2003年6月23日(月)【社会的投資のためのNPO】

 明日からは、一般質問戦。自民党1期の登壇が1人というのが、物議をかもしています。選挙直後、言いたいことは山ほどあろうにと思うのですが。基本的には、全員登壇できるのです。

 私は、初登壇は、訴えたいことばかりで、ただがむしゃらで、回りは全く見えなかったのですが、実は、新人が何を言うかに、皆が注目していたのが、今になってわかります。
 そして、デビュー作、初打席に、明らかに、全てが出るのです。

 議員は、いわば個人商店であり、また、議場で発言するのが商売です。しかも、生涯に一度の初議会。チャンスがあるのに、返す返す残念です。

 さて、私の方は、明日初日の3番手。午後1時過ぎには、壇上に立っています。お時間のご都合がよろしければ、是非、議場に、お越し下さいませ。


 本日は、地球温暖化防止の実践活動として、自然エネルギーと省エネの普及のため、太陽光発電設備と太陽熱温水器を保育園に設置された「NPO法人 おかやまエネルギーの未来を考える会」
ttp://nisei.milkcafe.to/enemira/の勉強会にお邪魔いたしました。

 青森県鯵ヶ沢町で、全国2番目に市民の手で、この春に、風力発電所を作った「グリーンエネルギー青森(GEA)」というNPOの事務局長さんの話でした。
 総事業費3億8000万円のうち、NEDOの補助金を除いた半分を500人の一般の市民から、一口10万円の出資金で集めるという壮大な話でした。
 30mを越える羽を持つ風車は、全長100mを越えます。ちょっと、プロジェクトXです。

 「循環型社会の構築」に加えて、「地域の自立」をミッションとするGEAは、反対運動でなく、NPOだからこそできる「社会的投資」の受け皿として、「鯵ヶ沢マッチングファンド」など、市民参加型、パートナーシップ型をキーワードとした「新しい社会的価値を生み出す先進モデル」として活動されています。
 鯵ヶ沢町は、まさに風力発電のまちになりました。 1140世帯の1年分をこれで賄えるそうです。

 ちなみに、先日、青森市を訪れた時に気になったのは、下北半島の側の六ヶ所村の話。しかし、原子力と自然エネルギーは、「地域の自立」という観点では、実は、似通ってもいるのです。


 「晴れの国おかやま」では、太陽光発電が言われ、人形峠を除くと原子力というものに馴染みが薄く、また、べた凪の瀬戸内沿岸で、風力発電というのは、少し考え難いのかもしれません。風力発電には、安定性の確保と騒音という問題が、幾分あるようです。
 ただ、NPOの動きとして、非常に参考になるお話でした。


 そう言えば、3年前にデンマークを訪ねた時、そこら中に、これでもかと風力発電の風車がありました。短く、そして、長い北欧の夏の風を惜しむように、海外沿いの緑の丘の上では、白い風車が美しく回っていました。
 あのうち、75%は、協同組合や個人の所有だそうです。


 食糧自給とエネルギー自給というのは、国家の根本施策であり、私も研究させて頂きます。

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