2003年12月16日(水)
【国際貢献推進条例について】

 今朝あるお宅で、鯉を見せて頂きました。リビングのガラス床の下に、錦鯉が見えるというものですが、なんでも、水温が、十何度以下になると餌をやるもんではない、冬にお腹がパンパンになったら、春になったら死んでしまうとのこと。
 OH!!MY仏陀!!
 我が家の金魚は、餌やりまくり。私も、忘年会で食いまくり・・。


 さて、私が、この定例会の一般質問で取上げた国際貢献推進条例について、大きく議論が起きています。
 象徴的に、AMDA支援条例のようであり、岡山で活動しているNGO全般の支援になっていないのではないかと、NGOサイドから疑問の声が上がり、私も、調整に入っています。
 もちろん、誰も、AMDAに対して、どうのこうの言っているわけではありません。どうせ作るなら、もっともっとNGOを広く認識して欲しい、という話です。

 要するに、今必要なのことは、県内で、活動するより多くのNGOの声を聞くこと。少なくとも、このままの形で、2月定例会に上程することには、私自身大きな疑問があります。

 NGOサミットの予算は、死守するとともに、全てのNGOが、思いを共有できる条例にする必要があると思います。

 ちなみに、パブリックコメントの募集は、12月24日までです。
ttp://www.pref.okayama.jp/kikaku/kokusai/p-com/icj-pctop.htm


 特に、今議会の答弁が曖昧だったことが、混乱に拍車をかけているように思います。その答弁は下記の通り。


5 NGOについて      答弁者  (企振)[ 知   事 ]

(1)国際貢献推進条例制定の理由

 本年3月、「岡山発の国際貢献を考える会」から、国際貢献に関する条例の制定について提言を受け検討を進めてきたものである。
 条例の目的は、県民との協働で国際貢献活動を推進し、もって夢づくりプランの中で謳っている「国際貢献先進県おかやま」の実現を図ろうとするもので、県民に具体的な義務を課すものではなく、国際貢献に関する気運を醸成し、県民・NGO等との協働により、国際貢献活動を推進しようとするものである。
 現在、条例案の骨子についてパブリック・コメントを実施中であり、今後、条文化に当たっては、県議会をはじめNGO等広く県民の皆様のご意見をお聞きしながら、成案を作成してまいりたい。

 ←行政主導のNGOに関わる条例ではないか。そもそも、素案を
  作る段階で、広くNGOの声を聞くべきではないか。「岡山発の
  国際貢献を考える会」は、そもそも私的な諮問機関であり、岡
  山のNGOの全てを代表しているとは言えないのではないか。
 「国際貢献先進県」の称号が欲しいのは、理解しますし、それを
  誇りにも思いますが、それは、多くのNGOが、百花繚乱に活躍
  していることが大前提であり、そういう土壌作り、それに役立つ
  条例が必要だと思います。
  個人的には、「貢献」という言葉を行政が使うこと自体が、嫌で
  す。本来は、自然発露的な感情に基づくものですから。

(2)NGOとの連携

 「国際貢献を考える会」においては、明石元国連事務次長など有識者に加え、複数の県内のNGO関係者にも委員として御審議頂いており、また、条例案の骨子については、お話の約110のNGOが構成する連絡協議会の総会の場において「説明を行った」ところである。
 また、NGOに共通する御指摘の諸課題の重要性は、県としても十分認識しており、人材の育成やNGO活動の支援についても条例に位置付けたいと考えている。
 今後とも、人材育成はもとより、岡山国際交流センター内にNGOの活動拠点を整備するとともに、「国際貢献トピア岡山構想を推進する会」などNGO諸団体との連携を図ってまいりたい。

←説明を行うのではなく、協議が必要ではないでしょうか。


(3)岡山県国際交流協会の寄付行為

 寄附行為の変更の必要性については、同協会において判断されるべきもの。


(4)国際貢献活動

 この度の条例制定の趣旨は、本県の特性を生かしながら、外交など国家レベルの活動とは異なる、人道的視点に立った地域や個人レベルの国際貢献活動を推進し、ひいては、県民生活の質的向上と地域社会の活力向上を目指そうとするものであり、提案に当たっては、時期・内容等も慎重に検討し、県民の皆様の御理解を得られる条例案にしたいと考えている。

 ←自衛隊イラク派遣の時期と重なる可能性がある中で、個人的
   には、NGOのスタンスも様々。
   時期も再検討すべきだと考えます。


 いずれにしましても、作るなら、世界一のNGO支援条例にすべく、NGO関係者の方々と連絡を密にし、この問題にあたって参ります。

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