2002年1月22日(火)【低公害車導入について】

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 さて、小泉総理が、低公害車の公用車への導入を言われる以前、昨年9月議会で、知事は、低公害車の導入を言われました。大問題化しているわけではありませんが、なかなか、この施策も課題があります。

 そもそも、12年度末現在、岡山県の自動車保有台数は、1354台。うち、乗用車普通71、小型147。貨物普通77、小型754.軽四305台です。

 低公害車導入は、当然、更新時期に行われるわけですが、乗用車の買い替えの基準は、11年以上「かつ」走行距離12万キロ以上です。予算の許す範囲での買い替えですが、この基準自体は、首肯できるものです。

 ところで、低公害車の導入と言いますが、貨物普通車が低公害車のわけもなく、結果的に、今は、小型普通車を指します。12年度は、9台。13年度予定が、11台。14年度予定が、13台。以後、こういったペースで、更新になります。

 ちなみに、県庁の普通乗用車は、昔から主にM社製ですが、低公害車の生産がないため、結果として、普通小型車は、やむなく、T社Pに替わっているようです。
 ただ、今後、H社Sの登場で、競争入札ということになります。


 さて、問題は、ここからです。低公害車ってなんやねん?電気自動車の軽四が、4台ありますが、重いし、充電設備は、たいへんです。そもそも、環境に優しいという言葉は、往々にして、どこか部分的、一面的なこともあり、エネルギーを作る過程、リサイクルまで含めて、環境に優しいかどうかは、非常に難しいものがあります。
 一概には言えません。

 流れからすると、水素ガスによるものになるのか?その安定的な供給はどうするのか?インフラ設備はどうするのか?この読みも難しいものがあります。


 それでも、環境、福祉、情報は、今や錦の御旗の感すらありますが、環境を叫び、呼び水的に、象徴的に、公用車で導入するのなら、民間に対して、なんらかの方向性は、同時並行的に、示す必要があるのではないでしょうか。

 ある種のお墨付きとなるかもしれない行政の選択が、民間に思わぬ波乱を巻き起こす事だってあると思います。全ての企業が、岡山県政、岡山県民の暮らしを支えているのです。

 一面的に批判をするつもりはありません。本当に難しい問題です。ただ、十分な配慮が必要です。

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