2003年8月12日(火) 【DV防止法見直し】

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 午後には、岡山市役所で、「DV防止法の見直しに岡山市の経験を生かそう」市民集会。参議院「共生社会に関する調査会」DV防止法の見直しに関するプロジェクトチーム・座長・南野(のおの)知恵子参議院議員の講演。

 講演の後、DV防止法施行以前に、緊急一時保護を定めた全国に先駆的な「岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例(さんかく条例)」を作った「さんかく岡山」DV被害者支援研究グループというよりも、岡山市から、改正案も含めた要望書が提出されました。

 これは、岡山市議会として、政府に意見書の提出を求めた陳情書が、採択されたことを受けての動きであろうかと思いますが、県でこういう要望スタイルが取れるのか、よくわかりません。

 いみじくも、南野座長がおっしゃったように、市長が説明される内容でありましたから、極めて冷静な大人の提案でした。

 ポイントは、DV被害者の一時保護から生活再建へ、被害者の自立支援策を公的責任として法の中で明確にすることであろうかと思いますが、子供に対する保護命令の扱い、精神的被害の扱いについては、議論が必要なところでありましょうし、特に、座長は、いわゆる外国人の場合についての扱いについても、苦慮されているようで、見直しについては、さらなる議論の積み重ねの必要性を感じました。


 一方で、県に対しても、意見書提出を求める動きもあるのですが、男女共同参画社会というよりも、ジェンダーフリー論争の揺り戻しが、今後の議論に影響を与えざるを得ず、ある意味で、たちまち生活をどうするかの話が、政治的な扱いになってしまうことを危惧します。

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