2000年11月15日(水) 【難聴学級・B組】

 来年度から予定されている中心市街地の小学校の統廃合について、学校サイドの不安として、特に問題になるのは、統合後に型通りの教員配置をしただけで、従来通りの教育環境を維持できるのか、という問題です。

 とりわけ、問題になるのが、40年の歴史を持つ内山下小学校のいわゆる難聴学級が、現在の水準を保ったまま、移転できるかです。そこで、本日は、難聴学級の授業参観をさせて頂きました。

 岡山市唯一の難聴特殊学級(B組と言われる)として、現在15人の子ども達が、内山下小学校で、学んでいます。特徴としては、交流学級(普通学級)に、学ぶ以外の国語や算数については、決して複式学級にしていないということです。そのためには、時間割等たいへんなご苦労が、あります。

 どうしても、普通学級の中で学ばせたいというご父兄の強いご希望、あるいは補聴器の発達という側面もあるかもしれませんが、ろう学校との兼ね合いを含めて、徐々にB組の姿は、変わっています。
 しかしながら、その役割は、前にも増して重要になっています。

 来年度は、さらに入級者が減るようですが、少なくとも現状の1・2年、3・4年、5・6年の3クラス制は維持する必要があると考えます。
 また、統合して一挙に受け持ちが倍になり、しかも学年によっては、知的な障害に加えて、難聴の児童にも、教員が目配りすることが、必要になりますので、結果的に新設校には、単純比例ではない教職員の配置(大増員)が、必要だと思います。

 もっとも、加配についての要請は、なにも中心部だけではないでしょうが。

 実は、教員の加配は、岡山県教育委任会が、決めます。その分、私の責任は、重大です。

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