変わりません。それどころか、障害者の支援費制度では、ケアマネージャーが制度化されていないからこそ、この相談事業を活用し、ケアマネージメント体制を充実させることが、重要になってきます。


 一方で、政府は、昨日、03年度から10年間の「新障害者基本計画」と、同年度から5年間の数値目標を定めた「新障害者プラン」を決めました。
 施設入所や入院中心の施策から地域の中で生活する「脱施設」に転換することが特徴で、例えば、07年度までに、ホームヘルパーを現行プラン(96〜02年度)より1万5000人多い6万人に増やすとしています。

 新計画は「本人の意向を尊重し、入所(院)者の地域生活への移行を促進する」「入所施設は真に必要なものに限定する」として脱施設の方針を明記しています。
 また、ホームヘルパー、グループホーム、福祉ホーム、精神障害者生活訓練施設、ノンステップバスなどの整備目標を掲げています。
 さらに、精神障害者については地域社会に受け皿が整えば退院が可能な「社会的入院」の解消を掲げています。


 加えて、岡山県でも、2010年を目標年次とした「快適生活県おかやま」の実現を基本目標とした県政の基本計画「岡山県長期ビジョン」を平成10年に策定したのを受けて「地域でともに生活するノーマライゼーション社会をめざして 「 岡山県障害者長期計画(1999〜2010年)」を策定していますが、折り返し点である今年度に数値目標などの見直しが行われます。
 これと「支援費制度」導入時期が、重なったということです。


 実は、岡山県は「障害者計画」を持たない県として全国最低の障害者施策などと指摘され「岡山県障害者長期計画」の策定にも時間を要したのですが、「支援費制度」下におけるノーマライゼーション施策をどこまで展開できるかは、まさに、「快適生活県おかやま」の本領を発揮すべきところです。
 たとえ単県であれ、障害者のケアマネージメント体制としての障害者相談事業を推進すべく、私も全力を尽くさせて頂きたいと思います。

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