2002年5月18日(土) 【新しい空き教室利用】

 本日、この度、旧岡山内山下小学校の空き教室に入居された「いち・にのさん」さんの開所お披露目の会がありました。

 「いち・にのさん」さんは、「重度障害者通所の家」すなわち、重度障害者の方のいわゆる「作業所」(このことも素晴らしいことです。)であり、開所4年になりますが、従来の場所が手狭であったため、かねてより移転先を探しておられました。


 今回は、岡山市が制定した「協働の街づくり条例」が、まさに功を奏した形で、教育財産として残された旧内山下小学校を教育委員会、障害福祉課、協働の街づくり課が、マトリックス的に機能した先駆事例と言えます。

 小学校の跡地利用ということでは、中心部の小学校の統廃合後、それぞれの動き、様々な思惑もあるようですが、内山下小学校跡は、岡山ジュニアオーケストラ練習場や、後楽館中高一貫校、そして、作業所に、利用され、都心の資源が、有効に利用されていると言えるでしょう。


 ただ、問題は、地域の方との連携です。様々な思い出が残る旧校舎ですから、学校以外の利用のされ方というのは、実際問題、地域の方の思いは、複雑なものもあるかもしれません。

 そういったデリケートな部分にも、十分に敬意や感謝を捧げ、注意を払いながら、そして、そこから、まさに協働して、思い出の詰まった学校校舎の新しい生き方、思い出を構築していかなくてはなりません。
 やはり、大切なのは、地域です。


 それにしても、私は、結果として、なんのお役に立ってもいないのですが、「いち・にのさん」さんは、もちろん、「うーまらいぜーしょん」さん、「たいむカプセル」さん、「青い鳥」さんはじめ、いわゆる広い意味で、福祉に携わる方々の情熱、そして、そういった方々をしっかりと支えられる周囲の方々には、本当に頭が下がる思いが致します。

 やはり、まずは「当事者」の方の本気で汗をかかれる様に、行政や周囲が、突き動かされるのです。私も、教わることが非常に多いです。


 ところで、「いち・にのさん」さんは、タオルやBGMになる音楽CD等が必要なそうですが、この時期以降の課題は、空調です。クーラーが超廉価で手に入りませんかしらん?

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