2002年12月3日(火)
【瀬戸内海カジノ構想について】

 本日は、一般質問原稿執筆に明け暮れておりますが、一方で、日本文化を考え、一方で、大学コンソーシアムを考え、さらにその一方で、暴走族対策を考える、その頭で、カジノについて考えておりました。

 前段に長々とある構造改革特区の質問の流れなのですが、岡山ではなかった議論のため、ためらいがございます。おそらく、世界のカジノに、実際に行かれた方と、そうでない方の間では、大人の文化としてのカジノのイメージが、全く異なると思うのです。カジノは、ただの賭場ではないですね。

 カジノを作るなら、国内でもいろいろ候補はあるのでしょうが、瀬戸内海の島というのは、国際的にも、非常に雰囲気ではあるなぁ、とは思うのですが・・・・。逆に、違法な賭場を街中から排除する方策足り得るかもとも思います。実は、後の治安の質問と連動します。
 ただ、この質問は、批判を呼ぶかもしれません。

 ちなみに、私は、賭け事は、人生そのものを賭けた選挙しかしません。


『 ところで、この構造改革特区のうち、話題を集めたカジノ特区は、刑法に関する特区は対象外との規定に基づき、事実上門前払いにされました。

 カジノといえば、東京・歌舞伎町で、非合法の賭けゲーム麻雀店を火元にした火災で死者44人が出る大惨事が起きたばかりの5月、石原慎太郎都知事は、「先進国のなかで100万人以上の大都市にカジノがないのは、日本だけ」と知事就任以来の公約であるカジノ計画の推進を、国に働きかけていく意向を明らかにしました。

 カジノが開設される場合、自治体が施設周辺のインフラを整備し、良好な境を維持していかなければならず、その財源確保に税を位置付けていく必要があると判断した東京都は、実現に向けて「カジノ税」創設を含めて法的整備を国に要請する検討を始めたとのことです。

 カジノ誘致には、太田房江知事の大阪府、静岡県熱海市なども積極的な姿勢を示していて、「イーストベガス構想」として市民運動的な盛り上がりを見せる秋田や石川、また宮崎に沖縄など、全国の7カ所が動きを見せている状況で、合法化を求める請願を採択した県議会もいくつかあります。

 東京都は、こうした複数自治体に共通する事情のため、現時点では刑法改正など「カジノ合法化」の法整備の際、地方税として導入するよう国に求めていくことを想定し、国で税制が準備されなかった場合は、法定外税で各自治体で共同実施する道もあり得るということです。


 同様の地方税としては、パチンコ、ゴルフ場、ボウリング場などに課税する「娯楽施設利用税」が、1954年から実施されましたが、消費税導入に伴い89年に廃止。しかし、ゴルフ場利用税だけは「ぜいたくな娯楽」とみなされ、1日800〜1200円が現在も課税されていて、カジノの利用も同じ扱いをするのが可能だという考えが背景にあるようです。


 トトカルチョのサッカーくじを「スポーツ振興くじ」として、文部科学省が売り出す我が国は、競馬が5兆円、競艇が2兆円、競輪が1兆8000億円、宝クジが1兆円、オートレースは3000億円、そして公営ギャンブルではありませんが、パチンコが30兆円と、非合法カジノや、マージャン賭博なども入れると45兆円の市場を持つ、実は、ギャンブル王国です。
 そして、それは、良くも悪くも、文化でもある、という点も、見過ごせません。


 そして、この動きは、岡山県とも無縁ではなく、お隣香川県で、本年7月2日、政府が検討中の「構造改革特区」の指定を受けるため、早急にカジノ構想を表明するとともに、官民一体となった「瀬戸内海カジノ委員会」を設立するよう求めて、香川経済同友会の観光・交通委員会が「瀬戸内海カジノ構想について」と題する緊急アピールを行いました。

 緊急アピールでは、他地域の状況や、地域的に規制を緩和する「構造改革特区」などを踏まえ、@政府に対する早急なカジノ構想の表明A官民一体となった委員会の設立B県民の盛り上がりを醸成する啓発活動―の3項目を要望したのです。
 カジノ構想が実現すれば、本四架橋の利用客が大幅にアップするほか、離島振興や地域経済の活性化につながり、「香川の抱える問題がすべて解決する」と指摘し、「特区」指定に乗り遅れないために早急な対策を促しています。

 同友会によると、国立公園の指定が外れている橋台の島・与島あたりに、米国ラスベガスのような娯楽施設が集合したエンターテイメント型を想定し、カジノホテル10棟の宿泊客は、年間五百万人、関連産業も含めた経済波及効果は約1兆円と見込んでいるそうです。
 ちなみに、広島県の藤田雄山知事は10月21日の定例記者会見で、カジノに関し「公営企業のように公明正大にできるのであれば、競馬や競輪と同じように許容されてもいいのではないか」とおっしゃられています。

 前置きが長くなり恐縮ですが、中四国州を目指す石井知事におかれましては、カジノおよび、お隣り香川県の経済同友会が示された、瀬戸内海に世界のエンターテナーが集い、豪華なディナーの客船が浮かび、マリンライナーが与島カジノ駅で停まるような、この「瀬戸内海カジノ構想」について、如何お感じでしょうか?・・・・・・・・・・・』


 うーーん、これは、どう答弁が返ってくるか・・・・・?

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