2006年11月17日(金)
【ついに「あの」映画が完成!!】

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 公立幼稚園の通園の保護者に、園門近くで、他党の市議、県議候補が、議会便りを配布するという、法的に問題はなくとも、PTA的には、非常に迷惑な事態が発生。
 気分は分かるけれど、保護者としては、良識を疑います。

 また、児童相談所への相談も。今日もまた、『頭痛、肩こり、佐藤真治』状態ですが、久々の楽しい話は、ついに、「あの」映画が完成し、本日、例によって急に、全国で一番早い試写会が開催されたこと。これは、なかなかに良い出来映えでした。
 今日は、あの山田太郎君も、舞台挨拶?に。

 あの映画とは、そう、あのくそ暑い夏の日に、児島の野崎邸他でロケされた常盤貴子主演「筆子その愛〜天使のピアノ〜」です。
(「その2299」参照)
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 「障害児教育の母」と言われる石井筆子は、実は、岡山県に縁もゆかりもないのですが、今回も監督をされた、岡山の偉人とも言える石井十次(日本初の孤児院を創設し、児童福祉の父と呼ばれる)の映画「石井のお父さんありがとう」の山田火砂子監督つながりで、まずは「石井の〜」実行委員会に、協力要請がありました。

 私も、最初相談を受けたときには、あまり乗り気ではなく、「せめて、岡山でロケでもすれば、協力体制が違うのではないかしら」と安易に申し上げたら、本当に、岡山でロケをすることに。
 そこからは、異常なスピードとアバウトさでした。そして、多分、私も、関係者になってしまいました。

 行き掛かり場、産業労働警察委員長として、岡山県庁産業労働部から、各フィルムコミッションに働きかけて、特に、倉敷のフィルムコミッションコンソーシアムの方が大活躍。ある意味つきあわされたロケハンで、感動のロケ地に決まった野崎邸が、非常に多く映っています。
 岡山城の石垣の前を常盤貴子さんが歩いてもいます。


 常盤貴子さんや加藤剛さんは、少し見ただけですが、結構そこらにおられた助演の渡辺梓さんが、素晴らしい芝居をされていました。なにかほんの僅かでも、撮影に参加した気分も手伝い、非常におもしろいものがあります。
 「あんたは、ヒッチコックか?」と突っ込みたくなる山田監督自らの出演も、関係者には笑えることです。

 また、障害者の娘を持つ女性が、障害者の娘を持つ女性を撮ると言うこともあり「石井の〜」よりも、人間像が豊かに描けていて、感動しました。どちらかというと、不運が続き、数奇な運命を辿りながらも、真っ直ぐに進んでいく自立した女性の生き様としても、珠玉です。
 ただ、凡人には、幸せだったのかな?と思えるのですが、根本にキリスト教があるというのは、十次と同じ聖人なのでしょう。



 岡山での正式公開は、11月26日(日)。岡山市民会館。なんと午前10時半からと14時からの上映ですが、全国的に極めて珍しく、いずれも、山田監督の舞台あいさつあり。12月中旬まで県内各所で上映されます。
http://www.gendaipro.com/fudeko/
 おそらく、泣ける映画であることは間違いありません。少なくとも、ダウン症の子ども達をはじめ、障害児が何十人も役者として登場する中で、様々なことを考えさせられます。
 是非とも、ご覧下さい。

 タイトルクレジットには、しっかりと「岡山県」。
 『県庁の星』『三丁目の夕日』『バッテリー』や『釣りバカ日誌』ほど派手ではないですが、息の長い作品になるのは間違いありません。ただ、野崎邸というのが分かるかがちょっと気になります。

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