2000年10月30日(月)【学校施設の活用について】

 例えば、学校の空き教室を作業所のような社会福祉施設に転用できないか、というご意見を頂戴しました。結論から申せば、条件をクリアすればできるかもしれません。

 青少年の健全育成のために、いわゆる児童クラブが、放課後の学校施設を利用するケースが増えていますが、例えば、老人のデイケアセンターや老人ホームと学校が複合施設になることに、文部省はむしろ積極的です。
 首都圏では、そういう学校ができているそうです。実は、建設省も極めて前向きです。

 特に、週5日制を控え、高齢者との世代間交流等を推進する指針も示されています。学校と社会福祉施設の共存は、むしろ県から市町村に「指導」されるべきものなのです。(同一の地方公共団体が管理するのが、前提。)

 もっとも、学校(現在は、高等学校を除いて)は、国庫補助で建設されていますから、財産処分が必要になりますが、築後10年経つと文部省への報告だけで足ります。
 要するに、各市町村の教育委員会の腹が決まれば、今までの概念を破る新しい学校が、作れるのです。

 問題は、市町村が、運営を委託している授産施設としての通所作業所が、学校内に入れるかですが、かなり協議が、必要になると思われます。

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