2001年6月21日(木) 【観光客動態】

 とはいうものの、観光客動態調査と言ってみたところで、まさに推計です。県内観光地の実地調査や有料観光施設の入場者数調査等をもとに、12年度の観光客数、観光消費額等の結果が出ました。

 総観光客数は、2598万7000人、前年比0.3%のダウンです。しかし、築庭300年の後楽園は、1・5倍増の100万人(なぜかちょうど)、好天に恵まれた玉野・渋川も前年比121.3%。チボリ開園時からは、毎年ダウンですが、それでも、瀬戸大橋開通時よりも多いから、順調という評価です。

 県内観光客は、54.1%。県外は、45.9%で、そのうち、近畿圏が半分以上、近畿、中国、四国で、全体の86・9%を占めます。

 ちなみに観光地までの交通機関としては、自家用車が、67.8%で、観光バスの21.2%を大きく引き離します。

 日帰り客は、61.0%で、観光消費額は、一人当たり9727円。宿泊客は、39.0%で、同29331円。
 総観光消費額の推計は、1737億4800万円。
 岡山県の農業粗精算額が、約1470億円。観光の経済波及効果は、なぜか、1.65倍と言われており、2000億円以上産み出す観光産業は、大産業と言えると思います。


 個人的には、こういった数字が、実感を持って認識できないのですが、まだ、潜在的に岡山の観光は、伸びる要素が、幾らもある気がします。
 観光地間をどう行き来したのか、他県との連携はどうか、観光地ごとの年齢、性別は・・・まだ、調べるべき項目はあるように思いますし、問題は、結果を受けた対策であると思うのですが。
 そもそも、観光とはなにか、どの場所、時間、をもって観光と言うのか、私には、わかっておりませんが。

 はっきりしているのは、瀬戸大橋開通時と比して好調です、という判断を県がするのなら、岡山県の観光は、いつまでも伸びないと思います。

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