2005年5月1日(日)【デイ・アフター・トゥモロウ】

 京橋朝市に、今年も「旭川源流の碑」が登場、流域ネットワークの皆さんが、源流から切り出した木で作った碑を数ヶ月かけて、なんとリヤカーで再び源流まで運ぶというものすごいものです。140の源流のうち「川守」がいる9本目の碑で、あと130年以上かかる長期計画です。

 昨年の台風による倒木は、緑のダムとしての森の保水性を失わせ、昨年並みの台風や集中豪雨が来れば、今年は、さらに激しい土砂崩れや洪水が発生するかもしれません。
 しかし、先立つものがないだけでなく、技術的にも倒木の処理は多くの困難を伴います。最終的には、自然の混合林の状態に戻す有効な方策を考えないといけません。


 家族で、後楽園の能の会を少し覗き、栄町商店街で、20mの巨大鯉のぼりをくぐり、午後から、瀬戸内海国立公園金甲山・貝殻山・高島指定50周年記念プレイベントの船上シンポジウムに参加しました。NPOの主催で、生憎の雨模様でしたが、高島、犬島、豊島、直島を御座船から眺めながら、船内で、瀬戸内海の環境、歴史、景観を語るという好企画でした。

 日本初の国立公園指定の瀬戸内海の白砂青松の景観は、まず人間の手が加わっており、瀬戸内的里山と言えるもの。「欲望と文明」が、確かに世界有数の景観美の瀬戸内海を破壊してきましたが、原生景観を守ることもさることながら、生活も環境も、共に豊かになることを目指すのが日本的であるという論調は首肯できるものでした。同時に、川と海の繋がりも十分意識したいものです。

 また、瀬戸内海全体を統一的に見る仕組みが必要なところですが、熊代代議士のご尽力もあり、全国7ヶ所の環境省の出先である地域環境事務所が、岡山市に設置されるとのことです。
 中四国州を叫ぶなら、特に環境施策は、単県で進めては行けないものです。
 そして、考えるべきは、今日のことではなく、デイ・アフター・トゥモロウです。


 ちなみに、京都議定書発効に伴い、日本のCO2削減目標は、6%ですが、平成14年に立てた岡山県独自の目標は、6.5%。企業誘致と矛盾しないか?という説もありますが、粛々と進めていきたいものです。
 ただ、具体策は、イマイチかも・・・。

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