2004年5月3日(祝・月) 【関門海峡】

 明日4日、午後1時45分から駅前で、同2時から天満屋前で、加藤紀文参議院議員と街頭演説をさせて頂くことに、今日、急になりました。

 本日は、憲法記念日。司法試験浪人崩れの私としては、それでも、憲法の勉強を始めた時に、憲法前文や美しいまでの精緻な体系に感動しました。
 「憲法とは個人の尊厳を中核とした人権保障の体系」であるという「説」には、異論もあろうかと思いますが。

 国家の基本法たる憲法の議論をする時に、ある程度は読み込んで、少なくとも敬意を払って、改憲、加憲、論憲を唱えるべきではないでしょうか。



 などと言いながら、本日は雨の中、男二人で、門司・下関へのバスツアーに参加。しかも、朝5時50分西大寺発で午後11時着という強行スケジュールの5980円。
 「中四国州」の一番西の端まで高速道路で4時間以上・・・。


 それにしても、以前は、外港客船が入港した大陸貿易の基地であり、大正ロマン漂う門司レトロタウンは、ガラス細工とオルゴールが似合うナイーブなところに、バナナの叩き売りという、さながら、テーマパーク。
 じっくり歩けば、いろいろな発見がありそうです。

 海峡プラザのようなショッピングモールは、長崎や函館や清水にもあるもので、そう珍しくはないのですが、特に、今日は、雨の中でも、レトロフェスタということで、たいへんな人でした。


 僅か5分で、吐きそうになりながら、巌流島がどれか分からぬまま、関門連絡船で、海峡を渡れば、下関も、また、人、人、人。

 平成13年にできた水族館「海響館」は、美ら海や海遊館に比べれば、どういうことはないとも思えるのですが、100種類を越えるフグまたフグ。
 出入りが容易なため、周辺施設との回遊にも優れています。

 平成14年春にオープンしたレストランとショッピングモールのカモンワーフを抜けて唐戸市場に行けば、市場の中で、新鮮なフグや海鮮丼や寿司、ついでに鯨が食べられるということで、異様な盛り上がり。そう安くはないんだけれど、思わず・・。
 天気が良ければ、これはもう相当遊べそうです。

 なんといっても、下関といえば、高杉晋作!長府まで行けば、日帰りは、まず無理でしょう。



 あまりにも、JRが、関門海峡に熱を入れられるものですからどんなんかなと思っていたのですが、壇ノ浦の合戦、武蔵VS小次郎、四国艦隊砲撃事件等々何かとネタの豊富な関門海峡ではありますが、両岸で、ここまで引っ張るとは畏るべし。
 おそらく、夜は夜で、まったく雰囲気が違うはずです。

 関門海峡は、日本でも有数の観光スポットだと思います。来年の大河ドラマは、「義経」ですから、源平合戦で、また話題ができます。

 学生時代に青春18きっぷで、ふらついた頃には、ここまでの印象はなかったのですが、非常におもしろいことになっています。



 さすれば、宇野と高松はどうなん?本州と四国の玄関口の連携は、どうなん?と思えます。

 クッチーナ・デ・ウーノの周辺には、ショッピングモールがあってもおかしくないし、巨大な水族館があってもおかしくないし、児島は児島で、もう少し遊べるだろうし、何より、与島にカジノがあれば、岡山の京橋から船を繰り出して、瀬戸内海で、大遊びができようものを・・・。
 また、フグや鯨が無理でも、グルメも、もう少し何とかならないでしょうか。

 とりわけ、中四国州を謳うなら、瀬戸内海国立公園70周年に、香川県とも組まないといけないはずですが。

 どうも我々は、観光資源を十分に活かし切れていません。もったいないことです。

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