2001年9月24日(祝・火)
【祝ユネスコ加盟50周年】

 本日は、ユネスコ加盟50周年記念事業「みんなで取り組む環境づくりおかやま」が、岡山コンベンションセンターで、開催されました。

 ユネスコ(UNESCO : United Nations Educational、Scientific andCurtural Organization :国際連合教育科学文化機関)は、教育、科学、文化の国際交流を通じて、国際平和と人類の福祉という目的に貢献するために、第2時世界大戦後に創設され、日本は、昭和26年(1951年)に加盟し、今年が、50周年になります。

 ご案内の通り、ユネスコは、創設以来、識字教育の普及、科学の発展と科学知識の普及への貢献、文化遺産の保護、及び国際理解の推進など数多くの実績を上げてきましたが、国際情勢の変化の中で、相互理解や社会変容の対応への不十分さに根差した問題が顕在化、環境問題、人口問題、文化多様化の保護、情報格差など地球規模の問題が深刻化し、ユネスコの重要性が、増してきています。

 ちなみに、現在は、日本人の松浦事務局長のもと、02年から07年の中期戦略が示され、日本国内でもユネスコ活動の強化が、期待されています。


 ところで、国連の専門機関としてのユネスコの会員は、各国政府(ちなみに、アメリカは未加入)ですが、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中の平和のとりでを築かなければならない」というユネスコ憲章の理念に共鳴して、民間のボランティア団体、いわゆるユネスコ協会(ユネスコとは、別組織)が、全都道府県に280、100余りの高校ユネスコクラブがあります。
 日本で最初に始まった民間ユネスコ運動は、いまや世界100ヶ国以上に広がり、国際組織が作られています。


 岡山ユネスコ協会は、国際理解や環境保全の分野で、非常に活発な動きをされており、日本のみならず、世界でもその活動が、注目されています。
 特に、99年には、岡山市で、ユネスコ運動全国大会が大成功、さらに、昨年は、スペインでの環境教育専門家会議に招聘されるなど、「環境の岡山」を内外に、強くアピールされています。

 さらに、国際貢献トピアおかやま構想を推進する会(トピアの会)の中核として、さらに、奉還町商店街の一角での国際交流のカフェなど、非常に貴重かつ先進的な活動で、注目されています。


 一方、岡山市は、萩原市長のもと、持続可能なまちづくりを推進していく観点から、環境に配慮した取り組みを行っていましたが、本年度からの市民協働のまちづくりの一環としての事業をユネスコ加盟50周年記念事業と位置付け、岡山ユネスコ協会と連携して行うことにしました。
 具体的には、市民とともに取り組む環境パートナーシップ事業、絶滅が危惧されるスイゼンゼニタナゴの保護に向けた調査事業、古建築を次代に継承していくための桧皮の保存等事業が行われます。


 しかし、本日の式典も大切ですが、実は、明日に重要な会があります。これは、第8回おかやま国際貢献NGOサミットの一環としても開催される環境教育に関する国際環境ネットワーク会議です。
 以下、紹介させて頂きます。

2001国際環境ネットワーク会議in玉野

《テーマ》
未来のための環境教育・環境学習 -共に生きる平和な地球市民社会を目指して-

今年は日本がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)に加盟して50年目の記念の年です。本会議には、国連ユネスコ教育局「持続可能な未来のための教育」担当部長のグスタボ・ロペス・オスピナ博士、文部科学省の白川国際統括官(日本ユネスコ国内委員会事務総長)、アジア・太平洋地域の環境教育専門家などにもご参集頂き、共に生きる平和な地球市民社会を目指して、未来のための環境教育・環境学習について話し合いたいと思います。

日 時:平成13年(2001年)9月25日(火)14:00-19:00
場 所:産業振興ビル3階(岡山県玉野市築港1-1-3)
 ※JR宇野駅の南側正面に見える4階建てのビルです。
主 催:国際貢献トピア岡山構想を推進する会・GEST(地球学校を玉野へ誘致する会)
主 幹:岡山ユネスコ協会
後 援:ユネスコ・(社)日本ユネスコ協会連盟・玉野市・玉野市教育委員会
参加費:無料
日 程:
13:10 受付開始
13:40 記念撮影
14:00 開会式
挨拶 玉野市長 山根敬則
    日本ユネスコ国内委員会事務総長(文部科学省国際統括官) 白川哲久
趣旨説明 池田満之
14:20 第一部:
基調講演 ユネスコ・パリ本部教育局「持続可能な未来のための教育」担当部長
       グスタボ・ロペス・オスピナ
15:00 国内外における環境教育・環境学習の事例・活動等の発表
(1)中国:北京師範大学環境科学研究所教授 許 嘉琳
(2)インド:パンジャブ州科学・技術諮問委員会科学担当首席委員 ニーリマ・ジェラス
(3)フィリピン:フィリピン大学科学教育開発研究所 ジェネリタ・チューバル
(4)オーストラリア:環境・教育コンサルタント ジーン・パウル・オルシニ
(5)日本:玉野商業高等学校 学生代表
(6)日本:玉野高等学校国際科 学生代表
16:10 第二部についての説明
16:15 休 憩
16:30 第二部:ディスカッション(グループ討議)
18:30 総括及び閉会式
19:00 閉 会

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