佐藤真治のこころ その2785  2008年元旦(火)


   謹んで新春のお慶びを申し上げます。
       本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

               平成20年元旦

                 岡山県議会議員  佐藤真治



【三味線もちつき】
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 しんしんと冷え込む大晦日の昨夜のお火炊きの際には、雪が舞いました。途中、ごくごく小さな竜巻があって、「偽」の文字に象徴された年の煩悩が、空に吸い上げられていくようでした。


 雪は結局積もるようなこともなく、それでも、研ぎ澄まされたように冷えた今朝は、午前5時からの元朝式。素晴らしい御倫話を拝聴したその場で、午前6時前から大失態を演じてしまいました。

 年頭の辞の後の逢沢、萩原両代議士の来賓ご挨拶、その後の来賓紹介で、それまで30分以上の正座をして、しびれが切れていたため立てず、非常に恥ずかしいことになりました。
 どうやっても、足首が曲がらず、このまま立てば転けるぞと間違いなく分かったので、諦めて無理に立たなかったのですが、ほぼ30秒、私のために時を止めてしまいました。ある市議の先生は、大爆笑しておられたらしいです。

 朝起き会らしい緊張感のある式でしたのに、妻子も、最初、倒れたのかと心配したらしいのですが、和んだと言えば和みましたが、道場は、事態を察して笑いもあったような・・・。その後、ある市議の先生から、「しんちゃん、おいしいな!!」と言われましたが、穴があったら入りたかったです・・・。

 最前列の過度な緊張もあり、真摯に拝聴していたからだと思って下さる方と、肥満だからだね、と思う方と半々かも・・・。あぁ・・。
 今年は、しびれが切れても立てる方法を研究します。

 それにしても、今年も、いろいろありそうだな、と察しました。



 その後、毎年恒例の岡山神社での逢沢代議士の初詣に合流させて頂きました。秘書時代からですから、もう15年になります。私も氏子になるので、その前はできていなかったのに、氏神様に、毎年初詣をさせて頂いていることになります。

 その後、家族と再合流して、我が子の氏神様になる町内の神社に初詣。さらに教会で初詣をして、今日は、敢えてJR吉備線に乗り、吉備津神社に。参道横にバイパスは出来ましたが、そこまでの180号は、たいへんな渋滞で、片道200円の列車の旅は、快適でした。高松稲荷、吉備津彦神社へのお参りについても、公共交通機関なら、列車がお勧めです。

 JR吉備線で、思いを馳せるのは、LRT導入ですが、帰路は、超満員で、列車のダイヤや、車両編成にかなりの工夫が要るように思いました。太宰府ではないですが、各社、稲荷参拝や吉備路観光など、まだまだ、JR吉備線の活用の余地はあるはずです。



 神社の境内では、今年も恒例の三味線もちつき保存会さんや、婦人会はじめ地域の方々が、紅白まんじゅうの振る舞いをされていました。

 我が子も、三味線にあわせて餅をこねさせて頂きましたが、鯉山小学校の子ども達も加わって、まさに、地域の汗と努力で、こうした伝統をしっかりと守られていることに、心から敬意を表させて頂きます。特に、正月3が日を守られるのは、並大抵のご努力ではありません。

 BGMと言うよりも、まさにお囃子の三味線のペースが上がるにつれて、餅つきのスピードも上げていく体力勝負。

 明日、明後日、是非、吉備津神社に列車で行かれることをお勧めします。

 その後、先ほどは、妻が子どもの頃、初詣に行っていた宗忠神社に。結局、子どもにとっては、縁日で、どこに行っても、屋台で、買い食い。そう言えば、何を祈願していたのか・・・。
 何社詣りか分からなくなりますが、神様は、寛容です。きっと・・。


 少し冷えますが、美しい青空の正月になりました。
 難しいことはさておき、御家族にとって、どうか楽しい冬休みになりますように、心からお祈りします。

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2008年1月2日(水) 【後楽園のカモメ】
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 今日も、家族で、護国神社に初詣?に、参拝しました。元旦から国旗(と、ファジアーノ岡山の旗)を掲揚していますが、一般参賀とも言えません。ともあれ、護国神社は、すがる場所ではなく、誓う場所です。
 
 
 そこから、後楽園に。妻子は、年間パスポートを持っていますし、私も、様々な行事で、年に何度も行きます。我が家だけで、年間入園者トータルに、20人分は貢献しているのでは。
 
 お茶屋さんが知り合いであったり、きびだんごの試食をしたりと我が子も、後楽園内部は、かなり詳しくなっていますが、なにかあると後楽園に行くように、もっとふらっと倉敷チボリ公園に行ければ、チボリも、こんなことになっていなかったのかなぁ・・・。
 
 今日は、むかし遊びで、羽根突きや独楽回しに家族で興じ、ついでに、書き初めもさせて頂きました。私は、『義』の一字。生まれて初めて毛筆を持った息子は、なぜか『新幹線』。小一で習っていない漢字なので、思い切りの誤字。 
 
 旭川の護岸工事の影響もあるのでしょうか。ユリカモメが後楽園の池にかなり来ております。四季折々の美しい姿を見せる後楽園ですが、カモメにエサをやるのも風情かも?と思いつつ、ハトが増えるのも、悩ましいところです。
 
 樽募金の成果もあって、コイヘルペスで全滅した鯉も、少しずつ戻ってきています。明日は、再び、丹頂の放鳥があります。
 是非、冬の後楽園に足をお運び下さい。
ttp://www.okayama-korakuen.jp/intro/intro_f.html
 
 
 カウントダウンに行けなかった倉敷チボリ公園にも行かねば・・・・。
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 ところで、護国神社では、参道の鳥居の前で、非自民の陣営が、ビラを配っておられました。
 政治活動の自由は、侵犯してはいけませんが、個人的には、疑問に思いました。せめて、御英霊が喜ばれる政治に繋げて頂きたいもの。
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2008年1月3日(木) 【涙の縄跳び】
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 先ほど総合グラウンドの空は、新春の青空で、家族連れが、凧あげをする澄んだ空に、昨日のある方の新年早々の訃報を思いました。
 
 まだお会いできていないので、ピンと来ていないのですが、「人の値打ちとたばこの味は、煙になって分かるもの」という言葉のように、じわじわと、その方のおられないことが、響いてくるような本当に大切な方でした。
 
 陰に日向に支えて頂いたのですが、何もお返しができていません。今年も幾つもの出会いと別れがあるのでしょうが、さようならという言葉が、少しでも少ない年であって欲しいです。
 
 空が青すぎて、さようならが、分かりません。・・ただ合掌。
 
 
 今日から新年会もあり、明日からは、事務はじめで、その前に、花きの初競りと街頭演説からスタートです。明日から、また気合いを入れて、今年一年、頑張っていきましょい!!
 
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 私も多少関係していますが、年末年始は、総合グラウンドが開放されています。もちろん、武道館やアリーナでなく、駐車場は、帰省の方などのために、自由に駐められるのです。
 今日は、不思議なほど、人が少なかったです。
 
 
 そんなこともあり、先ほどまで、我が子の体育。妻から、縄跳びが、物凄いことになっていると「報告」を受けており、まずは、バトミントンから。昨日の後楽園の羽子板から感じていましたが、なぜそうなるのか?まるで、欽ちゃんのコントを見ているようで、続くキャッチボールにも、目がくらみました。これは、いったいなんたることか・・・・。お、お、お、おもしろすぎる・・・。
 やろうと思わないし、やろうと思っても、これはできんだろう!!
 
 実は、正月はもとより、休日に父子で、「体育」をするようなことがなかったため、本当に申し訳なく思いました。私は、三人兄弟の真ん中で、野田屋町の岡ビル前遊園地は、当時子供が、うじゃうじゃいて、肥満児でも、球技は出来ますし、争い事は、必ずしも嫌ではありませんし、最後の最後は、「おどりゃぁ〜!!」です。
 
 どちらかと言うなら、喧嘩ならするで!でも、わし、本当に何するか自分でもわからんけぇ、やめとこうやぁ、というタイプです。もちろん、口喧嘩で負ける気は、さらさらありません。
 
 一方、我が子は、博愛主義、平和主義者なので、この世の中、それで渡っていけるのか?と、非常に不安に思ってもいます。兄弟がいれば、親父がもっと遊んでやっていれば、もう少し腕白だったかなぁ・・・。
 
 
 そして、縄跳び・・・・。そう、鉄棒の逆上がりができなかった私でも、縄跳びは、ここまでは・・・という状況で、学年で、2人しかいないという跳びっぷりに、頭がクラクラしました。
 
 子どものかわいさに、縄跳びは全く関係はないですが、教える妻も、だんだんとまじで、子どもが泣きながら跳ぶ縄跳びは、悲壮感すらありました。
 
 
 ま、こういうことは、あった方が良いとは思うのですが、たいへんだな。でも、長距離走大会でビリになった親父としては、驚くには値しません。それにしても、私の両親も、亡父はサッカー、母は、ソフトと、スポーツ万能だったのに、なんでこうなったのか。
 
 私は、細胞数が増える小2が、そもそも肥満児になる年なのだと最近まで思っていました。しかし、よく考えると、弟が、私が小2の時に、生まれているのです。結構、生涯を規定するのかもな。このあたりの体験は、本当に大切です。
 
 彼が幾つになっても、正月に、縄跳びで泣いていた息子の姿は、忘れないと思いますが、それがどう活きるかが、本人の人生です。
 
 
 中学か高校の時の親子げんかで、亡父に、「子どもの頃、相撲もとって貰ったことがない」と言ったのが、後日、かなり効いたというのを聞きました。
 
 せめて、今年は、息子とキャッチボールができるぐらいの余裕は欲しいです。「親父のせいで、縄跳びが出来ん!!」と、将来言われても困るしなぁ・・・。
 
 こうした普通のことが、とても大切に思えた我が家の正月でした。
 
 
 それにしても、どこの家にもあるような、ささやかな幸せをしっかりと守りきる政治でありたいものです。

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2008年1月4日(金)【事務はじめ】
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 本日は、行政用語的には事務初め。一般的には暖機運転といったところでしょうか。また、今年一年、頑張ってまいりましょう!


 今朝は、中央卸売市場の花き部の初せり。鮮魚や青果は、明日が初せりですが、花きについては、大阪市場も開くということで、市場間競争で、一日遅れれば、数千万円の開きが出る可能性もあるという思惑もあり、前倒しされたようです。

 10年以上先には、中央卸売市場の民営化という構想も打ち出されていますが、花きについては、鮮魚や青果と違った動きになっています。空港から岡山への直輸出入というルートもあります。

 ともあれ、来年春には、全国都市緑化フェア。生産農家と一体となって、花と緑の政令指定都市を目指し、さらに、それを全県的に展開する「一人一輪、一社一鉢運動」の盛り上がりが、岡山市場の活性化と裏腹の関係です。

 明日は、午前4時前に中央卸売市場に集合ですが、早朝から市場関係者の方々が動いてくださっているからこそ、岡山の食卓や花と緑が守られているということに、心から感謝と敬意を表させて頂きます。
 私も新聞配達をしていた頃、1年8ヶ月、午前3時40分起きを続けましたが、それだけでも少しだけ、たいへんさがわかります。


 その後、今年最初の自民党青年部局の街頭演説をJR岡山駅前で。新年早々のお騒がせを申し訳なく思いますが、市場からの流れで、小倉議員に、特別ゲストに、逢沢一郎県連会長の御参加もあり、非常に寒かったのですが、幸先の良いスタートでした。
 来週月曜日は、橋本岳代議士が合流されるので、私も、倉敷方面に遠征します。


 本日は、表町商店街の栄町桃たろう商店街で、空中美術館新春特別展オープニングセレモニーが開催されました。
 今年は、日本各地の福の神29人が、大集合。空中から福きつねが、福餅を撒きました。

 私が、もし商店街の若い店主で、商品の充実はもちろんのこと、もがきながらも、商店街全体の販促を考えたときに、現在の栄町以上の努力をすることは、難しいように思います。それぐらい、頑張っておられます。
 是非お訪ね頂ければ幸いです。

 なお、輪投げで、昔懐かしい、パッチンガムを頂戴し、それを持ち歩いておりますので、私からガムを勧められたら、十分ご注意ください。

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2008年1月5日(土)【初市】
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 いきなり、株価の大幅下落で、新年早々カウンターパンチを食らったような状況ですが、今朝は、午前4時前集合で、岡山市中央卸売市場初市。午前4時10分から水産部、午前5時10分から青果物部。午前8時から新年互礼会。

 市長はもちろん、縁の国会議員は全員、岡山市・加賀郡選出の県議は、19人中15人、ほとんどの市議会議員の方々もご出席と、業界は大盛況。かえって、いない方が、目立つかもしれません。もちろん、活気のある市場で、威勢の良い掛け声に元気が頂戴できるというのもあります。

 一方で、食の安全を守りながら、市場間、市場外流通との競争を行っていく市場は、いよいよ来年度から、手数料が自由化され、生き残りを賭けた戦いになります。市民開放型の催しも、積極的に行われており、我々も積極的に支援させて頂きたいところ。

 夜明け前が一番寒いのですが、自家製のキムチ入り豚汁が、名物になっています。それにしても、一日が実に長く感じます。



 そこから選挙区ということもあり、吉備高原に飛び、吉備中央町の新春互礼会に初めてお招き頂きました。今まで、関係議員が、2人だったのが、いきなり、12人中8人が出席。
 人口約1万3700人の街に、関係県議会議員が、12人。

 いわゆる格差が言われる中で、中山間地、限界集落の問題が、直接当てはまる地域だけに、一方で、岡山市の政令指定都市化を推進しながら、岡山県のへその地域をしっかり守っていくというのは、我々の重大な責務です。
 
 吉備高原都市という県政の最重要課題があり、私にとって、決して遠い街ではなく、距離も近く、課題も近い吉備中央町にしなくては。そのことは、政令指定都市の周辺部になりかねない地域と同じ問題を孕んでいます。

 それにしても、来賓の参議院議員は、2人とも、民主党。しかも、参議院議長に、話題の超?有名人。ある意味、派手です。
 たまたま、コップの上の縁に、小さな尺取り虫がいて、いつまでも、いつまでも、グルグル回っているのを眺めながら、さっぱり埒があかんなぁ、と思いました。



 とって返して、妻と会葬。多くは書けません。
 その後、逢沢代議士の新年互礼会。たいへん多くの方のご出席で、多くの課題も頂戴致しましたが、さっきまで泣いていたのに、チャンネルを変え、笑顔を作るのは実に難しい作業でした。
 葬儀委員長であった逢沢代議士は、なおさらでは・・・。

 ともかく、パッチンガムを誰かに仕掛けないと、笑い難かったので、本日20人以上の被害者の方々には、この場を借りてお詫び申し上げます。


 今日は、もう電池が切れたみたい。

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【その2787涙の縄跳び後日談】
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 僅か一日で、子どもは劇的に変わるというのを思い知らされる事件がありました。おまけに、我が子が、変換で漢字メールが打てることも知り、これも驚きました。さらに、意外に、小1のくせに、文章がおもしろいのにも呆れました。

 ちょっと感動しましたので、友紀(ゆうき)のメールを紹介させて頂きます。なお、送信作業以外、妻は手を加えていないというのですが、信じられますでしょうか?うーん、我が子ながら、凄いな。

 多分、何かの歌詞なのだと思いますが・・・どこで、こんな言葉を知ったのでしょう。

 友紀(ゆうき)が、私の勇気です。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おとう〜!縄跳びが出来たどー。今日初めて42回できた。
なんでわしは泣いていたのだろう。勇気をだせばできる。そ
れは大切なもの。がんばれば出来る。勇気を捨てるな。お父
さんも周りの人にがんばれーとはげまされる。それで勇気が
出る。だからがんばれる。僕も縄跳びができるようになった
んだ。ありがとう。もうちょっとでみんなにわらわれるとこ
でした。佐藤友紀☆
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 2008年1月6日(日)【節】
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 本日は、朝一で、海をちらっと眺めながら、玉野の総合運動公園へ。総合優勝をしたおかやま国体の主会場となった弓道場があり、県弓連の顧問として、射初め式で、御挨拶。

 昨年暮れ、岡山県議会の武道振興議員連盟設立の合意は、とれたものの諸般の事情で保留状態。10年以上先になりますが、高校総体が開催される予定ですので、武道・スポーツ振興は、現在の未就学児から必要です。

 それに合わせて、総合武道館なり、新県営弓道場の建設が出来れば言うこと無しですが、ともあれ、現在の総合グラウンド内の老朽化した県営弓道場の「補修」は、急務です。
 旭川以東に、意外に弓道場がないのも気になるところ。



 そこから、とって返して、岡山市を横断、今年最初の月参り。「節」の大切さを伝達頂きましたが、まさに、今年は、私自身、県議会議員生活10年目に入ります。これ以上の節目の年は、ありません。

 今までならば、43才の私は、当選を重ねさせて頂ければ、順当に行けば、遅くとも、50才で、県議会副議長、55才で、県議会議長、その後、党の役員を目指すことになります。

 しかし、『臥薪嘗胆』のように、年功序列を崩すかもしれませんし、だいたい、県があるのか分かりませんし、必ずしも、この流れが、議員として、胸を張って成功しているとは言えないような気がしてなりません。

 ともあれ、節として、納得は出来なくとも、ひとつの何らかのけじめを自分でつけたいように思います。



 その頃、岡山空港近くの地域で山林火災が発生。遅ればせながら駆けつけると、鎮火までの待機状態。

 上空を消防ヘリ「ももたろう」が飛んでおり、ホースは、消火栓からポンプを繋ぎながら、山道を1km延長。タンク車も待機していました。消防団の尽力で、最小限で収まったようです。

 裏には、地元消防団が待機。貯水池が枯れている状況で、たまたま日中で、風が少ない状況だったのが幸いしていますが、風の強い酷寒の真夜中ならば、最悪の状態になりかねない山林火災の恐さを思いました。

 新年早々の出動に、心から敬意を表しますが、皆様くれぐれも火の用心をお願い致します。



 そこから、ある会社の新年会。毎年お邪魔させて頂いているのですが、特に、一般競争入札の要件として、きちんとした資格要件がないのでないか?という指摘がありました。
 
 県外大手や十分な技能を持たない者が、価格を叩く中で、一番大切なプライドが傷つけられていたり、行政のみならず、社会的責任として、地場の企業は、地場の企業を優先的に使うべきではないのかという指摘は、なるほどなと思いました。

 現場を確保する経営者の正当な努力や、現場で働く方々の汗や涙が、正当に報われる社会であって欲しいものです。




 そこから、初舞会。久しぶりゆっくりと、初春に相応しい縁起の良い舞をじっくりと見させて頂きました。
 
 昨年、生涯学習フェスティバルで盛り上がりましたが、いよいよ平成22年には、国民文化祭。この2月3日には、千日前祭が、開催されます。まさに、岡山の文化の底力が、全国に発信されます。国体に比して、文化関係団体の盛り上がり、なによりも、行政の支援は如何?

 それにしても、文化の発信ということになると、意外と岡山市内には、1000人規模の発表の場が少ないことに気付かされます。加えて、どの会場も駐車場に難があります。



 夜には、地区の新年会。中心部の中でも、本当に地域コミュニティがしっかりしていて、後楽園の入り口の文化ゾーンの核となる地区です。秘書時代から、私は、この地域が大好きです。

 昨日からの疲れか、今日も、ご苦労さんと自分に言いたかったからか、乾杯からビールを飲んだため、かえってハイで、個人的には、楽しかったのですが、パッチンガムを持っていたのは問題かも。おやじの会のメンバーがおられると、これがまた盛り上がるのです。

 発達障害や学童保育の話なども。

 今日は、心地良い疲れ・・・。


 明日から、いよいよ新学期。朝一で、青年部局は、倉敷に街頭演説に出張です。またまた頑張って行きましょい。

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2008年1月7日(月) 【まず隗より始めよ。】
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 早いもので、今年も、残すところあと360日を切りました。
 
 今朝は、JR倉敷駅前で、自民党県連青年部局の街頭演説。党の青年局次長の橋本岳代議士に合流して頂き、本日最初のパッチンガム。このいたずらにも、私自身が、そろそろ飽いてきたのですが、分かっていても、代議士に、これに乗って頂けるのが、ありがたいです。
 
 橋本代議士は、我々の提言書に、しっかり目を通して下さっていて、『臥薪嘗胆』にあるように、選挙だけでなく、政策で、きっちり国と地方が連携していこうという話が出来るのも、実にありがたいです。国会議員の先生からの初めての反応でした。
 とにかく、青年部局から。まず隗より始めよ。
 
 
 私は、倉敷遠征の時は、ほとんどマイクを持たないように努めていますが、青年部局として、局長がいようがいまいが、月のうちに、岡山2、倉敷1、それ以外で1箇所の定点を今年は、なんとか作りたいと思います。できれば、今月中に、玉野と児島に入ろうと考えております。多少強引でも、やらないとできないものです。
 
 固定化すれば、岡山以外の日は、自由に野戦で動けます。
 
 
 
 11日には、新テロ特措法案の審議があり、ガソリン税をめぐる分かり易い租税特措法改正案の議論も始まり、与野党の激突になりますが、立場がそうさせるのだと、反対のための反対は避けて頂きたいところ。
 
 
 
 午後からは、市議会にお邪魔しました。実は、青年部局で、2月20日(水)に、海上自衛隊岩国航空基地特別見学会を予定しているのですが、県議会の防衛議員連盟への呼びかけに加えて、岡山市議会の防衛議員連盟へのご案内に参りました。
 
 ひとつには、全国的な傾向ですが、政令指定都市移行後は、自民党所属の市議会議員と明確に打ちだして頂ける先生が、多くいらっしゃれば良いなぁ、という願いもあります。
 
 国に対して、県を介さないで交渉するには、衆議院の多数与党の総裁が総理になる議院内閣制の下、議会の政党化というのは、ある意味、不可避になります。
 個人的には、自民党と友好関係を結ぶ、地方政党というのも、あるべき姿だと思いますが。
 
 
 市議会は、政令市をめぐる問題で一段落ついた感じで、明日から、友好都市の台湾の新竹市への訪問を予定される議員もおられ、少し羨ましくもありました。
 来春以降、政令市選出の県議会議員は、どうすんのかな?と、市議の先生に、相談しても始まりません。
 
 
 おりしも、岩国市長選挙が予定されており、昨年自民党青年部局の中国ブロック役員会でお会いした青年局の現職代議士が、出馬されることになりました。
 
 もちろん、勉強会は、この選挙の後ですから、岩国の国防と地方自治の問題に、直接に関わっていくわけではないのですが、我々も、強く意識しておかなくてはいけない大きな課題です。
 
 
 一方で、チボリジャパン社取締役会は、20日以降のようで、特別委員会の臨時招集も、スタンバイ。
 
 
 ところで、急増する落書きに対して、再決起を要望する声も、新年会などで、チラホラと出始めました。
 
 県議会議員の仕事そのものではないとは思いますが、そろそろやらないと、なぜか私が怒られるのです。またムードを高めないと。
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2008年1月8日(火)【知事は、続投されるのか?】
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 巷では、知事は、4選を目指されるのか?中四国州なんて、どうせならないだろうし、そもそも、道州制は、実現可能なのか?という声が多くあります。
 しばしば問われて、まさに、答えに窮しています。

 
 地方の大統領たる知事に、官製談合に顕著なように、権力が集中し、国では、多選禁止を立法化しようとした自民党の動きがありましたが、必ずしも不正と期数は、因果関係ないとも言える一方、人事で入れ替わっていく職員の新しい声が届き難くくなり、ひいては、県民との距離が遠くなり、行政が、硬直化するのは事実だと思います。

 硬直化に気がつかないのも、硬直化です。不正をしないから良い首長なのではなく、当たり前です。議会という組織ですら、トップはもちろん、4年ごとに内部が入れ替わります。 

 硬直化を起こさないためには、トップは、生半可な努力では駄目だと思います。偉くなりすぎれば、いずれ誰も何も教えてくれなくなるので、生きた情報すら入って来なくなります。

 変わらないためには、変わり続ける以外ありません。


 
 道州制についても、目先の重要な課題を遠大な構想で誤魔化すような目眩ましのように思えるという指摘に対して、「夢」とはそういうものだよ、と開き直るのも、苦しいのは事実です。

 だいたいが、石井知事の時代に、道州制に移行することができるかどうか、分かりません。極めて困難と考えるべきかもしれません。

 もちろん、可能な限り、早期にを目指しているのは、当然です。やらないと、我が国が、死ぬのです。



 端的に、あらゆる組織において、その人が、10年かけて出来ないことは、その人には、そもそも出来る能力がないのだと疑ってみるべきだと思います。もっと早く出来る人がいるなら、交替すべきです。

 過去の実績が、今後に絶対に役立つ保証もありません。かえって経験は、足枷かもしれません。過去の評価が、未来の約束になるような順風満帆の時代ではありません。

 なにより、選挙で勝てるから、政治で良いのかどうかは、昨年夏の選挙が如実に顕しています。あるいは、別のチャンスを奪うかもしれません。

 私自身を含めて、絶対良いことなんて、あり得ないのです。
 誕生よりも、再生の方が、遙かに難しく、初心に倍するエネルギーと熱い思いが、継続的に必要です。

 そのことには、常に謙虚でありたいものです。この春、10年目に入ることを思うと、しみじみそう思っています。



 諸手を挙げて全面的に賛成とも言えない、それでもなおかつ、絶対にそうでないといけない、という段階に至るまでには、もう少し時間が必要であると思います。
 おそらく、幾つかの約束も必要になります。あるいは、時期がラストという公約も要るかもしれません。

 私は、原則的には知事支援ですが、個人的にも、新しい未来への確信が欲しいところです。苦しんでいる方が非常に多いのです。

 もっとも、考えようによれば、議会との緊張関係はあって当然で、二元代表制としては、現状は、望ましい姿かもしれません。



 過去には、支持を前提にした2月定例会の我が党の代表質問に、続投を表明されましたが、今週末には、知事の新年会。ここでの発言が注目されます。

 それにしても、不思議なぐらいに、党内で、この話題が出ません。あと1ヶ月で、党内がまとまるようにも思えないのですが・・・・。


 ただ、はっきりしていることは、ひとつ。
 決められるのは、県民の皆様ご自身です。

 皆様どう思われますか?

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2008年1月9日(水)【わりと地味な日】
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 縄跳びが出来るようになった?我が子は、一番乗りで学校に行くようになりました。他人との比較ではなく、自分が頑張ったからそれに満足できるという自己肯定感をしっかり持っているところは、時々、夫婦で感心します。
 
 私が面倒くさいので、怒ったり、ぶったりを全くしていないのですが、楽しそうでなによりです。子どもは、素直で、元気で、友達と仲良く、子どもらしければ、よろしい。
 
 
 妙な一日で、何がどうという大事件はないのですが、党務であったり、県管理河川の現地調査をして県民局への依頼に行き、他に当局等と様々に相談。気がつくと夕方で、今日はいったい何をしていたのかしらん?
 
 観光地の道路の案内標識の話や、トルコがからんだ瀬戸大橋20周年記念イベントについての話や、路面電車の東山線に栄町駅が復活できないかという話や、区画整理事業の話や、商店街の自転車乗り入れ取り締まりの話や、放課後児童クラブの話や・・
 
 これから地域の新年会で、また多くの課題を頂戴できると思います。
 
 
 政令市になっても、所管で残る河川に関する課題や、党務は、今後益々増えていくんだろうと思います。
 
 
 15日は、高島屋前街宣。21日は、玉野、28日は、児島で、橋本代議士が合流され街宣。来週16、17日は、東京で党大会。
 
 2月は、毎週の街宣を続けながら、2日は、県内の青年地方議員と自民党県連青年部局の研修会。21日は、海上自衛隊岩国航空基地視察。22日は、商工会青年部との青年部局の勉強会。
 
 青年部局は、元気でよろしい。
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2008年1月10日(木) 【プロ野球独立リーグへの参戦】
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 日本の王様の命令で、あまりにも数が多いので、全国の佐藤さんを皆殺しにすることになりました。ベストセラー・『リアル鬼ごっこ』が、いよいよ映画公開されますが、私と同姓の佐藤で、かつ同名である「佐藤真治」さんという方が、話題に。↓
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_01/t2008010910_all.html
 多分、岩手県奥州市では、私も有名人?になったかしら。それにしても、西大寺会陽があるだけに、考えさせられます。

 今日は、倉敷チボリ公園をめぐる様々なやりとりとパッチンガムをやりに、議会および県庁に。知事選挙も絡み、問題が複雑化するのも憂いますが、活路を見出したいところ。



 市内中心部に急増する落書きに対して、3月2日(日)に、落書き一斉消去をすることにほぼ決まりました。地域の関係団体と相談しながら、久々の大規模になりそうです。
 地域主体で、心あるボランティアが集う原点に戻します。

 ところで、岡山県では、地域での落書き消去活動を推進するため、民間ボランティア団体等が行う落書き消去活動に対する補助制度として、「岡山県快適な環境づくり支援事業補助金」を設けており、岡山市内で行われる落書き消去活動に対しては、県と岡山市が連携(2分の1ずつ補助)し、資材の現物支給を行っています。

 ここまでの対策を民官一体で進めたことに、自負はありますが、いわば資材は全額行政負担という、これは、おそらく全国で最も先進的な取り組みです。

 ところが、県の補助は期待できるのですが、市内では、各地の消去活動で、既に予算消化!!次年度は、増額も検討されていて、嬉しい悲鳴ですが、象徴的な地域だけに、とても4月以降まで待てません。

 ま、ここからが知恵の出しどころ。時間はあります。むしろ、ちょっと楽しみです。
 それにしても、政令指定都市になったら、こういう補助も、全額岡山市負担になるんだとか。どんだけぇ〜。
 


 現在は定期購読ですが、『週間ベースボール』を中2から毎週購入している(毎週水曜日は、『週べ』の日!30年分の保管場所に困っとるけん)私としては、ファジアーノ岡山はもちろん、政令指定都市には、プロ球団は、野球チームにも欲しい!!!!!

 岡山商工会議所の青年部有志が15日、設立に向けた準備組織「チーム岡山球団設立推進委員会」を立ち上げられます。
 地域に根ざしたスポーツチームによるまちづくりが狙いで、2009年の独立リーグ「四国・九州アイランドリーグ」参入を目指すとのことで、設立記念講演会が開催されます。

 是非奮って御参加下さい。ファジアーノ、シーガルズとトップチームが育てば、裾野がぐっと拡大されますが、行政の支援も不可欠ですし、何よりも、大切なのは、市民の盛り上がりです!!

 先日、香川県の道の駅で、オリーブガイナーズ、カマタマーレ、ファイブアローズのグッズを売っていました。負けられんが。
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『岡山球団設立の可能性(プロ野球独立リーグへの参戦)』

日時  2008年1月15日(火)午後6時〜8時5分
場所  ママカリフォーラム
講演  スポーツジャーナリストの二宮清純氏
パネルディスカッション
     二宮清純氏
     四国・九州アイランドリーグの鍵山誠社長
     北信越BCリーグの村山哲二社長
申込み チーム岡山球団設立推進委員会事務局
     FAX 262−1525(氏名・会社名・住所・TEL)
     入場無料※先着300名
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昨日の佐藤友紀君・・・もう、ようわかったけん!

『できたぞ。きょうは後ろ飛び二回・グーパー飛び五回出
来た。ちょううれしうゅねん。良かった佐藤君。終わり。』

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2008年1月11日(金) 【真珠湾九軍神】
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 朝一で、旭川を上り、旧西武藤邸である御津町郷土歴史資料館に、この月末まで開催されている片山義雄兵曹長遺品展示会を拝見しに伺いました。昨年6月岡山市に寄贈されたものです。

 御津町矢知(旧赤磐郡五城村大字矢知)に生まれた片山兵曹長は、「真珠湾九軍神」の一人で、昭和16年12月8日の真珠湾攻撃の際、特殊潜航艇で特別攻撃隊として湾内に突入、太平洋戦争の最初に亡くなった軍人です。
 平和への飛翔のために、再び展示会が開かれることは、本当に意義深いことだと思います。

 ところで、この特殊潜航艇が、61年ぶりに発見されて、引き取りの賛同署名が行われています。
 歴史の中に消えてしまうところでした。


 岡山市との合併から3年、政令指定都市の区割りでは、JR岡山駅前と同じ区になるわけですが、本当にこうした広域合併や、広域区が良かったのかどうか、答を出すのは時期尚早ですが、直接の地元議員が抱え込めば、圧倒的少数にしかならないわけですから、少なくとも、周辺部になってしまわないように、我々の努力も重要です。

 また、岡山市全体として、歴史、文化、伝統をしっかり守っていくためにも、こうした情報発信もどんどんして頂きたいものです。



 そこから、岡山市連合婦人会の新年会。地方議員にとっては、いわば地域の生みの母であり、婦人会の方々がおられるので、我々は元気に活動が出来ます。
 いつも申し上げますが、原始女性は太陽であったと言いますが、「日の本は、女ならでは夜も明けぬ国」、まさに、婦人会は、地域の太陽です。

 お世話になっている方々に、足を向けて寝られるはずもないのですが、婦人会の方々は、方々にいらっしゃるため、この頃、私なぞは、逆立ちして寝ています。


 そこからある私学へ。留学生の話などしながら、たまたま、卒業謝恩ということで、生徒が作ったランチを頂戴しました。婦人会でも食べたのですが、美味しいので食べてしまい、今、たまりません。
 とにかく、忘年会、新年会で食べ過ぎました。

 私学は、まさに生き残りを賭けた競争をしていますが、私学助成は、保護者にとっても切実な問題で、しっかりと応援させて頂きます。
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2008年1月12日(土) 【知事4選出馬表明?】
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 他党のことですから良いのですが、小沢代表は、本当は、新テロ法に賛成なのでしょうか?府知事選挙応援で、議決の際に、党代表がいないというのは、地方議員の理解を超えています。
 薬害肝炎救済法も通り、民主党がどんな議論を仕掛けていたのか、ちょっと分かり難いです。


 冷たい雨の朝、本日は、石井知事の新年会。4期目出馬については、後援会長の要請以外、明言される方はおられませんでしたが、通常起きるべきところで起きる拍手が起きないのが気にはなりました。でも、まぁそうなんだろうな、という雰囲気でした。
 事実上の出馬表明をしたな、という同僚議員もおられましたが、でも、まぁそうなんだろうな。と、思います。

 地域の婦人会の新年会に、民団の新年会も。
 インターネット新聞JANJAN(400万ビュー/月)の『ザ・選挙』サイト上に、「忙中閑話」というリレーエッセイがあって、依頼されたその原稿執筆に苦慮しています。業界の人間しか読まないのかも・・・。問い合わせが来ても困るしなぁ・・・。


 ところで、今日ある方から、「佐藤さんって、○○やってる人でしょ・・?」と、突然に言われました。その○○は、ニュアンスから、どうもマルチ商法の疑いがあるものらしく、全く聞いたことがないものでした。 妻もいたのですが、何かの拍子に、名前が使われる事があるのかなぁ?と覚えもなく、正直、非常に不愉快でございます。

 ネットワークビジネス的なお誘いも頂戴することはありますが、他の方の生き方を論じたり、その内容の善し悪しを判断する以前に、一切をお断りしています。政治に関わる限り、今後もそうです。
 後援会活動以外に、名簿を使うことは、今後も絶対にありません。

 どこかで、なにかそういうことで私の名前が出ておりましたら、是非ご一報下さいませ。明確に否定させて頂きます。
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2008年1月13日(日) 【出初めと成人式】
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 本日は、岡山市消防出初め。100分団、4800人体制の消防団ですが、政令指定都市の区割りを巡る方面の変更や、広く防災を含めた業務の拡大、団員の確保等多くの課題があります。
 
 会場の岡山ドームは、成人式の会場にもなっていて、多くの新成人が。数えで20才の成人式の日、私は、共通一次試験を受けており、成人式の日の思い出は全くありませんが、親になって思うに、むしろ、20年間本当にお疲れ様でした、親としての責任は果たしましたよ、という、親への労いの日なんだな、と思います。
 我が子が成人するまで、あと13年!!結婚するまでと思うと、まだまだ頑張らないといけません。
 
 本日は、新年会、出初め打ち上げなどが続いており、これにて失礼おば致します。
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2008年1月14日(月・祝・成人の日)【松尾明神】
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 3連休も何もあったものではありませんが、どうしてか最終日に慌てて天満屋での催事に。でも、特産物の試食・・。


 正午からの阿部俊子代議士の新年会は、53号を上がったばかりに、津山に滑り込み。少しだけ雪が舞いました。

 毎年お邪魔させて頂きますが、参加者が年々増えて、阿部代議士の御挨拶も、専門の看護、医療保健福祉から、選挙区の深刻な問題、特に限界集落、地域間格差、過疎対策、農林業問題等々に非常に重きを移して来られています。

 また、昨年5月には、『格差があってはならない社会保障 これからの年金・医療・福祉』という著書を中央経済社から出版されています。非常にデータも豊富な論文集になっています。

 新イラク特措法再議決の日に、「自伝」出版のサイン会を東京でしたり、選挙区で、それにサインをして配って回る参議院議員とは、能力以前に、腹の据え方が全く違います。

 蛇足ですが、ご存知のように、遙か昔に、市民活動の中では、私は彼女に期待していた時期もあったので、裏切られた感じです。悲しいな・・・。でも、さようなら。そして、我が国のために、子ども達のために、絶対に負けられないです。



 そこから1時前に、柵原下りで、2時からの萩原代議士の新春の集いへ。やはり、1時間少々で岡山市内に入るのは無理でしたが、御紹介には、なんとか間に合いました。
 3時間半で、岡山ー津山の往復は、お勧めできません。

 成人の日は、毎年町内会の新年会があり、それを欠席して、このパターンは、難しいかもしれません。

 萩原代議士も、『仕事魂』を打ち出し、自民党の真摯な活動をされています。


 
 お二人に共通しているのは、本当にこれ以上ないほどに、真摯に、中央での仕事も、地域活動もされていること、そして、3年前の「刺客」であったこと、さらに、冷徹な事実として、マスコミの選挙予想として、現在は▲がついていることです。

 なんとしても、自民党県連的には、◎にする必要があります。また、そうしたいのです。我々は、どうあれ勝ちたいのですから。なにより、真摯な仕事が、選挙で報われる岡山であって欲しいのです。

 昨年の党再生プロジェクト『臥薪嘗胆』の具体的提言は、Bで、国と地方の連携強化を求めています。
 地方議員上げて応援態勢を構築しなければ、参議院選挙の二の舞になります。

 いわく、『選挙協力のみならず、政策で繋がるのが政党であるのは言うまでもないが、国会議員、県議会議員、市議会議員の政策の連携ができていないのが現状』『党本部に対して我々地方の声が正確に届き、それが、党運営に反映される体制の構築を強く求めるものである。』ということですが、やはり、地方議員が寄って集って気持ち良く、総選挙の候補者の御輿を担ぐ体制が、絶対条件です。そこには、絶対に崩れない相互の信頼関係が必要です。

 おそらく、地方議員には、あるいは、地域の有力者の中には、地方議員や国会議員よりも、遙かに現場で長く自民党を頑張っておられる方が、幾らでもおられるはずです。
 私は、自民党県連青年局長ですし、誰にも私情がありますが、仲間が、全ての思いを結集せねば。



 夕刻には、三丁目劇場で、備中神楽保存会の鑑賞会。今年も、大笑いしながら、松尾明神から大蛇退治までは、鑑賞できました。もっとも、鑑賞と言っても、昼ご飯が全く食べられなかったので、木村屋のマーガリンロールをかじりながらでしたが、備中神楽は、本来は大衆郷土芸能で、文化財として保護するというよりも、今も、しっかりと息づいているのです。

 例えば、秋祭りのエンターテイメントとして、皆でワイワイ言いながら、掛け声を掛けたりするのが、もともとなんだろうな。
 だからむしろ、楽しみに行こう!というのが、一番正しいように思います。もちろん、国指定重要無形民俗文化財で、平成22年の国民文化祭の我が県の主戦力ですが。
 御覧になったことがない方は、ともかく、まず御覧あれ。

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『岡山球団設立の可能性(プロ野球独立リーグへの参戦)』

日時  2008年1月15日(火)午後6時〜8時5分
場所  ママカリフォーラム
講演  スポーツジャーナリストの二宮清純氏
パネルディスカッション
     二宮清純氏
     四国・九州アイランドリーグの鍵山誠社長
     北信越BCリーグの村山哲二社長
申込み チーム岡山球団設立推進委員会事務局
     FAX 262−1525(氏名・会社名・住所・TEL)
     入場無料※先着300名
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2008年1月15日(火) 【当初予算要求発表】
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 本日は、朝一で、高島屋前で街頭演説。来週は玉野、再来週は児島と遠征が続きますが、青年部局の型が出来れば、私は個人の街頭演説を復活したいと思っています。


 臨時国会は、今日が最終日、18日から通常国会が開会しますが、前半戦は、予算審議の攻防です。一方で、我が岡山県議会も、今日は一斉に常任委員会で、私は、産業労働警察委員会。

 本日は、平成20年度当初予算要求額が示されました。改訂第3次行財政改革大綱に沿い、7年連続のマイナス要求で、前年度比1.7%減。一般会計6824億円5000万円。

 「政策重点指針」に沿って選択と集中をし、目新しいのは、「中山間地特別支援事業」の10億円。「学校施設等の耐震化」に、27億6500万円。「全国都市緑化フェア開催事業」に、5億1300万円。「ミクロものづくり岡山創成事業」に、4億2200万円。「消防防災ヘリコプター整備事業」に、3億3600万円。「特別支援学校教育体制整備事業」に、2億900万円。「医師確保総合対策事業」に、1億600万円。
 医療・福祉、安全・安心、教育等については、予算が増えているものもあります。

 一方で、災害復旧や国直轄事業を除いた公共事業費は、1割カットを越えて、657億8200万円で、対前年比80億4100万円減。


 岡山県は、全国的に珍しい事前審査制をとっているため、2月定例会の開会前の次回からの2回の常任委員会で、議論をしてしまうのですが、逆に、予算委員会があった方が、ある意味、議論は盛り上がるのかもしれません。

 ともあれ、今日は、各部とも雑駁な説明だけで、他委員会の資料を取り寄せ、他部の要求を読み込んでいかないと、評価が出来かねます。
 中四国州構想の理解者・応援者となる「中四国州倶楽部」の創設、県立美術館ルネサンス事業、グリーンバイオ・プロジェクト事業、岡山県学力向上アクションプランなどの継続事業の予算が、倍以上に急増しているなど、読んでいかないと分からないことが多いので、勉強に、しばらく時間がかかります。

 なお、おもしろくもおかしくもないのですが、予算は、下記をご覧頂けると詳細が、お分かり頂けます。
http://www.pref.okayama.jp/somu/zaisei/zaiseiy.htm
 ただ、「夢づくりプラン」の項目と部署割りが合致していないため、我々議員には、むしろ非常に見難くなっています。
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2008年1月16日(火) 【独立リーグの夢】
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 本日これより一便で、今年初めての上京を致します。

 明日、グランドプリンスホテル新高輪で、第75回自由民主党大会が開催され、県連青年局長は、代議員として出席させて頂きますが、本日は、午後から、全国青年部長・青年局長合同会議および女性局も加えた合同全国大会が、党本部で開催され、青年局長として出席します。端的に党務です。

 友人が優秀党員として表彰されるので、一緒に上京するついでに、どうせ明日は夕刻前には帰岡せねばならぬこともあり、今朝は築地に寄り、今宵は、せっかくなので、劇団四季の『CATS』を観ようという遠大な計画です。やりたい放題で済みません。

 ただ、行くからには、相手が伊吹幹事長であれ、谷垣政務調査会長であれ、一言は、何か言って帰るつもりです。



 昨夜は、『岡山球団設立の可能性(プロ野球独立リーグへの参戦)』というパネルディスカッション。四国・九州アイランドリーグと北信越BCリーグの運営会社の社長のお話を伺うにつけても、岡山に独立リーグのプロ野球球団が、できないわけがないように思えてきました。というよりも、ない方がおかしいのでは、と。

 特に、ファジアーノー岡山の木村社長と同じように、30才代40才代の若い代表ですから、男として、血が滾ってくるものがありました。あんた熱いな!!と、良い刺激を受けました。

 特に、「再チャレンジ」という独立リーグに夢を感じます。司法試験浪人崩れの、いわばニートかフリーターかと言われても仕方なかった私も、ある意味では、再チャレンジ組かもしれません。

 順風満帆な人生を良しとしない私としては、馬場俊英ではないですが、なにかそういう夢を追う選手を応援したいという気持ちは、身に染みて理解できます。大観衆に向かって、ピース!ピース、ピース、ピース、ピース!!

 この街で、夢を共有するから、地元なんだな。


 確かに、プロ球団を通じて、チャレンジする選手を叱咤激励することで、地域への愛を叫ぶことで、自分自身の人生を鼓舞することができます。
 サッカーでも、野球でも、バレーでも良いのですが、「岡山、愛してる〜!!」と、皆で叫ぶということが、この街にも必要なのです。

 それにしても、サッカーに比しても、アマチュアとプロとの難しい関係があったり、あるいは、プロ球団連絡協議会の設立の必要性も明らかになりましたが、ファジアーノ岡山と限られたパイを取り合うのではなくて、要は、裾野全体を拡大することで、乗り切って行かなくてはいけないのです。

 二者択一ではなく、百花繚乱です。
 ともあれ、新潟や香川に出来て、岡山に出来ないことはありません。それは、我々が、しないだけです。

 昨年の12月定例会で、トップクラブチームを支援する基金がつくれないか提言し、一蹴されましたが、サッカー好きならサッカーを野球好きなら野球をバレー好きならバレーを・・・全部好きなら全部を、全部に関心が無くても、やっぱり全部を・・市民が応援する、自分たちの人生の舞台である街を作り上げていく、まちづくりは、自分の人生を輝かせていくこととイコールです。


 ところで、会場には、N君。「さすがに、おるなぁ!」ということですが、私が高校時代に、当時中学生だったN君とは、プロ野球の選手のサインを貰いに、やれ駅だ、やれ宿舎だと、あちこち出掛けたものでした。おかげで、処分に困る70年代から80年代プロ野球選手のサイン色紙が、3000枚。

 地元にプロ野球団設立というと、N君も血が騒いだのでしょう。チームはできていないのに、彼も多分、選手のサインが、もう欲しいのだと思います。
 東芝の青島健太選手のサインを貰ったり、終盤は、お互いに社会人野球にまで手を出していましたから、NPBに入る可能性のある独立リーグの選手のサインが、欲しくないわけがありません。当然です。

 N君とは、大きな声で言えませんが、どうしても、カープの選手等のサインが必要になる仕事(どんな仕事やねん?)があり、やむなく、選手を宿舎前で待っていたところ、30年近くぶりに、親子連れで、サインを貰いに来ていた彼と感動の再会をしたのでした。「まだ、やっとんか!?」・・実に嬉しかったです。

 そして、お互いに仕事を引退したら、一緒に沖縄のプロ野球キャンプ地をサインを貰って回ろう、で、死んだら、棺桶に貯めたサインを入れて焼いて貰おう、よう燃えるで〜!という、約束(どんな約束やねん?)をしています。
  
 あ〜、また、N君とサインを貰いに行きたくなったな。でも、絶対に人に売ったりしませんし、なんで、サインを貰いに行きたいのかよく分かりません。貯めるのが好きなのか?ある意味、タダだからか?
 プロ野球が好きと言うよりも、プロ野球選手にサインを貰うということが好きなのではないか?なぁ、N君よ。

 県議会議員が、宿舎の前で、プロ野球選手のサインを喜んで貰ってはいけないのでしょうか?オープン戦の日程が気になってきました。N君に誘われたら、絶対に断らないと思います。
 そう言えば、元ファジのジェフェルソンのサインを貰ったのも嬉しかったです。

 しかし・・早朝から、私は、なんで、サインについて熱く書いているのか・・・。




 昨日書き忘れたのですが、昨日の産業労働警察委員会で、猟銃等所持許可者に対する緊急一斉立入検査の実施結果が発表されました。

 対象者は、3651人、丁数は、6321丁(ライフル銃297丁、散弾銃5238丁、空気銃741丁)で、6件を検挙、自主返納が18人。
 もちろん、害鳥、害獣の駆除のための猟銃は必要であろうと思いますが、単純に、県民の500人に1人は、殺傷能力の高い、なにがしかの銃を持っておられることになります。

 世界一、銃の所持が難しいとは言え、これほどの数の銃が、市井にあるというのは、少し驚きました。全員が同時に武装蜂起すれば、火力は警察には勝ります。蜂起されるわけはないですが。

 安全指導を徹底しながらも、許可不適格者等、不穏情報というのは、警察に是非お伝え頂きたいのですが、適正管理等は最後は所持者の良心にかかっています。
 銃砲を使用した犯罪がどうかこれ以上起きませんように、本当に祈るしかありません。
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2008年1月17日(木) 【立ち上がれ自民党】
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 本日は、第75回自由民主党大会が、『新たな決意、さらなる挑戦ー立ち上がれ自民党ー』と題して開催されました。
 個人的には、鬼気迫るほどの気魄が足りないといった面で、いささか不満を抱きましたが、今年の運動方針のうち、『党再生を果たす』の部分を引用します。
 

 『わが党は、連綿と続く伝統文化に根差した国家の未来像を国民に示さなければならない。これは、保守政党、政権政党として当然の責務である。国民が「安心」を得られる将来展望を示してこそ、わが党は「信」を得られるのである。

 それを具現化するための政策や手法は、国民の意識から懸け離れたものであってはならない。すでに農林水産業や社会保障制度、地域経済活性化などの分野の政策をスタートさせており、成果を挙げつつある。当然、国民の日々の生活に密着した政策が望まれるが、「保守すべきは保守する」との強固な意志がなければ、安易なポピュリズムに堕する危険をはらむ・・・・』

 おそらく、3月31日に期限が切れてしまう、揮発油税等の暫定税率に関する法案が、最大の政治課題になるのが見えてきました。
 昨日が、民主党大会で、比較もされるでしょうが、地方政治に直結する、非常に分かり易い論点です。


 昨日の自民党本部の全国青年部長・青年局長合同会議には、伊吹幹事長がお越しになられたので、意見交換になり、私が最初に手を挙げて、国会議員が、討論会等ではなく、バラエティ番組等に出演することについて、苦言を呈させて頂きました。
 
 岡山県連青年局が、これを言うのは当然で、『臥薪嘗胆』についても、ついでに、アピールしておきました。今回は、30分しか意見交換の時間がなかったのですが、ともかく、今後も、岡山は、公の場に出向けば、必ず発言します。

 煮え切らないような御回答でしたが、視聴率稼ぎで、政治が扱われても、マスコミも、政治家も困りませんが、巡り巡って一番困るのは、それで票を入れられる判断をする国民です。


 昨夜、意外に入りが悪かったキャッツシアターで、初めて劇団四季のキャッツを観ました。私が学生時代の頃に初演で、「白鳥の湖」のような、もはやスタンダードあるいは古典の域に達している、かえって正統派になっているのを体感しました。
 それにしても、しなやかな動きの「ネコ」と、ずーっと目を合わせていて、先に私が目を逸らしたのが悔やまれてなりません。
 『Memory』のメロディが頭を離れません。

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2008年1月18日(金) 【ガソリンは高いけれど・・・】
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 先ほどまで、小学校は授業参観。1年生への性教育ということで、関心を持って拝見したのですが、まさに、愛情によって育まれた「命の大切さ」という根本からの話で、親子が相互に感謝できる素敵な授業でした。

 ところで、我が家も、立ち会い出産ですが、やはり、妻のどちら側に立つかは問題です。



 通常国会開会。道路特定財源法案をはじめとする、成立しなければ、3月31日に期限が切れてしまう、日切れ法案の年度内成立に向けた攻防が始まりました。

 日切れ法案には、教職員定数標準法(小中の先生の1000人の定数増)や関税関連法(輸入牛肉や化粧品、洗剤、衣服等の値段上昇?)もあります。

 特に、ガソリン等の暫定税率引き上げに関する租税特別措置法改正案は、郵政解散に比しても、民意を問うべきような大命題であり、両刃の剣と分かっていながら、野党が攻勢を架けたい気分は分かります。解散総選挙で民意を問うても良いだけの論点ではあります。



 ご案内の通り、ガソリン税や軽油引取税などの道路目的税は、道路整備に使うための暫定措置として、租税特別措置法等で、基本税率の約2倍の税率が掛けられていて、3月末に切れます。

 これを延長する租税特別措置法改正案等を成立させないと、4月から国と地方合わせて、2兆6000億円(うち地方は、都道府県市町村で、1兆6000億円)の税金が入らなくなります。

 民主党は、暫定税率を廃止すれば、ガソリンがリッター当たり25円、軽油が17円安くなると主張しています。下がれば、経済波及効果があり、万事解決する打ち出の小槌のようです。

 もちろん、原油価格高騰が、製造業のみならず、農林水産業に深刻な影響を与えている抜本的対策を早急に講じなくてはいけないのは当然です。

 生活直結の身近な話だけに、非常に良い政治的論点で、道路族が抵抗勢力だとレッテルを貼りたいようですが、果たして、そうなのかな?地域間格差の是正の観点からはどうなのかな?

 一方で、無駄な公共事業は止めなくてはいけないのでしょうが。さらに、運送業界等から、常に、暫定税率撤廃の要請があるのも事実です。

 目先の選挙のことを考えて、ある意味で、どちらが有権者を愚弄しているのか。ここから先の議論に注目です。


 
 我が党は、以下のように言います。

 仮に、暫定税率を撤廃すれば、その結果、全国1800余の自治体で予算に穴が空き、岡山県は、財政再建団体転落(夕張市化!)の可能性もあります。また、新道路の建設のみならず、借入金の返済や支払いができず、大幅な遅延、古い橋の修繕、ガードレールの設置など学童の通学路の安全等の安全対策ができなくなります。

 また、なんの目的税か分かりませんが、日本のガソリン価格と税率は、国際的には、必ずしも高くなく、OECD加盟30ヶ国中、低い方から6番目で、イギリスのリッター価格は、07年12月現在、税込み225円だそうです。ドイツが223円、フランスが212円。ちなみに、アメリカは税込み96円、お隣韓国は、税込み193円。

 大国中国、インドの台頭は気になりますが、ガソリン価格は、税金よりも、国際的な取引価格に左右されるもので、今回の原油高も、投機が原因と言われており、昭和57年の第二次オイルショックでは、日本でも、177円。

 理屈としては、地球温暖化対策からすると、税率を下げれば、CO2対策の流れに逆行するとも言えます。




 また、客観的には、以下のような状況です。

 岡山県の道路特定財源からの税収は、昨年度は、275億円で、1005億円の道路事業費(維持補修などの経常経費124億円、公債費310億円を含む。)の27・4%。

 事業費は、他に、県税の軽油引取税が、221億7千万円、自動車取得税が、21億4千万で、国からの地方道路譲与税が、39億5千万円、石油ガス譲与税が、2億8千万円によりますが、こうした道路特定財源や、国庫補助金、地方債だけでは賄い切れるわけもなく、216億円の一般財源が投入されています。

 石井正弘知事は、15日の定例記者会見で「期限切れとなると、事業実施中の個所は大幅に減速し、新規採択を予定しているところは着手が困難になり、道路整備に多大な支障が生じる」と懸念を表明しています。

 27市町村への道路特定財源の配分は、141億円ですが、暫定税率廃止なら、65億円の減収。岡山市の場合は、24億円減)。
 政令市に移行すれば、国県道の607キロの管理が移っても、県からの74億円移譲される道路特定財源も減額。
 

 なお、昨年の12月定例県議会では、既に以下のような意見書が、既に採択されています。
 提出者は、自公の土木委員会の委員。


 いずれにせよ、地方財政に大きく関わる話だけに、政争の具にされても困る内容を含んでいます。

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道路整備財源の安定的な確保を求める意見書 
                      平成19年12月3日


 道路は、豊かな生活の実現と経済・社会活動を支える最も重要な社会基盤施設であり、地方が自立した活力ある地域づくりを進めるためには、地方の主体的かつ着実な道路整備が不可欠である。

 本県においては、高速道路や地域高規格道路などの地域間を連絡する幹線道路ネットワークの整備をはじめ、通勤通学、医療のための生活道路の充実、都市部の渋滞対策、災害時の緊急輸送路の確保、さらには橋梁等既存施設の適切な維持管理など、今なお多くの課題を抱えており、これらの道路整備を着実に推進するための財源は、安定的に確保されなければならない。

 とりわけ、道路特定財源は、緊急かつ計画的に道路整備を行うための財源制度であり、地方にとっても、安定的な道路整備財源として極めて重要な役割を果たしてきた。

 この道路特定財源をめぐっては、道路特定財源諸税の本則税率に上乗せされている暫定税率が今年度期限切れとなった場合、岡山県では、約127億円、県内の市町村では約65億円の影響額が見込まれ、道路整備は危機的な状況になることが懸念される。

 さらに、本県のみならず地方の道路整備は、道路特定財源だけでは賄えず、厳しい財政状況の中、多額の一般財源等を充当しているところであり、地方にとって道路整備財源の確保は切実な課題となっている。

 よって、国においては、こうした地方の道路整備の実情を踏まえ、道路整備財源を安定的に確保することの重要性を深く認識し、下記の事項について特段の配慮がなされるよう強く要望する。

             記

1 道路特定財源諸税の原稿の暫定税率を堅持し、道路整備財源
  を安定的に確保すること。
2 道路特定財源の地方への配分割合を高めるなど、地方におけ
  る道路整備財源の充実に努めること。
3 今後の具体的な道路整備の姿を示した中期計画に、地域の実
  情に応じた道路整備を確実に盛り込むこと。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

(提出先)
 内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、国土交通大臣、
 行政改革担当大臣、経済財政政策担当大臣、
 衆議院議長、参議院議長

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2008年1月19日(土) 【共助とは言うけれど・・・】
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 この1ヶ月、忘年会、新年会続きで、だんだんお腹が気色悪くなってきました。もう食べたくありません。でも、食べています。


 朝一で、20周年の岡南飛行場界隈に。児島湖花回廊が、一部切れている難しさがありますが、「空の日」のイベントを民間主導で行っていく中で、私はこの地域に大きな夢を感じます。

 とにもかくにも、田園が広がる人気スポットにしたいですし、世界で初めて空を飛んだ鳥人幸吉を生んだ岡山(もっとも、追放しましたが・・・)のとしては、児島湖で、鳥人間コンテストをやりたいぐらいです。花火大会なども、雰囲気はあるのですが、移転は難しいでしょうが・・・。

 そして、防災ヘリコプター基地も、是非、岡南飛行場につくり、陸・海・空に繋がる防災拠点として、整備すべきだと思います。

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 そこから、難病患者等就労支援講座。岡山県難病相談・支援センターの活動報告のようでもありましたが、疑問も感じました。

 この時期に、こうした国の外郭団体が絡んだ催しが行われるのも意味があるのかもしれません。ただ、なんで、市町村まで協力していないのか、私には理解できかねます。予算の使い方を精査する必要もあるかもしれません。


 難病を抱える方や人工透析患者に、仕事を直接紹介することは出来ないが、関係機関と連携を行い情報提供や職場訪問等、就労の手伝いをするわけですが、まさに、医療、福祉、教育、労働の縦割り行政の狭間に落ちているように思えてなりません。

 特に、職業安定行政機関であるハローワークは、国の機関であり、労働委員会がある県の産業労働部よりも、岡山労働局との関係の方が、かような就労支援の場合は、実際には強くなります。
 県北では、窓口が、ハローワーク津山になっています。


 この問題は、難病だけでなく障害者の就労についても当てはまりますが、障害者自立支援と就労支援は、あくまで連携すべきもので、その前提には、当然、生活支援、医療支援も必要です。

 そして最後は、ハローワークが窓口で、本人の個別ニーズに応じた地域連携が必要とするわけですが・・・つまり、それ以外の行政は、何をやっているのでしょうか?
 県の役割が、いよいよ分からんな。

 イメージとしては、リスタートさんの「おかやま若者サポートステーション」とも、「おかやま若者就職センター」とも、民間の就職支援とも違いますが、障害者就労支援は、行政がマトリックス組織で対応しなくてはいけないものだと思います。

 それにしても、厚生省と労働省が合併して、厚生労働省ですが、就労についても、岡山県の窓口が、難病の場合は、医薬安全課、あるいは、障害福祉課というのは仕方ないのかな?
 保険の関係もあるのでしょうが、職業安定行政機関は、一義的に国であるべきなのでしょうか?

 非常に考えさせられます。
 この問題は、もっともっと膨らませられるはずなのに、目的が不明の会でした。

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 そこから、友党・公明党の新春の集い。公明党員が、統一地方選挙・県議会議員選挙で、私に票を入れて下さることはないでしょうが、党の関係は、そういうレベルのものではありません。
 福田総理の所信表明演説に、国民が連発されたのも、連立政権の良心とも言える友党の思いを受けてのことでしょう。

 自民党党大会では、来賓の太田代表の御挨拶では、イチローのように、1番も3番も打ちます、とのことでしたが、メジャーでは、3番打者最強説があります。

 連立も9年目。「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」という公明党の立党精神には、いささかの揺るぎがないことに、心から敬意を表します。
 今日も、47人の県内の地方議員がずらりと並ばれましたが、ともかく、嘘やはったりが一切ない、勉強熱心な真面目な議員ばかりです。

 思えば、最初の小選挙区の総選挙での相手は、公明党候補でした。先方の秘書に、「あんたら、自民党は、○○と○○の見方か!俺たち公明党は、○○と○○と○○の味方だ!!」と言われ、「なんて立派な人なんだ、是非、勉強させて下さい。」と申し上げて、なぜか○○新聞を3ヶ月とったことがあります。
 こういう『怒りの葡萄』のような思いは、連立を組んでも、公明党内の誰一人、一切ぶれていません。


 で、公明党さんが立派なのは、ようわかったけん、問題は、我が自民党です。いや〜感心しました、お見事ですね、では、済むはずがありません。
 つくづく、本当に、つくづく、自民党がしっかりせにゃおえん!!という気持ちに、今日もなりました。

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 そこから、『岡山県防災シンポジウム2008』のパネルディスカッションに。

 この催しも、主催が、岡山県、岡山地方気象台、(財)消防科学総合センターで、あるいは、阪神・淡路大震災の起きた1月17日あたりに、開催することに意味があるのかもしれません。
 「あなたは、自然災害から愛する地域を守れますか?」ということで、特に、平成16年の台風の被害をベースに地域防災について語られました。


 思えば、平成16年の8月30日の16号、9月7日の18号、9月29日の21号、10月20日の23号と続き、特に、16号と23号の被害は甚大で、一連の台風で、県内だけでも、床上浸水6362件、床下浸水9682件、死者も8人。

 ちなみに、平成16年度の総合防災訓練が台風の影響で中止になったのは、8月29日でしたが、気象予測の段階で、県も対策本部を立ち上げたものの、要するに、スーパーコンピューターの計算を越えた想定外の高潮の被害でした。

 ちなみに、この年の今年の漢字は、『災』でした。

 
 M6の東南海・南海地震が起きた場合、こうした浸水した家屋が耐震構造上大丈夫なのか?九州を横断する台風ならば、高潮の心配があるというメカニズムを理解しておく必要性、「警報」について安易に考えていないか?避難指示が出されて一斉に避難した場合の対応、避難場所は、高潮に襲われることを前提にしても、郊外ではなく市中につくるべきだ等々、考えさせられる指摘が多くありました。


 ところで、このシンポジウムでも、まとめは、連携、連帯、日常的な活動等、要は、共助の部分=地域コミュニティの再生を強調するものになりました。要は、自主防災組織の強化ということになり、夢づくりプランなら、その設置数が、数値目標に掲げられるわけです。

 ただ、本当に、知恵と強固な結束に基づく、共助の強化で足りるのでしょうか?
 午前中の難病患者の就労支援と同じように、最後は、そこに持ってきますが、では、行政は、何をするのでしょうか?



 フロアからの質問等で、パネリストの行政関係者が、はぐらかされた点が、私は、まさに問題だと思います。

 いわく、海岸の堤防の嵩上げが、遅々として進まないのは、漁業補償との関係があるからだが、どう思うのか?

 ハザードマップの表示の中に、地域住民なら危険と思う場所が、明確に表示されていないが、なぜ、作成の際に、地域住民の声を聞かなかったのか?

 避難場所に指定されている小学校まで距離が遠く、公会堂を避難所にしたいが、海抜ゼロメートルで、非常食も、防災装備も水に浸かる。二階建てにしたいが、一切の補助が無く、地域住民が、資源化ゴミの回収等で積み立てをしている。なんとかならないか?

 全て、生命に直結する生の声です。
 そして、実は、縦割り行政の弊害が背景にあるものもあります。地域コミュニティの強化では済みません。
 これは、早急に対応すべき課題です。

 
 自助、共助、公助の中で、自立・自律の自助と、地域コミュニティの再生を歌い、共助が、強調されるのはよく分かりますが、協働と連携の美名の元に、公助が、逆に弱くなっていないか?公務員は、何をするのよ?と、気になるところです。

 まるで、地域コミュニティーを支える方は、時には、公務員の指図を受ける無報酬の「共務員」です。

 実は、市民と近い、あるいは、市民そのものである岡山市職員には感じませんが、県庁職員には、公務員が、共務員を「管理」するような発想を時として感じる事があります。
 協働というのは、金と口を出すだけで、一緒に汗をかく気が本当にありますか?あるいは、一緒に汗をかいてはいけないのですか?と、問いたくなるときがあります。

 例えば、消防団員は、消防局員に限りない尊敬の念を抱いていますが、それは、彼らが、紛うことなきプロだからです。
 例えば、もしも、まちづくりを行政マンが標榜するなら、彼が、まちづくりのプロでないといけません。

 あらゆるジャンルで、民間にどんどん引き抜かれる、逆に、どんどん民間から引き抜いてきたプロが集う行政組織でなければ、いやしくも、民間との協働や連携を謳うべきではありません。市民の先駆的な活動を応援するのなら、応援だけをしてくれれば良いのです。
 民間は、リスクを背負い、命懸けの場合もあることを理解して貰わなくてはいけません。

 さもなくば、むしろ、機動的な市民の動きの阻害要因ですらありますし、場合によっては、市民の命に関わります。


 共助とは言うけれど、それは、公助の補完ではなく、自助の延長線上のものです。行政が、共助を強調することに、注意したいものです。

 一方で、県行政の苦しさも感じます。就労も防災も、もう少し国から権限・財源が、移譲されてくるべきじゃないかしら。

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2008年1月20日(日) 【スノーフレークの街角】
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 午後8時現在、大雪でございます。栄町の桃太郎ポケットのライブを観て、とぼとぼと帰るにつけ、こりゃ明日の朝は、たいへんなことになるべ!
 
 明日の自民党青年局の街宣は、夕方4時から玉野市で助かりましたが、皆様、交通の混乱は必至です。今から御覚悟を!!事故がなければ良いのですが・・・。
 
 

 みぞれが降っている中、師友会で、護国神社の正式参拝。ぐっと冷え込んでいますが、心が落ち着きます。来週日曜日には、後楽園鶴鳴館で、『声を出して子どもと共に論語を読む会』が開催されますが、さて、我が子は、じっくりと座って、お勉強が出来るでしょうか???


 午後からは、備前県民局主催の『女性と防災フォーラム』。阪神・淡路大震災の教訓を元に、「備えあれば涙なしー「非常時だから仕方がない」で済まされますか?ー」という副題で、基調講演の講師が、財政難でも、防災が絡むと予算が出ると、根本には、男女共同参画社会の推進の思いがあるようでした。

 通常は、男女共同参画センターで講演されたりするそうですが、男女共同参画なら男性は来ないが、防災とつくと、男性も来られる、というご発言でした。うーん。

 確かに、避難所が、台風や浸水の一時緊急避難を想定しているかのようであり、避難生活の長期化は考えておらず、特に、女性にとって、様々な問題が生じてくるにもかかわらず、それが、「取るに足らないこと」と片づけられてしまうというのは事実だと思います。
 特に、着替えや、トイレや衛生用品等、さらには、同居ストレスも、切実な問題です。

 一方で、阪神淡路大震災の際も、パート等の不当解雇、DVやレイプ等があった(と思われるが、詳細なデータはない・・・・)ということで、緊急時においても、人権、男女共同参画が確保されないといけないという論調でした。

 そのためには、平素から、例えば、炊き出しを女性が行っている防災訓練や、防災基本計画づくりの中に、しっかりと女性の声を反映させるべきだとのことです。

 なるほど、そういう考え方もあるんだなぁ、と思いました。
 確かに、緊急事態の時ほど、平素の振る舞いがそのまま、あるいは、本性が顕れるものです。



 AMDAが、緊急救援物資を神戸に送るということで、『3年B組金八先生』の当時の脚本家、小山内美江子さんからの要請が、巡り巡って逢沢事務所に。その後、結局、逢沢事務所でボランティアを募り、ローテンションを組み、救援物資輸送の運転を担当しました。

 私も、第1便に乗り込んで、慣れないトラックを少しだけ運転して、長田区に入ったのは、1月20日未明。夜が明けるのを待って、救援物資を配布しようとしましたが、なかなかどこに降ろすべきかが決まりませんでした。
 ちなみに、東灘区に帰ったばかりの大学時代の友人とは連絡がつきませんでした。彼も、親戚を失っていたのは後で分かりました。

 この時に、長田区役所は、避難者で溢れかえっていて、確かに、トイレは非常に厳しい状況でした。ただ、コンビニすら無事だったぐらい、有事でも、皆さん、冷静だったのだと思います。
 特に、女性には、極めて残酷な状況だったように思います。

 あの時、男女共同参画という言葉が、当てはまる状況だったのか、あるいは、そういう観点からの備えがあれば、もっと、事態が改善していたのか、2月を含めて、現場には、少ししかいなかった私には分かりません。

 ただ、そういう視点で、想像力を働かせて、いろいろ考えてみる、備えてみることは、非常に重要なことだと思います。

 
 
 それにしても、今日も地元学区の新年会がありましたが、地域のコミュニティ協議会や婦人会の新年会にお邪魔すると、地域への愛情が溢れていて、声高に男女共同参画を謳わなくてはいけないような人間関係ではなく、それは当然の前提であり、和気藹々と、あるいは、お互いに言いたいことが言えるだけの信頼と歴史、思いやりや敬意があります。誰もが支え合って生きています。それを肌で感じます。
 
 連合町内会、婦人会、コミュニティ協議会、体育協会、消防団、婦人防火クラブ、社会福祉協議会、民生児童委員、愛育委員、交通対策協議会、交通安全母の会、老人クラブ、スポーツ少年団、環境衛生協議会、落書き防止活動推進協議会・・・・そして、PTA。
 きっと老若男女、誰もが、何かに関わることが出来るはずです。
 
 ところで、これは、是正すべき男女の役割分担でしょうか。私は、そうは思いません。立派な男女共同参画地域コミュニティです。
 
 例えば、国体での民泊の経験や、地域の文化祭や夏祭り、清掃活動などの積み重ねがあれば、つまりは、老若男女問わず、地域の共通の目標に向かって、助け合いや支え合いの体験があれば、有事の際には、有事のネットワークに移行するだけのパワーに、十分に繋がるように思います。
 要は、それぞれの持ち場で、頑張ることが大切で、しかし、その持ち場は、強制ではありません
 
 
 はっきりしているのは、男女問わず、ある意味、個人が出来る一番の防災あるいは減災は、地域コミュニティに積極的に関わっていくことで、要は、日頃から、地域で出来ることは、なんがなし貢献しておくということではないでしょうか。
 
 最後は、やはりお互いの顔を知っているか否か、それが、地域社会の全ての根本かもしれません。
 それに気がつかないのは、気がつくだけのことを地域でしていないからではないかな。
 
 ともあれ、「男女共同参画と防災」というテーマは、非常に新鮮ではありました。
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2008年1月21日(月) 【政令市前夜の県議】
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 それでも凍結が少なくて良かったとも言えるシャーベット状の雪が残る朝、まずは、国土交通省に。

 河川管理についての相談でしたが、堤防を占有している県道も、いずれ市管理になるとすれば、政令指定都市に移行する前に、本来クリアしておくべき問題も、タイムアウトなのかな、という気もしてきました。暫定税率も絡んで、大きな問題なのですが。
 遠くない将来、河川が、国から州管理になったら、あるいは、ゴルフ場並みの管理はできなくなるかもしれません。



 午後から、政令指定都市の区割りに伴う、いささか時期が微妙な会議。いつも申し上げるように、我々には、貼り付けという名の地獄が待っていますが、党公認議員である限りは、議員個々の選挙の都合もさることながら、組織としての毅然たる決定も必要になります。

 それにしても、意図が不明の変節漢のような系譜を辿ることなく、真摯に組織への貢献を行ってきた歴史や誇りを無視したり、組織は組織論で動かなければ、組織が破綻する場合もあります。

 都合が良いから自民党ではなく、自民党だから都合が悪いこともある、それが組織です。それを変えたければ、力をつけるしかありません。


 一方で、市議会の意見書提出を受けて、2月定例県議会で予定される政令指定都市に関する県議会の意見書提出について、粛々と行う以外無く、今さら、反対したり、意見書への意見をつけてどうなるもんでもなし、非常に冷めている自分も発見します。

 岡山市の財政面の不安や区割りに伴う地域間格差の問題など、思うところは幾らもありますが、岡山市は岡山市で自立していく以外ありません。

 岡山市と中核市・倉敷市を除いた岡山県が我々の所管というわけではもちろんないのですが、今後、岡山市には、どんどんとモノが言えなくなるのでしょう。


 いずれにせよ、次回は、市議会議員と同日選挙で、非常に関心が薄い中、我々政令指定都市選出の県議会議員は、地獄を見ることになります。時代の過渡期ですから仕方ありません。特に、議員定数削減で、さらに自らの首を締め上げようと考えてもいます。

 勝ち残る者だけが、道州制・州議会議員への道を行く、それで良いのでしょう。政令市前夜の県議ですが、まだ、見据える先があります。



 夕刻前には、自民党青年部局で、玉野市役所前で街頭演説。1箇所で1時間引っ張るような習慣がなく、予想外に、早く終わりました。「あさかぜ」が入るだけで、話題になるぐらい珍しい?


 そこから、大回りして、帰岡して、ある業界団体の新年互礼会。現場でのその汗や涙に報いるためにも、私も共に闘っていきます。ご多分に漏れず、苦しい状況は続きますが、ご縁を頂いたからには、私も全力を尽くします。



 今日は、街宣から、昨年の選挙の際に、沖縄から応援に来てくれていた仲間が帯同してくれ、先ほどまで、内輪で、カラオケをしておりました。

 昨年の今頃、中山下の事務所は閑散としていましたし、極めて苦しい選挙でしたが、その後集まってくれた仲間には本当に恵まれたように思います。今さらながらに、本当に申し訳なく思えることが多々ありますが・・・。

 1年間の間に、いろいろありましたが、矢のように時が過ぎて、気持ち悪いぐらいです。このめまぐるしさは、なんなんだろう・・・・。


 めまぐるしさの象徴の倉敷チボリ公園の取締役会が今日行われましたが、結論は出ず、2月中旬に再度開催予定とか。
 2月定例会の初日の知事の提案説明に間に合うのかどうか?詳細は、明朝に。

 しかし・・・何が悲しくて、かくも食べるのか・・・
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2008年1月22日(火) 【チボリいまだ答え見えず】
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 昨日、倉敷チボリ公園の運営会社のチボリジャパン社の取締役会が開催されました。

 倉敷市の思いもあり、土地代負担による公的支援の打ち切り後の事業運営について、検討されました。
 仮に、倉敷市の土地代負担があれば、岡山県が2分の1出すという唐突な話が、昨年の秋に壊れたため、そういう状況下でも、3つの考えられる方法が、模索されました。

 しかし、地主のクラボウの意向が大きな鍵を握ることから、クラボウの意向を確認した上で、2月10日前後に、取締役会を開催し、再度検討することとなりました。
 行財政改革・道州制等特別委員会は、25日に臨時招集を掛けています。やはり、答えは出ません。


 現在の3つの案は、それぞれに問題がありますが、大雑把には、下記のものです。一部、昨朝の朝日新聞のまとめを引用しています。


@自主運営案

 入園料2000円、入園者100万人で、土地代をTJ社が全額負担、ある程度の投資をしながら、事業継続する。
 TJ社を完全民営化(県有施設の払い下げを受け、TJ社の施設と県有施設を一体的に運営)し、TI社と再交渉し、次年度以降も、「チボリ」の名称継続を目指す。
 入園料を1000円程度上げ、高級感のある物販店やレストランを整備。161億円の出資金を減資し、県、倉敷市の資本を地主のクラボウに譲渡。クラボウが、経営の中核企業に。
 魅力づくりや、クラボウが、県が外れて借地契約を結ぶか?など課題も。


A規模縮小、民間による再編案、自主運営案

 民間事業者が、12ha全体を公園と新商業施設の組み合わせで運営。
 岡山県、TJ社から公園を中心部だけ譲渡を受け、民間事業者は、花と緑の公園管理のみを継承する。
 それ以外は、新たな物販・飲食ゾーンを導入し、高級ブランド店のアウトレットモールなどを整備。
 TI社とは、再交渉はせず、チボリの名称は使えない。
 民間事業者とTJ社の関係が問題。
 クラボウが、県が外れて借地契約を結ぶか?も課題。

B土地返還、地主へ委ねる案

 県が50年契約で借り上げている公園の敷地は、地主のクラボウに前倒しで返還。既存施設の活用に期待。
 TJ社の存廃は、クラボウの判断。
 園内施設を出来る限り残し、駅前の公園としての風情を残しながら、地主であるクラボウに倉敷のまちづくりにマッチした形で跡地の開発を要請する。
 撤退ですっきりするが、様々な訴訟は、必至では?


 知事は、B説。議会的には、A説、あるいは、理想は、@ですが、それを意識しながら、A説の修正説もあり、B説も多く、@説もある、という感じで、つまりは、正直、混乱しています。
 A説修正説は、特に、県・市の関与を花と緑の公園部分についてのみ当面は少し残すべきという意味で、すなわち、公的支援の完全に打ち切らないという考え方です。

 いずれにせよ、現在の公費負担はすべきではない、更地には出来ないという意識は一致しているのだと思うのですが・・・。

 先行き不透明です。


 本日は、これから、広島県民文化センターで開催される広島県主催の道州制シンポジウム出席に出席します。
 改めて、広島平和記念資料館も観て参ります。全ての目的が、選挙で勝ち残るがためだけのような、政治家本意の昨今の政治状況に、どこか辟易しており、政治の原点に戻りたく思います。

 それ以上に、予算要求書を読み込んでおかないと、議論が出来ません。

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2008年1月23日(木) 【道州異夢】
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 岡山ー広島間の高速バス、サンサンライナーは、往復5000円。適度な混み具合で、合計で5時間あまりが、快適に確保されるので、大量の当初予算要求書を持ち込んで読むような仕事には丁度良いです。途中の休憩も、味があります。
 なお、次年度予算のトピックス等は、来週に紹介させて頂きます。 

 もしも、道州制に移行して、中国州になって、州都が広島市になって、広島市に州議会があって、それよりも何よりも、州議会議員になることがあれば、議会には、サンサンライナーで行こうと思います。・・・って、いったい幾つの「れば、たら」がある話やら・・・。



 それにしても、広島に行くたびに、打ちのめされるような気持ちになります。広島交響楽団、サンフレッチェ広島、広島カープ・・。ファジアーノ岡山も、今なら、J2で、サンフレッチェと戦えますが。

 岡山のいったい何が、広島に勝っているのだろう?というか、勝つ必要があるんだろうか?というか、勝ち負けの基準って何よ?国際平和都市・広島の市街地を歩きながら考えます。
 特に、昨日の広島県主催の「道州制シンポジウム」のようなテーマになると、どこか卑屈に、こそこそと拝聴させて頂いたような自分に腹が立つやら、情けないやら。悔しいから、お好み焼きも食べませんでした。

 しかも、「だから、岡山県は、中四国州を言ってるんだってば!」というレベルの話は一切なく、よほど我々は、道州制の議論を腰を据えてやらないと、岡山県は、箸にも棒にもかからんな、というのが、正直な感想です。


 
 ところで、件の予算要求書の中で、企画振興のさらに親玉のような政策審議監からの「重点化事業」、すなわち、次年度予算の超目玉は、昨年からの継続ですが、「道州制・中四国州構想推進事業」です。

 特に、次年度は、1252万円要求の「道州制・中四国州構想連携事業」のうち、中四国州の妥当性を明らかにする「中四国学」の構築を目指したり、中四国州構想の理解者・応援者への情報提供、意見交換の連絡会である「中四国州倶楽部(仮称)」の設置に、381万9000円。
 ・・有史以来のイメージが沸きませんが、これは言っていかないといけません。

 が、しかし、結論を先に言えば、やはり、道州制導入と、区割りの話と、州都の位置の話は峻別すべきで、道州制の導入がほぼ決まって、区割りの話を持ち出す方が、道州制への道に近いように思います。

 中四国州の岡山と中国州の広島が、州都を意識しながら、鞘当てをして議論が進まないのを喜ぶのは、腹の底では、国会議員を馬鹿にして、地方をこけにしている霞ヶ関のエリート官僚だけです。
 岡山市の政令指定都市化の過程での学びは、岡山県にはないのか?と言いたいです。



 
 さて、昨日のシンポジウムの一貫した問題意識は、2つでした。すなわち、道州制の市民にとってのメリットは何か?そして、いつ道州制に移行できるのか?です。


 正直に申し上げて、道州制の話はおもしろくありません。ただ根本にあるのは、国の在り方・かたちを変える大改革でありますが、要は、国は、外交や防衛などに特化して、最も身近な地方自治体が、行政サービスを市民にきっちりと行うという理念です。

 突きつめれば、県の権限・財源を基礎的自治体の市町村に降ろすことで、あるいは、国から移譲を受けることで、よりきめ細かく、かつ大胆な行政サービスが展開できる、道州制イコール、最も市民に身近な基礎自治体の発展です。


 「基礎自治体からすれば、県は邪魔者になりつつある」という河内山柳井市長の言葉通り、むしろ、今、県に必要なのは、県の権限・財源をしっかりと市町村に移していくことです。

 ある意味で、県が真空状態になって、国の権限・財源を吸い込むことで、筋肉質の州政府が出来るのでしょう。
 さもなくば、屋上屋を重ねるだけで、つまりは、「県の創造的破壊」なくしては、基礎的自治体である市町村の真の自立、真の地方分権・地方主権の確立もなければ、我が国の持続的な発展はない、ということです。


 こうした観点からすると、岡山市の政令指定都市かを巡る議論の中で、大きな2つの視点が抜け落ちています。

 ひとつは、県議会の中に、いまだに、政令指定都市移行への時期尚早論がくすぶっていますが、時代の趨勢として止めるわけにはいかないのです。

 県が、権限・財源を出来る限り市町村に移譲することで初めて、県は、国から、権限・財源の移譲を受けるに足りる力を備えることになります。

 確かに、財政面等に不安がありますが、岡山県とて同じこと。言葉次第では、国から県が、行政能力を疑問視されるような屈辱的な話を県が市に対してしていることになります。
 今は、基礎自治体の自立を心底応援すれば良いのです。


 もうひとつは、市長が、行政効率をかなり強調されるように思うのですが、最も身近な基礎自治体の発展は、住民サービスが、それだけ強化されるものでなくてはいけません。

 むしろ、県や国から財源・権限の移譲を受けることで、きめ細かく、かつ大胆な住民サービスが向上することこそが大切で、行政規模が大きくなり、かつ、効率化することを当面は、同時には行い難いかもしれません。

 とりわけ、合併地区を多く含む行政区のため、支所等の強化充実が、まずは必要で、岡山県との連携も、しばらくは、最重要課題かもしれません。

 少なくとも、時間との勝負で、性急に動いているのは仕方ないのですが、時間とお金を掛けるべき時、場所には、しっかり使うことも重要だと思います。
 さもなくば、いずれ、かえって大きなツケになり、倍する時間とお金を要する問題になりかねません。



 ちなみに、広島県は、47都道府県中で最も市町村合併が進み、市町への権限移譲数も全国一です。審議会をつくったのは岡山県の方が先でしたが、道州制の広島モデルは、昨年2月の第28次地方制度調査会の「道州制のあり方に関する答申について」や、5月の九州地域戦略会議で検討中の「九州モデル」のベースになっています。

 こうした意味では、本当に岡山県が、県内の市町村合併に対して、しっかりと支援し、フォローできているのか、権限や財源を移譲しながら、その自立を促すことが出来ているのか、考える余地はあります。

 一方で、市町村に血のにじむ努力を強いながら、一方で、県は、州と名を変えて、生き残りを図っているように見られてはいないか。道州制の議論、いわんや、中四国州の議論が、県内の市町村に受け入れて貰えないとすれば、県の国との戦いを支援するほど、市町村が、最も苦しいときに、県から恩恵を受けていない何よりの証左でしょう。



 そして、道州制移行の時期が問題です。

 「2010年から15年の間に動かないと、道州制も一時の祭りに終わりかねない」という矢田北九州市立大学学長の言葉のように、前述の我が県の次年度の事業が奏効して欲しいですが、大きなうねりになりうるのか?

 「石井知事は、中四国州って言ってるけど、四国に失礼じゃし、無理じゃろう。広島があるけん、岡山市は州都にはならんじゃろう。したら、道州制やこ、やっちもねーが。なんであんな話しょんじゃろうか?利権でもあるんじゃろうか?」・・・岡山は、こう言いがちです。

 正直なところ、国会議員の先生方が、本気で霞ヶ関と闘って下さるのでしょうか?一極集中の東京が、地方分権を御指導下さるのでしょうか?これは、私たち地方の話です。

 つまりは、我々地方が、地方分権を地方主権を方々で言い出さない限り、我が国のかたちは、変わらないのです。


 ただ、疑問に思うのは、財政問題です。今日も、特別委員会への資料提出で、県債残高の推移や借入先利率別現在高の報告を求めて調整をしていますが、岡山県の臨時財政特例債を入れた1兆2171億円の借金は、どうするのか?いわば30年、35年ローンを組んでいて、革命が起きるか、徳政令でも公布しなくては、県が自己破産したので、州になりました!ということにはならないでしょう。
 あるいは、国が全都道府県債を引き受ける?????

 いずれにせよ、この話が始まらない限り、本当に道州制が、動き出していることにはならないでしょう。



 一方で、道州制の議論は、経済界が熱心です。特に、中国○○とつく企業は、中国州は良いでしょうが、地方ローカルの名称がついていたら、道州制ってどうなのかな?と思いつつ、それはそれとして、道州制規模で考える地域活性化の話です。

 例えば、台頭する北東アジアを見たときに、資源の豊富なシベリア、ロシア、端的には、ウラジオストックを新潟、富山ではなくて、境港と結んだときの道州という捉え方があります。
 あるいは、北朝鮮に将来大きな港町が出来たときの西日本という発想をしないと勝負が出来ないのだと知りました。

 岡山は、国際港・境港とどう結びますか?空港や港をどう機能的に役割分担するのか、できるのか。どうあれ四方八方が海の我が国を道州でいかに区切ろうが、まわりは全部、海。海か空でないと、陸続きでは外国には行けません。実は、どの地域も同じです。


 
 思うにしかし、最後はやはり、議員の質です。

 道州制に耐えうる議員でない者が、県議会議員をやってはいけないのです。さもなくば、反対勢力に堕することになります。

 道州制という言葉の印象は様々です。
 まさに、道州異夢。


 それにしても、最近、近視です。パソコンの影響もかなりあると思いますが、運転の際には、どうしても眼鏡を掛ける必要が出てきました。
 目だけは良いと思っていたのですが、ちょっと見えにくいというのが、本当にイライラするものだなとよく分かります。

 道州制についても、よう見えません。

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2008年1月24日(木) 【どっちもどっちのガソリン税論議】
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 寒いです。異常に寒いです。

 最近、異常に「こころ」が長い事をお詫び申し上げます。多分、視力が落ちたり、さっきまで、会合でゆっくりしていて、コインパーキングでバッテリーが上がって難渋していたのも、その影響ではないかと思います。

 ともかく、難問が多いということでしょうか。また、それだけ真剣に考えているのであります。



 さて、昨日、東京で、都道府県議員よる道路特定財源堅持の決起集会がありました。我が県からも、土木委員会所属の我が党の有志が出席されました。
 私も基本的には、それでも、道路特定財源は堅持しなくてはいけないだろうなぁ、という立場です。あくまで条件付き賛成です。


 ただ、それにつけても、この議論、泥沼化は避けられないと思います。

 一方では、暫定税率を維持しない場合の財源の確保についての説明が、曖昧です。
 一方では、なぜ10年継続なのか?なぜ、1リッター当たり25.1円なのか?そもそも、過去に、どう道路特定財源は使われ、今後、どう使われるのか?を明確にしていないように思います。

 どちらも、十分な説明責任を果たしていないように思います。端的に、どっちもどっちかもしれません。

 少なくとも、その試算をしているのは、官僚ではないのか?政治的な数字の根拠を明確に分かり易く国民に語ることが、どちらにも、必要になります。
 要ります、要りませんの一点張りでは済みません。



 ある意味で、これは、我が県の森づくり県民税に、似ています。県民一人当たり500円「徴収」することを先に決めて、その使い道を後に決めたような、細かい数字の積み上げがないのです。

 私は、民有林の間伐自体には反対ではないのですが、必要とあれば、一般財源で実施すれば良いではないか?という疑問を持っていました。



 おそらく、今後、道路特定財源が象徴的に無駄に使われている事例が、どんどん紹介されるでしょう。我が県にも、そう見える事案が、ないはずもないでしょう。

 貴方が余計に払った25円が、こんなに無駄に使われています!と、視覚的に訴えれば、情緒的に反応する有権者は、決して少なくないでしょう。一切無駄に使われていないというのは、いわゆる悪魔の証明です。世論をつくるのは容易いです。

 ただそのことが、福祉施策的な地域振興策としての側面を持つ公共事業の全面否定となれば、おそらく、地域間格差の解消など、今後も夢また夢になるに違いありません。

 税金は安いに越したことはありませんが、例えば、消費税を3%にします、という政党が出たときに、やはり、世論は賛意を送るのでしょうか?
 長期的に見て、本当にそれで、市民が幸せになるのかな?


 いずれにせよ、この議論は、地方議員に関係ないとは全く言えません。自民党としては、暫定税率堅持が党是ですが、一方で、道路特定財源が、どう使われてきて、今後どう使われる予定なのか?端的に、どの道路をいつまでに、どういう形で建設すると、幾らかかるのか?を明確にしていく必要があると思います。

 少なくとも、大雑把であれ、地方においては、それを示すことが可能なはずです。
 必要なら、胸を張って堂々と必要なんだ、と論拠を示して言えば良いだけのことです。

 いわんや、何十年も建設にかかっている都市計画道路、特に、岡山市が政令指定都市になる中で、象徴的な県道岡山吉井線の拡幅に伴う、三野公園の下にトンネルを掘る話など、この議論が直撃する話もあります。

 今、議論しておかないと困るのも事実です。


 既に予算組みしていますので、あてにしているモノが入らないと困ります、という単純な論理では、済まされません。


 そうこうするうちに、ガソリンが、リッター当たり130円に戻ってくれれば良いのですが、暫定税率を廃止して、やっぱり、155円に値上がりしたら、目も当てられません。

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 道州制について、御意見があったので、私なりの考え方を述べさせて頂きます。

 道州制の本質は、国あげての800兆円の借金がある中で、統治機構も変えなければ、国が破綻するということで、ある種の「革命」だと思います。

 ただ、機構を変えて本当に借金が減るのか?結局は、「民滅びて官残る」だけではないのか?常に、行政構造が。さらに多層化する危険をはらんでいます。


 一方、その中で、財政効率が強調され、本来政治が果たすべき役割、あるいは、今後果たさなくてはいけない役割を「自立」の美名の元に、民に放り投げる、あるいは、汗をかいた民の努力に、「協働」と称して、官が乗っかってくるそんな官の在り方には、疑問を抱いています。

 また、大都市圏集中、一極集中の国策に沿えば、地方は、このままずるずると疲弊するしかないし、長期で見れば、「国滅びて山河も無し」という危惧を持っています。
 いわば、官の質を変えるのが、道州制です。


 ところで、権限・財源移譲で、身近な地方自治体の行政サービスは、上がらなくてはいけませんが、これはむしろ、対人レベル、ソフト面の市町村といった基礎自治体の話です。

 県を広げた州の役割は、中国地方規模か、中四国州規模か分かりませんが、国際的な視野を入れながら、農業を含めた産業振興、交通体系の整備、空港、港湾、大学、災害対策・・・・を考えていくということで、民だけでは出来ない部分で、広域的、できれば専門的、機動的に、政策を打ち出していくということです。

 したがって、市民生活に、州の行政サービスが直結するイメージは少なく、州政府による行政サービス向上を言うのは、嘘であるし、それを言ったら道州制ではありません。

 ただ、基礎自治体の行政サービスが向上しなくてはいけない、というのは、道州制導入のひとつの「効果」であるとは思います。

 しかし、そこは、県が強調すべきでもありません。市町村への権限財源移譲は、今でも、どんどんできるのですから。州になって出来ることは、県でも出来るはずです。

 ともあれ、「県を無くした分、行政コストが下がりますよ」という、県の自己否定以外に、県が夢を語れば、そこに嘘もあるのではないかと
私は思います。

 州のイメージは、現在の国の出先機関である経済局や地方整備局、農政局等々の仕事を受けるというものかもしれません。中国州経済局岡山支所に、県はなるということでしょうか。
 もっとも、下手をすると、行政の層を重ねるだけの結果になる危険をはらんでいます。



 ただ、最後は、国会議員の先生方が、霞ヶ関の官僚と本気で闘い、官僚機構を破壊する必要があります。

 そのためにも、外交・防衛等に国の権限が狭まることに対応して、国会議員を例えば現在の3分の1以下に減らす必要もあると思うのですが、それが本当にできるかどうかです。

 国会議員が、さらなる議員定数削減を公約に謳わない限りは、国は変わりません。

 また、県議会議員も、自らの首を締め上げていかないと、結果として、国の変革の阻害要因になります。

 要は、国においても、地方においても、議員次第なのです。



 中四国州という区割りについてですが、正直なところ、まずは、四国においては、四国州を目指すべきだと思います。四国だけでは、経済規模が小さすぎると岡山が言うのは、大きなお世話で、まずは、規模が小さかろうと、まずは自立する、中国州とは、お互いに自立した中で、強固な関係を築こうね、というのが、分かり易いと思います。

 岡山県の中四国州構想の過度な強調は、当面は控えて、まずは、道州制導入部分のみを強調すべきだと思います。

 さもなくば、中四国における道州制導入の異端児として、岡山県が、道州制導入の阻害要因になりかねない危険をはらんでいると私は思います。

 岡山が中心になるのだという発想が見え隠れしては、地方分権を目指す中で、州内の一極集中を謳っているのと変わらず、東京一極集中と大して変わりません。
 むしろ、近い分、近い地方都市には、ダメージがあると思われるかもしれません。

 残念ながら、中四国9県で、岡山県以外に、中四国州という枠組み、さらには、州都・岡山市に、現時点でたちまち賛同する県は、少ないように思います。
 
 思いは心に秘めながら、越えられるハードルをひとつづつ越えていく方がよいのかもしれません


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2008年1月25日(金) 【青白パトロールカー】
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 朝一で、倉敷チボリ公園と財政問題についての委員会の打ち合わせ。
 その後、産業労働警察委員会では、予算審議。各部とも、4つ5つ質問させて頂きました。
 来週に、予算特集をしようと考えておりますが、各署に、青色回転灯・防犯パトロールの親方のような車両が登場する予定です。青色回転灯の青と白のツートンカラーとか。その他、後日、報告させて頂きます。
 
 昼には、政務調査会で、知事折衝検討。
 
 午後からは、行財政改革等特別委員会。お題は、倉敷チボリ公園についてのみ、激論も、答えが出ず。委員長は、本当に疲れます。
 そこから先ほどまで、28日の特別委員会に備えて委員長レク。道州制や外郭団体について。もはや、朝からの会議、協議でだんだんと頭が回らず。一日中座っていても疲れます。
 
 今宵も、新年会、例会等のはしごが続くため、これにて失礼します。冷え込んでいます。くれぐれもご自愛下さいませ。
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2008年1月26日(土) 【日本一の警察音楽隊に!】
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 本日は、朝から小学校の餅つき。おやじの会の一員として参加させて頂きました。餅米を蒸すところからで、こねたり、ついたりしているうちに、一日中、焚き火のにおいと筋肉痛。
 いわゆる土曜寺子屋(どてら)で、初めての餅つき体験の子どもも多かったです。
 全ては、子ども達の笑顔に代え難く、どの子もかわいいです。ただ、妻子を残し、途中で、行方不明になってしまう私です。
 駐車場では、地域の方々が、落書き消し!!


 
 昼からは、我らがファジアーノ岡山のJFLを祝う会。商工会議所が事務局となって、ホテルグランビィアで、JFLの昇格を祝うという、まさに隔世の感があります。本当に、リアルに動き出したね!!

 知事が、物心両面の支援をお願いする御挨拶も。さすがに、鶴の一声で、ファジアーノ岡山のJFL昇格と、星野JAPANのオリンピック出場の祝いの懸垂幕を並べてただけあります。

 私が、知事に、ファジアーノ岡山について、支援を要請させて頂いたのは、平成17年2月定例会ですが、そもそもは、NPO法人岡山ヒューマンスポーツクラブの事務局が、亡父の従兄弟の自宅の一室にあって、今は、備前市議会議員になられている守井議員から、年末に、ワクワクしながら夢を伺ったのが、最初でした。
  
 なにか不思議な気もしますが、まだまだ夢の途中。
 もしも、今、岡山に、ファジアーノ岡山の夢がないとしたら、結構つまらんかもなぁ。こうして、市民の夢に、誇りに、歴史になっていくのでしょう。ただ・・まだまだ修練も、あるんだろうな。



 そこから、家族と合流して、第14回岡山県警察音楽隊ふれあいコンサート。公安委員会の委員と産業労働警察委員会委員には、特に御案内があり、いつも、委員会で、きっつい質問ばかりしますし、何よりも、昨年は、幼稚園の80周年記念行事や小学校に、警察音楽隊にお越し頂いたので、勇姿を観ないわけにはいきません。

 それにしても、特別ゲストのMALTAさんに、地元高校生や中学生、さらには、中四国の警察音楽隊の有志が加わり、最後は、大盛り上がり。ノリノリで、これで、なにか士気も、上がる気がします。非常に良かったです。
 いや、MALTAという人は、上手いし、おもしろいです。

 実は、岡山県で、警察音楽隊の全国大会が予定されており、カラーガードの増員が予算要求されています。
 消防、自衛隊もありますが、音楽隊は、それぞれの啓発活動はもちろん、ある意味、街の文化でもあります。開催県になるわけですから、岡山県警のみならず、岡山県の誇りをかけての勝負です。

 そのための勢いをつけるコンサートで、今日は、最高!!



 そこから、京山公民館のESD(持続可能な開発のための教育)フェスティバル。いよいよ夕刻になっていたため、サミットや分科会は終了し、結局ものを食べに行った感もある佐藤家ですが、出色は、安全安心まちづくりのために炊き出し体験コーナーで、公民館駐車場に、自衛隊登場!!

 ライフラインを切断してみる体験の中で、自衛隊のおにぎりや豚汁も食べました。ろうそくの燈明も、そこはかとない風情がありましたが、やはり、寒い・・・。

 なお、ESDについては、19年6月定例会の一般質問を御覧ください。県が、なかなかESDという言葉を使わないのに、私は、ちょっとじれています。京山地区の活動は、岡山や日本というよりも、世界が評価しているのです。



 そこから、ある市議の先生の自民党支部設立総会。凛とした素晴らしいスタートの会でした。

 今だから言えるのですが、昨年の統一地方選挙における我が党の公認・推薦のあり方には、明らかに問題がありました。

 県議選挙の場合は、自民党への実績や貢献、思いがないままに、ただ選挙に有利と考え、己の都合のみで、公認を求めてくる候補もあれば、逆に、市議選挙の場合は、逆に、我が党に有利と、こちらから打診をして、さらに、候補者に対して、無礼極まりない結果となりました。
 ある意味、政党の呈をなしておらず、これが、参議院選挙の敗戦の一因であったと、私は、思っています。

 私が、逢沢事務所に拾って頂いたのは、新党ブームで、夏に、宮沢政権から細川政権になり、自民党は下野していた冬です。そこからの政権復帰は、非常に早かったですが、私は、政権与党の自民党からスタートしたわけではありません。だからこそ、考える事があります。

 入党時は、誇りも失い、先も見えない状態でしたが、ひとたび、自民党に所属し、なにより、逢沢代議士に育てて頂いたからには、出て行けと言われない限りは、そこがずれることは、生涯かけてありません。

 もちろん、自民党の全てが良いなどとは、全く思いません。ただ悪いところを変えられないとしたら、変えられない者の方が悪いのではないかと思います。どうあれ、これからの自民党をつくっていくのは、ある意味、心ある地方議員です。
 一方で、愛と赦しという我が党の良さについては、また別の機会に。


 そこから、先ほどまで、地域の新年会。『あの鐘を鳴らすのはあなた』を歌わさせて頂きましたが、いわゆる高齢化や、マンション等にお住まいの方々との連携についてなど、考えさせられることも多くありました。


 怒濤の如く、1月が過ぎていきます。

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2008年1月27日(日) 【後楽園で論語】
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 今朝は、朝一で、後楽園の鶴鳴館で、『声を出して子ども共に論語を読む会』。師友協会の企画とも言え、設営はもちろん、妻子も出席させて頂きました。

 それにしても、冬の朝、午前7時頃の後楽園のなんと美しいこと!鶴鳴館の障子を開けて広がる後楽園は、涙が出るくらい素晴らしい!!岡山県民は、やっぱり物凄い財産を持っています!!

 十数人の子ども達は、保護者の皆さんと共に、岡大名誉教授の廣常人世先生から、歴史と伝統ある鶴鳴館で、論語を教わるというのは、僥倖以外の何物でもありません。
 粋な配慮もして下さった後楽園が、観光地ではなく、論語が聞こえてくる、岡山県民の精神の支柱になる可能性を実感しました。

 もちろん、小学1年生の息子に、論語は分かるはずもありませんが、こうして学ぶことで、人生のどこかで、ひとつの言葉に救われたり、なによりも、音読で、魂に染みこんでいくはずです。
 寺子屋というより、自然と正座をしなくてはいけない塾です。

 しかし、むしろ狙いは、我々子育て世代。2000年前の中国の言葉が、現代の日本にもはっきり生きることに、新鮮な驚きを覚えます。多分、コブクロの歌詞よりも、論語に生きるヒントがあるよ!!
 
 我が子も、ぜんざいにつられて?頑張ったようで、机の片付けをしている大人を見て、子供達が自発的にお手伝いをしたとか。「論語読みの論語知らず」ではなく、早くも、効果が!!きっと立派な大人になるはず・・・・・我々よりも。
 これは、おそらく、定着、拡大していくと思います。次回以降、是非、皆様、親子で、ご参加下さい!!


 などと書きつつ、私は、2コマの1時間目で早退。 
 なお、「曰く」と、「日」が、違う字だったと、今日、確信しました。そう言えば、そうだな、と。うーん、よく大学受かったなぁ・・・。勉強のし直しが必要です。
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 そこから、玉野市に飛び、同僚県議の「新春の集い」に。 手作りのアットホームな素晴らしい会でした。

 それにしても、1つの基礎自治体が選挙区である県議の役割というのは、今後どのように変わっていくのだろうかなぁ・・・。



 とって返して、「ステップハウスわ!」さんの岡山県人権啓発パートナーシップ推進事業として映画上映会へ。かなりゆっくり観させて頂きました。

 『ファーザーレス 父なき時代』は、正直かなりびっくりしました。バイセクシャルの若者のセルフドキュメンタリー映画で、映画としても非常に優れていましたが、突きつめれば、壮絶な人生経験に基づいた諦観とも悟りとも言えるような、ある意味、問題や課題だらけの登場人物の言葉が、全て非常に重かったです。

 おそらく、論語とは表現が全く違いますが、しかし、最後は、「赦し」があり、まさに、悲しみが多いほど人には優しくできる、凄さを感じました。人間の強さって、なんなんでしょう・・・。
 

 『おかえり』は、妻が統合失調症になり、夫が真正面から向き合って支えていくという映画で、寄り添う人がいることで、きれいに描かれてはいましたが、今後の困難も予想させるものでした。

 盗聴や侵入、電波を発し、監視する「強大な組織」への対抗索は、私も過去に何度も相談を受けたこともありますし、近い筋から、日本国の大統領に、ご指名頂いたこともあります。
 しかし、政府はもちろん、警察や財界をも巻き込みながら、一般には一切知られず活動する、この「強大な組織」の壊滅には、残念ながら至っていません。


 それにしても、こうした障害について、当事者あるいは身内として、一切関わらぬままに人生を送る人間が、どれだけいるのでしょうか?

 言わないか、言えないか、逃げているか、苦しすぎるか、ともあれ、実は、誰もが抱えている問題ではないかと思います。人間は、幸せでも、不幸すぎても、笑顔でいる生き物ですから、他人には、分からないだけです。ないはずがない、と、私は思っています。

 特に、精神に関するものは、当事者が一番苦しいですが、家族は、自分自身を責めています。しかし、身内だからこそ、言ってしまう言葉もあり、苦しみは、深い淵に落ちていきます。
 だからこそ、逆に、第三者の救い、地域の懐の深さが、一番の頼りとなります。


 人権・・・みんな違ってみんな良い。 
 最後は、「人間世界のことじゃもの。」「立って半畳、寝て一畳、天下とっても二合半。」「骨隠す皮には誰も迷うなり。好きも嫌いも皮のわざなり。」「明日は明日の太陽が、ぴっかぴっかやねん!」「と、日記には書いておこう。ま、いいか。」と、子曰わっていないですが、「人間だもの」に尽きます。

 たかが人間、されど人間。

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2008年1月28日(月) 【僕たちの借金】
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 本日は、行財政改革・道州制等特別委員会。久方ぶりに、倉敷チボリ公園と政令指定都市の問題から離れて、外郭団体の見直しや、財政問題に、入ることが出来ました。

 こうした委員会での議題の提出等については、情報が集まりやすい委員長の権限が強く、誰も評価しないし、非常に地味ながら、腕の見せどころです。
 したがって、結果として、ただの司会になる委員長もあれば、あれこれ根回しをしながら、意向を反映させる委員会運営も模索はできます。フロアなら、私も言いたい放題ですが、公平、公正、中立を守りながら、活性化する・・特に、今年は難しいです。
 本当に議会事務局の書記の方に、助けられます。

 本日は、岡山県スポーツ振興財団と財団法人岡山県体育協会、財団法人吉備高原保健福祉のむら事業団と社会福祉法人吉備の里の統合について。

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 また、県債の借入状況等について。・・・改めて頭が痛くなります。
 平成18年度末の岡山県の県債残高(総額)は、1兆2761億円。「県民一人当たりに直すと、約62万円」です。

 借金を返しても、また起債して借金ができますが、単年度予算の中で、借金返済に充てる公債費は、平成19年度は、1043億円。 予算総額6942億円のうち、実質的な公債の比率は、17.8%。超低金利にも救われ、改善傾向にあります。

 しかし、つまりは、「岡山県は、一日、3億円の借金を返済している」ことになります。「岡山県民一人当たり、一日150円の借金」を払い続けています。

 「支払うべき金利だけでも、今年度215億円」。それは、借入先の政府資金、公営公庫、市中銀行、証券会社、信用金庫、共済組合などには、利益になるわけです。

 民間等資金は、ほとんど金利2%以下ですが、金利5%以上の高利の公的資金については、3年間の公的資金補償金免除繰上償還で、ほぼ解消されるとされています。
 
 行革の取り組みが評価され、日経新聞関連会社の「格付投資情報センター(R&I)」から、AA(ポジティブ)を貰えたと喜んで、発行している市場公募地方債は、今年から毎年100億円。
 これも、借金以外の何物でもないのですが・・・・。




 岡山県が、平成8年、石井知事就任後、平成21年を目途とする三次に渡る行財政改革で象徴的に取り組んできたのは、以下の3つです。

 @公共事業費は、平成8年=1589億円→平成15年=1128
  億円→平成21年581億円。すなわち、ピーク時の3分の1に。

 A一般行政施策費は、平成15年=534億円→平成21年=
  418億円。6年で、2割減。

 B一般行政職員の定数削減。平成8年=5545人→平成22年
  =4267人。全国第5位の削減率。

 官は頑張ったのでしょうが、本当に泣いたのは、民ではないのか
なぁ・・・。 


 平成16年、三位一体改革の中で、国からの地方一般財源減額、交付税ショックで、約350億円の穴が空き、これらの今までの努力が水泡に帰した中で、特定基金の借り受けなど禁じ手で、しのいでいますが、それでも、平成元年から3倍に膨れあがった県債も、その16年以降、臨時財政特例債を除くと、減少傾向にあります。



 ところで、財政健全化債もそうですが、この借金ってなんなんだ?と一言で言えば、ほとんど建設事業債でした。ある意味、インフラとして整備されているのですから、世代間の公平な分担という理屈も成り立ちます。

 起債ができるのは、単年度の義務的経費のうちの人件費でもありません。借金をして、雇用しているというのとは、少し違います。

 どうやれば、県債が減るかで、職員の定数削減をして、予算規模が縮んだとしても、一番効果的なのは、間違いなく、公共事業のカットです。結局、通常債の県債残高の減は、公共事業削減の流れに沿います。

 が、しかし、いったい、どこまで削るのか・・・?



 もっとも、地方交付税の振替で、後で国が払ってくれるから借金させて貰える、臨時財政特例債は、今後も増え続けます。
 
 しかも、公共事業、すなわち、世代間の公平な分担を言うインフラ整備の建設起債と臨時財政対策債が、入れ替わっていくとなると、いくら国が払うにせよ、トータルでは、より悪質な借金になっていくのではないか・・。

 また、市場地方公募債も、単純に、10年で、1000億。

 景気回復して法人税が入っても、その分、地方交付税が減らされて、・・本当に県債は確実に減るんでしょうか?

 市民であり、県民であり、国民である我々にとっては、行政機構内で、お金をやりとりしようが、出ていく財布は一緒なのです。


 そもそも、無理なんじゃないのか?


 敢えて言えば、こうした行政機構を壊す以外無いのではないでしょうか。道州制を言いながら、財政問題を論じないのは、詭弁です。

 肝心の首根っこを押さえられて、借金まみれが寄って集って、自立なんかできるのか?それを言うなら、集団自己破産ではないのか?

 道州制は、まさに、財政問題だと思います。
 


 橋下新大阪府知事が、叫んでいます。
 「入る以上に使いません!!」・・・当たり前です。小学生でも分かる理屈です。そんなことは、皆、分かっています。誰もがそうしようとして、「外貨」を稼ごうとしています。
 借金をしないと回らない仕組みの中で、きっと、最後は、国のかたちの問題になるはずです。 

 おまけに、道路特定財源は、官僚の代理戦争か、政争の具か・・・。


 財政・・『北斗の拳』のケンシロウ曰く、『お前は既に死んでいる』。
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2008年1月29日(火) 【道州異夢U】
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 雪の降り積もった朝。JR岡山駅西口で、自民党青年部局の街頭演説。ラッパで注意を促しているのですが、向こうの方で、自転車や歩行者の方が、スリップして転ばれるのをハラハラして観ながら、財政問題やガソリン税について。

 「あさかぜ」の上に、雪が積もっているので、長靴だったのを気付いた方は、少ないでしょう。しかし、寒くても、まだ早口です。
 来週は、児島に遠征です。


 こういう日に限って、また、ややこしい話が多いのですが、今年最後の道州制講演会。先週の広島県主催の「道州制シンポジウム」と、比較してしまいます。

 知事は、地方分権は、量的な拡大から質的な充実を目指す中で、国の財政再建のためでない道州制をということで、区割りも、中四国州と明言されました。

 財政面への言及はなく、市町村との関係で、市民サービスがいかように変わるか?という観点が無いことも残念でした。

 広島が、知事は来賓挨拶で退場し、四国と九州のパネリストを補強証拠にしていたことからすると、講演と知事と講師の対談(インタビュー?)だけでは、構成がきついかも。



 道州制にそのものについては、
 市町村合併により、市町村が、平成11年の3232から、平成20年の1804になり、広域化した基礎自治体からの突き上げがあること。

 さらには、政令指定都市が増えていく中で、総合政策を展開するために、機能分担のために、内部調整をするよりも、総合交通体系のような広域の政策を打ち出すべき、県への問いかけ。

 そうした観点からは、道州制自体は、不可避のもので、ここで、政令指定都市を造ろうとする岡山県が、道州制の議論をしていく必然性は、どの県よりも、強くあります。


 一方、アジアのダイナミズムに、広域、主体性を持って向きあっていく必要性と必然性から、特に、産業政策の観点が強調されましたが、それゆえに、中四国州でないといけない、という区割りについての論理必然性は、太平洋と日本海を結ぶ観点の必要性以上に、確信が持てませんでした。

 むしろ、日本海物流が活発化して、環日本海構想の中で、たとえば境港といかに結ぶか?ということは、どういう区割りであれ必要です。

 ただ、ポスト自動車産業として、航空産業や医療・バイオ、さらには、エネルギーと環境に根差した農業等、プラットホーム型の産業を明確に打ちだしていく必要性、また、広域防災拠点としての可能性に、魅力を感じました。
 さらには、医療センターであれ、グリーンツーリズムであれ、打ち出せる施策はあります。


 いずれにせよ、フロアからの意見にあったように、行政の枠組みにかかわらず、経済活動は行われるもので、本当に有意なら、既に中四国規模で、とっくに経済活動が行われているでしょうし、本当に災害拠点を言うなら、どうして、水不足区の香川県に、瀬戸大橋で、吸水管を繋がないのか?を考えると、まずは、丁寧に、広島県なら広島県と、香川県なら香川県と、広域行政にどんどん取り組んでいくべきだと思います。

 夢見る夢子ちゃんではあるまいし、「れば、たら」を言う前に、端緒となる実績をすこしずつでも、積み上げて行かなくてはいけま
せん。
 痩せ「たら」と、言う奴に、痩せた奴を見たことがねぇ〜!!

 中四国州は、夢として持っていたいですが、まずは、道州制。しかも、国ではなく、地方の財政問題から捉えていく、必要性を強く感じます。
 結局、国の動きを待っているだけではないんか?


 私が、「経済団体等にも御協力いただいて,道州制シンポジウムのようなものを県内各地で開催し、機運を高めていく時期に、もう来ていると、そのように思いますが、いかがお考えでしょうか。 」と議場で申し上げたのは、平成16年12月定例会。
 生き死にでやるには、スピードが遅いです。

 そして、一番大切なのは、本気で地方分権を言うなら、東京の権威を借りてはいけない、という、広島での言葉かな、と思います。
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2008年1月30日(水) 【毒饅頭】
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 結局、ガチンコで行くと、民主党も困ったのかもしれませんが、道路特定財源と社会保険庁の問題は、同根のように思います。


 本日は、地域婦人会の新年会を鋏み、県庁を行ったり来たり。

 午後には、費用弁償について、市民オンブズマン関係の方が訪ねて来られました。いわゆる費用弁償の平成18年度分についてです。

 本会議や委員会開催の招集日には、交通費・宿泊費のような、よくわからない旅費が支給されます。実は、議会開会中の休会日にも、出庁して、受付の出席簿に記載すれば、旅費が支給される仕組みになっています。

 市民感情からは、この費用弁償は、非常に高く支給されていて、議会運営委員会でも議論をしていますが、交通費・宿泊費等実費相当にするべきだと思います。

 休会日に、ちょこっと行って、○だけつければ、私の場合、なんと9100円にもなります。これは、どう考えても、無茶苦茶だと思います。どこの会社が、実費の何倍も支給するでしょうか?特に、私の場合、本来、交通費が出る場所ではありません。

 議員特権として、政務調査費と並んで、問題になっているところ
です。


 ただ、法定であり、現状では、供託以外、受け取りが拒絶できないため、県庁に近すぎる私としては、休会日に出庁しても、敢えて出席簿に、○をつけないことで、事実上、費用弁償の支給を減らす自助努力をしているつもりでした。
 
 宣言もしていないし、仲間も募っていませんが、個人として、そうしています。少なくとも、休会日に、他の議員が、あるいは費用弁償があるからと、○をつけに出庁するか否かなどは、私の関心の外です。そういう理由で行く議員はいないと信じます。
 あるいは、○をつけていない議員も、他にいるのではないかな。


 今回は、結果として、著しく私の費用弁償支給が少なくなり、著しく多い方との比較において、問題になったようでした。ただ、多い方も、委員会等の開催が多いだけで、これは、いじりようもなく、多いのです。なにより、距離が違えば、支給額が違います。

 休会日に、実際は、出庁していても、書類上は○をつけずに、出庁が少ないことが、法的に問題になることはなく、近くなのに、全然、議会に行っていないわけではなく、むしろその逆なのですが、意図は、ご理解頂けたものと思います。

 市民オンブズマン的には、変わったケースかもしれません。ある意味、話が合い?ました。


 もちろん、誰でも、お金は喉から手が出るほど欲しいですし、あって困るものではなし、法定ですし、出し抜いて良い格好をするわけではないのですが、貧乏人なりの私の中のプライドの部分で、また、議会改革を言って行く中で、これは毒饅頭だと思っており、今後も、こうします。いたって地味ですが。
 必ず言うべき時が来ます。『臥薪嘗胆』でも、触れています。

 というか、単純に、同じ学区内の私が、仕組みとは言え、交通費を貰うこと自体が、やっぱり間違いではないでしょうか。
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 岡山県議会も、「岡山県にプロ野球を誘致する会」に参画していますが、今シーズンは、マスカット球場でのプロ野球の試合は、僅か3試合(オープン戦2試合、公式戦1試合)のみ。

 2006年には、オープン戦4試合、公式戦5試合が来ましたが、翌年、オープン戦2試合、公式戦2試合に減り、今年は、さらに減ったことになります。そう言えば、私も観戦していません。ファジアーノ岡山の試合の方が、興味があった部分もあります。

 公式戦では、端的に、「広島ー阪神戦」は、広島市民球場よりも、観客数が見込めますが、それ以外のカードでは、阪神甲子園球場や広島市民球場以上に、観客動員が見込めず、3連戦のひとつを持って来にくいという判断もあります。
 つまりは、観戦しなければしないほど、試合数は減り、好カードは来ません。県営球場の頃は、阪急ブレーブスが、必ず来ていたものですが。


 是非、ご観戦下さい。

 平成20年3月 2日(日)     阪神 VS オリックス 
 平成20年3月20日(木・祝)   広島 VS 阪神
 平成20年7月15日(火)     阪神 VS 東京ヤクルト
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2008年1月31日(木) 【地域介護???】
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 結局、永田町は、何をやっているのかよく分かりませんが・・・・

 平成19年の岡山県毎月流動人口調査結果によると、平成19年10月1日現在、岡山県の総人口は、195万2160人で、前年比2184人の減。要因別に見ると、自然動態及び社会動態が減少で、外国人が増加しています。

 市町村別では、市部での増加は、岡山、倉敷、総社の3市のみ。郡部では、早島町のみが増加で、12市11町村で減少しています。
 年齢別では、15才未満の年少人口は、0.1ポイント低下。65才以上の老年人口は、0.6ポイント上昇で、23.6%。15才から65才未満の生産年齢人口は、0.6ポイント減で、少子高齢化の進行が、進みます。

 ちなみに、昨年1月21日に、建部町、瀬戸町と合併した岡山市は、2709人増の70万428人。政令指定都市化の暫定要件をかろうじて満たしていますが、おそらく総務省には、さらなる人口増の妙案を示す必要があります。



 本日は、岡山県国民健康保険団体連合会の主催で、「介護サービスシンポジウム」が開催されました。

 介護保険制度の創設に関わられた川崎医療福祉大学の大田教授の講演や、非常にバランスの良いパネリストによるパネルディスカッションもあり、8年目を迎えた介護保険制度を振り返り、今後を展望する、整理された非常に聞き応えのある、実にありがたい会でした。

 若い介護事業者の方の集まりには、ちょくちょくお邪魔して、お話は伺うするのですが、総論的な話というのを伺う機会はかえって少なかったのです。

 
 特に、平成18年の制度大幅改正が、鳴り物入りで登場した地域包括支援センターを含めて、むしろ複雑になり、事務量が増大したこともあり、まだまだ改善の余地があります。

 特に、自立と尊厳の確保を目指す介護保険には、医療との役割分担・連携、介護保険財源確保の問題、民間会社の参入の是非、来年度から見直しに入る介護予防の成果、介護人材の確保など、様々な課題が浮かび上がりました。

 とりわけ、介護財源の確保の中で、後期高齢者の医療制度の問題もありますが、現役世代並みの収入がある高齢者の方への介護サービスの負担が、1割で良いのか、という指摘。豊かな老後を過ごされる悠々自適な方が、どれだけおられるのか分かりませんが、老人の経済格差(金と時間)は、著しいのではないでしょうか。

 あるいは、介護保険対象外の10割利用者負担になる関連サービスの充実の必要性が指摘され、福祉だから、ボランティアで、安くても良いんだということには、優秀な人材確保の面からも、なりがたいのかな、と感じました。



 パネリストは、行政直営の地域包括支援センターの方、特別養護老人ホームの施設長、小規模多機能型居宅介護施設に移行予定の宅老所の理事長、通所介護サービスと介護付き有料老人ホームを経営する民間大手企業の社員と、ある意味、大手あるいは成功されている方のお話でしたが、非常に勉強になりました。

 特に、厚生労働省は、施設から在宅へという中で、9割以上方が、ターミナルとなる特別養護老人ホームで、いくら看取り加算されても、職員の方の思いはいかほどか。

 ターミナルケアをどう考えるのか?人間の尊厳が、一番大切なのは、やはり、その最期です。マザーテレサではないけれど。



 一方で、「地域に根差したサービスを考える」という副題が付いているように、福祉の世界も、「地域福祉」が、キーワードです。

 しかし、漠然とした「地域」という概念が出てくるのは、一方では、これ以上、公的には、量的にも、質的にも、なによりも、財政的にも出来ないということです。

 地域コミュニティの再生は、あらゆる分野でキーワードです。昨今、行政でなく、企業でなく、NPOでもなく、地域という言葉が、行政の中で踊ります。まるで打ち出の小槌のように、「共助」と言えば、正解のような風潮を感じます。

 しかし、その地域を少子高齢化の波が襲います。行政が頼る地域は、市民の有志の集合です。その有志は、無尽蔵におられるわけではなく、結局は、同じ方が、様々に行政から、仕事を押しつけられます。地域は、市民そのものですから、要は、行政が、市民が自分でやれと言うのと、どう違うのでしょうか。

 おそらく、法人格を持つNPOよりも、まだ安いコストで、地域が使えることに、頼りすぎてはいないか。
 一度に地域に、様々な課題が押し寄せているように思います。 



 また、私は、「子育て世代こそ福祉の対象である」という持論ですが、地域に参画をあおるだけの余裕がないのも事実で、地域に答を投げるのは、実は、社会構造の変革そのものだという認識が必要だと思います。

 本当に地域に帰ることが出来る社会でしょうか。また、地域で旗を振るのは、地域に帰った行政マンである、それだけの思いがある人間が、行政に着かないと、なぜ、地域の市民が行政に言われて喜んで動けるでしょうか。

 まず、行政マンが、地域のコーディネータや、マンパワーになる気概が必要です。皆、食うための仕事があるんですから。
 私が知る限りでも、趣味と仕事が人生で混じったような?つまり、ライフワークのような、天職の行政マンというのは、何人もおられます。それが、プロでしょう。



 ところで、新年度予算要求では、介護予防については、特に目新しいものはないのですが、認知症高齢者等地域生活支援事業が、重点化事業になっています。

 県下約4万人と推計される認知症の人や家族を地域で支えるための支援体制の構築や、6万人を越える独居高齢者等の孤立防止を推進し、高齢者や障害者が住み慣れた家庭や地域で、安心して安全に生活できるよう、支援を行う、とするものです。

 安全安心のまちづくりとも絡んでいます。

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